温泉物語の第二話は、日本アルプスの秘湯、中房(なかぶさ)温泉です。この温泉に来ると、本物の湯とは何かが、入湯するだけでわかります。人工的な温泉になれた都会の人々に強烈な印象を与える中房温泉を紹介します。
中房温泉は北アルプス燕岳(つばくろだけ)の中腹、中房川の渓谷にあり、
標高1462メ-トル、燕岳と餓鬼岳の登山口に位置しています。営業期間は4月下旬から11月下旬の約7ケ月。冬期は県道中房線のゲ―トが閉まり、雪の中に閉ざされてしまう秘湯です。
秘湯といっても規模は大きく、36ケ所の源泉と13の風呂があり、本館、招仙閣、別館合わせて70室、400人収容可能です。もともと江戸時代より湯治場としてにぎわっていたところに、明治時代以降、燕岳登山の折の宿舎としての機能が加わり現在の活況を呈しています。
中房温泉遠景で、右端は大湯、敷地面積8万坪の秘湯! | ||||||
上は、正面玄関の写真。宿泊客はここでチェックイン、登山客は右隣の本館玄関が受付。
左は湯治場の面影を残す本館。ウェストン卿も宿泊した建物で、現在は湯治客、登山客が利用している。 この左端に当温泉最古の御座の湯がある。 |
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中房温泉湯元で74度から98度の高温の温泉が自然湧出 | 焼山(やけやま)と呼ばれる地熱地帯。地熱を利用した地熱蒸しも美味しい。 |
続いて、中房温泉の魅力を徹底的に紹介しましょう。