温泉と湯の言葉、古語、俗語、隠語、卑語、温泉専門用語、地口、歌、川柳、温泉場を網羅する「温泉ことば」大辞典
→主な参考文献
温泉の三要素(泉質、湧出量、泉温)については過去の文献から収録しました。増掘などによる新データはメールいただければ改訂いたします。
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- 相生温泉(アイオイ):徳島県那賀郡相生町,泉質:硫黄泉,那賀川の支流、谷内川の河畔に位置する温泉場で自然に囲まれた静かな環境にある。共同湯1,JR牟岐線桑野駅からタクシー約30分,徳島自動車道徳島ICから国道55→県道24→国道195→県道291号線経由約48km約70分。(いい湯鑑定団)
- 相川温泉(アイカワ):福島県耶麻郡山都町,泉質:塩化物泉,湧出量:22リットル,泉温:19.5度を浴用加熱,一戸川を望む高台に位置する温泉場で飯豊連峰を眺望でき眺望が良い。共同湯0,JR磐越西線山都駅から会津乗合自動車バス一ノ木行き約10分、相川下車,磐越自動車道会津坂下ICから県道43→国道459号線経由約17km約25分。(いい湯鑑定団)
- 相川温泉(アイカワ):茨城県東茨城郡御前山村,泉質:放射能泉,泉質:塩化物泉,湧出量:27リットル,泉温:19.5度を浴用加熱,井殿山の西側山麓に位置する温泉場で山あいの一軒宿。共同湯0,JR常磐線水戸駅から茨城交通バス長倉・野口行き約60分、野口車庫下車、タクシー約15分,常磐自動車道水戸ICから国道118→123号線経由約30km約40分。(いい湯鑑定団)
- 愛山渓温泉(アイザンケイ):北海道上川郡上川町,泉質:炭酸水素塩泉,湧出量:295リットル,泉温:45.5度,安足間川の渓谷沿いに位置する温泉場で大自然に囲まれた静寂な環境にある。共同湯0,JR石北本線上川駅から道北バス愛山渓行き約55分、終点下車,道央自動車道旭川鷹栖ICから国道39→道道223号線経由約60km約90分。(いい湯鑑定団)
- 会津湯野上温泉(アイヅユノカミ)(★★★):福島県南会津郡下郷町,泉質:単純温泉,湧出量:1,388リットル,泉温:63度,県立自然公園大川渓谷沿いに位置する温泉場で深い浸食を受けた河原には混浴の露天風呂がある。清流に臨む山々の緑が素晴らしく、自然に恵まれ近くには奇勝「塔のへつり」がある。共同湯1,会津鉄道湯野上温泉駅からタクシー約3分、(送迎車有り、要連絡),磐越自動車道会津若松ICから約30km約45分。(いい湯鑑定団)
- 相野々温泉(アイノノ):秋田県平鹿郡山内村,泉質:硫酸塩泉,鶴ヶ池公園内の温泉場で和・洋風の日替わり大浴場など。共同湯2,JR北上線相野々駅から徒歩約10分,秋田自動車道横手ICから国道107号線経由約8km約15分。(いい湯鑑定団)
- 相乗温泉(アイノリ):青森県南津軽郡碇ケ関村,泉質:単純温泉,湧出量:880リットル,泉温:61度,平川の支流の相乗川に臨む山間の温泉場。共同湯0,JR奥羽本線碇ヶ関駅から送迎バス約10分,東北自動車道碇ヶ関ICから約5km約8分。(いい湯鑑定団)
- 合幕(あいまく):一回りの貸し切り湯。→幕湯。(いい湯鑑定団)
- あいら温泉(アイラ):鹿児島県姶良郡姶良町,泉質:塩化物泉,別府川沿いののどかな保養・療養向けの温泉場。共同湯2,JR肥薩線帖佐駅からタクシー約7分,九州自動車道加治木ICから県道56→国道10→県道42号線経由約4km約10分。(いい湯鑑定団)
- 愛鱗温泉(アイリン):新潟県長岡市,泉質:単純温泉,長岡駅の東方5キロに位置する温泉場。共同湯0,JR上越新幹線長岡駅から越後交通バス乙吉経由、浦瀬行き約20分、乙吉下車、徒歩約20分,関越自動車道長岡ICから約12km約20分。(いい湯鑑定団)
- 合木風呂(あえきふろ):薪を持ち寄って、一族の湯槽のある家でもらい湯をすること。(いい湯鑑定団)
- 青井岳温泉(アオイダケ):宮崎県北諸県郡山之口町,泉質:硫黄泉,湧出量:11.8リットル,泉温:18度,境川沿い青井岳や鰐塚山などの山々に囲まれ自然環境に恵まれた温泉場。共同湯1,JR日豊本線青井岳駅下車、徒歩約10分,宮崎自動車道田野ICから国道269号線経由約10km約15分。(いい湯鑑定団)
- 青木温泉(アオキ):山梨県韮崎市,泉質:含鉄泉,湧出量:18リットル,泉温:15度,小武川の上流、標高1150メートルに位置する温泉場で鳳凰三山の登山口。冬場の11月下旬から4月下旬間では休業。共同湯0,JR中央本線韮崎駅からタクシー約50分,中央自動車道韮崎ICから西方約23km約60分。(いい湯鑑定団)
- 青島温泉(アオシマ):宮崎県宮崎市,泉質:硫黄泉,湧出量:2,556リットル,泉温:28度,日南海岸の青島を前にした海岸沿いに位置する温泉場。共同湯5,JR日南線青島駅下車、徒歩約3分,宮崎自動車道宮崎ICから国道220号線経由、約15km、約20分。(いい湯鑑定団)
- 青荷温泉(黒石温泉郷)(アオニ(クロイシオンセンキョウ))(★★★):青森県黒石市,泉質:単純温泉,湧出量:154リットル,泉温:46.5度,黒石温泉郷の一角。青荷川の渓流沿いにある一軒宿の温泉場。露天風呂や川沿いの風呂があり、ランプの宿として有名。共同湯0,弘南鉄道黒石駅から送迎バス約1時間(1日2便、要予約),東北自動車道黒石ICから国道102号線経由約21km約40分。(いい湯鑑定団)
- 青根温泉(アオネ)(★★★):宮城県柴田郡川崎町,泉質:硫酸塩泉,湧出量:1,012リットル,泉温:56度,花房山の山裾に位置し仙台藩主伊達家の湯治場として落ち着いた雰囲気が漂う古くからの温泉場。共同湯2,JR東北新幹線白石蔵王駅から宮城交通バス青根温泉行き約60分、終点下車、徒歩約1分,山形自動車道宮城川崎ICから国道457号線経由約9km、約25分。(いい湯鑑定団)
- 青堀温泉(アオホリ):千葉県富津市,泉質:塩化物泉,湧出量:71.5リットル,泉温:25.8度,富津岬の付け根、小糸川沿いにある温泉場。共同湯0,JR内房線大堀駅下車、徒歩約12分,館山自動車道木更津南ICから国道16号線経由、約5km約10分。(いい湯鑑定団)
- 赤井川温泉(アカイガワ):北海道余市郡赤井川村,泉質:塩化物泉,湧出量:422.5リットル,泉温:45.9度,市街地からはなれた山間の公営保養センター。共同湯0,JR函館本線余市駅からキロロリゾート行き約35分、小樽から国道5号線経由約35km。(いい湯鑑定団)
- 赤石温泉(アカイシ):秋田県由利郡金浦町,泉質:塩化物泉,湧出量:30リットル,泉温:57度,目の前が日本海で眺望の良い温泉場。共同湯1,JR羽越本線金浦駅から羽後交通バス象潟行き約5分、国民宿舎前下車、徒歩約1分,山形自動車道酒田ICから国道7号線経由約53km、約50分。(いい湯鑑定団)
- 赤石温泉(アカイシ):山梨県南巨摩郡増穂町,泉質:含鉄泉,湧出量:4.5リットル,泉温:7度,櫛形山の山麓、戸川渓谷沿いの閑静な温泉場。共同湯0,JR身延線鰍沢口駅からタクシー約40分,中央自動車道甲府昭和ICから県道116→5→国道52→県道413号線経由約20km、約40分。(いい湯鑑定団)
- 赤岩温泉(猿ヶ京三国温泉郷)(アカイワ(サルガキョウミクニオンセンキョウ)):群馬県利根郡新治村,泉質:硫酸塩泉,湧出量:40リットル,泉温:32.5度,猿ヶ京三国温泉郷のひとつで赤谷川沿いの温泉場。共同湯0,JR上越新幹線上毛高原駅から関越交通バス猿ヶ京温泉行き約20分、十二河原下車、徒歩約2分,関越自動車道月夜野ICから国道17号線経由約10km、約15分。(いい湯鑑定団)
- 垢掻女(あかかきおんな):風呂屋にいた湯女(ゆな)のこと。→湯女。(いい湯鑑定団)
- 赤川温泉(アカガワ):北海道空知郡北村,泉質:塩化物泉,北村の村役場に近く、沸かさず薄めず体の芯から温まる温泉場。共同湯2,JR函館本線岩見沢駅から中央バス月形行き約20分、北村温泉前下車,道央自動車道岩見沢ICから国道234→道道6号線経由約15km、約20分。(いい湯鑑定団)
- 赤川温泉(アカガワ):大分県直入郡久住町,泉質:硫黄泉,湧出量:185リットル,泉温:27.5度,久住山の中腹に位置し、落差十数mの雄飛ノ滝を望む露天風呂があり「美人の湯」と呼ばれる温泉場。共同湯0,JR豊肥本線豊後竹田駅から竹田交通バス久住経由黒川行き約45分、高原荘下車、徒歩約30分,大分自動車道九重ICから県道40→621→久住高原ロードパーク経由約50km、約50分。(いい湯鑑定団)
- 赤城温泉(アカギ):群馬県勢多郡宮城村,泉質:炭酸水素塩泉,湧出量:不詳,泉温:43.5度,赤城山の裾野標高950mの山あいに位置し、万病に効く上州の薬湯として知られる古くから湯治場。共同湯0,上毛電鉄大胡駅からタクシー約20分,関越自動車道赤城ICから国道353号線経由約22km、約50分。(いい湯鑑定団)
- 赤倉温泉(アカクラ):山形県最上郡最上町,泉質:硫酸塩泉,湧出量:102.7リットル,泉温:72.9度,最上小国川上流の静かな環境にあり、保養向けで松尾芭蕉が名句を残した温泉場。共同湯2,JR陸羽東線羽前赤倉駅から赤倉温泉行きバス約10分、赤倉温泉下車、徒歩2〜10分,東北自動車道古川ICから国道47号線経由約55km、約50分。(いい湯鑑定団)
- 赤倉温泉(妙高高原温泉郷)(アカクラ(ミョウコウコウゲンオンセンキョウ))(★★★):新潟県中頚城郡妙高高原町,泉質:硫酸塩泉,湧出量:2,720リットル,泉温:53.8度,妙高山中腹、妙高高原温泉郷最大の温泉場で日本最大級の野天風呂がある。共同湯1,JR信越本線妙高高原駅から上越観光バス赤倉温泉行き約20分、赤倉温泉下車,上信越自動車道妙高高原ICから県道396号線経由約5km、約10分。(いい湯鑑定団)
- 赤碕温泉(アカサキ):石川県七尾市,泉質:塩化物泉,湧出量:60リットル,泉温:28度,観音崎の少し手前、七尾湾に面した山肌に位置する温泉場。共同湯0,JR七尾線七尾駅から北陸鉄道バス崎山行き約13分、赤崎温泉前下車,東海北陸自動車道福岡ICから国道8→160→県道246号線経由約57km、約50分。(いい湯鑑定団)
- 明科温泉(アカシナ):長野県東筑摩郡明科町,泉質:硫黄泉,湧出量:不詳,泉温:15度,犀川の支流、会田川のほとりに位置し北アルプスと安曇野が一望できる露天風呂がある温泉場。共同湯0,JR篠ノ井線明科駅から町営バス犀川線長峰荘行き約8分、終点下車(12〜2月運休),長野自動車道豊科ICから国道19号線経由約8km、約15分。(いい湯鑑定団)
- 垢すり(あかすり):背中や手足の垢をすり落とすための布きれ。呉絽(ころ)といわれる硬い繊維の織物のきれを手拭でおおって体をこすった。(いい湯鑑定団)
- 赤瀬温泉(アカセ):熊本県宇土市,泉質:塩化物泉,湧出量:300リットル,泉温:18.6度,宇土半島の北岸の風光明媚な温泉場。共同湯0,JR三角線赤瀬駅下車、徒歩約5分,九州自動車道松橋ICから国道57号線経由約25km、約50分。(いい湯鑑定団)
- 赤瀬温泉(アカゼ):石川県小松市,泉質:単純温泉,粟津温泉の東方、大杉谷川沿いに位置する温泉場。共同湯0,JR北陸本線小松駅から小松バス大杉上町行き約40分、赤瀬温泉前下車、徒歩約5分,北陸自動車道小松ICから県道161号線経由約16km、約30分。(いい湯鑑定団)
- 赤滝温泉(アカタキ):栃木県矢板市,泉質:酸性泉,湧出量:不詳,泉温:18.5度,中川の河畔に位置する温泉場で上流600メートルに温泉名の由来となった赤滝がある。共同湯1,JR東北本線矢板駅からタクシー約25分,東北自動車道矢板ICから県道30→56号線経由約19km、約40分。(いい湯鑑定団)
- 赤谷温泉(アカタニ):福島県大沼郡三島町,泉質:硫酸塩泉,湧出量:156リットル,泉温:54度,只見川と支流の大谷川が合流する山あいの湯治客で賑わう温泉場。共同湯2,JR只見線会津宮下駅下車、徒歩約10分,磐越自動車道会津坂下ICから国道252号線経由約12km、約20分。(いい湯鑑定団)
- 赤根温泉(アカネ):大分県東国東郡国見町,泉質:硫黄泉,湧出量:104リットル,泉温:32度,国東半島北端の国見町にあり閑静で春の桜か美しい。歴史があり泉質がよいことで有名な温泉場。共同湯0,JR日豊本線宇佐駅から大分交通バス伊美行き約50分、赤根温泉前下車、徒歩約5分,宇佐別府道路宇佐ICから国道213・県道29・548・31号線経由約35km、約50分。(いい湯鑑定団)
- 明衣(あかは):湯帷子(ゆかたびら)、浴衣(ゆかた)。(いい湯鑑定団)
- 赤平川温泉(アカヒラガワ):埼玉県秩父郡両神村,泉質:炭酸水素塩泉,赤平川と小森川の分岐点の小高い丘の温泉場。共同湯0,西武鉄道西武秩父駅より西武バス小鹿野行き、小鹿野下車、徒歩約7分,関越自動車道花園ICから国道140→299→県道37号線経由約45km、約50分。(いい湯鑑定団)
- 赤穂谷温泉(アカホダニ):石川県小松市,泉質:単純温泉,湧出量:160リットル,泉温:38度,白山山麓へ向かう街道沿い、開湯100年の温泉場。共同湯0,JR北陸本線小松駅から小松バス原麦口行き約20分、赤穂谷温泉前下車,北陸自動車道小松ICから国道360号線経由約10km、約15分。(いい湯鑑定団)
- 赤水温泉(アカミズ):熊本県阿蘇郡阿蘇町,泉質:硫酸塩泉,湧出量:600リットル,泉温:30.2度,阿蘇五岳の西方麓に位置し阿蘇の眺望が良い温泉場。共同湯0,JR豊肥本線赤水駅下車、徒歩約3分,九州自動車道熊本ICから国道57号線経由約25km、約45分。(いい湯鑑定団)
- 赤目温泉(アカメ):三重県名張市,泉質:放射能泉,湧出量:20リットル,泉温:16度,滝川の渓谷沿い赤目48滝入り口の温泉場。共同湯2,近鉄大阪線赤目口駅から赤目谷行きバス約10分,伊勢自動車道勢和多気ICから国道368→369→県道784号線経由約60km、約2時間。(いい湯鑑定団)
- 赤湯(あかゆ):鉄分を含有し、湯の色が赤い温泉。長野県小赤沢温泉が湯質も良く有名。(いい湯鑑定団)
- 赤湯温泉(アカユ):山形県南陽市,泉質:塩化物泉で神経痛やリウマチに効果があり美人の湯として有名,湧出量:720リットル,泉温:66度,源義家の弟、義綱の発見と伝えられ、開湯900年の歴史を誇る温泉場。共同湯5,JR山形新幹線赤湯駅からタクシー約5分,山形自動車道山形蔵王ICから国道13号線経由約23km、約25分。(いい湯鑑定団)
- 赤湯温泉(アカユ):福島県福島市,泉質:含鉄泉,鬼面山の北西側山麓に位置し保養・療養に適した温泉場。冬期休業。共同湯0,JR東北新幹線福島駅から福島交通バス土湯温泉行き約55分、鷲倉温泉下車、徒歩約20分,東北自動車道福島西ICから国道115→県道30号線経由約25km、約45分。(いい湯鑑定団)
- 赤湯温泉(アカユ):新潟県南魚沼郡湯沢町,泉質:塩化物泉,徒歩でしか行けない秘湯で冬期は休業。共同湯0,JR上越新幹線越後湯沢駅から越後交通バス浅貝行き約40分、元権下車、徒歩約4時間,関越自動車道湯沢ICから国道17号線→赤湯林道まで約18km、約30分、赤湯林道駐車場から徒歩約2時間。(いい湯鑑定団)
- 上湯(あがりゆ):湯から上がる時、からだを流すのに用いるきれいな湯。かかり湯。風呂から上がる時、からだを清めるためにはいる浴槽。(いい湯鑑定団)
- 上がり場(あがりば):銭湯の脱衣場。(いい湯鑑定団)
- 阿寒湖温泉(アカンコ):北海道阿寒郡阿寒町,泉質:単純温泉,湧出量:2,940リットル,泉温:66度,阿寒町北部、阿寒湖の南岸でマリモの繁殖地として有名な温泉場。共同湯4,JR根室本線釧路駅から阿寒湖行きバス約2時間10分、終点下車、徒歩3〜10分,道東自動車道池田ICから国道242→241→240号線経由約90km、約90分。(いい湯鑑定団)
