アーサーおじさんのデジタルエッセイ503

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第503 同時に二人を愛せない?


 こうしてエッセイを書き始めてから、もう10年になる。
もちろん、連載ではなく単に書くことはもっと遡る。
30年くらいは書いている。
ま、そういうわけで何とか毎週書くのだが、たまに予定の日に書けないことがある。
旅行中とかは別として、その事情ははっきりしている。
実は書けないのではなくて、別のエッセイなどの文章をしっかり書いている時である。
なるべく機会を捉えていろいろと書くものだから、そちらに力が入っていると、このエッセイが書けてないのである。
「あ、やばい」と突然思い出すのである。
やっぱり、人間の脳もパソコンと同じ原理で、ひとつずつしか作業が出来ないらしい。
運転しながら電話をしたり、パンを食べたりはできるかもしれないけれども、二つの車を同時に運転できるわけではなさそうだ。

 思考とか思索は、愛情に似ているのか?
 一人の人を気に入って、心から愛でているときは結構満足していて、別の人に興味を起こすことはないのではないか?
そういう人との会話の最中に、ステディから電話が入っても、着信拒否にして、後回しにするのだろうか(想像ですよ)?
ああ、やはり「愛」には瞬間的限界があるのかもしれない。
聖徳太子ならどうしただろうか?
気持ちと身体のキャパシティは合致しない。
でも、そうじゃない人もいるんでしょうね、きっと。


             ◎ノノ◎
             (・●・)

         「また、お会いしましょ」   2010年7月17日更新


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