アーサおじさんのデジタルエッセイ88
日本鑑定トップ | デジタルエッセイ目次 | 前に戻る | 次へ進むこんなささやかなエッセイでも、毎週だと書けないことは多いんです。
書き溜めてればいいのですが、そんなにうまくいかない。書ける時は、その日に書いたもののほうが時事的にばっちりですし、古いものはなんだかいやだからです。
「じゃ、書くのやめれば・・」と言う人もいます。それもいいか、と思うのだけど、すいすいと書ける時もあるのだから、気分みたいに上下するものです。そんな時、良く思い出すのがあの有名な小話。
NYのマンハッタンの道路で、人が立って思いに耽っている。すると通り掛かった人が、「すみませんが、"カーネギーホールに行く道"をご存知でしょうか?」と尋ねる。すると、その人は、ゆっくりと振り返り『知っていますとも。それは、一に練習、ニに練習、練習、練習です!』と答えたということです。
これも、良く思うことですが、書けなくなった時が,実はチャンスなのです。
だって、それはこれまでの方法が飽きている証拠だから。そこで、次のステップが待っていることは間違いないんですから。これを克服するのは、練習しかない。実は練習というのは嘘で、それはシビアな勝負の瞬間なのですね。
人は練習時に何かを克服しているのであって、「カーネギーの舞台」で克服しているのではない、のです。舞台では復習しているに過ぎないはずですね。
マラソンの選手なんか見れば分かります。一発で頑張ります、と言っても、出場なんかさせてはもらえないですからね。イチローなんかも、試合そのものが練習でしょう。点数よりも「うーん、あんなボールは、ああすればいいのだ」とか大リーグ相手に練習しちゃってるんです。あ、おあとがよろしいようで、ではこの辺で。
「 イチョウの葉が粉になって舞っている」