- 秋保温泉(アキウ):宮城県仙台市太白区,泉質:塩化物泉,湧出量:1,193リットル,泉温:60.4度,仙台市西部の名取川の渓谷沿いにあり仙台藩主伊達家の浴館がおかれた古湯(名取の湯)で奥州三名湯の一つ。仙台の奥座敷として賑わい秋保大滝など見所も多い。共同湯5,JR東北新幹線仙台駅から宮城交通バス秋保温泉行き約50分、秋保温泉下車,東北自動車道仙台南IC→国道286号線経由約10km、約15分。(いい湯鑑定団)
- 秋神温泉(アキガミ):岐阜県大野郡朝日村,泉質:炭酸水素塩泉,湧出量:180リットル,泉温:12.5度,秋神川の渓流沿いの温泉場。共同湯0,JR高山本線久々野駅から濃飛乗合自動車バス秋神温泉行き約40分、終点下車,長野自動車道塩尻ICから国道19→361→県道463→435号線経由約100km、約100分。(いい湯鑑定団)
- 秋田温泉(アキタ):秋田県秋田市,泉質:炭酸水素塩泉,湧出量:60リットル,泉温:41.5度,秋田市の北郊、旭川上流の閑静な温泉場。共同湯3,JR秋田新幹線秋田駅から市営バス秋田温泉線・仁別線約15分、温泉入口下車、徒歩約1分,秋田自動車道秋田北ICから約4km、約10分。(いい湯鑑定団)
- 秋津温泉(アキツ):新潟県両津市,泉質:塩化物泉,加茂湖の西、佐渡空港近い秋津に位置する温泉場。共同湯0,両津港から新潟交通佐渡バス相川行き約7分、秋津東下車、徒歩約2分,両津港から国道350号線経由約2.5km、約5分。(いい湯鑑定団)
- 秋湯治(あきとうじ):刈り入れが済んだ秋の湯治をいう。(いい湯鑑定団)
- 秋の宮温泉(秋の宮温泉郷)(アキノミヤ(アキノミヤオンセンキョウ)):秋田県雄勝郡雄勝町,泉質:塩化物泉,秋の宮温泉郷は役内川に沿って点在する湯ノ岱、稲住、鷹ノ湯、湯ノ又などの秘湯群が秋の宮温泉郷で国民保養温泉地。秋の紅葉の美しさは有名。共同湯0,JR奥羽本線横堀駅から羽後交通バス秋の宮山荘行き約40分、徒歩1〜30分,湯沢横手道路湯沢ICから国道13→108号線経由約30km、約55分。(いい湯鑑定団)
- アクアーレ長岡温泉(アクアーレナガオカ):新潟県長岡市,泉質:単純温泉,長岡ICに近い温泉場。共同湯0,JR上越新幹線長岡駅から越後交通バス長峰団地経由、長岡ニュータウン行き約40分、アクアーレ長岡前下車,関越自動車道長岡ICから県道48号線経由約5km約10分。(いい湯鑑定団)
- 阿久根温泉(アクネ):鹿児島県阿久根市,泉質:塩化物泉,湧出量:1,461リットル,泉温:43度,阿久根市の中心部、高松川沿いにある温泉場。共同湯3,鹿児島本線阿久根駅下車、徒歩10〜20分,九州自動車道八代南ICから国道3号線経由約90km、約120分。(いい湯鑑定団)
- 明世温泉(アケヨ):岐阜県瑞浪市,泉質:放射能泉,土岐川支流の日吉川東側河畔の閑静な温泉場。共同湯0,JR中央本線瑞浪駅からタクシー約10分,中央自動車道瑞浪ICから県道352号線経由約3km、約6分。(いい湯鑑定団)
- 揚湯(あげゆ):上がり湯。(いい湯鑑定団)
- 赤穂御崎温泉(アコウミサキ):兵庫県赤穂市,泉質:塩化物泉,湧出量:13リットル,泉温:19.5度,瀬戸内海を一望できる岬の高台に位置する温泉場。共同湯0,JR赤穂線播州赤穂駅から保養センター行きバス約15分、御崎下車,山陽自動車道赤穂ICから南東方面約6km、約15分。(いい湯鑑定団)
- 浅川温泉(アサカワ):茨城県久慈郡大子町,泉質:塩化物泉,久慈川上流の温泉場。共同湯0,JR水郡線常陸大子駅からタクシー約5分,常磐自動車道那珂ICから国道118号線経由約46km、約60分。(いい湯鑑定団)
- 朝日温泉(アサヒ):北海道岩内郡岩内町,泉質:硫酸塩泉,湧出量:25リットル,泉温:45.5度,雷電海岸より山側に4?q奥にある秘湯。水上勉の「飢餓海峡」の舞台として登場した温泉場。共同湯0,JR函館本線札幌駅から岩内行きバス約2時間30分、寿都行きバス乗換約20分、雷電温泉郷下車、下車後タクシー約10分、送迎有り,札樽自動車道小樽ICから国道5→276→229号線経由約85km、約100分。(いい湯鑑定団)
- 旭温泉(アサヒ):北海道天塩郡遠別町,泉質:塩化物泉,湧出量:55.4リットル,泉温:34度,天然ガス掘削の際に湧き出した天塩山系の冨本にある閑静な温泉場。共同湯2,JR留萌本線留萌駅から豊富幌延行きバス約2時間、遠別下車、乗換旭温泉行きバス10〜15分、終点下車,道東自動車道深川西ICから国道233→232→道道971号線経由約135km、約2時間20分。(いい湯鑑定団)
- 朝日温泉(アサヒ):山形県西村山郡朝日町,泉質:二酸化炭素泉,湧出量:8リットル,泉温:19.8度,大朝日岳の東側山麓、標高540メートルの山間にある温泉場。共同湯0,JR左沢線左沢駅から山形交通バス宮宿行き約20分、終点下車、タクシー約50分,山形自動車道寒河江ICから国道287号線経由約30km約40分。(いい湯鑑定団)
- 旭温泉(アサヒ):島根県那賀郡旭町,泉質:単純温泉,湧出量:353リットル,泉温:30.6度,雲月山の山麓に位置し保養・静養に向いた温泉場。共同湯4,JR山陰本線浜田駅からJRバス広島行き約20分、旭駅新幹線口インター下車、徒歩約10分,浜田自動車道旭ICから北方へ約1km約2分。(いい湯鑑定団)
- 旭川温泉(アサヒカワ):北海道旭川市,泉質:硫黄泉,湧出量:25リットル,泉温:27度,JR旭川駅前の買物公園の中にある温泉場。共同湯1,JR函館本線旭川駅下車、徒歩約1分,道央自動車道旭川鷹栖ICから国道12→嵐山通→国道12号線経由約10km約20分。(いい湯鑑定団)
- 朝日さざ波温泉(アサヒサザナミ):富山県下新川郡朝日町,泉質:単純温泉,共同湯0,JR北陸本線泊駅からタクシー約10分,北陸自動車道朝日ICから国道8号線経由、約8km約15分。(いい湯鑑定団)
- 旭岳温泉(アサヒダケ):北海道上川郡東川町,泉質:塩化物泉,道内最高峰、旭岳の中腹標高1050mの温泉場。共同湯0,JR函館本線旭川駅から旭川電気軌道バス旭岳ロープウェイ行き約90分、旭岳温泉下車,道央自動車道旭川鷹栖ICから道道212号線経由約55km約82分。(いい湯鑑定団)
- 朝日まほろば温泉(アサヒマヒロバ):新潟県岩船郡朝日村,泉質:硫酸塩泉,道の駅朝日に隣接する温泉場。共同湯4,JR羽越本線村上駅から新潟交通バス北中行き約20分、猿沢下車、徒歩約5分,北陸自動車道新潟西ICから国道7号線経由約70km約90分。(いい湯鑑定団)
- 浅間温泉(アサマ):長野県松本市,泉質:単純温泉,湧出量:1,134リットル,泉温:52.8度,北アルプスの眺望が優れ松本藩の御殿湯となっていた歴史の永い温泉場。共同湯16,JR篠ノ井線松本駅から松本電鉄バス浅間温泉行き約20分、終点下車、徒歩5〜20分,長野自動車道松本ICから国道158号線経由約8km約30分。(いい湯鑑定団)
- 浅間高原温泉(アサマコウゲン):群馬県吾妻郡長野原町,泉質:硫酸塩泉,湧出量:不詳,泉温:36.5度,浅間山の裾野にある温泉場。共同湯0,JR吾妻線長野原草津口駅から草軽交通バス北軽井沢行き約45分、終点下車、タクシー約10分,上信越自動車道碓氷軽井沢ICから県道92→43→国道146号線経由約26km約45分。(いい湯鑑定団)
- 浅虫温泉(アサムシ):青森県青森市,泉質:硫酸塩泉,湧出量:1,627リットル,泉温:80度,温度の高い湯で麻を蒸していたことからアサムシといわれた青森湾を臨む国道4号線沿いの温泉場。共同湯1,JR東北本線浅虫温泉駅下車、徒歩5〜15分,東北自動車道青森ICから国道4号線経由約20km約35分。(いい湯鑑定団)
- 浅茂川浦島温泉(アサモガワウラシマ):京都府竹野郡網野町,泉質:単純温泉,小浜海水浴場の西方の温泉場。共同湯1,北近畿タンゴ鉄道網野駅からタクシー約5分,舞鶴自動車道福知山ICから国道9→17→176→312→県道17→665号線経由約58km約65分。(いい湯鑑定団)
- 浅湯(あさゆ):寝湯のことで、別府温泉が元祖といわれる。→寝湯。(いい湯鑑定団)
- 朝湯(あさゆ):朝、入浴すること。朝の銭湯。
- 朝里川温泉(アサリガワ):北海道小樽市,泉質:塩化物泉,湧出量:388リットル,泉温:42度,小樽市街中心部の南東、朝里川河畔の山間の温泉場。共同湯1,JR函館本線小樽駅から朝里川温泉行きバス約30分、終点下車,札樽自動車道朝里ICから道道1号線経由約3km、約5分。(いい湯鑑定団)
- 庵治温泉(アジ):香川県木田郡庵治町,泉質:硫黄泉,湧出量:20リットル,泉温:16度,瀬戸内海に突きだした庵治半島の先端部分の温泉場。共同湯1,高松琴平電鉄八栗駅からタクシー約10分,高松自動車道さぬき三木ICから国道11→県道30→36号線経由約17km約30分。(いい湯鑑定団)
- 足尾温泉(アシオ):栃木県上都賀郡足尾町,泉質:単純温泉,湧出量:85リットル,泉温:30.5度,銅山閉山後坑内に湧出した温泉を銀山平地区に引湯した温泉場。共同湯1,わたらせ渓谷鉄道通洞駅からタクシー約15分,日光宇都宮道路清滝ICから国道122→県道293号線経由約24km、約20分。(いい湯鑑定団)
- 阿知須温泉(アジス):山口県吉敷郡阿知須町,泉質:放射能泉,山口市と宇部市の中間、阿知須町のなだらかな丘陵の田園地帯にある温泉場。共同湯1,JR宇部線阿知須駅からタクシー約10分,山口宇部有料道路阿知須ICから県道216号線経由約0.5km約1分。(いい湯鑑定団)
- 芦野温泉(アシノ):栃木県那須郡那須町,泉質:単純温泉,湧出量:204リットル,泉温:26度,旧奥州街道芦野の里の自然の中の丘陵に昭和61年に開かれた温泉場。共同湯0,JR東北本線黒磯駅から送迎バス約20分,東北自動車道那須ICから県道17→178→72号線経由約14km約25分。(いい湯鑑定団)
- 芦ノ湖(箱根温泉郷)温泉(アシノコ(ハコネオンセンキョウ)):神奈川県足柄下郡箱根町,泉質:硫黄泉,芦ノ湖畔元箱根の旅館に温泉を引いた。共同湯1,JR東海道新幹線小田原駅から伊豆箱根バス箱根行き約55分、元箱根下車,小田原厚木道路箱根口ICから国道1号線経由、約19km約40分。(いい湯鑑定団)
- 芦ノ牧温泉(アシノマキ):福島県会津若松市,泉質:硫酸塩泉,湧出量:266リットル,泉温:73.5度,会津若松の南玄関口で歴史が長く景観が良い大川渓谷沿いの温泉場で東山温泉とともに人気が高い。共同湯3,会津鉄道芦ノ牧温泉駅からタクシー約5分,磐越自動車道会津若松ICから国道118号線経由約20km約35分。(いい湯鑑定団)
- 芦之湯(箱根温泉郷)温泉(アシノユ(ハコネオンセンキョウ)):神奈川県足柄下郡箱根町,泉質:単純温泉,湧出量:1,936リットル,泉温:71.5度,駒ヶ岳、開湯は江戸初期、かっては箱根権現の直属で一般は利用できなかった。開湯は江戸初期と古く昔から文人墨客に親しまれてきた。箱根温泉郷の一つで古く昔から文人墨客に親しまれてきた二子山に囲まれた山間の温泉場。共同湯0,箱根登山鉄道箱根湯本駅から箱根登山バス・伊豆箱根バス、元箱根・箱根町行き約30分、芦之湯下車,小田原厚木道路箱根口ICから国道1号線経由、約16km約30分。(いい湯鑑定団)
- 芦別温泉(アシベツ):北海道芦別市,泉質:炭酸水素塩泉,国民保養温泉地に指定され大自然に囲まれた環境の良い温泉場。共同湯2,JR根室本線芦別駅から中央バス芦別温泉線約18分、芦別温泉前下車、徒歩2〜5分,道央自動車道滝川ICから国道38→452号線経由約33km約40分。(いい湯鑑定団)
- 芦安温泉(アシヤス):山梨県中巨摩郡芦安村,泉質:単純温泉,湧出量:561リットル,泉温:18.6度,夜叉神峠の山麓、御勅使川沿い最下流の温泉場。共同湯3,JR中央本線甲府駅から山梨交通バス芦安行き約50分,中央自動車道甲府昭和ICから、国道20・県道20号線経由、約16km約35分。(いい湯鑑定団)
- 足湯(あしゆ):膝(ひざ)から下の脚部だけ湯浴みすること。→脚湯(きゃくとう)。
- 網代温泉(アジロ):静岡県熱海市,泉質:塩化物泉,湧出量:2,471リットル,泉温:82.9度,熱海市の南部に位置し源泉が40カ所以上ある温泉場。網代湾に面し、風光明媚な環境にある。共同湯2,伊東線網代駅下車、徒歩3〜5分,西湘バイパス石橋ICから真鶴道路・熱海ビーチライン→国道135号線経由、約30km約40分。(いい湯鑑定団)
- 小豆温泉(アズキ):福島県南会津郡伊南村,泉質:単純温泉,会津駒ヶ岳の北東側山麓に位置する温泉場(平成7年リニューアルオープン)。共同湯1,野岩鉄道会津高原駅から会津乗合自動車バス檜枝岐行き約100分、小豆温泉花木の宿下車、徒歩約1分,東北自動車道西那須野塩原ICから国道400→352号線経由約82km約120分。(いい湯鑑定団)
- 預け桶(あずけおけ):湯屋に預ける自分専用の洗い桶。→廻し桶 。(いい湯鑑定団)
- アスティたかぎ温泉(アスティタカギ):長野県下伊那郡喬木村,泉質:その他,天竜川の近くに位置する温泉場。共同湯1,JR飯田線伊那八幡駅からタクシー約20分,中央自動車道松川ICから国道153号線経由約15km約30分。(いい湯鑑定団)
- あずまや温泉(アズマヤ):長野県小県郡真田町,泉質:単純温泉,四阿山の裾野にあたり、標高1300メートルの高原、泉温27度の温泉場。湯船から眺める浅間山は格別美しい。共同湯1,JR長野新幹線上田駅からタクシー約50分(送迎あり),上信越自動車道上田菅平ICから国道144号線経由約19km約40分。(いい湯鑑定団)
- 安曇野みさと温泉(アズミノミサト):長野県南安曇郡三郷村,泉質:単純温泉,雄大な北アルプスの名峰が間近に迫る温泉場。共同湯0,JR大糸線一日市場駅からタクシー約15分,長野自動車道松本ICから国道158号線、山麓線経由約3km。(いい湯鑑定団)
- 畔地(六日町温泉郷)温泉(アゼチ(ムイカマチオンセンキョウ)):新潟県南魚沼郡六日町,泉質:単純温泉,五十沢温泉の東方1キロの地に新しく掘削した温泉場。共同湯0,JR上越線六日町駅からタクシー約18分,関越自動車道六日町ICから国道17→291→県道233号線経由約8km約13分。(いい湯鑑定団)
- 阿曽温泉(アソ):三重県度会郡大宮町,泉質:炭酸水素塩泉,湧出量:324リットル,泉温:20度,大宮町の南西部、大内山川畔の温泉場。共同湯0,JR紀勢本線滝原駅からタクシー約10分,伊勢自動車道勢和多気ICから国道42号線経由約22km約30分。(いい湯鑑定団)
- 阿蘇内牧温泉(アソウチノマキ):熊本県阿蘇郡阿蘇町,泉質:硫酸塩泉,湧出量:6,400リットル,泉温:47度,阿蘇山麓、岳川の清流沿いに位置し阿蘇を一望できる温泉場。約80の源泉があり湯量豊富、共同湯11,JR豊肥本線阿蘇駅から内牧温泉行きバス約15分、温泉入口下車、徒歩約3〜15分,九州自動車道熊本ICから国道57号線→県道経由約35km約60分。(いい湯鑑定団)
- 阿蘇高森温泉(アソタカモリ):熊本県阿蘇郡高森町,泉質:単純温泉,平成6年立ち寄り湯としてオープンした阿蘇五岳の南側山麓に位置する温泉場。共同湯1,南阿蘇鉄道高森駅からタクシー約20分,九州自動車道熊本ICから国道57→325→県道212→218号線経由約65km約75分。(いい湯鑑定団)
- 阿曽原(黒部峡谷)温泉(アゾハラ(クロベキョウコク)):富山県下新川郡宇奈月町,泉質:単純温泉,黒部峡谷の深部、S字峡・十字峡・白竜峡などに近い温泉場。黒部峡谷を見下ろす台地に宿、河畔に露天風呂がある。共同湯0,黒部渓谷鉄道欅平駅下車、徒歩約4時間30分,北陸自動車道黒部ICから県道14・13号線経由約13km約20分、宇奈月温泉駐車後、黒部渓谷鉄道約90分、欅平駅下車、徒歩約4時間30分。(いい湯鑑定団)
