アーサおじさんのデジタルエッセイ80
日本鑑定トップ | デジタルエッセイ目次 | 前に戻る | 次へ進むこの連休三日間の印象は、雨である。
傘を差し、狭い路地を歩くと、すれ違いざまに他人の傘のしずくが肩や首に掛かる。
246(号線)に面した、歩行者の道は狭くて、思うように進めない。
思わず肩が凝る。
アメリカがアフガニスタンを空爆し始めたというので、どことなく笑えず、落ち着かず、渋谷に出かける気にもならず、近くに買い物に出るという羽目になる。
安売りの店でスペインワインを眺め、DVDのラベルを眺め、娘はパソコンのマウスを買い換える。
古いマウスが滑って選択した領域が確定できなかったからだ。
パスタを食べ、お茶を飲む。
21世紀の始めの秋の日がこうやって過ぎていく。
かさかさに乾いた大地で生活している人の足元にミサイルが落ち、大声をあげて人が血を流し、数時間後に生き絶える。
煉瓦はこなごなになり、鬚の生えた男達が呆然と立ち尽くす。
米大統領は「ダメージを与えようとしたテロリストもわれわれの思いやりを知るだろう・・」と述べている。意味が分からない。
人生なんてなかなか分からない。
忙しくて、考えている間に、「未決」事項が溜まっている。
正しいことを考えることが、とても難しくなっている。
◎ノノ◎
(−●−)
「 また、お会いしましょう」