「旅館にしむら」の露天風呂「地獄湯」。湯量が豊富でとてもきれいな露天風呂です。かけ流しで湯量が多い露天風呂が幾つもある黒川温泉は、その清潔感も女性人気ナンバーワンの理由です。もちろん飲泉可! | ||||
黒川温泉の住所は、熊本県阿蘇郡南小国町満願寺黒川で、昭和39年にやまなみハイウェイが開通し、九州観光の休泊地として徐々に利用者が増えてきましたが、湯布院などと比べると人気はあまりありませんでした。
今から15年ほど前に旅館の二代目を中心に積極的に植樹し、露天風呂施設の充実、料理の工夫、接客方法などを充実させ、女性が満足する湯宿づくりに徹し、人気が高まりました。
アクセス条件が劣る小さな温泉街ですが、何と年間宿泊客が約30万人、日帰り入浴客はその2倍から3倍といわれています。
アクセスを説明します。
車:熊本からR57→R212経由63km、あるいは「やまなみハイウェイ」方面からの場合は「瀬の本」でR442を南小国方面へ曲がる。
鉄道・バス:熊本から黒川温泉まではバスで乗り継ぎ。熊本交通センターから「小国ゆうステーション」まで産交バスで2時間20分、「黒川」行きに乗り換え終点下車、所要時間40分、但し、黒川行きは一日7本と少ないので注意。鉄道は阿蘇駅下車、但しバスが1日1本なので、鉄道では無理。
一生に一度は泊まりたい温泉の第4話、「黒川温泉」の雰囲気が少しでも伝わったでしょうか。旅館二代目の努力と、それを指導した初代の、よい温泉街をつくろうとする努力が実を結んだ「町おこし」の見本がここにあります。
では、21世紀の温泉物語(第5話)をお楽しみに!
本文作成:不動産鑑定士:中舘克己、温泉作家:簾田彰夫、配置図は黒川温泉組合の地図をベースにした。熊本県地図はMapioProを加工、各温泉の解説及び写真は黒川温泉組合のパンフを利用させていただきました。なお、黒川温泉は2000年11月に1泊で取材した。過去1度訪れており二度目の入湯。
取材・作成スタッフ:中舘克己、簾田彰夫、中舘祐子、今川泰一(熊本県天草郡五和町)