- 阿蘇やまなみ温泉(アソヤマナミ):熊本県阿蘇郡産山村,泉質:単純温泉,産山村の南西部、阿蘇やまなみゴルフ場に隣接した温泉場。共同湯0,JR豊肥本線宮地駅からタクシー約20分,九州自動車道熊本ICから国道57→県道40号線経由約60km約70分。(いい湯鑑定団)
- 熱川(東伊豆町温泉郷)温泉(アタガワ(ヒガシイズマチオンセンキョウ)):静岡県賀茂郡東伊豆町,泉質:塩化物泉,湧出量:6,588リットル,泉温:100度,東伊豆町温泉郷の中心温泉場。海辺に露天風呂「高磯の湯」があり露天風呂発祥の地ともいわれる。共同湯2,伊豆急行伊豆熱川駅下車、徒歩約10分,西湘バイパス石橋ICから真鶴道路→熱海ビーチライン→国道135号線経由約65km約100分。(いい湯鑑定団)
- あたしか温泉(アタシカ):三重県熊野市,泉質:単純温泉,湧出量:360リットル,泉温:40.3度,日本水浴場55選の一つ、新鹿海水浴場に近い温泉場。共同湯1,JR紀勢本線新鹿駅から送迎車約5分,紀勢自動車道勢和多気ICから国道42→311号線経由約96約130分。(いい湯鑑定団)
- 安達太良温泉(アダタラ):福島県安達郡大玉村,泉質:単純温泉,湧出量:97.3リットル,泉温:33度,安達太良山南東側山麓の浴用に加熱した温泉場。共同湯0,JR東北本線本宮駅から岳温泉行きバス約30分、不動橋下車、送迎車約5分,東北自動車道本宮ICから北西へ約15km約30分。(いい湯鑑定団)
- 熱海温泉(アタミ):静岡県熱海市,泉質:塩化物泉,湧出量:13,870リットル,泉温:99度,伊豆半島東側の付け根の温泉場。相模湾沿いの海岸から山手にかけて広がる日本を代表する泉都。海岸には、「金色夜叉」で有名な「お宮の松」があり梅林など見所も多い。共同湯52,JR東海道新幹線熱海駅下車、徒歩5〜20分,西湘バイパス石橋ICから真鶴道路経由約20km約30分。
- 江戸時代将軍家の別荘があった熱海は、明治に入りその別荘が熱海御用邸になり皇太子(大正天皇)や皇族が滞在し要人や富豪も競って別荘を造った。やがて鉄道開通により大規模旅館が林立し、乱掘により湧出量の激減、海水浸透、泉温低下に至った。これにより医薬的効能が薄れ、歓楽温泉街としてのイメージが定着し客離れが進んだ。別府、有馬などの名湯も同じような経過をたどった。→伊豆。(いい湯鑑定団)(いい湯鑑定団)
- 熱塩温泉(アツシオ):福島県耶麻郡熱塩加納村,泉質:塩化物泉,湧出量:192リットル,泉温:72度,阿賀野川の支流、押切川上流沿いに古くから子宝の湯として親しまれ、湯は熱く塩分が強い温泉場。共同湯1,JR磐越西線喜多方駅から会津乗合自動車バス熱塩温泉行き約25分、終点下車徒歩約5分,磐越自動車道会津若松ICから国道121→県道333号線経由約30km約40分。(いい湯鑑定団)
- 朝来温泉(アッソ):和歌山県西牟婁郡上富田町,泉質:炭酸水素塩泉,湧出量:604リットル,泉温:35.5度,JR朝来駅近くに位置する温泉場。共同湯0,JRきのくに線朝来駅からタクシー約5〜10分,湯浅御坊道路御坊ICから国道42号線経由、約40km約75分。(いい湯鑑定団)
- 圧注浴(あっちゅうよく) :浴槽の壁や床から勢いよく噴出させる湯。ジェットバス。患部に当てるとマッサージ効果があり、腰痛・神経痛・筋肉痛などに効く。(いい湯鑑定団)
- 安比温泉(アッピ):岩手県二戸郡安代町,泉質:硫酸塩泉,湧出量:225リットル,泉温:47.3度,安比高原スキー場の周辺に点在する温泉場。共同湯3,JR花輪線安比高原駅下車、送迎車約10分,東北自動車道松尾八幡平ICから国道282号線経由約12km約15分。(いい湯鑑定団)
- 安比山麓温泉(アッピサンロク):岩手県二戸郡安代町,泉質:塩化物泉,保温効果がある温泉場。共同湯1,JR花輪線安比高原駅からタクシー約10分(団体の場合送迎有り),東北自動車道松尾八幡平ICから国道282号線経由約12km約17分。(いい湯鑑定団)
- あづまね温泉(アヅマネ):岩手県紫波郡紫波町,泉質:単純温泉,奥州街道の宿場町、紫波町の郊外に位置する温泉場。共同湯2,JR東北本線日詰駅から盛岡バスセンター行きバス約17分、ラ・フランス温泉館下車,東北自動車道紫波ICから県道162号線→稲荷街道経由約4.5km約10分。(いい湯鑑定団)
- 温海温泉(アツミ):山形県西田川郡温海町,泉質:含食塩泉、石膏硫化水素泉,湧出量:1,080リットル,泉温:76.4度,海岸から2キロほど山手に入った温海川の両岸に宿が建ち並ぶ温泉場。共同湯3,JR羽越本線あつみ温泉駅から庄内交通バスまたはあつみ交通バス温海温泉行きバス約5分、あつみ温泉センター下車、徒歩約2分,山形自動車道鶴岡ICから国道7号線経由約21km約35分。(いい湯鑑定団)
- 温海子(あつみご):温海温泉(山形県)では「3年来れば子が出来る」といわれ、湯治の効果で出来た子をいう。→子宝の湯。(いい湯鑑定団)
- 温海七色(あつみなないろ):温海温泉(山形県)の湯は天候によって薄緑、緑藍、薄黄とさまざまに変化するところから、古来こういわれてきた。 (いい湯鑑定団)
- 熱湯(あつゆ) :江戸っ子が好きな熱めの風呂。(いい湯鑑定団)
- あてま温泉(アテマ):新潟県十日町市,泉質:単純温泉,当間川沿いにオープンした新しい温泉場。共同湯1,JR飯山線十日町駅からタクシー約25分,関越自動車道塩沢石打ICから北方約10km約30分。(いい湯鑑定団)
- 阿寺温泉(アデラ):長野県木曽郡大桑村,泉質:塩化物泉,泉温:32.4度を浴用加熱,木曽川ダム湖ほとりの温泉場。共同湯1,JR中央本線野尻駅からタクシー約5分,中央自動車道中津川ICから国道19号線経由約32km約50分。(いい湯鑑定団)
- 左沢温泉(アテラサワ):山形県西村山郡大江町,泉質:硫黄泉,湧出量:54リットル,泉温:21.5度,最上川河畔の温泉場。共同湯0,JR左沢線左沢駅下車、徒歩約5分,山形自動車道寒河江ICから国道112→県道23号線経由約7km約15分。(いい湯鑑定団)
- 安曇川宝船温泉(アドガワタカラブネ):滋賀県高島郡安曇川町,泉質:含鉄泉,湧出量:90リットル,泉温:15度を浴用加熱,琵琶湖西岸の温泉場。共同湯0,湖西線近江高島駅から車で約5分,名神自動車道大津ICから約40km。(いい湯鑑定団)
- 穴沢温泉(アナザワ):長野県東筑摩郡四賀村,泉質:単純硫化水素泉,湧出量:15リットル,泉温:9.5度を浴用加熱,北アルプスの山々が望める山間の温泉場。共同湯0,JR篠ノ井線松本駅から松本電鉄バス四賀線約35分、化石館下車、送迎車約5分(要連絡),長野自動車道豊科ICから国道19号線→143号線経由約17km約20分。(いい湯鑑定団)
- 穴風呂(あなぶろ):石(いわ)風呂。(いい湯鑑定団)
- 穴山温泉(アナヤマ):山梨県韮崎市,泉質:含鉄泉,湧出量:615リットル,泉温:16度を浴用加熱,七里岩の高台に位置する温泉場。共同湯0,JR中央本線穴山駅下車、徒歩約10分,中央自動車道須玉ICから国道141→県道603号線経由約3km約8分。(いい湯鑑定団)
- 穴湯(あなゆ):湯壺が深い湯。山形県肘折温泉の湯壺は深さが5m以上あった。(いい湯鑑定団)
- 阿母ヶ平温泉(アバガヒラ):宮崎県小林市,泉質:単純温泉,湧出量:45リットル,泉温:20.3度,小林市南東端、岩瀬川沿いの温泉場。共同湯1,JR吉都線高原駅からタクシー約20分,宮崎自動車道高原ICから国道221号線経由、約km約10分。(いい湯鑑定団)
- 網走湖畔温泉(アバシリコハン):北海道網走市,泉質:単純温泉,湧出量:400リットル,泉温:27.5度〜57度,国定公園網走湖畔名勝地の温泉場。共同湯3,JR石北本線網走駅から網走バス北見行き約12分、網走湖荘前下車、徒歩約1分,道央自動車道旭川鷹栖ICから国道39→333→39→道道246号線経由約190km約210分。(いい湯鑑定団)
- 阿部倉温泉(アベクラ):神奈川県横須賀市,泉質:単純温泉,湧出量:17リットル,泉温:17度,歴史ある古湯で、三浦一族の隠し湯とも伝えられる温泉場。共同湯0,JR横須賀線衣笠駅からタクシー約20分,横浜横須賀道路横須賀ICから南方約2km約7分。(いい湯鑑定団)
- 雨飾温泉(アマカザリ):新潟県糸魚川市,泉質:炭酸水素塩泉,日本百名山「雨飾山」の中腹標高900メートルにある温泉場。共同湯0,JR北陸本線糸魚川駅から別所行きバス約40分、山口下車、徒歩約120分。又は糸魚川駅からタクシー約40分、ゲートから徒歩約30分,北陸自動車道糸魚川ICから国道148号線経由約25kmゲートから徒歩約30分。(いい湯鑑定団)
- 雨飾高原奥の湯温泉(アマカザリコウゲンオクノユ):長野県北安曇郡小谷村,泉質:炭酸水素塩泉,雨飾山の南側山麓の温泉場(国民保養温泉地)。共同湯0,JR大糸線南小谷駅から松本電鉄バス小谷温泉行き約30分、終点下車徒歩1.5km,北陸自動車道糸魚川ICから国道148→県道114号線経由約40km約70分。(いい湯鑑定団)
- 天ヶ瀬温泉(アマガセ):大分県日田郡天瀬町,泉質:単純温泉,湧出量:2,550リットル,泉温:93度,「豊後国風土記」にも記されている古湯で、玖珠川沿い近代的なホテル・旅館が建ち並ぶ温泉場で川岸には6ヶ所の露天風呂がある。共同湯2,JR久大本線天ヶ瀬駅下車、徒歩約10分,大分自動車道天瀬高塚ICから県道54→国道210号線経由約8km約15分。(いい湯鑑定団)
- 天城高原温泉(アマギコウゲン):静岡県田方郡中伊豆町,泉質:塩化物泉,伊豆中央部の高原にある温泉場。。共同湯1,伊豆箱根鉄道修善寺駅から東海バス伊東行き約20分、冷川下車、徒歩約10分,東名高速道路沼津ICから国道1→136号線経由、約40km約70分。(いい湯鑑定団)
- 天草下田温泉(アマクサシモダ):熊本県天草郡天草町,泉質:含重曹弱食塩泉、炭酸水素塩泉,湧出量:1,615リットル,泉温:55.4度,天草下島の西海岸、天草灘を望み自然景観が美しい国民保養温泉地に指定された温泉場(正式名称は「下田温泉」)。共同湯2,JR鹿児島本線熊本駅から九州産業交通バス天草本渡行き約180分、本渡バスセンター下車乗換、下田温泉経由町田行き、下田下車、徒歩約3分,九州自動車道松橋ICから国道266→324→266号線経由約110km約2時間30分。(いい湯鑑定団)
- 天科(三富温泉郷)温泉(アマシナ(ミトミオンセンキョウ)):山梨県東山梨郡三富村,泉質:単純温泉,湧出量:150リットル,泉温:28.2度、浴用加熱,笛吹川上流の渓谷沿いの温泉場。共同湯0,JR中央本線塩山駅から西沢渓谷入口行きバス約45分、天科下車,中央自動車道勝沼ICから国道140号線経由約22km約35キロ。(いい湯鑑定団)
- 天谷鉱泉温泉(アマダニコウセン):福井県丹生郡朝日町,泉質:硫酸塩泉,湧出量:1.67リットル,泉温:25度,天王川の上流、天谷の温泉場。共同湯0,JR北陸本線福井駅から宿堂行きバス約1時間、天谷鉱泉前下車,北陸自動車道鯖江ICから国道417→県道184号線経由約20km約35分。(いい湯鑑定団)
- 天橋立温泉(アマノハシダテ):京都府宮津市,泉質:硫酸塩泉,日本三景の一つに数えられる「天橋立」に新しく湧出した温泉場。共同湯0,北近畿タンゴ鉄道天橋立駅から徒歩3〜5分,舞鶴自動車道舞鶴大江ICから約25km約40分。(いい湯鑑定団)
- 雨晴温泉(アマハラシ):富山県高岡市,泉質:塩化物泉,富山湾を望む雨晴海岸の温泉場。共同湯0,JR氷見線雨晴駅下車、徒歩約10分、,北陸自動車道小杉ICから国道472→415号線経由、約20km約30分。(いい湯鑑定団)
- 天見温泉(アマミ):大阪府河内長野市,泉質:放射能泉,湧出量:1リットル,泉温:20度,天見川沿いの温泉場。共同湯1,南海電鉄高野線天見駅下車、徒歩約2分,阪和自動車道美原南ICから国道309→170→371号線経由約20km約35分。(いい湯鑑定団)
- 網張温泉(あみはりおんせん)(★★☆):岩手県岩手郡雫石(しずくいし)町長山字網張
- 温泉の三要素:1.湧出量:(毎分)82リットル。2.泉質:単純硫黄泉、PH5.9(弱酸性泉)、3.泉温:92度。
- 概要:岩手山南西麓の眺望のすぐれた高原の温泉場で、岩手山麓国民休暇村。和銅元年(715)発見の伝承があるも由来は不詳、古くは帝釈温泉といわれた。国民休暇村から10分ほど山道を登った先に露天風呂「仙女の湯」(★★★☆)(男女各1)があり、秘湯の一つで湯質もすぐれている。源泉数1、動脈硬化、胃腸病などに効能がある。保養温泉で、娯楽施設はない。
- 宿は3軒(収容人員578)。
- 共同湯:なし。
- 交通:東北新幹線盛岡駅→網張温泉行きバス1時間、終点下車徒歩2分。
- 車:東北道盛岡IC→R46号線、県道経由27km。(いい湯鑑定団)
- 綾温泉(アヤ):宮崎県東諸県郡綾町,泉質:塩化物泉,綾南川沿いの温泉場。共同湯1,JR日豊本線南宮崎駅から宮崎交通バス酒泉の杜行き約50分、酒泉の杜下車,宮崎自動車道小林ICから県道1→国道268→10→県道358号線経由約50km約50分。(いい湯鑑定団)
- 洗い桶(あらいおけ):入湯時や上がり湯として体を洗い流す小さな桶。→廻し桶。 (いい湯鑑定団)
- 洗粉(あらいこ):洗顔入浴のとき脂垢を落とすために用いた大豆や小豆の粉。入手が容易でなかったので米の糠(ぬか)で代用した。→糠袋(ぬかぶくろ)。(いい湯鑑定団)
- 荒磯温泉(アライソ):島根県益田市,泉質:含硼酸性単純温泉,泉温:17度を浴用加熱,鎌手駅に近い日本海に面した海岸沿いの温泉場。共同湯1,JR山陰本線鎌手駅下車、徒歩約15分,浜田自動車道浜田ICから国道9号線経由約30km、約40分。(いい湯鑑定団)
- 新居浜温泉(アライハマ):静岡県浜名郡新居町,泉質:塩化物泉,湧出量:60リットル,泉温:19度,浜名湖の最南端、今切口の西岸の温泉場。共同湯0,JR東海道本線新居町駅からタクシー約10分,東名高速道路浜松西ICから県道65→49号線→浜名バイパス経由約15km約25分。(いい湯鑑定団)
- 荒尾温泉(アラオ):熊本県荒尾市,泉質:単純温泉,JR荒尾駅の東方、三井グリーンランド遊園地に隣接する温泉地(ホテルヴェルテ内にあるホテル専用の温泉)。共同湯0,JR鹿児島本線大牟田駅から西日本鉄道バス三井グリーンランド行き約20分、ホテルヴェルテ下車,九州自動車道南関ICから県道5→29→314号線経由約15km約25分。(いい湯鑑定団)
- 荒川温泉(アラカワ):長崎県南松浦郡玉之浦町,泉質:塩化物泉,湧出量:810リットル,泉温:71度,五島列島の福江島西部の荒川港の温泉場。共同湯2,福江港から五島バス荒川行き約46分、終点下車、徒歩1〜2分,福江港から県道27→国道384号線経由約22km約35分。(いい湯鑑定団)
- 荒川荘温泉(アラカワソウ):長野県下伊那郡大鹿村,泉質:硫黄泉,南アルプス荒川岳登山の玄関口の温泉場。共同湯0,JR飯田線伊那大島駅から伊那バス大河原行き約60分、終点下車、タクシー約15分,中央自動車道松川ICから県道59→22→国道152号線経由約40km約57分。(いい湯鑑定団)
- 荒木温泉(アラキ):山口県豊浦郡豊田町,泉質:硫黄泉,湧出量:54リットル,泉温:23度,粟野川上流の小盆地の温泉場。共同湯0,JR山陰本線滝部駅からサンデン交通バス西市行き約25分、荒木温泉下車,中国自動車道美祢ICから国道435号線経由約30km約45分。(いい湯鑑定団)
- 安楽島温泉(アラシマ):三重県鳥羽市,泉質:単純温泉,鳥羽湾を高台から見おろす絶景の温泉場。共同湯0,JR・近鉄鳥羽駅下車、送迎バス約10分,伊勢自動車道伊勢IC、伊勢二見鳥羽ラインから国道42号線経由約20分。(いい湯鑑定団)
- 嵐山温泉(アラシヤマ):京都府京都市西京区,泉質:硫黄泉,湧出量:49リットル,泉温:18.5度,嵐山の北側山麓、保津川河畔の温泉場。共同湯0,阪急嵐山線嵐山駅下車、徒歩約5分、嵐峡館別館前から専用船8分,名神高速道路京都南ICから国道1号線→西大路通り経由約20km約60分、嵐峡館別館前から専用船8分。(いい湯鑑定団)
