温泉事典第4巻 温泉新聞 8月号 2002年10月27日更新
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- 【恐怖のレジオネラ温泉物語】
平成14年7月25日宮崎県保険薬務課の発表によると、日向市幸脇の日向サンパーク温泉「お舟出の湯」に入浴した15人が肺炎症状を訴えて入院。うち50代男性からレジオネラ菌を検出した。同施設は今年7月1日にオープンしたばがり。平均1日千人が利用していた。
- 7月26日延岡市の女性(69歳)が肺炎を悪化させて死亡。県は今後死亡原因と同温泉との因果関係を調べると発表。
- 7月27日午後9時現在新たに33人(計47人)にレジオネラ症の疑いがもたれており被害は広がりの様相を見せている。
- 日向保健所は7月27日「お舟出の湯」の温泉浴槽設備の施工業者を呼んで循環機の配管など衛生管理状況を調査した。
- 日向市は7月27日レジオネラ菌対策本部を設置し、温泉利用者からの相談窓口を商業観光課に置いて対応していくことを決めた。なお、対策本部長は山本孫春市長が就任。
- 日向サンパーク温泉は地下1,500mから汲み上げた源泉を浴槽、配管、タンクなどを循環させながら再利用。その過程で濾過、薬の注入による滅菌を行っていた。
- 県は27日にレジオネラ症感染の疑いがもたれる患者が新たに11人判明し、58人(死亡した女性も含む)になったと発表した。死亡した女性の検体からはまだレジオネラ菌が確認されていない。
- 源泉近くの温泉スタンド、浴槽など検査7カ所の全地点から厚生労働省が定めた制限値を上回るレジオネラ菌が検出されていたことが7月28日までにわかった。日向市は既にスタンドと源泉をつなぐパイプを切断した。菌繁殖の原因の一部とみられる温泉水の循環濾過機も日向保健所によって同日封鎖された。
- 制限値を上回るレジオネラ菌が検出された温泉スタンドは2年前に設置され、温泉水を市民らに無料で提供していた。水質は2ヶ月に一度チェックしていたが、レジオネラ菌については検査していなかった。
- 県保険薬務課は7月28日レジオネラ症感染の疑いがもたれていた60代男性一人と70代男性3人の尿中抗原が陽性を示し、感染確定患者が5人になったと発表した。また、感染した疑いのある患者が新たに13人判明した。患者は計67人となった。
- 高岡町の70代男性が肺炎を悪化させて死亡していたことが29日わかった。患者数は7月29日午後6時現在、死者2名を含む98人(レジオネラ症確定5人、疑い93人)に拡大した。県保険薬務課は同日浴場の湯から100ミリリットル中に最大で厚生労働省が定める基準値の15万倍の極めて多量のレジオネラ属菌を検出したことを明らかにした。厚労省マニュアルでは100ミリリットル中レジオネラ属菌は10個未満と定めているが、7つの検査箇所全て基準を大幅に上回った。数値は基準の98倍から最大15万倍。消毒のための塩素は全く検出されなかった。厚労省健康局生活衛生課では「極端に高い飛び抜けた数値。温泉施設ではこれまでで一番大きな集団感染ではないか。宮崎県の原因究明を待ちたい」と話している。
- 県保健薬務課によると、亡くなった男性は7月4日に同施設に入浴。9日発熱や腹痛など肺炎症状が現れ、翌10日、宮崎市内の病院に入院。15日に死亡した。
- 県衛生管理課によると、19日に同温泉内の7カ所で採取した湯を同県衛生環境研究所で検査したところ、大浴場の露天風呂と多目的風呂の露天風呂から100ミリリットル当たり150万CFU(CFUは菌の塊の単位)のレジオネラ菌を検出した。厚労省の「レジオネラ症防止対策マニュアル」では、10CFU未満と定められている。ほかの5カ所からも980〜68万CFUが検出され、温泉スタンドでも1万2000CFUを検出した。
