アーサーおじさんのデジタルエッセイ120

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第120話 すーすーすー、しーしーしー


冬、部屋に入ると、ドアを閉めてストーブに当たる。やっと手が暖まってくる。しかしどうしたわけか首筋が寒い。

どこからか、冷たい風が入って来る。

木枠の窓が閉まっていないのか、ドアに隙間があいているのか。

ちょっと我慢出来ない。と、こんな状態を福岡では「すーすーすー」と言う。

また、幼い子供が外で遊んでいる。すると突然落ち着かない様子。

母親あるいは、父親がそれを発見して、抱き抱える。お手洗いに無理やり連れて行き、ズボンを脱がせる。そして、さあ、「しーしーしー」と言う。これも福岡あたりのこと。

さて「うらにわにわにわにわにわにわとりがいる。」と言う。棒読みではちょっと分かり難い。

でも意味は分かり易い。

お盆などで、電車とバスを乗り継いで、田舎に行く。

久しぶりの田んぼや山の黒々とした樹木が懐かしい。蝉が鳴く。

「よう来たね」と、うちわと西瓜。アンダーシャツひとつになり、庭を見ると鶏が2羽「コッ、コッ、コッ」と地面を突ついている。

でも、もっとどこかに居るのか、「オエオッオオーッ」と聞こえる。

サンダルを借りて裏に回ると、裏庭がある。

そこにも2羽、鶏がいて涼んでいるのだろうか。

これが――『裏庭には、2羽。庭には2羽、にわとりが居る。』の解答である。


             ◎−◎     ♪
             ( 〜 ) ゲコ
              ‖‖\
             ∋∋−⊃

     「また、お会いしましょ。」 2002年7月21日更新


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