- 荒又温泉(アラマタ):新潟県刈羽郡高柳町,泉質:塩化物泉,共同湯2,JR信越本線柏崎駅から越後交通バス岡野町行き約55分、終点下車、タクシー約2分,北陸自動車道柏崎ICから国道252号線経由約20km約30分。(いい湯鑑定団)
- 荒谷温泉(アラヤ):山形県天童市,泉質:硫酸塩泉,共同湯1,JR奥羽本線天童駅から山形交通バス天童温泉・天童営業所行き約5分、温泉入口・篠田病院前下車、徒歩約2分,山形自動車道山形北ICから国道13号線経由約7km約15分。(いい湯鑑定団)
- 荒湯(あらゆ):湯中りを起こしやすい強烈な泉質の湯。玉川温泉のように激しい勢いで湧き出る湯。「草津といへば荒湯の強烈な泉質で」〔温泉風物帖、吉田團圃〕(いい湯鑑定団)
- 新湯(あらゆ):沸かして、まだだれも入らない風呂。さらゆ。しんゆ。「新湯は人の身に毒なり」(浮世草子・本朝二十不幸3・3)
- 有久寺温泉(アリクジ):三重県北牟婁郡紀伊長島町,泉質:硫黄泉,湧出量:4リットル,泉温:10度,真言密教の古刹、有久寺薬師堂に近く鎌倉時代より飲浴霊泉と言われた名湯で、ラジウム含有量が多いことで知られる温泉場。共同湯1,JR紀勢本線紀伊長島駅からタクシーまたは送迎車(要予約)約15分,伊勢自動車道勢和多気ICから国道42→422号線経由約48km約60分。(いい湯鑑定団)
- 有田温泉(アリダ):和歌山県有田市,泉質:単純温泉,湧出量:20リットル,泉温:28度,湯浅湾を望む断崖の温泉場。共同湯0,JR紀勢本線箕島駅から矢櫃行きバス約15分,海南湯浅道路吉備ICから国道42号線経由約15km約30分。(いい湯鑑定団)
- 有田川温泉(アリタガワ):和歌山県有田市,泉質:塩化物泉,有田川の川辺を一望できる温泉場。共同湯0,JR紀勢本線箕島駅からタクシー約7分,海南湯浅道路吉備ICから国道42号線経由約3km約5分。(いい湯鑑定団)
- 有福温泉(アリブク):島根県江津市,泉質:単純温泉,湧出量:397リットル,泉温:46.7度,石見高原の山間の斜面に温泉街が雛壇状に形成され「山陰の伊香保」ともいわれ美人の湯としても有名な温泉場。共同湯3,JR山陰本線江津駅から石見交通バス有福温泉行き約35分、終点下車、徒歩約3分,浜田自動車道旭ICから県道50号線経由約13km約8分。(いい湯鑑定団)
- 有馬温泉(アリマ):兵庫県神戸市,泉質:含鉄強食塩泉,湧出量:894リットル,泉温:98度,日本三古湯の一つ。神戸市の北部、六甲山の北側山麓に位置し鎌倉時代に仁西上人が12の宿坊を建てたことから坊のつく宿が多く豊臣秀吉が愛した名湯。金泉は海水の二倍の塩分を含み塩湯と呼ばれ、銀泉はラジウム泉、炭酸泉は有馬サイダーとして使われていた。共同湯5,神戸電鉄有馬線有馬温泉駅下車、徒歩3〜10分,阪神高速北神戸線有馬口ICから約3km。(いい湯鑑定団)
- 有馬人形筆(ありまにんぎょうふで):赤、青、白などの絹糸で飾った筆で、筆を立てると人形が飛び出る有馬温泉の土産品。温泉筆ともいう。 (いい湯鑑定団)
- 亜硫酸ガス(ありゅうさんがす)Sulfur dioxide:火山や温泉で発生する無色刺激臭があるガス。有毒で呼吸器を冒す。SO2 (いい湯鑑定団)
- アルカリ泉(あるかりせん):アルカリを含む温泉・鉱泉。皮膚病・神経病・消化器病・婦人病などに有効とされる。
- アルパス温泉(アルパス):秋田県鹿角市,泉質:単純温泉,花輪スキー場内の温泉場。共同湯1,JR花輪線鹿角花輪駅から秋北バス約15分、花輪スキー場下車,東北自動車道鹿角八幡平ICから国道282号線経由約8km約10分。(いい湯鑑定団)
- アローザ温泉(アローザ):富山県西礪波郡福光町,泉質:単純温泉,医王山東側山麓の温泉場。共同湯0,JR城端線福光駅からタクシー約13分,東海北陸自動車道福光ICから南西約7km約15分。(いい湯鑑定団)
- アロマセラピー(aromatherapy):芳香性の植物を利用する療養・健康法。ストレスの緩和などに心理的な効果が大きく、薬湯もその一つ。(いい湯鑑定団)
- 安房温泉(アワ):千葉県安房郡鋸南町,泉質:塩化物泉,鋸山の南、国道127号線沿いの温泉場。共同湯0,JR内房線安房勝山駅下車、徒歩約5分,館山自動車道木更津南ICから国道127号線経由約37km約55分。(いい湯鑑定団)
- 粟井温泉(アワイ):岡山県岡山市,泉質:放射能泉,湧出量:117リットル,泉温:20度を浴用加熱,岡山市の北西端の温泉場。共同湯2,JR吉備線足守駅から中鉄バス下加茂行き約20分、かしお園前下車、徒歩約3分,山陽自動車道岡山総社ICから国道429号線経由約8km約10分。(いい湯鑑定団)
- 粟鹿温泉(アワガ):兵庫県朝来郡山東町,泉質:含鉄泉,湧出量:7リットル,泉温:25度,粟鹿山の北側山麓の温泉場。共同湯0,JR山陰本線深瀬駅からタクシー約10分,播但連絡道路生野北ICから国道312→427号線経由約25km約35分。(いい湯鑑定団)
- あわくら(影石)温泉(アワクラ):岡山県英田郡西粟倉村,泉質:放射能泉,湧出量:88.1リットル,泉温:16.8度,塩谷川沿いの温泉場。共同湯4,智頭急行線あわくら温泉駅下車、徒歩約10分,中国自動車道佐用ICから国道373号線経由約30km。(いい湯鑑定団)
- 淡路島一宮温泉(アワジシマイチノミヤ):兵庫県津名郡一宮町,泉質:単純温泉,海抜100メートルの海岸沿いの温泉場。共同湯1,津名町志筑バスターミナルから淡路交通バス室津方面行き約30分、尾崎下車、徒歩約15分,神戸淡路鳴門自動車道北淡ICから県道31→464号線経由約8km約10分。(いい湯鑑定団)
- 粟巣野温泉(アワスノ):富山県上新川郡大山町,泉質:単純温泉,立山駅の南の温泉場。共同湯0,富山地方鉄道立山駅から立山開発バス休暇センター(粟巣野)行き約7分、終点下車,北陸自動車道立山ICから県道6号線経由約25km約30分。(いい湯鑑定団)
- 合わせ湯(あわせゆ):草津温泉と沢渡温泉のように強い泉質の湯とやわらかい泉質の湯を併用し湯治すること。(いい湯鑑定団)
- 粟津(加賀温泉郷)温泉(アワヅ(カガオンセンキョウ)):石川県小松市,泉質:塩化物泉,湧出量:273リットル,泉温:60度,718年、白山開山の祖、泰澄大師の発見といわれ北陸最古の歴史を有する温泉場。但し、最近の湯量減少により湯の単純泉化が著しい。加賀温泉郷の一つで「いで湯太鼓」が有名。共同湯1,JR北陸本線粟津駅から小松バス粟津温泉行き約10分、終点下車,北陸自動車道加賀ICから国道8号線経由約15km約25分。(いい湯鑑定団)
- 粟斗温泉(アワト):千葉県鴨川市,泉質:硫黄泉,湧出量:6リットル,泉温:20.9度,上待崎川沿いの温泉場。共同湯0,JR外房線安房鴨川駅からタクシー約12分,館山自動車道木更津南ICから国道127→465→房総スカイライン→鴨川道路・県道24号線経由約59km約75分。(いい湯鑑定団)
- 泡の湯(あわのゆ):炭酸ガスが泡立つ炭酸泉で入湯すると肌に無数の気泡が付着するアルカリ性温泉。泡湯。(いい湯鑑定団)
- 泡の湯温泉(アワノユ):山形県西置賜郡小国町,泉質:含ブロム炭酸土類鉄泉,湧出量:100リットル,泉温:39.5度,飯豊山の北麓の温泉場(一軒宿)。雪深く冬季休業、湯口では透明だが空気にふれると赤く変色する。タオルも赤く染まるほどの泉質で、ぬるい湯であるがとてもあたたまる。共同湯0,JR米坂線小国駅から小国町営バス飯豊梅花皮荘行き約50分、泡ノ湯温泉下車,東北自動車道福島飯坂ICから国道13→287→113号線経由約72km約100分。(いい湯鑑定団)
- 栗又温泉(アワマタ):千葉県夷隅郡大多喜町,泉質:炭酸水素塩泉,養老川上流河畔の温泉場。共同湯0,小湊鉄道養老渓谷駅から小湊バス粟又行き約30分、粟又の滝下車、徒歩約10分,館山自動車道市原ICから国道297→県道81→178号線経由約36km約60分。(いい湯鑑定団)
- 泡湯(あわゆ):泡の湯。(いい湯鑑定団)
- 芦原温泉(アワラ):福井県坂井郡芦原町,泉質:塩化物泉,湧出量:1041リットル,泉温:76度,関西・中京の奥座敷と称され福井県下最大の規模を誇る温泉場。共同湯1,JR北陸本線芦原温泉駅から京福電気鉄道バス東尋坊行き約10分、芦原湯町下車,北陸自動車道金津ICから約10km約15分。(いい湯鑑定団)
- 安代(湯田中渋温泉郷)温泉(アンダイ(ユダナカシブオンセンキョウ)):長野県下高井郡山ノ内町,泉質:塩化物泉,湧出量:1,129リットル,泉温:97.3度,横湯川沿いの温泉場で渋温泉とつながり、湯田中温泉郷の中心のひとつに数えられる。共同湯3,長野電鉄湯田中駅から長野電鉄バス上林温泉行き約10分、安代温泉下車、徒歩約1分,上信越自動車道信州中野ICから国道292号線経由約13km約23分。(いい湯鑑定団)
- 安島(三国温泉郷)温泉(アントウ(ミクニオンセンキョウ)):福井県坂井郡三国町,泉質:単純温泉,東尋坊や越前松島がある三国町の温泉場。共同湯0,JR北陸本線芦原温泉駅から京福電鉄バス東尋坊行き約30分、米ヶ脇下車,北陸自動車道金津ICから西方約12km約25分。(いい湯鑑定団)
- 暗門温泉(アンモン):青森県中津軽郡西目屋村,泉質:塩化物泉,白神山地を西に望む山間の温泉場。共同湯1,路線バス無し。6月下旬〜10月下旬の日曜日と祝日、JR奥羽本線弘前駅弘前バスターミナルから暗門の滝行き定期観光バス(1日1往復)運行。,東北自動車道大鰐弘前ICから県道28号線経由約50km約90分。(いい湯鑑定団)
- 安楽温泉(アンラク):秋田県本荘市,泉質:含鉄泉,湧出量:250リットル,泉温:18度,共同湯0,JR羽越本線羽後本荘駅からタクシー約7分。秋田自動車道大曲ICから国道105号線経由約65km約80分。(いい湯鑑定団)
- 安楽(新川渓谷温泉郷)温泉(アンラク(シンカワケイコクオンセンキョウ)):鹿児島県姶良郡牧園町隼人町,泉質:炭酸水素塩泉,天降川上流の新川渓谷沿いの飲泉できる温泉場(国民保養温泉地)。共同湯1,JR日豊本線隼人駅から林田産業交通バス日当山経由、林田温泉行き約30分、安楽橋下車,九州自動車道溝辺鹿児島空港ICから国道504→223号線経由約15km約20分。(いい湯鑑定団)
- 飯岡温泉(イイオカ):千葉県海上郡飯岡町,泉質:炭酸水素塩泉,九十九里浜北端の波静かな飯岡海水浴場に面した温泉場でブラック・コーヒーのような湯を浴用加熱。共同湯1,JR総武本線旭駅から千葉交通バス銚子観音・銚子双葉行き約15分、国民宿舎飯岡荘入口下車,千葉東金道路松尾横芝ICから県道62→58→30号線経由約35km約55分。(いい湯鑑定団)
- 飯岡ラジウム温泉(イイオカラジウム):千葉県海上郡飯岡町,泉質:その他,九十九里浜北端の波静かな飯岡海水浴場に面した温泉場。共同湯0,JR総武本線飯岡駅から千葉交通バス飯岡東町下車,千葉東金道路松尾横芝ICから県道62→58→30号線経由、約35km約55分。(いい湯鑑定団)
- 飯坂温泉(イイザカ):福島県福島市,泉質:単純温泉,湧出量:3,668リットル,泉温:76.5度,県都福島市の西部に位置する温泉場で2000年前の発見と伝えられ、松尾芭蕉も立ち寄った歴史を持ち古くは「鯖子の湯」(現在は同名の共同湯あり)と呼ばれていた。阿武隈川の支流、摺上川にせり出すように80軒にも及ぶ鉄筋の温泉ホテルが建ち並ぶ県下一の観光温泉街。昔ながらの風情のある建物はほとんど姿を消した。共同湯8,JR東北新幹線福島駅から福島交通バス飯坂線飯坂温泉駅下車、徒歩3〜20分,東北自動車道福島飯坂ICから国道13号線経由約4km約10分。(いい湯鑑定団)
- 飯島温泉(イイジマ):長野県上伊那郡飯島町,泉質:炭酸水素塩泉,飯島町の中心部にある温泉場。共同湯1,JR飯田線飯島駅下車、徒歩約7分,中央自動車道駒ヶ根ICから県道75→国道153号線経由約10km約18分。(いい湯鑑定団)
- 飯田温泉(イイダ):山形県山形市,泉質:硫酸塩泉,湧出量:240リットル,泉温:475.2度,国道13号線山形バイパス分岐近くにある温泉場で山形駅に一番近い。共同湯0,JR山形新幹線山形駅から山形交通バス高松葉山行き約15分、飯田下車。,山形自動車道山形蔵王ICから国道286→13号線経由約6km約10分。(いい湯鑑定団)
- 飯田城温泉(イイダジョウ):長野県飯田市,泉質:単純温泉,飯田市市街、天竜川と南アルプスを遠望できる大風呂がある温泉場。共同湯2,JR飯田線飯田駅下車、徒歩約10分,中央自動車道松川ICから県道15号線経由、約13km約25分。(いい湯鑑定団)
- 飯豊温泉(イイデ):山形県西置賜郡小国町,泉質:塩化物泉,湧出量:52リットル,泉温:51.5度,飯豊山の北側山麓、玉川沿いの隠れた胃腸の名湯。冬季閉鎖、飯豊梅花皮荘はここからの引き湯。共同湯4,JR米坂線小国駅から小国町営バス約50分、飯豊梅花皮荘・飯豊山荘前下車,東北自動車道福島飯坂ICから国道13→287→113号線経由約75km約100分。(いい湯鑑定団)
- 飯豊温泉(イイデ):福島県耶麻郡山都町,泉質:硫黄泉,湧出量:35リットル,泉温:16度,一ノ戸川上流の川入民宿地の一軒宿の温泉場。共同湯0,JR磐越西線山都駅からタクシー約40分,磐越自動車道会津坂下ICから県道43→国道459→県道385号線経由約32約60分。(いい湯鑑定団)
- いいで添川温泉(イイデソエガワ):山形県西置賜郡飯豊町,泉質:単純温泉,飯豊山麓育成牧場の北西側、「道の駅いいで」に近い温泉場。共同湯1,JR米坂線羽前椿駅からタクシー約5分,東北自動車道福島飯坂ICから国道13→287→113号線経由約70km約120分。(いい湯鑑定団)
- 飯森山温泉(イイモリヤマ):山形県酒田市,泉質:単純温泉,酒田市の丘陵地の温泉場。共同湯1,JR羽越本線酒田駅から庄内交通バス土門挙記念館経由十里塚行き、約20分、かんぽの里酒田下車,山形自動車道酒田ICから国道7号→県道335号線経由約4km約10分。(いい湯鑑定団)
- 飯山温泉(イイヤマ):神奈川県厚木市,泉質:その他,湧出量:78リットル,泉温:18.5度を浴用加熱,厚木市街の北東、白山麓に位置する温泉場。共同湯0,小田急電鉄本厚木駅から神奈川中央交通バス宮ヶ瀬行き約30分、飯山観音前下車,東名高速道路厚木ICから国道129→246→県道60号線経由約km約25分。(いい湯鑑定団)
- 硫黄華(いおうか):硫黄泉にできる温泉華(おんせんか)。(いい湯鑑定団)
- 硫黄泉(いおうせん):湯1リットル中に硫黄を1mg以上含有する温泉。ゆで玉子の腐ったような独特の臭いがする。湧出時は透明であるが、湯船にはいると白濁し、石鹸の泡立ちは悪い。体がよくあたたまり、動脈硬化症、慢性気管支炎、しもやけなどによく効く。解毒作用も強く、金属中毒、薬物中毒に卓効があり、糖尿病にも効果がある。(いい湯鑑定団)
- 硫黄谷温泉(霧島温泉郷)(イオウダニ(キリシマオンセンキョウ)):鹿児島県姶良郡牧園町,泉質:硫黄泉,湧出量:3,440リットル,泉温:74度,霧島温泉郷(国民保養温泉地)、霧島山の山麓、硫黄谷の山腹に湧く温泉場。25カ所の源泉は硫黄泉、明礬泉、塩類泉、アルカリ泉、ラジウム泉など7つの泉質、湯量も豊富である。共同湯0,JR日豊本線霧島神宮駅から伊敷行きバス約35分、硫黄谷下車すぐ,九州自動車道横川ICから県道→国道223号線経由約22km約30分。(いい湯鑑定団)
- 五十沢(六日町温泉郷)温泉(イカザワ(ムイカマチオンセンキョウ)):新潟県南魚沼郡六日町,泉質:単純温泉,湧出量:400リットル,泉温:51.9度,六日町駅東方5km温泉場。共同湯0,JR上越線六日町駅から新潟交通バス野中行き約15分、中学校前下車、徒歩約5分,関越自動車道六日町ICから国道17→291→県道233号線経由約7km約10分。(いい湯鑑定団)
