アーサーおじさんのデジタルエッセイ377

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第377 年を取ると下がってくる肩、腹、髪


  昔不思議に思ったこと。おじいさんは何故、白い長いヒゲを生やすのか。
いや、そうではなくて、頭は禿げているのになぜヒゲがあんなに長く生えるのだろうか、ということだ。
 子供たちはあんなに黒い髪がフサフサなのに、ヒゲなんて生えない。
髭剃りを手にするのは、一体何歳だろう。
それはまるで大人の仲間入りのようだ。
最初はうぶげだけども、そのうちジャリジャリと太くなる。
 さて、これはヒゲの問題ではない。
たぶん重力と老化の関係だ。

女性についても、中年の男性についても、十代の体型を50歳まで保つ人は稀の稀。
おっぱいも、お尻もそしてお腹もみんな下を向く。
丸もいずれ、オニギリ型、瓢箪型になっていく。
子供に少ない猫背も老人には多くなる。
人はアトラスのように頑張っていても、自らの肉体の重さに負けて、垂れていくのだろうか。
かくして、頭にあった髪は頭頂まで登る力を失い、顎にぶら下がる。
これが限界なのだろう。
名残惜しがる老人は、上であろうと、下であろうと生えるものを大事にして育てているのではないかと、この頃思う。


             ◎ノノ◎。   
             (・●・)

         「また、お会いしましょ」  2007年9月16日更新


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