アーサーおじさんのデジタルエッセイ39

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第39話 クリスマスの謎


 もう随分前の話ですが、エジプトのカイロで一人友人を作りました。ハッサンという名で、もうすぐ最初の男の子が生まれるという青年でした。

 当然、彼はイスラム教徒です。快楽を否定する生活信奉で、一生に一度はメッカに巡礼をするあの厳格な宗教です。アラブに広範な文化であり、例のフセインが対抗するアメリカ文化、特にユダヤ教と対立する典型的な宗教ですね。

 で、イスラエルではそれぞれの宗教の聖地が重なるため民族の抗争となり、いまだに和解できません。

 こんな相手ですから、その頃、年末には「クリスマスカードリスト」から外して掛かりました。「オーノー!!我らイスラムの敵、キリストの誕生などを祝っておる!」と激怒して、友情まで破られたら堪りませんから。

 ところが12月のある日、彼から郵便が届きました。あけたらなんと"クリスマスカード"Merry Christmas and Happy New Year!とあります。

 「こ、これは、こちらに合わせてくれたのだな。」と考えました。慌ててこちらからもカードを送りましたが、いまだに疑問は解けません。

 しかも、良く見ると、カード表紙の絵は「イスラムの建物であるモスク」の絵です。ちゃんとしたイスラム圏で印刷されたもののようです。イスラム教徒にとって「クリスマス」とはどんな日なのでしょうか。


            ?  〇
           ♪  ● 。∞ Θ
          。  /\  θ
        Φ  ? ◎ノノ◎ 
            (・●・)。゜◎
              

        「またお会いしましょ」  平成12年12月20日 


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