- 怒塚山温泉(イカツカヤマ):岡山県岡山市,泉質:ラジウム泉,湧出量:2.8リットル,泉温:18.9度を浴用加熱,金甲山の北側山麓の温泉場。共同湯1,JR山陽新幹線岡山駅から両備バス金甲山駅行き約30分、楠石荘前下車,瀬戸中央自動車道早島ICから国道2→県道45号線経由約25km約30分。(いい湯鑑定団)
- いかはまの湯温泉(イカハマノユ):富山県砺波市,泉質:塩化物泉,湧出量:6リットル,泉温:13.6度を浴用加熱,県民公園頼成の森の西部の温泉場。共同湯0,JR城端線砺波駅からタクシー約15分,北陸自動車道砺波ICから国道359→県道239号線経由約9km約16分。(いい湯鑑定団)
- 伊香保温泉(イカホ):群馬県北群馬郡伊香保町,泉質:硫酸塩泉,湧出量:5,800リットル,泉温:67.8度,榛名山の中腹に位置し、石段街があり独特の湯の町情趣が漂う子宝の湯として有名な温泉場。共同湯4,JR上越線渋川駅から関越交通バス伊香保温泉行き約25分、終点下車、徒歩3〜10分,関越自動車道渋川伊香保ICから県道33号線経由約10km約25分。(いい湯鑑定団)
- 五十里温泉(イカリ):富山県高岡市,泉質:塩化物泉,湧出量:120リットル,泉温:45.5度,二上山の山麓の温泉場。共同湯1,JR北陸本線高岡駅からタクシー約5分,北陸自動車道小杉ICから国道472→8→160→県道32号線経由約19km約30分。(いい湯鑑定団)
- 碇ケ関温泉(イカリガセキ):青森県南津軽郡碇ケ関村,泉質:弱食塩泉,湧出量:921リットル,泉温:74度,矢立峠の北側山麓の温泉場。共同湯3,JR奥羽本線碇ヶ関駅下車、徒歩約10分。東北自動車道碇ヶ関ICから約2km約3分。(いい湯鑑定団)
- 伊川温泉(イカワ):福岡県飯塚市,泉質:放射能泉,湧出量:47リットル,泉温:19〜25度を浴用加熱,飯塚市の郊外の温泉場。共同湯2,JR筑豊本線新飯塚駅からタクシー約15分,九州自動車道福岡ICから国道201号線経由約15km約25分。(いい湯鑑定団)
- 生谷温泉(イギダニ):兵庫県宍粟郡山崎町,泉質:塩化物泉,湧出量:22リットル,泉温:25度を浴用加熱,黒尾山南側山麓の伊沢川河畔の温泉場。共同湯1,JR姫新線播磨新宮駅から神姫バス山崎行き約20分、終点下車乗換、鳶沢行き約30分、生谷下車,中国自動車道山崎ICから国道29号線経由、約2km約10分。(いい湯鑑定団)
- 生竜温泉(イキリュウ):大分県玖珠郡九重町,泉質:単純温泉,湧出量:555リットル,泉温:51.4度,壁湯温泉と宝泉寺温泉の中間の生竜地区に位置する温泉地。山あいの静かな環境にあり、静養向け。共同湯0,JR久大本線豊後森駅から玖珠観光バス小国行き約30分、生竜下車、徒歩約3分,大分自動車道九重ICから国道210・387号線経由、約9キロ、約15分。(いい湯鑑定団)
- 生地温泉(イクジ):富山県黒部市,泉質:塩化物泉,湧出量:40リットル,泉温:13.2度を浴用加熱,黒部川が富山湾に注ぐ河口に近い温泉場。共同湯0,JR北陸本線生地駅からタクシー約10分,北陸自動車道黒部ICから県道53号線経由約5km約10分。(いい湯鑑定団)
- 生地第一温泉(イクジダイイチ):富山県黒部市,泉質:塩化物泉,黒部川が富山湾に注ぐ河口近くの温泉場。共同湯0,JR北陸本線生地駅からタクシー約10分,北陸自動車道黒部ICから県道53号線経由約5km約10分。(いい湯鑑定団)
- 幾春別温泉(イクシュンベツ):北海道三笠市,【日帰り】泉質:炭酸水素塩泉,湧出量:40リットル,泉温:25度,三笠市の西、幾春別川沿いの温泉場。共同湯1,JR函館本線岩見沢駅から中央バス三笠線幾春別行きバス約50分、終点下車乗換桂沢観光ホテル行きバス約10分、西桂沢下車,道央自動車道三笠ICから道道116号線経由約13km約15分。(いい湯鑑定団)
- 生田原温泉(イクタハラ):北海道紋別郡生田原町,泉質:その他,生田原駅前の温泉場。平成3年に井戸水を掘削し冷泉を得て平成5年に更に深く掘った温泉。共同湯0,JR石北本線生田原駅下車、徒歩約1分,道央自動車道旭川鷹栖ICから国道39→273→333→242号線経由約135km約2時間10分。(いい湯鑑定団)
- 池田ラジウム温泉(イケダラジウム):島根県大田市,泉質:放射能泉,湧出量:23リットル,泉温:16度,三瓶山の西側、静間川に近い温泉場。ラジウム含有量が多く、日本でも指折りといわれる秘湯。共同湯0,JR山陰本線大田市駅から石見交通バス三瓶温泉行き約25分、一丁田下車、徒歩約20分,中国自動車道三次ICから国道54→県道40→30号線経由約70km約107分。(いい湯鑑定団)
- 池ノ平温泉(イケノダイラ):長野県下高井郡木島平村,泉質:単純温泉,共同湯0,JR飯山線飯山駅からタクシー約20分,上信越自動車道豊田飯山ICから国道117→403号線経由15km約25分。(いい湯鑑定団)
- 池ノ平(妙高高原温泉郷)温泉(イケノタイラ(ミョウコウコウゲンオンセンキョウ)):新潟県中頚城郡妙高高原町,泉質:硫黄泉,妙高山の東側山麓の温泉場。共同湯1,JR信越本線妙高高原駅から上越観光バス池ノ平経由、杉野沢行き約15分、えびすや前、保養センター前、いもり池前、あらきん前、一本松下車,上信越自動車道妙高高原ICから約3km約10分。(いい湯鑑定団)
- いこいの村涸沼温泉(日帰り)(イコイノムラヒヌマ):茨城県鹿島郡旭村,【日帰り】泉質:炭酸水素塩泉,涸沼の南岸沿いの温泉場。共同湯1(そのもの),鹿島臨海鉄道大洗鹿島線涸沼駅からタクシー約4分、または送迎有り(駅に着いた時点で電話),常磐自動車道千代田石岡ICから国道6・県道181→50→16号線経由約33km0分。(いい湯鑑定団)
- 生駒山龍間温泉(イコマサンタツマ):大阪府大東市,【日帰り】泉質:単純温泉,生駒国定公園内の阪奈ゴルフ場に隣接している温泉場。共同湯1,JR学研都市線野崎駅からタクシー約10分,阪神高速東大阪線西石切ICから国道170→道8号線経由約7km0分。(いい湯鑑定団)
- 石和温泉(イサワ):山梨県東八代郡石和町,泉質:単純温泉湧出量:9,233泉温:66.5度,昭和36年にぶどう畑の中に湧出した温泉で東京に近いことから急速に歓楽温泉として発展した山梨県下最大の温泉場。共同湯4,JR中央本線石和温泉駅からタクシー約5分,中央自動車道一宮御坂ICから国道20→140号線経由約4km約15分。(いい湯鑑定団)
- 石岡温泉(イシオカ):青森県五所川原市,【日帰り】泉質:塩化物泉,共同湯1,JR五能線五所川原駅から弘南バス約10分、石岡下車,東北自動車道浪岡ICから国道101号線経由約14km約15分。(いい湯鑑定団)
- 石神温泉(イシガミ):青森県むつ市,【日帰り】泉質:塩化物泉,下北交通川代駅からタクシー約5分,東北自動車道青森ICから国道4→279号線経由約97km約135分。(いい湯鑑定団)
- 石狩温泉(イシカリ):北海道石狩市,【公共温泉】泉質:塩化物泉,石狩湾を目の前にした弁天町の温泉場。共同湯1,JR函館本線札幌駅から北海道中央バス石狩行き約60分、石狩温泉前下車,札樽自動車道札幌ICから国道231→道道225号線経由約18km約30分。(いい湯鑑定団)
- 石川温泉(イシカワ):青森県弘前市,泉質:塩化物泉,【日帰り】湧出量:不詳,泉温:54度(掘削当初),大鰐弘前ICに隣接した温泉。弘南鉄道新石川駅下車、徒歩約10分,東北自動車道大鰐弘前ICから約1km約3分。(いい湯鑑定団)
- 石切温泉(イシキリ):大阪府東大阪市,泉質:放射能泉(弱ラドン泉),湧出量:60リットル,泉温:17.5度を浴用加熱,飲泉不可,生駒山の西側裾野に位置する温泉場。共同湯0,近鉄奈良線石切駅から徒歩約5分,阪神高速西石切ICから約1km。(いい湯鑑定団)
- 石抱き温泉(いしだきおんせん):体が浮き上がるので底の石を抱いて入湯する温泉(山形県肘折温泉にある)。(いい湯鑑定団)
- 石塚温泉(イシヅカ):千葉県館山市,泉質:炭酸水素塩泉,館山湾に面した温泉場。共同湯1,JR内房線館山駅からJRバス西岬方面行き約15分、香谷下車,館山自動車道木更津南ICから国道127→県道257号線経由約59km約100分。(いい湯鑑定団)
- 石鎚山温泉(イシヅチヤマ):愛媛県西条市,泉質:塩化物泉,西日本最高峰、石槌山の表参道登山口の温泉場。共同湯0,JR予讃線伊予西条駅から瀬戸内運輸バス西之川行き約55分、ロープウェイ前下車,松山自動車道いよ西条ICから国道11→県道142→12号線経由約25km約40分。(いい湯鑑定団)
- 石鳥谷温泉(イシドリヤ):岩手県稗貫郡石鳥谷町,泉質:単純温泉,北上川支流の葛丸川渓流に位置する温泉場(千鳥温泉健康なかよし村)。共同湯0,JR東北本線石鳥谷駅からタクシー約10分,東北自動車道花巻ICから県道13号線経由約7.5km約15分。(いい湯鑑定団)
- 石部温泉(イシブ):静岡県賀茂郡松崎町,泉質:塩化物泉,湧出量:1,571リットル,泉温:61.8度,岩地温泉の南側の谷あいに位置し、昭和42年に浜から湧出した湯量豊富な温泉場で海岸に露天風呂がある。旅館は一軒で民宿が多い。共同湯1(平六地蔵風呂),伊豆急行下田駅から東海バス松崎行き約50分、雲見入谷行きに乗換、石部温泉下車、約15分,東名高速道路沼津ICから国道136号線経由約90km約2時間15分。(いい湯鑑定団)
- 石道温泉(イシミチ):兵庫県川西市,泉質:炭酸水素塩泉,泉温:20度を浴用加熱,野尻川沿いの温泉場。共同湯0,阪急宝塚線川西能勢口駅から阪急バス清和台営業所行き約25分、終点下車、徒歩約10分,阪神高速道路池田線川西小花ICから県道12号線経由約10km約15分。(いい湯鑑定団)
- 石山温泉(イシヤマ):滋賀県大津市,泉質:放射能泉(単純ラドン泉),湧出量:118リットル,泉温:14.7度を浴用加熱,琵琶湖の南岸、西国札所の石山寺門前に位置する温泉場。共同湯0,京阪電鉄石山坂本線石山寺駅から京阪バス石山寺方面行き約10分、石山寺下車、徒歩約6分,名神高速道路瀬田西ICから国道422号線経由約2km約5分。(いい湯鑑定団)
- 伊豆(いず):萬葉の時代から「湯のいづる國」の意といわれるほど半島各地に温泉がある。「伊豆の山は走湯山共いふ、ここにまします御神をば走湯権現と申奉る、むかし、かまくらの右大将、伊豆、はこねを信じ、つねに二所に参詣をいたし給へり、此所に出湯あり、ゆはしるたきの如くなれば走湯とは申すとかや、叉社より西のかた一里ばかりに温泉あり、熱海と名づく、うしほのみちひにしたがひて、岩のはざまの、煙むしあがりて、ことの外にあつき湯出てはしるを筧(かけひ)にて家々にとり、槽にたたへて、人々に入せ侍る、よろづの病によしといふ。〔東海道名所集、浅井了意著〕」 (いい湯鑑定団)
- 伊豆大島温泉(イズオオシマ):東京都大島町,泉質:塩化物泉,伊豆大島の元町中央の高台に位置する温泉場。共同湯0,町港から県道208号線経由約0.5km約1分。(いい湯鑑定団)
- 伊豆山温泉(イズサン):静岡県熱海市,泉質:塩化物泉,湧出量:3,103リットル,泉温:78.5度,熱海温泉の北東約1km、相模湾を望む急斜面に高級旅館がひな壇状に建ち並ぶ温泉場。温泉街裏手の洞窟に湧く源泉の「走り湯」は日本三大古泉として有名。閑静な温泉街で熱海の奥座敷と呼ばれている。共同湯14,JR東海道新幹線熱海駅から伊豆山行きバス約10分、終点下車徒歩約3〜10分,西湘バイパス石橋ICから真鶴道路経由約18km約30分。(いい湯鑑定団)
- 出石温泉(イズシ):兵庫県出石郡出石町,【日帰り公共温泉】泉質:炭酸水素塩泉,但馬の小京都出石町中心部の温泉場。出石城跡や古寺など名所も多い。「美人の湯」と呼ばれ親しまれている。共同湯2,JR山陰本線豊岡駅から全但バス出石行き約30分、出石停留所下車、徒歩約5分,播但連絡道路生野北ICから国道312→9→県道10号線経由約40km約70分。(いい湯鑑定団)
- 伊豆長岡温泉(イズナガオカ):静岡県田方郡伊豆長岡町,〔旧古奈温泉=泉質:単純温泉、湧出量:2,636リットル、泉温:68.4度〕〔旧長岡温泉=泉質:単純温泉、湧出量:2,023リットル、泉温:71.1度〕,源氏山の麓に位置し、かって東側が古奈、西側が長岡であったが「伊豆長岡」に名称変更した温泉場。共同湯6,伊豆箱根鉄道伊豆長岡駅からバス約10分,東名高速道路沼津ICから国道1→136号線経由約15km約30分。(いい湯鑑定団)
- 泉温泉(イズミ):宮城県仙台市泉区,泉質:塩化物泉,湧出量:60リットル,泉温:24.6度を浴用加熱,仙台市の最北、泉ヶ岳南東側山麓に位置する保養向け一軒宿の温泉場。共同湯3,地下鉄南北線泉中央駅から仙台市営バス根白石行き約25分、藤沢温泉下車,東北自動車道仙台泉ICから向八木沢経由約10km約25分。(いい湯鑑定団)
- 泉温泉(イズミ):静岡県熱海市,泉質:硫酸塩泉,湧出量:1,034リットル,泉温:55度,熱海市の東端に位置する温泉場で千歳川を挟み神奈川県の湯河原温泉と接し一体化しているので伊豆湯河原とも称している。共同湯5,JR東海道本線湯河原駅から不動滝→奥湯河原行きバス約15分温泉場中央下車徒歩約5分,西湘バイパス石橋ICから国道13号線→真鶴道路経由約18km。(いい湯鑑定団)
- 出雲須佐温泉(イズモスサ):島根県簸川郡佐田町,【日帰り】泉質:硫酸塩泉,出雲市南隣の佐田町の温泉場。共同湯2,JR山陰本線出雲市駅から一畑電気鉄道バス出雲須佐→ゆかり館行き約40分、ゆかり館前下車,山陰自動車道安来ICから国道9→184→県道39号線経由約60km約90分。(いい湯鑑定団)
- 泉の精(いずみのせい):昔は温泉に入湯することにより難病が治癒したことから、その効能は泉の精によると考えられていた。(いい湯鑑定団)
- 伊豆湯河原温泉(イズユガワラ):泉温泉(静岡県熱海市)の別称(いい湯鑑定団)
- 出雲湯村温泉(イズモユムラ):島根県大原郡木次町,泉質:単純温泉,湧出量:370リットル,泉温:41.2度,湧出量:200リットル,泉温:41度,出雲風土記に「薬湯」と紹介された約1200年の歴史ある古湯で斐伊川上流の山峡に位置する温泉場。。共同湯1,JR木次線木次駅から一畑電気鉄道バス北原行き約15分、湯村温泉下車、徒歩約2分,山陰自動車道安来ICから国道9→54→314号線経由約60km約90分。(いい湯鑑定団)
- 椅子浴(いすよく):体に麻痺がある入湯者が椅子に腰掛けたまま入湯できる入浴法。 (いい湯鑑定団)
- 伊勢の郷温泉(イセノサト):三重県多気郡明和町,泉質:単純温泉,泉温:37.4度,伊勢市と松阪市の間、明和町に位置する温泉場。薬草湯歩行湯ジェット風呂など7種類の浴槽が楽しめる。伊勢松阪観光の足場にも好適。共同湯1,近鉄山田線斎宮駅からタクシーで約10分,伊勢自動車道玉城ICから北方約7km約10分。(いい湯鑑定団)
- 伊勢原温泉(イセハラ):神奈川県伊勢原市,泉質:単純泉,湧出量:206リットル,泉温:18.6度,伊勢原市の山間の鉱泉場。共同湯0,小田急線伊勢原駅から神奈川中央交通バス日向薬師行き約18分、温泉入口下車、徒歩約1分,東名高速道路厚木ICから国道246→県道63号線経由約10km約20分。(いい湯鑑定団)
- 伊勢二見温泉(イセフタミ):三重県度会郡二見町,泉質:塩化物泉,渚百選に選ばれた二見浦海岸沿いに位置する温泉場。共同湯1,JR参宮線二見浦駅からタクシー約5分,伊勢自動車道伊勢ICから国道42号線経由約6km約10分。(いい湯鑑定団)
- 磯原温泉(イソハラ):茨城県北茨城市,泉質:塩化物泉,湧出量:10.3リットル,泉温:18.5度を浴用加熱,磯原海岸の温泉場。共同湯1,JR常磐線磯原駅下車徒歩約15分,常磐自動車道北茨城ICから県道22→国道6号線経由約3.5km約10分。(いい湯鑑定団)
