アーサーおじさんのデジタルエッセイ335
日本鑑定トップ | デジタルエッセイ目次 | 前に戻る | 次へ進む この人の本を読もうとして、この名前、女か男か(私は知らないので)不思議に思った。
だから奥付のプロフィールを読んだ。
プロフィールに経歴が書かれているが、一切性別を感じさせる言葉使いがない。
インターネットでもっと調べると、本の表紙に女性の顔のイラストが書かれているのが分かる。
で、作者はおそらく女性であろうと考えた。
しかし、こんなことがホントの根拠になるわけではない。
私の知っている「泉」さんという名が二人いる。
田中泉さん、そして宮島泉さん。
どちらかが男性でどちらかが女性である。
こんなのは、知らない人がいくら考えても分からない。
別に分からなくてもいいのだろうか?
もし、経歴がスペイン語で書いてあったら、主語を見なくとも、係る形容詞が大抵は、女性形か男性形をとるのですぐに分かってしまうのだ。
名詞さえ性別がある。
その点、日本語は不便かもしれない。
J.K.ローリングは「ハリー・ポッター」を最初に出版するに当たって、出版社と協議をした。
ファーストネームをそのままに出さずに、「J」とした。
これで、作者が男性と思わせる作戦を取った。
女性の作者だと売り上げに響くと判断したのだ。
とすれば、ズーニーという名の由来は、性別を曖昧にする効果だろうか?
意図されたことかどうか分からないが、経歴にも明示する表現はない。
これはスペイン語ではうまくいかないかも知れない。
「また、お会いしましょ」 2006年11月11日更新