- 近年、公衆浴場でのレジオネラ菌の感染報告が相次いでいる。殆どが浴槽の水を濾過(ろか)して再び浴槽に戻す「循環式」浴槽での発生だ。湯を何日も交換しなかったり、消毒が不十分だったりしたために、屋外から舞い込んだレジオネラ菌が湯の中で増殖、打たせ湯や気泡風呂の湯気やしぶきから入浴客に感染したと見られている。「日向サンパーク温泉」もすべて循環式だった。
- 県警捜査一課と日向署は7月30日業務上過失傷害の疑いで同施設と同市役所を家宅捜査した。集団感染の発生と安全管理体制の因果関係を調べ、刑事責任を追及する。家宅捜査は、同日午後から始まり捜査員55人が業務日誌、消毒用塩素記録簿など関係書類145点を押収した。
- 日向サンパーク温泉は7月19日に県保健所が営業自粛を口頭で指導していたが、団体予約などを優先させて3日間営業を続行。昨年10月、厚労省のレジオネラ症対策マニュアルを入手していたにもかかわらず、防止対策を協議していなかった。
- レジオネラ症集団感染の患者は7月30日までに114人、翌31日には141人に上った。うち入院したのは死者2名を含む81人。現在も10人は呼吸困難などの重傷という。県は同温泉と同様の循環式浴槽を持つ県内約70の施設に対し、立ち入り検査を始めた。
- レジオネラ症集団感染で、施設側は浴槽の滅菌塩素濃度がゼロであることを県の立ち入り検査当日に把握しながら、機器点検もせず営業をつづけていたことが7月31日わかった。検査に立ち会った市職員と施設責任者は上司の市幹部に検査結果を伝えず、自粛要請があったことだけを報告、閉鎖するまでの3日間を通常通り営業していた。
- レジオネラ症集団感染の患者は8月1日19人増えて160人となった。内訳はレジオネラ症確定6人、疑い154人。死者2人を含む88人が入院して18人の退院は確認された。現在入院中のうち10人は重傷という。
- レジオネラ症に集団感染した問題で、浴槽からあふれた温泉水を循環させるシステム(オーバーフロー)のスイッチが切られ、殆ど稼働していなかったことが8月2日までに県の立ち入り検査などでわかった。同システムは浴槽からあふれた湯をタンクに回収、その一部を排出する。減った分は新しい温泉水を供給することで補い、浄化を促す。同施設では開業当初、水位を低く設定したため、利用者から「お湯があふれていない」と苦情かでていた。関係者は「光熱費を節約するため、浴槽内のお湯だけを循環させていたのではないか」と指摘している。同施設の温泉湧出量は、一日当たり最大で約182トン。すべての浴槽や配管、タンク内で60〜80トンの温泉水が循環していたが、オーバーフローしたお湯を循環するシステムが稼働していなかったため、回収タンクと濾過器をつなぐ配管内には汚染されたお湯がたまっていた可能性もある。
- 県は8月3日、レジオネラ症集団感染の患者が死者2人を含む206人となったと発表した。同日新たに60代男性の感染が確認され、確定患者は11人になった。現在も10人が重傷で入院中という。
- 山本市長ら市幹部は、レジオネラ菌感染が原因と見られる肺炎症状で亡くなった遺族宅や入院患者を訪れて謝罪を始めた。日向市のレジオネラ菌対策本部は4日、感染者と疑似感染者の治療費と入院費について市で全額負担することを決めた。
- 8月7日正午頃、日向保健所の衛生環境課衛生係長(49歳)が宮崎市内の自宅で死亡しているのを家族が発見し、119番通報した。体内から青酸カリが検出され、自殺したとみられる。係長は、日向市の第三セクター・日向サンパーク温泉「お舟出の湯」で発生したレジオネラ症集団感染問題の担当課職員。遺書はなかったが、係長は6日夜、帰宅のため駅に迎えにきた長男に「疲れた」と漏らしていたという。宮崎南署では薬物の入手経路を調べている。県によると県の保健所には検査試薬として青酸化合物があるという。
