アーサおじさんのデジタルエッセイ60
日本鑑定トップ | デジタルエッセイ目次 | 前に戻る | 次へ進む脳みそが疲れると、甘いものが欲しくなる。
これは栄養(グリコーゲン)を脳の神経細胞が短時間に消費するからであって、運動をしていて筋肉が体脂肪を燃やすのと同じだ。
でも、脳には、脂肪などという余分な蓄えはないので、すぐに栄養が欠乏する。
急いで送ってあげないと、細胞がぱくぱくして死んでしまう。しかも、ここには簡単には入れない。
いわばコンピューターのホストセンターだから、部外者がはいったら大変ということで脳関門というバリケードがある。
血管を通して「グリコーゲン」だか、「アミノ酸」だか、身分証明のある者しか通れない。
食事をして、急いでグリコーゲンにし、送り込むわけ。
それには炭水化物、特に糖分がはやい。
という訳で、「同時通訳」で脳を酷使する通訳者達は、チョコレートを必携としているようだ。
食事後、栄養が補給されているのは8時間、これ以上空けると、また、脳がぱくぱくする。
余り深く考えるとお腹がすくねえ。あれは脳が食べているんだ。
さあ、朝は寝坊しすぎないで、まず欠乏した水分とビスケット一枚口に入れよう。
これで、脳の仕事が始まる。
それでなくとも、20歳を過ぎると、脳の細胞は一日に4000個死んでいく。
ところで、脳関門を通る「偽造パスポート」というものもある。それは、またね。
「 また、お会いしましょう」 2001年6月2日更新