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  ハマグリの吸い物は青く透き通る。
		あんなに小さな入れ物の中で青く見せる要素はなんだろう。青い海の顔料を体の中に持っていたのか? でも海の水はいくら掬っても青くは見えない。そしていくら泳いでも体が青く染まってしまう事もない。
		
		  海は空と雲とセットである。と思うことがある。海の色は空の色で決まる。また雲の色でもある。青空の色を拾って青く輝く海。雲の下では白く光る。
		
		
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  闇夜には海は黒々。月が照れば銀色に輝く。海には本体の色がない。海の水がどのくらい集まれば「青い色」が生まれるのだろうか。白い砂の上で海はエメラルドグリーンに光る。やはり青いのだ。
		
		 鯛は染まりにくく、鯖やマグロは青く染まる。海に潜る人は蒼ざめて病人のようにすがすがしい。青空の顔料が落ちて溶けこむのだろうか。 太陽の光は赤い色に違いない。長くその下に居ると人は赤くなってしまうから。 
		   
           ◎ノノ◎ 
		          (・●・) 
		 
		    「君は、青派、赤派?」  2000年9月13日
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