- レジオネラ症集団感染で県保健薬務課は8月8日、新たに同施設を利用した日向市の70代の男性が死亡したと発表した。これで死者は3人となった。男性はレジオネラ菌に感染していたことが確認されていた。同課によると男性は7月7日に入浴し、同月14日に入院、肺炎を起こして8月8日に死亡した。感染者(疑いを含む)はこれまでに計224人に上っている。
- レジオネラ症集団感染で県は8月9日、感染疑いのある人を含め患者総数は計234人になったと発表した。感染疑いがあり、7月15日に亡くなっていた70歳代男性の喀痰(かくたん)から菌を培養した結果、レジオネラ菌が検出されたこともわかった。9日県警は、8日に死亡した70代男性を宮崎医科大で司法解剖した。業務上過失致死傷容疑での立件をめざす。
- レジオネラ症集団感染で県は8月10日、感染した疑いのある人も含め患者総数は新たに7人増えて241人になったと発表した。確定患者は19人(うち死亡2人)、感染の疑いのある患者は222人(うち死亡1人)になった。
- 8月13日、宮崎日々新聞によればレジオネラ症集団感染の死亡者が4人となった。
- レジオネラ症集団感染で感染が確認されていた日向市の60歳代男性が8月14日死亡した。日向サンパーク温泉「お舟出の湯」の集団感染による死者は6人目。14日午後2時現在、集団感染による患者は246人(確定患者22人、疑い患者224人)で13日から増減はない。現在も32人が入院しており、うち3人は重傷。
- 県は8月15日、レジオネラ症集団感染で患者総数は感染疑いのある18人が増え、264人になったと発表した。県保健薬務課によると、確定患者は22人(うち死亡4人)、感染の疑いのある患者は242人(うち死亡2人)になった。
- 県は8月19日、レジオネラ症集団感染で確定患者4人と疑いのある患者4人があらたに増え、患者総数は278人になったと発表した。
- 県は8月20日、レジオネラ症集団感染で患者は4人増えて282人になったと発表した。
- 県は8月22日、レジオネラ症集団感染で患者総数は290人、感染者28人(死亡5人)、感染の疑いのある患者は262人(うち死亡1人)になった。
8月31日号に続く
- 箱根温泉郷・療養客に着目。箱根温泉郷では、療養客をターゲットに宿泊客を増やす試みが始まった。現代の湯治場をコンセプトに温泉地の活性化に取り組む民間活力開発機構の事業に箱根町の旅館・ホテル24軒が参画し、療養客の受け入れに本腰をいれる。7月3日には仙石原温泉のホテルが顧客に温泉の療養効果を知ってもらおうと北海道大学の阿岸裕幸名誉教授を招いてセミナーを開いた。顧客向けのイベントとして、箱根で同講座が開かれるのは初めて。療養客受け入れの機運が高まりつつあることを示している。
- 「心とからだを癒す四国遍路と温泉の旅」石川理夫(いしかわ・みちお)著、宝島社新書179、2002年7月24日第1刷発行、223頁、定価800円+税。
- 観光経済新聞(2002年7月6日1面)に、長野県田中康夫知事が「県内のホテル・旅館の格付け実施を検討」。1月の県主催の観光研究会で、「アンケート調査によるとサービスの低下が否めないので、ランク付けで競争を促進、サービスの底上げを図ろう」という提案が出されているが、賛否両論で推移してきた。格付けを実際に行う場合、公平な評価基準づくりが難しい。田中知事はフランスの「ミシュラン・ガイド」と同様なものを、と前向きな姿勢を示しているもよう。
- 観光経済新聞(2002年7月13日7面)に「内湯の洗い場が畳敷き」。臨泉閣柏屋別荘(長野県上田市別所温泉)では、館内浴場の洗い場に畳みを敷き、利用客から「滑りにくく安心」「温かみがある」「柔らかく気持ちいい」と好評。同館ではさらに「浴槽の中にも畳を敷きたい」意向。この畳は福井県のメーカーが同館のために開発。水にも温泉にも耐性がある化学繊維を使い、変色、腐食の心配もなく、掃除も簡単という。