- 磯部温泉(イソベ):群馬県安中市,泉質:塩化物泉,湧出量:79リットル,泉温:25.4度,碓氷川の南岸の鉱泉場で天明3年浅間山大噴火の際に湧出した。明治初期ベルツにより世界的な胃腸治療泉として認められた。共同湯0,JR信越線磯部駅下車、徒歩約5分,上信越自動車道松井田妙義ICから国道18号線経由約8km約15分。(いい湯鑑定団)
- 板留(黒石温泉郷)温泉(イタドメ(クロイシオンセンキョウ)):青森県黒石市,泉質:硫酸塩泉,湧出量:540リットル,泉温:61.8度,黒石温泉郷の一つで落合温泉の対岸に位置する温泉場。湯治客が多く素朴で静養向き、かっては川岸から湧き出る湯を板で堰き止めて入浴したほど湯量が多かった。共同湯1,弘南鉄道黒石駅から板留→十和田湖行きバス約25分、板留温泉下車,東北自動車道黒石ICから国道102号線経由約10km約25分。(いい湯鑑定団)
- 板間稼(いたのまかせぎ):銭湯の脱衣場で、他人の衣服や金品などを盗みとること。またその盗人。板の間。板の間働き。板場稼ぎ。板場踏み。(いいゆ鑑定団)
- 板間働き(いたのまはたらき):板の間稼、貞守漫稿に詳しく見える。(いいゆ鑑定団)
- 板室温泉(イタムロ):栃木県黒磯市,泉質:単純温泉、硫酸塩泉,湧出量:3,392リットル,泉温:49.7度,那須連峰の西端那珂川支流の湯川沿いにあり、山峡の閑静な環境で保養、療養に適した温泉場(国民保養温泉地)。700年の歴史をもち古来那須七湯の一つに数えられ「下野(しもつけ)の薬湯」として湯治客が多く温泉診療場もある。共同湯1,JR東北本線黒磯駅から東野交通バス板室温泉行き約40分終点下車,東北自動車道那須ICから那須街道→板室街道経由約20km約30分。(いい湯鑑定団)
- 市来温泉(イチキ):鹿児島県日置郡市来町,泉質:硫酸塩泉,湧出量:140リットル,泉温:82度,吹上浜砂丘北端の市来海岸にある温泉場。共同湯1,JR鹿児島本線市来駅から林田産業バス串木野→川内→鹿児島行き約10分国民宿舎前下車徒歩約5分,南九州自動車道伊集院ICから県道24→国道3号線経由約16km約25分。(いい湯鑑定団)
- いちじく湯:いちじくの葉を生のまま、または干して入れた湯。夏の薬湯の一つで神経痛、リウマチ、痔に効能がある。(いい湯鑑定団)
- 一日三年の湯(いちにちさんねんのゆ):一日入ると三年効くといわれる湯。(いい湯鑑定団)
- 一の橋(三富温泉郷)温泉(イチノハシ(ミトミオンセンキョウ)):山梨県東山梨郡三富村,泉質:単純温泉,湧出量:不詳,泉温:27度,三富温泉郷の一つで笛吹川上流の渓谷沿いにある温泉場。。共同湯0,JR中央本線塩山駅から西沢渓谷入口行きバス約25分一の橋下車,中央自動車道勝沼ICから国道140号線経由約15km約25km。(いい湯鑑定団)
- 一の俣温泉(イチノマタ):山口県豊浦郡豊田町,泉質:単純硫化水素泉,湧出量:296リットル,泉温:32度,豊田富士と呼ばれる一位々岳の山裾にある保養向きの温泉場。共同湯1,JR山陰本線滝部駅から一ノ俣経由西市行きバス約30分一ノ俣温泉下車,中国自動車道美祢ICから国道435→491号線経由約30km約45分。(いい湯鑑定団)
- 一の又渓谷温泉(イチノマタケイコク):高知県幡多郡大正町,泉質:硫黄泉,湧出量:不詳,泉温:16度,JR土佐大正駅の南西奥深い渓谷沿いの温泉場。共同湯1,JR予土線土佐大正駅からタクシー約15分,高知自動車道伊野ICから国道56→381号線経由約90km約120分。(いい湯鑑定団)
- 一の湯(いちのゆ):香川修徳が城崎温泉を日本一と推奨したときの表現で、名湯日本一の湯をいう。(いいゆ鑑定団)
- 市比野温泉(イチビノ):鹿児島県薩摩郡樋脇町,泉質:単純温泉,湧出量:2,999リットル,泉温:52度,市比野川の清流に沿いで三方を山に囲まれたのどかな環境にあり、藩主島津光久の発見から約350年の歴史を持つ清澄の湯量豊富な温泉場。共同湯4,JR鹿児島本線川内駅から林田産業交通バス市比野行き約20分終点下車,九州自動車道姶良ICから県道25→211→395→国道328→県道42号線経由約20km約30分。(いい湯鑑定団)
- 一夜湯治(いちやとうじ):遊楽の旅の途中で温泉場に一日だけ宿泊すること。従来、幕府は宿駅保護政策のため宿場と宿場の「間(あい)の村」への宿泊を堅く禁じていた。しかし、途中の温泉場に休泊する旅人が増加し続け、1805(文化2)年7月、箱根・小田原両宿が畑宿・湯本温泉場に旅人が休泊することを取り締まるよう道中奉行に訴えた。ところが、この訴えは通らず、こののち温泉場への宿泊が定着した。(いい湯鑑定団)
- 一夜湯(いちやゆ):夜通しで長時間入湯する永湯。夜詰湯(よづめのゆ)。(いい湯鑑定団)
- 胃腸の湯(いちょうのゆ):胃腸病に効く温泉。(いい湯鑑定団)
- 一勝地温泉(イッショウチ):熊本県球磨郡球磨村,泉質:硫黄泉,湧出量:52.8リットル,泉温:25.3度,鹿児島県境、球磨村の中心にある温泉場。共同湯2,JR肥薩線一勝地駅からタクシー約3分,九州自動車道人吉ICから国道445→219号線経由約15km約20分。(いい湯鑑定団)
- 逸湯(いっとう):入湯回数は一日3回までが良く、何度も入ることを戒めていうことば。長湯すること。湯中(あた)りの原因となる。 (いい湯鑑定団)
- 五浦温泉(イヅラ):茨城県北茨城市,泉質:塩化物泉,湧出量:323リットル,泉温:63.4度,五浦海岸の岡倉天心思索の建物六角堂が近い温泉場。共同湯0,JR常磐線大津港駅からタクシー約10分,常磐自動車道北茨城ICから県道22→国道6→県道154号線経由約12km約15分。(いい湯鑑定団)
- 出湯(いでゆ):温泉。出雲風土記「出湯の在るところ、海陸を兼ねたり」。枕草子32「出湯は、ななくりの湯、ありまの湯」
- 出湯(いでゆ):温泉。「その谷に百千の出湯あり」(今昔物語14-7)。「温泉・出湯、イデユ」(色葉字類抄)【1974年刊、岩波古語辞典】
- 糸魚川温泉(イトイガワ):新潟県糸魚川市,泉質:塩化物泉,湧出量:40.3リットル,泉温:73度,共同湯1,JR北陸本線糸魚川駅下車徒歩約2分,北陸自動車道糸魚川ICから約5km約3分。(いい湯鑑定団)
- 伊東温泉(イトウ):静岡県伊東市,泉質:塩化物泉,湧出量:27,451リットル,泉温:56.5度,伊豆温泉群の一つで伊豆の東にあるところから伊東の名がついたといわれる。1650年江戸城に御前湯として献上した記録がり、全国屈指の湧出量を誇る温泉場。共同湯10,JR伊東線伊東駅下車徒歩3〜15分,西湘バイパス石橋ICから真鶴道路→熱海ビーチライン→国道135号線経由約40km約60分。(いい湯鑑定団)
- 稲垣温泉(イナガキ):青森県西津軽郡稲垣村,泉質:塩化物泉,湧出量:1,100リットル,泉温:50度,津軽半島南西部、かっては「稲の湯」という銭湯で、湯量が減少したのち掘削した温泉場。共同湯1,JR五能線五所川原駅から弘南バス稲垣温泉行き約25分稲垣温泉下車徒歩約1分,東北自動車道浪岡ICから国道101→県道43号線経由約25km約40分。(いい湯鑑定団)
- 猪名川温泉(イナガワ):兵庫県川辺郡猪名川町,泉質:塩化物泉,湧出量:.92リットル,泉温:16度一本松山北東の温泉場。共同湯0,阪急電鉄川西能勢口駅から阪急バス杉生線篠山行き約40分屏風岩下車,舞鶴自動車道三田西ICから県道316→141→68→12号線経由約27km約45分。(いい湯鑑定団)
- 稲子湯温泉(イナゴユ):長野県南佐久郡小海町,泉質:二酸化炭素泉,湧出量:32リットル,泉温:7度,北八ヶ岳の主峰天狗岳の東側山麓標高1560mにある温泉場。,サイダーのような炭酸泉は胃腸に効能がある。小海線小海駅から稲子湯温泉行きバス約45分終点下車すぐ,中央自動車道須玉ICから国道141号線経由約○km。(いい湯鑑定団)
- 稲富温泉(イナトミ):北海道網走市,泉質:塩化物泉,湧出量:500リットル,泉温:58.2度,藻琴川の支流沿いの温泉場。共同湯0,JR訓網本線藻琴駅からタクシー約20分,道央自動車道旭川鷹栖ICから国道39→333→39号線経由約190km約210分。(いい湯鑑定団)
- 稲取(東伊豆町温泉郷)温泉(イナトリ(ヒガシイズマチオンセンキョウ)):静岡県賀茂郡東伊豆町,泉質:塩化物泉,湧出量:2,428リットル,泉温:85度,伊豆最大の稲取魚港に近い昭和31年に掘削湧出した温泉場。熱川と共に東伊豆町温泉郷の中核となっている。新鮮な海産物が美味。共同湯3,伊豆急行伊豆稲取駅下車タクシー約10分,西湘バイパス石橋ICから真鶴道路→熱海ビーチライン→国道135号線経由約70km約110分。(いい湯鑑定団)
- 稲荷温泉(イナリ):岐阜県瑞浪市,泉質:放射能泉,湧出量:180リットル,泉温:20.4度,稲荷神社の境内に位置する温泉場で日帰り湯のみ。JR中央本線瑞浪駅からタクシー約15分,中央自動車道瑞浪ICから国道19号線経由約5km約10分。(いい湯鑑定団)
- 猪苗代(表磐梯温泉郷)温泉(イナワシロ(オモテバンダイオンセンキョウ)):福島県耶麻郡猪苗代町,泉質:単純温泉,湧出量:190リットル,泉温:25度,川桁山の西側山麓の温泉場。共同湯0,JR磐越西線猪苗代駅から無料シャトルバス送迎,磐越自動車道猪苗代磐梯高原ICから国道115号線経由約5km約10分。(いい湯鑑定団)
- 犬鳴山温泉(イヌナキヤマ):大阪府泉佐野市,泉質:炭酸水素塩泉,湧出量:3リットル,泉温:16度,和歌山県との県境に近い義犬伝説の犬鳴山ふもとにある温泉場。共同湯2,JR阪和線日根野駅から犬鳴山行きバス約20分終点下車,阪和自動車道上之郷ICから県道62号線経由約5km約10分。(いい湯鑑定団)
- 井ノ岬温泉(イノミサキ):高知県幡多郡大方町,泉質:単純温泉,湧出量:19.9リットル,泉温:25度,井ノ岬に位置する温泉場。共同湯1,土佐くろしお鉄道有井川駅からタクシー約7分,高知自動車道伊野ICから国道56号線経由約88km約120分。(いい湯鑑定団)
- 胃ノ湯(いのゆ):夏油温泉を秋田方面ではかって「胃の湯」といった。(いい湯鑑定団)
- 指宿温泉(イブスキ):鹿児島県指宿市,泉質:塩化物泉,湧出量:21,368リットル,泉温:100度,薩摩半島東南端の海岸沿いにある温泉場で潟口、湊、摺ケ浜、二月田、弥次ケ湯、湯之里などの温泉の総称。天然の砂蒸しが有名で一日の湧出量がなんと12万トン、源泉数750、共同湯21、別府と並び称される名湯,指宿枕崎線指宿駅下車徒歩15〜20分,指宿スカイライン大迫ICから県道→国道226号線経由約20km約20分。(いい湯鑑定団)
- 今衣(いまい):湯帷子(ゆかたびら)、浴衣(ゆかた)。(いい湯鑑定団)
- 今神温泉(イマガミ):山形県最上郡戸沢村,泉質:炭酸水素塩泉,湧出量:60リットル,泉温:36.5度,長倉川の渓流沿いの山間にある温泉場。御燈(みあかし)を捧げ、腰に白布を纏って念仏を唱えながら入湯する。温泉信仰が残る唯一の秘湯でノイローゼや初期の癌に極めて効能の高い湯。冬期休業。共同湯0,JR陸羽西線古口駅からタクシー約40分,山形自動車道西川ICから国道458→47号線経由約90km約120分。(いい湯鑑定団)
- 今木(いまき):湯帷子(ゆかたびら)、浴衣(ゆかた)。(いい湯鑑定団)
- 入込(いりごみ):入り込み湯。(いい湯鑑定団)
- 入込湯(いりごみゆ):共同湯、銭湯、男女混浴の湯や銭湯。→男女入込湯。(いい湯鑑定団)
- 石風呂(いわぶろ):穴の中で雑木などの生木に海藻類を加えしばらく焚き、内部の灰をかき出してならした後で塩分を含めたムシロを敷いて、入り口の戸を閉めて中で横臥する。あつくなると外に出て、二、三度これを繰り返し、その後冷水などで体を洗い流す蒸し風呂。瀬戸内海各地の沿岸や島々に江戸時代数多く見られた。から風呂。岩風呂。穴風呂。→岩屋風呂。(いい湯鑑定団)
- 岩風呂(いわぶろ):岩の底から湧いている露天風呂。近年は岩のくぼみや岩を積み立て作った風呂が多い。(いい湯鑑定団)
- 岩屋風呂(いわやぶろ):瀬戸内海沿岸の自然の岩窟利用の石(いわ)風呂。→石(いわ)風呂。(いい湯鑑定団)
- 飲泉(いんせん):温泉療法の一つとして、温泉水を飲むこと。温泉水は湧出するとすぐに老化が進むので湧出口に近いところで新鮮なものを飲泉することが望ましい。最近は飲泉できる温泉が激減しており、飲泉可能か確認する必要がある。一回の飲泉量は100cc〜200ccであるが希釈を要する場合もある。(いい湯鑑定団)
- 飲泉コップ(いんせんこっぷ):湯口から湯を飲むためのコップ。これが置いていない温泉では、飲泉できるか確認する必要がある。(いい湯鑑定団)
- 飲泉場(いんせんじょう):飲泉療法を行う場所。日本では温泉の湯口や休憩所にあるが、ヨーロッパの温泉では豪華な設備が多い。(いい湯鑑定団)
- 飲泉嬢(いんせんじょう)Brunnen Madchen:温泉の飲泉場で働く女性。(いい湯鑑定団)
- 引湯(いんとう、ひきゆ):自然源泉から温泉地まで送湯すること。鬼怒川28km、伊豆急16km、十和田湖13.5km、土湯8kmなど、遠くの源泉から引湯している温泉街も多い。(いい湯鑑定団)
- うがい療法(うがいりょうほう):温泉水でうがいすることにより咽喉・咽頭の病気を治療するもので、日本ではあまり利用されていない。(いい湯鑑定団)
- 浮湯花(うきゆばな):雨天になる頃、湯に浮く細長い糸のような湯花(新潟県湯沢温泉)。(いい湯鑑定団)
- 臼湯(うすゆ):上がり湯。〔粟津温泉〕(いい湯鑑定団)
- 打たせ湯(うたせゆ):1〜2mの高さから流れ落ちる湯を肩や腰、四肢などにあてることにより、マッサージ効果のある湯。(いい湯鑑定団)
- 打ち込み湯(うちこみゆ):入り込み湯。(いい湯鑑定団)
- 内湯(うちゆ):温泉場の旅館などで、その屋内で入浴できるように設備した浴場。
- 外風呂に対し内風呂の意で使うときと、露天風呂に対する室内風呂をいうときがある。(湯村透)
- うなぎ湯(うなぎゆ):鳴子温泉にあり、入湯するとぬるぬるするほど強いアルカリ性泉。湯宿名は「ゆさや」、鳴子の名湯。(いい湯鑑定団)
- うなはり湯:声を出したり手をたたいたりすると噴出してくる湯。間欠泉。(いい湯鑑定団)
- 梅湯:春の薬湯の一つで梅の花びらを浮かべた湯。また若葉だけを細かくきざんで入れた湯。若葉には制菌作用があり水虫やたむしに効能がある。(いい湯鑑定団)
- 埋湯(うめゆ):十分に煮え立った熱湯に水をさしてぬるくした湯。陰陽水。「湯(ゆ)〈略〉生熱湯(うめゆ)-名陰陽水以新汲水百沸湯和勺」
- 盂蘭盆之湯(うらぼんのゆ):盂蘭盆の頃の湯治。(いい湯鑑定団)
- 後妻湯(うわはりゆ):かって有馬温泉にあった間欠泉で、その泉井に向かって罵ると、急に怒ったように噴湯した湯をいう。→うなはり湯。(いい湯鑑定団)
- 塩泉(えんせん):塩類の含有量の多い鉱泉。塩類泉。
- 鶯宿温泉(おうしゅくおんせん)(★★):岩手県岩手郡雫石(しずくいし)町鶯宿
- 温泉の三要素:1.湧出量:(毎分)1,295リットル。2.泉質:単純硫化水素泉、PH7.8 〜PH8.5(弱アルカリ性泉)、3.泉温:59度。
- 概要:岩手県の中央部、秋田県境に近い渓谷の温泉場。伝承によると昔傷ついた一羽の鶯がこの湯に浴し、たちまち全快して飛び去ったのを見てこの湯が発見されたという。開湯は天正年間(1573〜1582)といわれ、源泉数8、創傷、胃腸病、リュウマチ、婦人病などに効能がある。長い間、農民の湯治場であったが、盛岡市郊外という立地の良さによりバブル期から観光温泉化しつつある。岩手山の群発地震の影響により湧出量が減少し、ボーリングした旅館もある。
- 宿は25軒(収容人員:旅館1,663人、自炊部120人)。
- 共同湯:1。
- 交通:東北新幹線盛岡駅→鶯宿温泉行きバス90分、終点下車すぐ。
