アーサーおじさんのデジタルエッセイ179
日本鑑定トップ | デジタルエッセイ目次 | 前に戻る | 次へ進む長寿日本一のおばあさんが、5年連続ナンバーワンを続けているという。
でも、これって誰かに追い抜かれることは無いんじゃないか、と考えてしまう。生きていれば誰にも負けない。陸上や水泳の記録ではないから、別に筋トレや練習しなくても2番にはならない、と思ってしまう。ドーピングで失格ということもないだろう。
僕は20代の後半か、30代の頃、生き方ノウハウの本を随分読んだと思う。そして結構“理解”したり、“マスター”したりして、消費した。中でも簡潔で実践的だったのが、斎藤茂太氏の「ケジメ」に関する一冊であった。これは、ほとほと迷った時に、しばしばバイブルとして機能してくれた。たいした物だ。
昨日、ブックオフで「快老の心構え」みたいな新書があって、よさそうなので買った。まだ出たばかりの本でとてもお徳。あ、よく見ると著者が斎藤茂太とある。なんとまたお世話になるのだ。それにしても、原理明快。老化も積極的に生きる道筋として捉えてある。
以前、随分彼の志向をマスターしたと思っていた僕に、またもや先輩面で現れた。そりゃそうだ。なんと彼ももう86歳を過ぎている。ちゃんと、僕よりも先に人生の偵察に行って、報告をしてくれるのだ。これは僕が追いつくことがない。運命的に彼が先を歩いている。
ありがとう。お世話になります。今度会ったら、お礼でもしなきゃいけない位だろうが、向こうは高名なお医者様だから、お返しするものもなさそうだ。
「また、お会いしましょ」 2003年9月28日更新