温泉日記8 赤湯温泉 平成12年12月16日更新
福島県赤湯(あかゆ)温泉・好山荘(こうざんそう) 平成12年7月23日〜24日
目の前はブナの原生林 |
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福島県土湯峠周辺は手付かずの自然林に囲まれたまさに「秘湯」という言葉にふさわしい温泉が点在し、土湯峠温泉郷を構成している。土湯温泉、野地温泉、鷲倉温泉、幕川温泉そして赤湯温泉等々。
その中で最も秘湯らしい雰囲気を持つ赤湯温泉・好山荘に午後3時近くチェックイン。周囲はブナの原生林で時々ウグイスの鳴き声が聞こえ、深山幽谷の趣が増す。宿は正面木造平屋の本館が自炊棟で2階建ての別館が一般客用となっている。
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内湯は男女に別れている。少し広めの男湯は混浴となっている。内湯は裏庭に自然湧出する炭酸鉄泉で渋色(黄土色)。相当鉄分が強いのか、湯船の縁から洗い場、周りの岩まで赤茶色に変色している。駐車場の入り口右手に男女別に充分な広さの露天風呂がある。こちらは白濁した硫黄泉。内湯と露天風呂と、これ程大きく泉質の異なる温泉も珍しい。
内湯が混んでいたので露天風呂に入ってみた。ちょうど良い湯の熱さに加え標高1,200mの涼しさが肌に心地よい。常連の湯治客は、タオルがコーヒー色に変色(内湯の鉄分のため)している。「年期が入っているな」とへんな感心をし、自分の白いタオルを見る。
福島県福島市土湯温泉字驚倉1番地 電話0242-64-3217
宿泊料金:8,000円より 入浴のみ500円 AM10:00〜PM3:00
交通:東北新幹線福島駅からスカイライン経由高原行きバス2時問5分の土湯峠下車、徒歩15分
車:東北自動車道福島西ICからR115経由30Km。
温泉作家 簾田彰夫(★★★)