- 車:東北道盛岡IC→R46号線、県道経由20km。(いい湯鑑定団)
- 大釜温泉(乳頭温泉郷)(オオガマ(ニュウトウオンセンキョウ))(★☆):秋田県仙北郡田沢湖町,泉質:硫酸塩泉,湧出量:150リットル,泉温:90.1度,乳頭温泉郷(国民保養温泉地)の一つ。宿は昔の学校校舎を改造したもので合宿所のような温泉場。湯は白(灰色に近い)。共同湯0,JR秋田新幹線田沢湖駅から羽後交通バス乳頭温泉行き約55分、乳頭温泉下車、徒歩約5分。,東北自動車道盛岡ICから国道46→341→県道194号線経由約55km約85分。(いい湯鑑定団)
- 大沢温泉(おおさわおんせん)(★★★★★):岩手県花巻市湯口字大沢
- 温泉の三要素:1.湧出量:(毎分)455リットル。2.泉質:単純泉、PH8.5(弱アルカリ性泉)、泉温64度。
- 概要:花巻市の西郊外、清流豊平川沿い志戸平温泉を過ぎて2km北西進した山峡の温泉場。湯は無色透明、宮沢賢治や高村光太郎が通った温泉として知られる。由来は坂上田村麻呂が蝦夷征討の時に発見したと伝えられているが不詳。源泉数4、リュウマチ性疾患、運動機能障害、神経症、神経麻痺などに効能がある。保養、療養温泉で、娯楽施設はない。
- 宿は1軒、但し山水閣本館、別館、菊水館に別れている(収容人員:旅館200人、自炊部152人)。
- 共同湯:なし。
- 交通:東北新幹線新花巻駅→新鉛温泉行きバス30分、大沢温泉下車すぐ。
- 車:東北道花巻南IC→豊沢川ぞいに県道で12km。(いい湯鑑定団)
- 奥州の三名湯(おおしゅうのさんめいとう) (いい湯鑑定団)
1.鳴子(なるご)温泉(宮城県)、2.名取の湯(宮城県秋保(あきう)温泉)、3.飯坂(いいざか)温泉(福島県)。
- 奥州の薬湯(おおしゅうのやくとう):宮城県白石市鎌先(かまさき)温泉は昔から効能顕著な湯治場であり、奥州の薬湯といわれている。(いい湯鑑定団)
- 大湯(おおゆ):温泉場の共同湯、たくさんの人が入る湯、町湯、村湯。その温泉場で古くからのいい湯が多く、温泉好きにお薦めの湯。(いい湯鑑定団)
- 大湯女(おおゆな):有馬温泉などの湯治場で湯治客に特別な接客をした婦女。温泉芸者。「松になりたや、有馬の松に、藤にまかれて、寝とござる」にあるように美女ぞろいてあった。→湯女(ゆな)(いい湯鑑定団)
- 大湯屋(おおゆや):寺院に参詣する信者などの潔斎浴場として設けられた浴堂。奈良東大寺の大湯屋は現存する代表的な建物である。(いい湯鑑定団)
- 陸湯(おかゆ):銭湯で、湯ぶねとは別の小槽に用意するきれいな上がり湯。(いい湯鑑定団)
- 岡湯(おかゆ):→陸湯(おかゆ)。(いい湯鑑定団)
- 御汲湯(おくみゆ):献湯(けんとう)。(いい湯鑑定団)
- お座敷浴場(おざしきよくじょう):2階にお座敷がある特殊公衆浴場。(いい湯鑑定団)
- おできの湯:皮膚病に効く湯。宮城県遠刈田温泉上の湯の「冷えの湯」など。(いい湯鑑定団)
- 男湯(おとこゆ):銭湯、温泉などで男が入浴する風呂。男風呂。(いい湯鑑定団)
- お風呂(おふろ):女陰(江戸時代)。(いい湯鑑定団)
- 御役湯(おやくゆ):献湯(けんとう)。(いい湯鑑定団)
- 居湯・下湯(おりゆ、をりゆ):浴槽とは別の湯釜で沸かした湯を移し入れた風呂。(いい湯鑑定団)
- 温屋(おんおく):浴室。(いい湯鑑定団)
- 温谷(おんこく):温泉のわく谷。(いい湯鑑定団)
- 温室(おんしつ):湯殿、浴室。(いい湯鑑定団)
- 温水(おんすい):ぬるま湯。(いい湯鑑定団)
- 温水浴(おんすいよく):湯に入ること。温浴。
- 温泉(おんせん):自然に湧出し、または人工的に汲み出したとき、その地域の平均気温よりも高い水温をもつ地下水。わが国では、火山地域の高い地熱により、地下水があたためられたものと考えられる場合が多い。場所によって年平均気温が異なるため、わが国では摂氏25度以上と決められている。また、その湯に入浴する施設のあるところ。いでゆ。温泉場。温湯。
- 温泉(おんせん):湧出温度が34度以上42度未満の温泉。日本鉱泉分析法による泉温に基づく分類。→冷鉱泉、微温泉、高温泉。(いい湯鑑定団)
- 温泉案内(おんせんあんない):全国の温泉場のようすや交通機関などについて説明した書物で、江戸時代の旅行用心集(江戸温泉案内292カ所を解説、八隅菴庵著)や温泉案内(鐵道省、598頁、株式会社博文館、大正9月3日31日発行)、日本温泉案内(東部篇、西部篇、大日本雄弁会講談社、昭和5年7月10日発行)などがある。→温泉文献目録(いい湯鑑定団)
- 温泉石(おんせんいし):鍾乳状、石筍状の霰(あられ)石。温泉の沈殿物として生じ、長野県白骨温泉に産出。縞模様があり装飾に用いる。
- 温泉華(おんせんか):温泉や鉱泉中に溶けている成分が湧き口や流路などに沈殿したもの。硫黄華。珪華。石灰華などあり、特に硫黄華は湯の花と呼ばれる。浴用、薬用に、また化学工業の原料に利用される。
- 硫黄質温泉華:硫化水素が多い温泉で、硫化水素が酸化され、硫黄が遊離沈殿して生じる温泉沈殿物。乳白色や淡黄色で軽い。これを乾燥したものが湯の華。→湯の華
- 北投石ほくとうせき:硫酸鉛と硫酸バリウムが混合した放射性のある温泉沈殿物(結晶)。
- 珪華けいか:アルカリ性の温泉に生ずる沈殿物。
- 石灰華せっかいか:重炭酸カルシウムや重炭酸第一鉄の多いで炭酸ガスが抜けてできた石灰(炭酸カルシウム)の沈殿物。
- 温泉街(おんせんがい):共同湯や温泉旅館が集まった街路。温泉町は温泉街と歓楽街から構成されることが多い。(いい湯鑑定団)
- 温泉ガス(おんせんがす):温泉場の湧出口周辺で噴出するガス。卵の腐った臭いがする硫化水素、無臭の炭酸ガス、一酸化炭素、メタン、窒素などがある。ガスの噴出は一定ではなく、始めは何ともなくても後で中毒により倒れることがある。温泉場の浴室で中毒による死亡事故も発生しており、通気に充分注意する必要がある。また、窪地はガスがたまることがあり温泉場の周辺でのキャンプにも注意が必要である。 (いい湯鑑定団)
- 温泉宮(おんせんきゅう):中国驪山の温泉。(いい湯鑑定団)
- 温泉権(おんせんけん):温泉源を利用する権利。湧出地で直接利用する権利のほか,引き湯して利用する権利も含む。慣習法上,湧出地の土地所有権とは別個の権利として取り扱われる。温泉専用権。源泉権。湯口権。
- 温泉式風呂(おんせんしきふろ):改良風呂。→改良風呂。(いい湯鑑定団)
- 温泉場(おんせんじょう):温泉場(おんせんば)。(いい湯鑑定団)
- 温泉印(おんせんじるし):温泉マーク。(いい湯鑑定団)
- 温泉信仰(おんせんしんこう):湯治により病気が治ることに神仏の力を感じ、温泉への畏れから信仰となった。仏教の施浴から日本人の入浴慣習が定着し、1.温泉寺(城崎、有馬、熱海)、2.湯前権現(箱根、伊豆山)、3.湯蔵権現(温海)、4.湯権現、5.走湯権現、6.湯薬師(下呂、湯村)、7.湯元薬師やなど薬師如来信仰が普及した。 (いい湯鑑定団)
- 温泉鈴(おんせんすず):兵庫県の城崎温泉、大分県の別府温泉などで、みやげ品として売っている素焼きの鈴。
- 温泉生物(おんせんせいぶつ):湯温が50度以上の温泉にすむ生物。藍藻(ランソウ)類や細菌類などの原核植物・原生動物に属するものが多い。
- 温泉に生息する動物は原生動物、扁形動物、軟体動物、甲殻類、クモ類、昆虫類、両生類など。生息している温度は20度〜60度、但し30度〜40度の範囲が最も多い。PH7.0〜8.0(微アルカリ性)に最も多く生息する。温泉地では飲泉できることを確認する必要がある。(いい湯鑑定団)
- 温泉成分の掲示義務(おんせんせいぶんのけいじぎむ):温泉法第13条に定められた様式により、温泉の成分、禁忌症、適応症、入浴・飲用上の注意を掲示する義務のこと。具体的には脱衣所に掲示することが多い。掲示義務違反には罰則が適用されるが、守らない温泉もいまだに多い。掲示がない温泉は「いい湯」失格。 (いい湯鑑定団)
- 温泉染め(おんせんぞめ):湯染め(ゆぞめ)。(いい湯鑑定団)
- 温泉台帳(おんせんだいちょう):温泉法の適正な施行、温泉行政の円滑化のために都道府県に備え付けられた源泉の管理台帳。(いい湯鑑定団)
- 温泉宅配(おんせんたくはい):温泉の湯(原湯)を湯宿が宅急便などで配送すること。玉川温泉は専門コーナーで全国に2リットル、5リットルなどを簡単に全国発送でき人気が高い。(いい湯鑑定団)
- 温泉玉子(おんせんたまご):温泉の湯または蒸気でゆでた卵。74度以下の湯に長時間つけることによって、卵黄は固まり、卵白が柔らかい状態のものをいうことが多い。→黒玉子。(湯村透)
- 温泉地(おんせんち):温泉のある土地。温泉場。
- 温泉毒水(おんせんどくすい):酸性泉、硫化水素泉などが河川に大量に流入し河川中の動植物の発育や農耕を阻害し、この温泉水を温泉毒水という。秋田の玉川温泉は98℃の含硫化水素酸性泉が毎分9,000リットル湧出し、一時これを田沢湖に入れたところ魚類が死滅し玉川毒水といわれた。草津温泉では毎分5,000リットルの硫酸酸性泉(pH1.5)が湯川となって吾妻川に流入するため1日約90t の石灰岩を投入し、毒水の中和が行われている。(いい湯鑑定団)
- 温泉の三要素(おんせんのさんようそ):1.泉温(温度)、2.泉質(溶解成分)、3.湧出量を温泉の三要素という。(いい湯鑑定団)
- 温泉の成立要件(おんせんのせいりつようけん):1.温泉の熱源すなわち地熱があること。2.地盤の割れ目が温泉の通路となっていること。3.温泉水があること。このうち一つが欠けても温泉は成立しない。(いい湯鑑定団)
- 温泉の定義 温泉法による定義
- 温水、鉱水、水蒸気その他のガス(炭酸ガスを主成分とする天然ガスを除く)であること。
- 温度:地中から湧出する25度以上の温泉で、成分は問わない。
- 成分:以下の物質の1つ以上を含んでいること(1kg中)。
- 溶存物質(ガス性のものを除く)・・・総量1,000mg以上
- 遊離炭酸・・・・・・・・・・・・・・・・250mg以上
- リチウムイオン・・・・・・・・・・・・・・1mg以上
- ストロンチウムイオン・・・・・・・・・・ 10mg以上
- フェロまたはフェリイオン・・・・・・・・ 10mg以上
- 第1マンガンイオン・・・・・・・・・・・ 10mg以上
- 水素イオン・・・・・・・・・・・・・・・・1mg以上
- 臭素イオン・・・・・・・・・・・・・・・・5mg以上
- 沃素イオン・・・・・・・・・・・・・・・・1mg以上
- フッ素イオン・・・・・・・・・・・・・・・2mg以上
- ヒドロひ酸イオン・・・・・・・・・・・・1.3mg以上
- メタ亜ひ酸・・・・・・・・・・・・・・・・1mg以上
- 総硫黄・・・・・・・・・・・・・・・・・・1mg以上
- メタほう酸・・・・・・・・・・・・・・・・5mg以上
- メタけい酸・・・・・・・・・・・・・・・ 50mg以上
- 重炭酸そうだ・・・・・・・・・・・・・・340mg以上
- ラドン・・・・・・・20(百億分の1キュリー単位)以上
- ラジウム塩・・・・・・・・・・・・ 1億分の1mg以上
- 温度25度は、源泉の採取口の温度であり、湯船の温度ではない。成分についても同様である。(いい湯鑑定団)
- 温泉の分類 その1 泉温による分類 (いい湯鑑定団)
1.冷鉱泉(れいこうせん):泉温25度未満
2.微温泉(びおんせん):泉温25度以上35度未満
3.温泉(おんせん):泉温35度以上42度未満
4.高温泉(こうおんせん):泉温42度以上
- 温泉の分類 その2 湧出状況による分類 (いい湯鑑定団)
1.自然湧出(しぜんゆうしゅつ):自然に自噴している温泉。
2.掘削自噴(くっさくじふん):掘削の結果、自噴している温泉。
3.動力揚湯(どうりょくようとう):ポンプアップが必要な温泉。
- 温泉の分類 その3 浸透圧による分類 (いい湯鑑定団)
1.低張泉(ていちょうせん):溶けている溶存成分が泉水1kg中8g未満の温泉。
2.等張泉(とうちょうせん):溶けている溶存成分が泉水1kg中8g以上10g未満で人体の浸透圧と同じ温泉。
3.高張泉(ていちょうせん):溶けている溶存成分が泉水1kg中10g以上の温泉。
- 温泉の分類 その4 水素イオン濃度による分類 (いい湯鑑定団)
1.強酸性泉(きょうさんせいせん)(strong acid spring):pH<2
2.酸性泉(さんせいせん)(acid spring):2≦pH<4
3.弱酸性泉(じゃくさんせいせん)(weak acid spring):4≦pH<6
4.中性泉(ちゅうせいせん)(neutral spring):6≦pH<7.5
5.弱アルカリ性泉(じゃくあるかりせいせん)(weak alkaline spring):7.5≦pH<9
6.アルカリ性泉(あるかりせいせん)(alkaline spring):9≦pH
- 温泉の分類 その5 地下における在り方による分類 (いい湯鑑定団)
1.層状泉(そうじょうせん):地下のある範囲一面にたたえられている温泉。
2.脈状泉(みゃくじょうせん):地下の細い割れ目に沿って流動している温泉。裂罅泉(れっかせん)。
- 温泉の成因(おんせんのせいいん):温泉の湯がどのようにしててきたか、その成因は1.循環水説、2.処女水説、3.化石海水説に分かれている。(いい湯鑑定団)
- 温泉場(おんせんば):温泉に入浴する施設のある場所。温泉地。温泉のある町。湯場。(いい湯鑑定団)
- 温泉筆(おんせんふで):有馬人形筆(ありまにんぎょうふで)。(いい湯鑑定団)
- 温泉プール(おんせんぷーる):湧出量の豊富な温泉場で冬でも水泳ができるプール。ほとんどが循環濾過し塩素殺菌している。(いい湯鑑定団)
- 温泉風呂(おんせんぶろ):不衛生を理由に明治12年11月末までに銭湯の柘榴口を廃止するよう政府が厳達した。その後徐々に現代の公衆浴場型の前身ともいえる浴槽に改良した銭湯が定着した。温泉の湯船に似た造りであるところから、これ温泉風呂といった。(いい湯鑑定団)
- 温泉法(おんせんほう):温泉の保護とその利用の適正を図ることを目的とし昭和23年7月に制定された。温泉を湧出させる目的で土地を掘削する場合および温泉を公共の浴用または飲用に供する場合には,知事の許可を要し,知事は,公衆衛生その他公益上の見地から一定の場合には許可を与えず,または許可を取り消すこともできる。また,知事には,公益上必要な措置の命令,施設等の改善命令,温泉利用施設への立入検査など重要な権限が付与されている。→温泉の定義。(いい湯鑑定団)
- 温泉マーク(mark)
- 地図、看板、広告などで、温泉や風呂屋を示す記号。
- 男女のアベック客専門の宿屋が温泉マークをつけた看板や広告を出していることが多かったところから生じた俗称。連れこみ宿。さかさくらげ。(いい湯鑑定団)
- 温泉町(おんせんまち):温泉場のある町。(いい湯鑑定団)
- 温泉祭(おんせんまつり):温泉地の行う観光祭。それぞれの温泉によって期日は異なり、温泉発見の日、土用の丑の日、神社の祭礼日などをあてる。
- 温泉饅頭(おんせんまんじゅう):数多くの温泉場で名物として売られている饅頭(まんじゅう)。(いい湯鑑定団)
- 温泉村(おんせんむら):温泉場のある村。(いい湯鑑定団)
- 温泉巡(おんせんめぐり):あちこちの温泉場をめぐりあるくこと。(いい湯鑑定団)
- 温泉宿(おんせんやど):温泉場にある湯宿。温泉を引いている宿屋。(いい湯鑑定団)
- 温泉浴(おんせんよく):温泉に入ること。(いい湯鑑定団)
- 温泉余土(おんせんよど):温泉付近の岩石が温泉活動や火山ガスの影響で変質し、粘土化したもの。灰白色や青黒色で、水を吸うと膨張し、崩壊を起こしやすい。硫気粘土。
- 温泉療法(おんせんりょうほう):温泉の科学的効力を主として利用して病気を治療する方法。主に慢性病に適用される。浴療法、飲泉療法、吸入、漱(うがい)療法がある。