- 観光経済新聞(2002年7月6日1面)に「ヘルパー付き温泉旅行」、仙台市が企画。仙台市は「温泉宿泊ホームヘルパー派遣事業」を9月から実施する。宿泊費は自己負担だが、ヘルパー派遣費用については、「本来の額の約一割の負担。市が九割を持つ」もの。温泉地を利用した介護事業は珍しい。7月1日から旅行客の募集開始。二泊三日の日程で秋保(あきう)温泉の岩沼屋、作並(さくなみ)温泉の旅館岩泉の2旅館が受け入れる。旅行費用は一人当たり2万円〜2万4千円(6食、税、サービス込み)。
温泉場のサービスとしてはいいアイデア、今後この種のサービスは増える。温泉作家:簾田章夫コメント
- 「温泉教授松田忠徳の日本百名湯」松田忠衛(まつだ・ただのり)著、日経ムック、2002年6月24日発行、191頁、定価905円+税。
- 「カラー版温泉教授の日本全国温泉ガイド」松田忠衛(まつだ・ただのり)著、光文社新書0452002年6月20日初版第1刷発行、422頁、定価1,200円+税。
- 朝日新聞(2002年6月18日37面)に『温泉の「湯」5つ星評価−協会が新制度導入』が掲載された。6月18日静岡県熱海市で開かれた財団法人日本温泉協会の総会で温泉を5段階評価する「星マーク」を近く全国の温泉につけることが決まった。
マークの対象は約2万軒のホテル、旅館、保養所、公営浴場などのお湯で、素案では学識経験者らでつくる「日本天然温泉審査機構」(仮称)が審査する。
源泉入浴か、引き湯か、循環式かなどや浴槽の管理状態といった25項目を総合的に評価して、「一つ星」から「五つ星」までを決める。協会は「星マークは目安であって、宿の格付けではない。温泉ブームの中で、信頼度を高めるのが目的だ。温泉選びの参考にしてほしい」と語っている。
- 日本経済新聞(2002年5月26日17面)SundayNikkeiスクープ欄に「イメージと違う温泉の現実」が掲載された。日本人がいかに最近の温泉の実態を知らず、昔からの温泉のイメージを幻想として持ち続けているかをわかりやすく指摘している。その内容は以下の通り。
- 多くの人が思い描く温泉は「浴槽に満たされる湯は源泉だけで、湯は使い捨て、湯槽からあふれ出るほど潤沢で24時間いつでも入れる」というイメージである。
- これに対し現実の姿は一度使用した湯を濾過、消毒し、時に水道水を加えたり加熱したりして再利用する方式が目立つ。水質の管理が厳しいので、湯に塩素消毒などをしているところも多い。
- 浴槽に源泉の湯だけを満たし、あふれた分は使い捨てる掛け流し方式と入浴による体の垢や髪の毛、ゴミなどを濾過し消毒薬剤を投入して湯を使い回す循環式の2つに大別されるが、管理や加熱が容易なことや湧出量が少なくても効率的に浴槽に湯を満たすことができるので、循環方式の温泉が急増している。
- 循環式の温泉ではレジオネラ菌による集団感染や死亡事故が繰り返されおり、厚生省の指導が強化されたことにより塩素剤投入による消毒が一般化した。しかし「塩素で逆に肌を傷める(温泉評論家石川理夫氏)」、「塩素を加えれば泉質によっては何らかの化学変化もありうる(理学博士甘露寺泰雄・中央温泉研究所長)」など、塩素消毒に疑問の声もある。
- 温泉が足りずに大量の水道水や地下水を加えたり、源泉100%といいながら同じ湯を何日も循環させて再利用するために塩素消毒を繰り返すのは「消費者に対する一方的な裏切り(札幌国際大学温泉学教授松田忠徳氏)」という鋭い指摘により、循環方式の問題点も利用者に知られるようになってきつつある。
