アーサーおじさんのデジタルエッセイ209
日本鑑定トップ | デジタルエッセイ目次 | 前に戻る | 次へ進むよろこび、というものを考えてみる。誰にでも共通だというものがあるのだろうか?あるような気もする。
結構、違うような気もする。
宝くじが当たったとか、恋人とおいしいものを食べるとか、出世したとか。
でも、それは「純粋なよろこび」ではないような気がする。
それは社会の制度や仕組みが与えたもの。
あるいは、他の人との差別・選別から生まれたものではないだろうかとも思う。
分類できない喜びというものがある。
それを時々考える。どうして嬉しいのか
分からないでいる。いっぱいあるような気がする。
ひとつだけ紹介しよう。
偶然に、犬が一生懸命にしっぽを振っている。
僕は隣に立っているので、左右に激しく振られるその“ムチ”が、ピシッ、ピシッ、ピシッ、と膝の側面に当たる。
そっと手を下ろすと、今度は手に当たる。ピシッ、ピシッ、ピシッ。
なんて幸せなんだろう。
これは一体なんだろう。
犬の喜びが飛び散って、僕にやって来るのか?
動物と人の原始性の共鳴板が響くように作られているのか。
これは小刻みに震える子犬でも、毛がフサフサの大きな犬でも同じだと思う。
僕だけなのかなあ?
「また、お会いしましょ」 2004年4月18日更新