温泉日記35 群馬県 湯宿温泉共同湯「窪湯」「小滝の湯」平成14年4月21日
温泉の三要素:湧出量:(毎分) 320リットル
泉質:ナトリウム・カルシウム−硫酸塩泉 ph7.0〜7.8
温度:64.5度
湯宿温泉(ゆじゅくおんせん)は、宿の数が6軒、街道沿いの温泉場としては小さいが、外湯(共同湯)は4軒もある。
温泉場は17号線から斜めに入った旧街道沿いにある。初めて行くと車で進入にていいものかどうか迷うような石畳の道に旅館や商店、民家が軒を連ねている。
湯宿温泉入口の石畳 | ||||||
左端が国道17号 | ||||||
共同湯は石畳の道沿い200mの間に竹の湯、松の湯、窪湯、小滝の湯の四つが点在している。
当日は偶然鍵が開いていたので「窪湯(くぼゆ)」に入湯。
湯宿温泉の外湯はいずれも施錠されており、日帰り(観光)客は近くの旅館で鍵を借りて入湯する。
四ヶ所ある共同湯のなかで「窪湯」の湯船が一番大きい。日曜日の午前十時、入湯客は誰もいない。
共同湯の湯船のひとり占めは本当に珍しい。
窪湯(くぼゆ)入口 | ||||
自然湧出の源泉掛け流しで湯は熱い。
湯口(ゆぐち)には竹の飲泉カップがおかれている。においはわずかなゆで卵臭。
飲泉できる湯は年々少なくなっている。
窪湯の湯船 | ||||
外に出ると、霧雨。雨の宿場、旧街道の散策。
近くには猿ヶ京(さるがきょう)、水上(みなかみ)、老神(おいがみ)など人気のある温泉場が多い。
湯宿温泉は鄙(ひな)びた温泉場である。人気の温泉場が観光地化するなかで、温泉ブームから取り残された、昔ながらの湯治場の雰囲気がある温泉場である。
「小滝の湯」、窪湯よりぬるめの湯 | |||||
群馬県新治村湯宿 新治村観光協会 電話0278−64−0081
入浴料金:志(100円以上)
時間:AM8:00からPM10:00
(注)外湯は地元優先の共同湯であり、日帰り客は旅館から鍵を借りて入湯する。料金は外湯に入る時に「こころざし」として100円以上を備え付けの箱に入れる。
交通:上越新幹線上毛高原駅から猿ヶ京温泉行バスで湯宿温泉下車
車:関越自動車道月夜野ICからR17経由15km
温泉作家 簾田彰夫 (★★★)