- 循環方式は1960年頃からあったが、1987年に成立した総合保養地域整備法(リゾート法)や1988年の「ふるさと創生」事業の1億円ばらまきによる「一町一湯」ブームによる大深度掘削による循環式温泉が急増し、清掃や消毒がルーズなためレジオネラ菌による死亡事故が幾つか発生し、循環式温泉が社会問題化した。
- 現在の温泉は、掛け流し方式・循環方式のいずれであるかを利用客や宿泊客にほとんど情報公開していない。循環方式の場合は客に分からないようにし、掛け流し方式であるかのように客が錯覚させている温泉場も多い。
- こうした状況を踏まえ、社団法人日本温泉協会が温泉の浴槽の情報開示を目指し始めた。「利用者が理解した上で湯を選べる体制を整える(寺田徹事務局長)」ように、掛け流し方式や循環方式を明示することを検討している。
- 1948年に公布された温泉法は、湧出口の源泉の温度や成分により温泉か否かを定義しているが、源泉がそのまま100%浴槽に満たすことを前提にした時代のままであり、ほとんど改正されずに今日に至った。循環方式が主流になった現代の温泉の実態を利用者もはっきりと認識する必要があり、いつまでも温泉に対しあいまいなイメージを抱き利用し続けるべきではない。
- 〔いい湯鑑定団のコメント〕
- 日本人は医薬効能が高いことから温泉の治癒力を深く信仰してきたが、高度成長期に団体客向けの温泉旅館が林立し、過剰汲み上げによる源泉湧出量の減少や枯渇などが頻発したため数多くの温泉場が循環方式へと移行した。
- 利益のみを追求し、温泉が自然資源であることを無視した乱掘により、循環方式に頼らざるを得なくなったものである。
- 源泉を大切にしてきた温泉場では、医学の進歩した今日でも難病を癒すために訪れる人々が多い。源泉を大切にし、入湯客にも親切な温泉場は、その多くが湯治場の温泉であり、循環方式の心配がない。
- 湯治客が訪れなくなった温泉場は、団体向けの循環方式に移行した温泉であり、医薬効能がない公衆浴場であることをはっきりと認識する必要がある。
- 長野県渋(しぶ)温泉の古久屋に「福六の湯」がオープンした。これは古久屋が所有する6つの源泉をそれぞれまぜることなく6つの湯船に注ぎ込み、純粋な源泉の効能が楽しめるもの。これにより内湯が8、湯船の数が13になった。草津温泉が「泉質主義」を宣言してから、源泉を大事にする動きが強まっている。
- 岐阜県「新穂高温泉」は露天風呂「山峡槍の湯」に新しく大露天風呂をオープンした。鎌田川を望み、正面には北アルプスの槍ヶ岳の景観が広がっている。広さが500平方メートルあるスケールの大きな露天風呂で一度に200人が入浴できる。
- 東京都武蔵村山市に「村山温泉かたくりの湯」が4月28日オープンした。温泉入浴ゾーン(和風・洋風浴室、露天風呂、打たせ湯、低温・高温・水風呂、イベント風呂、サウナ風呂)、休息ゾーン(レストラン)、スパ(温泉プール)ゾーンに分かれている。泉温22.9度(沸かし湯)、泉質:メタ硼酸、地下1,500mの大深度掘削によるボーリング泉。利用料金:平日大人700円(子供350円)、休日大人800円(子供400円)、市内在住者は一人100円引。営業時間は10時から23時(最終受付22時)。休館日は毎月第3月曜日(祝日の場合は翌日)。駐車場完備。ゴールデンウィーク中は、30分待ちの賑わい。なお、温泉スタンド(セルフ)が併設されており、100リットル100円。200円で家庭風呂を充分満たせるので、自宅で源泉100%の湯を楽しみたい方にはオススメ(スタンドは18時まで)。所在地:武蔵村山市本町5-29-1、Z042-520-1026
- 静岡県下田蓮台寺温泉の清流荘に古代ローマ式サウナ「テルマリウム」が4月25日オープンした。2000年前のローマ浴場の入浴スタイルを現代風に再現。大理石などの豪華なサウナの集客力や如何?
