何も書く事がない。どうしたことだ。幸せなのか、その逆なのか?あまりに外の天気が良過ぎるのかしら?でも何か書こう。
そう思う時、いつも戸惑う。何かを書けば、かならず書き残されるものが生まれるからだ。本当は何を書きたかったのだろう。
選んだ時に、選ばれなかったものが「おーい、おいらはどうしてくれるんだ!」と声を立てる。黙っていれば何もかもが"成立"していたのに、「君、君」と選んだばっかりに、他の皆を切り捨てる。シンドラーのリストだ。
オリンピック選手は金メダルを獲ろうとして青春を費やす。挫折したひとは悔しがってる。しかしメダリストもまた、なにかを失う。
選び取った事で、別の人生を切り捨てている。挫折の果てに、淡く平凡な暮らしや、普通の恋が待っていたりするだろう。
犬の散歩。懸賞が当たる。子供が留学する。静かな昼寝。人生とは不思議だ。いつも比べるものもないのに、良いとか悪いとか考えている。
レンタルビデオ1本でご機嫌も変わる。
いいものに当たりますように。
◎ノノ◎
(・●・)
「ふーん、そんなもんかあ」 2000年9月20日