雨の土曜日。夜。近所の道路に何かがある。私は「蛙」にしては大き過ぎるその"得体の知れぬ物"に近づく。タクシーが側でキキーッと止まる。
かばうように覗きこむと「カメくん」である。我が家にもカメがいる。それよりはほんの少し小さい、体長23センチ位。「どうしたの?」の尋ねるが、カメは首を傾げるだけで答えない。迷った。
家では飼えない。それでなくとも先住民の大きなタライが洗面所の床の一部を占め、窮屈である。もう一匹は無理だ。それにもし、飼い主が探しに出てたら可愛そうだ(参照:注)。
「見つけてもらえよ」と、そこを去る。奥さんに「カメが居たよ」と話すと、慌てて洗面所に行き「うちのは居るよ」と言う。
次の日、難民の方のカメは姿が見えなかった。良かった、飼い主が見つけたのだろう。
娘に話すと「どうして連れて来なかったの?」と言う。「"預かっています"。と張り紙出せばいいじゃない」と言う。
その昔、ウチのカメが6センチくらいだった頃、1匹が迷い亀になった。張り紙をしたが、返ってこなかった。猫が多い町内だった。
残って1匹になったカメが今居るカメである。カメにも歴史がある。
(注:カメはたまに散歩させる必要があります)
「散歩したいなあ」
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◎ノノ◎ 。。
(・●・)
躊躇躊躇
躊躇躊躇
躊躇躊躇
躊躇躊躇
躊躇躊
躊躇
躊
コアラの蓑虫 2000年10月25日