- 温泉法が一部改正され4月1日に施行された。平成13年6月27日に公布された温泉法の一部改正する法律が平成14年4月1日から施行された。主な改正点は1.温泉分析機関の都道府県知事への登録制の実施、2.温泉分析等の掲示の事前届出制の実施、3.温泉掘削等の許可失効の手続きの迅速化。
- 秋田県乳頭温泉郷「鶴の湯温泉」が、平成14年度岩切章太郎賞を受賞。一生に一度は泊まりたい名湯の詳細は→「鶴の湯温泉物語」
- 「ひだみの温泉風土記」下畑五夫(しもはたいつお)著、岐阜新聞社刊、平成14年4月15日発行、199頁。
- アエラ02.4.15「温泉に塩素が入っているとは」…「循環風呂」が増えて、掃除が減って、ゆっくりのんびりとお湯につかって、いい気持ち。体もツルツル。と思っていたらそれは塩素のせい。そんな温泉が増えてしまっているという。なぜ。「アブナイ温泉を見分けるポイント」も解説。松田忠徳温泉学者の反塩素づけ循環風呂キャンペーン。(第15巻16号通巻750号)
- 「温泉で健康になる」飯島裕一(いいじまゆういち)著、岩波アクティブ新書22、2002年4月5日発行、700円…帯には「心を和ませ、疲れをいやし、体調を整えてくれる温泉の上手な活用法」とある。
- からだにいい「現代湯治の宿〈全国版〉」ブルーガイド編集部、実業之日本社、2002年3月25日初版発行、247頁、定価1,460円…いい湯がたくさん載っているお薦めのガイドブック。
- 新編「みなかみ紀行」若山牧水(わかやまぼくすい)著、池内紀(おさむ)編、岩波文庫、2002年3月15日発行、緑52-2、600円…中公文庫が品切れで再刊が望まれていた。
- 「温泉考」原雙桂著文化書房博文社刊(2002年2月27日発行)…温泉医方叢書第四楫。
- 「草津温泉が丸ごとわかる本」えい出版刊(2002年3月1日発行)…草津温泉の全てを解説。
- 日経新聞3月24日日曜「スクープ」…温泉旅館不況の実像(最近の団体旅行向け大型温泉旅館の不況とその実態を詳しくレポート)
- 「日本の熱い温泉と地熱」土井和巳著フジ・テクノシステム刊(2002年1月24日発行)…各地の温泉場を地質学的にわかりやすく解説したお薦めの一冊。
- 「温泉と日本人」増補版、八岩まどか著、青弓社刊、2002年1月22日第1版第1刷発行、228頁、定価1,600円
- 「温泉教授の温泉ゼミナール」松田忠徳著光文社新書No.20(2001年12月20日発行)
- 「地域文化No.59信州の温泉特集」(八十二文化財団)…杉浦日向子、小沢昭一の放湯談義、年表で見る「温泉に歴史あり」、湯治場事始め、温泉本来の力を文化に、マグマのエネルギー(2001年12月28日発行)
- 「混浴主義」八岩まどか著、小学館刊、2001年12月20日第1版第1刷発行、254頁、定価1,500円
- 「ああ、温泉」種村季弘とマニア7人の温泉主義宣言、種田季弘編、アートダイジェスト刊、2001年12月15日初版第1刷発行、215頁、定価1,500円
- 文士温泉放蕩録「ざぶん」嵐山光三郎著、講談社文庫あ43-9、2001年12月15日第1刷発行、431頁、定価695円
- 「温泉ができるまで」五味省七著、信毎書籍出版センター刊、2001年11月1日発行、88頁、定価1,429円
- 3月11日(月)から15日(金)までJR東京駅丸の内北口ドームで日本温泉協会主催の「旅と温泉展」が開催された。会場では雑誌『温泉』3月号や温泉地の粗品などの配布、また後日抽選で温泉券プレゼントなどの企画をはじめとし全国各地の温泉場のパネル紹介とパンフレットの配布などを行った。
- 例年温泉旅行に関するアンケートを実施し、そのデータは雑誌『温泉』に掲載され、温泉旅行の目的や人気温泉地の変遷がよくわかる貴重なデータとなっている。
- 44回も続けられた企画であるが日本温泉協会主催のイベントとしては物足りなさを感じる。ホンモノの温泉の紹介や解説あるいは最近増加している循環風呂への警鐘などに踏み込んだ企画を望みたい
- 3月12日(火)から15日(金)まで東京ビッグサイト(東展示棟)で「第30回国際ホテル・レストラン・ショー」の特別企画として「温泉・風呂・浴場商品開発支援フェア」が開催された。日本温泉協会の温泉管理の最新情報紹介や相談コーナー開設、温泉地の紹介などをはじめとし、「温泉浴場の衛生管理」に関するセミナーも開催され、温泉関係者のみならず一般消費者の関心をも集めた。また会場には温泉や風呂に関するあらゆる商材・サービスが展示され、近頃になく熱気を帯びたイベントとなった。
- 温浴施設の集客法や衛生管理に関して特設セミナーが開催されたが、出展企業の自己PRに終始し、内容に乏しいものであった。
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