長野県加賀井((かがい)温泉・一陽館(いちようかん)平成12年10月8日
長野県加賀井(かがい)温泉・一陽館(いちようかん)の浴舎棟
|
加賀井温泉はは真田十万石の城下町・松代(長野市)の郊外にある一軒宿の温泉。
すぐ隣に松代温泉があるが、源泉も歴史もまったく違う。
松代温泉は昭和40年代の群発地震の際のボ―リング調査時に噴出した新しい温泉に対し、加賀井温泉は日蓮上人が入湯した言い伝えがあり、「一陽館」の開湯も1,700年代とされている歴史ある温泉である。
昨今の秘湯ブームで加賀井温泉の名前も知られてきたが数年前までは長野市の人もほとんど知らない温泉であった。
|
内風呂(男)、源泉の成分が固まって黄土色に変色。 | ||||
露天風呂(混浴) 鉄分を含みタオルも真っ赤に変色する。 | ||||
木造2階建の本館と3階建の浴舎棟は昭和初期の建造で風情のある建物である。
内風呂は幅2m奥行10mの長細い浴槽。小さな川のような湯口から黄土色の湯があふれるばかりに流れており、反対側の出口に流れっぱなし。
源泉は毎分400リットルの湯が自噴し、温度は41度、露天風呂は混浴、同じ源泉の湯が二つの浴槽にあふれている。この湯の特徴は、稀に見るほどの含有成分の濃さ。イオン濃度は郡を抜いている。含食塩・炭酸鉄泉。
炭酸ガスの白い泡がゴボゴボ音を立てて噴出する迫力は、温泉好きにはたまらない
湯口。最初は透明だが、空気に触れて黄土色に変色する。飲泉可。 |
長野県長野市松代町東条55 TEL026-270-2016
入浴料金:300円 AM8:00〜PM7:30 無休 宿泊は当面受け付けていない。
交通:長野電鉄「松代」駅からタクシー5分。
車:上信越自動車道「長野IC」から2km。
温泉作家 簾田彰夫(みすだあきお) (★★)