アーサーおじさんのデジタルエッセイ178
日本鑑定トップ | デジタルエッセイ目次 | 前に戻る | 次へ進む表題に間違いがあるのではと思われるかもしれないが、そうではない。
海老で鯛を釣る、ということわざもある。
それも関係ない。
タイに行った。
おみやげに缶入りのエビせんべいを買って来た、という事。
一見、普通のえびせん。
困った。“かっぱエビせん”と同じ味だったらどうしよう。
オフィスである。
不安にかられながら、みんなに配った。
そしたら違った。
ピリピリと後で辛かった。よし!タイ土産らしいじゃないか。
ということは、タイは香辛料の国なのか?
韓国はどうだ。しかし韓国は割りに近代に日本から唐辛子が伝わり、それから普及したんだそうだ。
今、キムチなど逆輸入に近いかもしれない。
タイは微笑の国とも、蘭の国とも言われる。この色とりどりの蘭の花も、比較的近代か現代に栽培が始められ、シンボルになったものである。
だから今ではいたる処に蘭の花が置かれている。
要するに、本来のお国柄にぴったりだったという訳だろう。
微笑の国というのは、仏教と関係があるかも知れない。挨拶には手を合わせる。
その態勢で「ありがとう」と言うと、「どういたしまして」ではなく、「ありがとう」と同じ言葉で応える。
これはいい事だ。
ただ、女性と男性でその発音が違う。だから間違えるとオカマになる。
おっさんが「アラ、うれしいワ」と言う感じらしい。
笑われる。もう一度の微笑である。「コップン・カァ」。
女性は最後にカラスが短く鳴く。男はカップ、と閉じる、らしい。
発音はとても難しい。5声といって中国より多い。カタカナで発音を習っても絶対に通じない。のんびり行こう。
彼らには日本人は、金が人生のビジネスマンに見えるらしい。
僕の好きな言葉がある。
『人生は、タイでエビ釣るおおらかさ』
これは鯛と海老である。
「また、お会いしましょ」 2003年9月21日更新