- 温湯(おんとう):温泉、あたたかい湯。うんとう。(いい湯鑑定団)
- 女湯(おんなゆ):銭湯、温泉などで、女が入る湯。女風呂。(いい湯鑑定団)
- 温浴(おんよく):湯に入ること。(いい湯鑑定団)
- 温和泉(おんわせん)Simple thermal spring:明治18年(1885)刊「日本鉱泉誌」からの分類の一つで単純泉ともいった。現在の単純温泉のこと。(いい湯鑑定団)
- 外来入浴(がいらいにゅうよく):宿泊客以外の立ち寄り客(日帰り客)などが、温泉宿の内湯などに入浴すること。(いい湯鑑定団)
- 改良風呂(かいりょうぶろ):明治10年神田連雀町の湯屋主人鶴沢紋左衛門が各地温泉場の湯船を参考に柘榴口の外囲いを全部取り除き、湯船を低く下げ洗い場すれすれにして、改良風呂と称した。柘榴口は内部が暗く湯船が大変不潔であったが、改良風呂は明るく衛生的であり、たちまち東京市内の評判になり入浴客も増加した。但し、柘榴口内は湯気が充満して頭までよく暖まったが、改良風呂は頭が寒く禿頭の老人は手ぬぐいを頭にのせることが習慣となり、今日の銭湯まで続いている。→戸棚風呂、柘榴口。(いい湯鑑定団)
- 掛湯(かかりゆ):湯から上がるときに、体にかける湯。また、その湯を浴びること。あがりゆ。(いい湯鑑定団)
- 鍵湯(かぎゆ):藩主や地頭などが入湯する湯で、鍵をかけ他の者の入湯を禁じていた。(いい湯鑑定団)
- 隠し湯(かくしゆ):怪我や病気などの回復にすぐれた効果を持つ温泉。名湯。銘湯。(いい湯鑑定団)
- 楽屋風呂(がくやぶろ):俳優が扮装した顔料その他を洗い流すために劇場の楽屋に設けられた風呂。「親子して血を洗っている楽屋風呂」(いい湯鑑定団)
- 掛け流し(かけながし):源泉の湯口から入った湯が、湯船から常にあふれ出ている状態をいう。最近は循環湯などが多く、天然自然の湯を使ったかけ流しは少ない。(いい湯鑑定団)。
- 掛け湯(かけゆ):入湯する前に桶で体を洗うこと。また、その湯をいう。体の汗や汚れを流し、湯船の湯をきれいに保つことと、体を湯に慣らす効果がある。(いい湯鑑定団)
- 瘡湯(かさゆ):皮膚病に効く温泉(城崎温泉など全国にある)。(いい湯鑑定団)
- 火山性温泉(かざんせいおんせん):火山活動と密接に関係している温泉。(いい湯鑑定団)
- 過剰汲上(かじょうくみあげ):自然的条件を無視して過剰に温泉の湯を汲み上げること。宿泊施設の大型化、観光客の増加などにより高度経済成長期から顕著になった現象。過剰汲み上げが長期化すると、冷泉化、温泉の水位の著しい低下、泉質の変化(単純泉化)、やがて泉源の枯渇へと進む。(いい湯鑑定団)
- 上総掘(かずさぼり):古来上総(かずさ)地方の井戸試錐(いどしすい)に用いられた我が国独特の軟願岩試錐法。深度は200m位までであった。上総掘試錐法。(いい湯鑑定団)
- 化石水説(かせきすいせつ):温泉水が海底に堆積した岩層に閉じこめられた水で、太古の動植物の水分や海水(化石海水)であるという説。(いい湯鑑定団)
- 家族風呂(かぞくぶろ):家族湯。(いい湯鑑定団)
- 家族湯(かぞくゆ):家族やグループ旅行客が専用で利用できる風呂をいう。鹿児島県日当山温泉には共同湯の家族湯がある。若いグループ旅行などに人気があり、全国に広まった。家族風呂。(いい湯鑑定団)
- 脚気川渡瘡鳴子(かっけかわたびかさなるご):宮城県鳴子温泉郷に古くから伝わる地口。(いい湯鑑定団)
- 脚気の湯(かっけのゆ):宮城県川渡(かわたび)温泉、石川県山中温泉などが脚気の湯として有名。(いい湯鑑定団)
- 褐鉄華(かってっか):温泉華(おんせんか)の一つで、炭酸鉄泉が空気に触れて酸化され第二鉄を主成分とする沈殿物となったものをいう。(いい湯鑑定団)
- 過湯(かとう):長湯すること。湯中りの原因となる。 (いい湯鑑定団)
- 蟹場温泉(乳頭温泉郷)(ガニバ(ニュウトウオンセンキョウ)):秋田県仙北郡田沢湖町,泉質:単純硫化水素泉,湧出量:186リットル,泉温:53.5度,乳頭温泉郷(国民保養温泉地)の一つ。温泉の湧出する沢にサワガニが多く棲息していたことから名付けられた。透明な湯に湯花が無数の白糸のように浮いている名湯。共同湯0,JR秋田新幹線田沢湖駅から羽後交通バス乳頭温泉行き約55分、乳頭温泉下車、徒歩約3分,東北自動車道盛岡ICから国道46→341→県道194号線経由約55km約85分。(いい湯鑑定団)
- 加熱(かねつ):冷泉など温度の低い湯を熱くするため燃料または電気で加熱すること。連続して流れる冷湯を一定の温度に加熱するには多額の燃費を要するため使用済みの温泉水を何度も濾過・加熱する循環方式が一般的になった。体の垢による湯の汚濁、大腸菌やレジオネラ菌などの汚染を防ぐため塩素殺菌などを行っており、温泉としての医薬的効能はまったくない。(いい湯鑑定団)
- 株湯(かぶゆ):木の株のあったところに湧出した温泉。鳥取県三朝(みささ)温泉は柳の株湯として有名。(いい湯鑑定団)
- 被り湯(かぶりゆ):湯船に入湯する前に、タオルを広げで頭に垂らし、手桶で湯をかぶること。背中や腹部などにも行う。かっては数百杯かぶっていた例もある。ベルツも貧血予防法として紹介した。冠り湯。(いい湯鑑定団)
- 釜湯(かまゆ):竃風呂。竃湯。(いい湯鑑定団)
- 髪洗女(かみあらいおんな):風呂屋にいた湯女。(いい湯鑑定団)
- 冠り湯(かむりゆ):湯船に入湯する前に、タオルを広げで頭に垂らし、手桶で湯をかぶること。高温頭部灌注法の一つ。背中や腹部などにも行う。かっては数百杯かぶっていた例もある。ベルツも貧血予防法として紹介した。被り湯(かぶりゆ)。(いい湯鑑定団)
- カモ:湯女(芸妓や酌婦)のこと(石川県片山津温泉)。(いい湯鑑定団)
- 過浴(かよく):欲張って何回も入湯・入浴すること。長湯すること。湯中りの原因となる。 逸湯(いっとう)。欲湯(よくとう)。(いい湯鑑定団)
- からたち湯:からたちの実を輪切りにし、またの葉を布袋に入れ湯船に浮かべた湯。秋の薬湯の一つで冷え性、低血圧、筋肉痛に効能がある。(いい湯鑑定団)
- から風呂(からぶろ):石(いわ)風呂。(いい湯鑑定団)
- カラン:浴場の給湯・給水の蛇口。水道給水栓。オランダ語のクラーンkraanに由来する。(いい湯鑑定団)
- 軽石(かるいし):火山から噴出した熔岩の一種で、脆くて多くの小孔があり軽くて水に浮く。足の裏の皮膚をこするのに用いた。 (いい湯鑑定団)
- 川沿いにある温泉(かわぞいにあるおんせん):湯川、川湯、河原湯、湯河原などが川沿いの温泉名。(いい湯鑑定団)
- 間欠泉(かんけつせん):一定の時間をおいて周期的に湯やガスを噴き上げる温泉。宮城県鬼首(おにこうべや北海道の登別,米国のイエローストーン公園などのものが有名。
- 岩漿水説(がんしょうすいせつ):温泉はマグマ(岩漿)から揮発した成分であるという説。(いい湯鑑定団)
- 寒湯治(かんとうじ):寒の時期に湯治すること。(いい湯鑑定団)
- がんなべ:湯女(酌婦)のこと(青森県大鰐温泉)。(いい湯鑑定団)
- 観音開き風呂(かんのんびらきぶろ):戸棚風呂を家庭用に改良し木桶に観音扉を付けた風呂。(いい湯鑑定団)
- 雁風呂(がんぶろ):青森県津軽外ケ浜で海岸に雁が落としていった木の枝を焚いて旅人に入浴させた風呂。(いい湯鑑定団)
- 歓楽温泉(かんらくおんせん):社員旅行など団体旅行客の夜の歓楽的な遊びを中心に発展した温泉街。熱海や別府が代表的な歓楽温泉。高度成長期が歓楽温泉の最盛期で、バブル期には客離れが進み、秘湯ブ゛ームの今日では大型温泉旅館の倒産が目立つ。(いい湯鑑定団)
- 寒冷浴(かんれいよく):夏場に低温(13度〜16度)の温泉へ長時間入浴すること。大分県寒ノ地獄温泉が有名。(いい湯鑑定団)
- 菊湯(きくゆ):菊の花びらを浮かべ、また根も布袋に入れて湯船に入れた湯。秋のの薬湯の一つで抗菌作用が非常に高く、擦り傷、切り傷の治りを早める。(いい湯鑑定団)
- 疵湯(きずゆ):疵(きず)に効く温泉で、下部温泉のような微温湯(ぬるゆ)と熱い湯の二種類がある。(いい湯鑑定団)
- 気狂の湯(きちがいのゆ):宮城県「定義温泉(じょうぎおんせん)」をかってこういった。(いい湯鑑定団)
- 気泡風呂(きほうぶろ):気泡のジェット噴流した湯を体にあて、マッサージ効果がある風呂。ジャグジー。泡沫風呂。(いい湯鑑定団)
- 客舎(きゃくしゃ):湯治宿を日本鑛泉誌(明治19年刊)でこう表現した。(いい湯鑑定団)
- 脚湯(きゃくとう):足湯。(いい湯鑑定団)
- 給湯(きゅうとう):湯を建物などに供給すること。(いい湯鑑定団)
- 休養温泉(きゅうようおんせん):日常の疲れを癒すための温泉。歓楽温泉に対していう。(いい湯鑑定団)
- 共同湯(きょうどうゆ):共同浴場に同じ。「彼に指ざされて、私は川向うの共同湯の方を見た」(伊豆の踊子・川端康成)
- 共同浴場(きょうどうよくじょう):公設または私設で、無料またはわずかな料金で入浴させる浴場。共同湯。「狭い暗い共同浴場の幾棟、温泉の神様の小さなお宮」(湖畔手記・葛西善蔵)
- 禁忌症(きんきしょう):温泉を利用したために悪化する疾患をいい、熱をともなう急性疾患、活動性の結核、悪性腫瘍、重症の心臓疾患、呼吸不全、腎不全、出血性疾患、高度の貧血などが禁忌としてあげられ、温泉療法医の処方を受けることが望ましい。→適応症。(いい湯鑑定団)
- 金田一温泉(きんだいちおんせん)(★):岩手県二戸市金田一
- 温泉の三要素:1.湧出量:(毎分)3,082リットル、2.泉質:単純泉、PH6.7 〜PH8.3(中性泉、弱アルカリ性泉)、3.泉温:38度、ボーリングによる湯で、泉温も夏以外は加熱を要すのでやや劣る。
- 概要:岩手県の北西部、田園風景が広がる温泉場。寛永3年(1626)に発見され、その後南部藩の湯治場になり「侍の湯」と呼ばれた。昭和29年ボーリングに成功し、温泉町として急速に発展した。リュウマチ性疾患、運動機能障害、神経麻痺、神経症などに効能がある。源泉数7、戦後の新興温泉場であり旅館数は多い。
- 宿は16軒(収容人員899人)。
- 共同湯:1。
- 交通:JR東北本線金田一駅→金田一温泉行きバス5分、終点下車すぐ。
- 車:八戸自動車道一戸IC→R4号線経由15km。(いい湯鑑定団)
- クアハウス: (ドイツ) Kurhaus〔保養・治療の家の意〕保養と健康づくりのための科学的な温泉利用施設。入浴施設とスポーツ施設を備え,医学や生理学の専門家の指導により,個々の利用者に適したトレーニングを行う。【三省堂、大辞林(第2版)】
- 探湯・誓湯(くかたち、くがたち):上代、事の是非、正邪を判定するために、神に誓って熱湯に手を入れて探らせたこと。罪のある者は大やけどをするが、正しい者はやけどをしないと信じられていた。後世、神前で身を清めて拝するために沸かす湯。
- 潜り湯(くぐりゆ):逆上(のぼ)せ予防のため全身で湯を潜(くぐ)ること。(いい湯鑑定団)
- 薬湯(くすりゆ):薬草や薬品を入れた湯。くすりぶろ。やくとう。また薬効のある温泉。薬風呂の用例はない。江戸の薬湯は伊豆及び箱根の諸温泉の湯を四斗樽に入れ舟で運び、これを沸かして薬湯とした。なお江戸でも薬湯は混浴であった(貞守漫稿)。(いい湯鑑定団)
- 国見温泉(くにみおんせん)(★★☆):岩手県岩手郡雫石町橋場
- 温泉の三要素:1.湧出量:(毎分)268リットル、2.泉質:含硫黄ナトリウム硫化水素泉、PH7.1(中性泉)、3.泉温:55度、効能が高く愛好者が多い秘湯。
- 概要:秋田駒ヶ岳(こまがたけ1,637m)の南西麓標高880mにある温泉場で駒ヶ岳への登山基地となっいる。発見は元禄時代(1688〜1704)、文化年間(1804〜1818)に開湯と伝えられる。湯は白色、澄んだ緑色など、古くから薬師の湯といわれ、湯治客が多い。源泉数2、神経痛、リューマチ、胃腸病、肝臓病などに効能がある。保養、療養温泉で、娯楽施設はない。
- 宿は石塚旅館、森山荘の2軒(収容人員:旅館145人、自炊部145人、冬季休業)。
- 共同湯:1(国見山荘)。
- 交通:東北新幹線盛岡駅→田沢湖行きバス1時間、国見温泉口下車送迎車10分。秋田新幹線雫石駅→タクシー35分。
- 車:東北道盛岡IC→R43、県道経由36km。(いい湯鑑定団)
- 玖倍理の井(くべりのい):別府鉄輪の坊主地獄にあったといわれる間欠泉。「人竊に井辺に到り、声をあげて大に言へば、鳴りて涌きあがること二丈余許、その気熾に熱し。向ひ近づく可からず。縁辺の草木皆枯れ萎む。因って温(から)の井と曰ふ。俗語には玖倍理の井と曰ふ。〔豊後風土記〕」(いい湯鑑定団)
- 熊笹湯:熊笹の葉を入れた湯。夏の薬湯の一つで保温や肩こりに効能がある。(いい湯鑑定団)
- 汲湯(くみゆ):天然自然の原湯を温泉場から樽や桶で運び、熱を加えた湯。藩主などに献上した湯(温泉津温泉)。(いい湯鑑定団)
- 汲上湯(くみあげゆ):藩主や将軍などに献上した湯。(いい湯鑑定団)
- 苦味泉(くみせん):硫酸マグネシウムを含む正苦味泉、硫酸ナトリウムを含む芒硝泉、硫酸カルシウムを含む石膏泉の三種類をいう。無色無臭であるが飲むと特有の苦みがある。 神経痛、リュウマチ、婦人病に効能があり、飲用して胃腸病に特効がある。(いい湯鑑定団)
- 黒玉子(くろたまご):箱根大湧谷の硫気で真っ黒にゆでられた玉子。「一つ食べると死ぬまで生きる」名物として有名。また秋田県後生掛温泉の黒玉子も美味で有名。→温泉玉子。 (いい湯鑑定団)
- 黒湯温泉(乳頭温泉郷)(クロユ(ニュウトウオンセンキョウ))(★★★★☆):秋田県仙北郡田沢湖町,泉質:硫黄泉,湧出量:492リットル,泉温:94.7度,乳頭温泉郷(国民保養温泉地)の最奥に位置する温泉場で茅葺きの宿は乳頭温泉郷のなかで最も秘湯の雰囲気が漂う。冬期は休業。共同湯0,JR秋田新幹線田沢湖駅から羽後交通バス乳頭温泉行き約55分、乳頭温泉下車、徒歩約20分,東北自動車道盛岡ICから国道46→341→県道194号線経由約55km。→乳頭温泉郷(いい湯鑑定団)
- 鯨噴浴(げいふんよく):群馬県伊香保温泉の温泉保養館「ベルツの湯」にあり、木製の椅子の真ん中が丸くくり抜いてあり、下から鯨の潮吹きのように湯が噴き上げ、患部を温める入浴法。(いい湯鑑定団)
- けがは川治に火傷は滝(けがはかわじにやけどはたき):栃木県川治(かわじ)温泉、鬼怒川(きぬがわ)温泉に伝わる地口(鬼怒川温泉は古くは滝温泉といわれた)。(いい湯鑑定団)
- 毛切石(けきりいし):延びた陰毛を除去するために用いた手ごろな重さの一対の石。明治初めまで銭湯に置かれていた。 (いい湯鑑定団)
- 夏油温泉(ゲトウオンセン)(★★★★):岩手県北上市和賀町岩崎新田
- 温泉の三要素:1.湧出量:(毎分)360リットル、2.泉質:含硫黄ナトリウム・カルシウム・塩化物・硫酸塩泉、PH6〜PH7.9(中性泉)、3.泉温:72度。
- 概要:国民保養温泉の一つ。夏油川に沿って山峡の難路を進んだ標高700mにある温泉場。地も高く山も深い一種の仙境をなし、新緑、夏の涼しさ、紅葉の美しさが有名な秘湯。嘉祥年間(848〜851)の発見と伝えられ、江戸時代から胃腸の湯として温泉番付で大関を張った名湯。源泉は14あり、湯は白色、無色透明などさまざま。渓流に沿って大湯、疝気の湯、洞窟の湯、真湯、滝の湯、女の湯、新太郎の湯と7つもの天然露天風呂があり、現在に至るも湯治客が多い。なお、天狗の湯における石灰華の沈殿は高さ20m、頂上の太さ10m、下部径25mに及び日本最大で、天然記念物に指定されている。慢性消化器病、慢性皮膚病、虚弱体質、慢性婦人病、動脈硬化などに効能がある。保養、療養温泉で、娯楽施設はない。日本で最初にクワハウスが作られ、多角形の浴場には、かぶり湯、泡沫浴、圧注浴などの浴槽がある。
- 宿は4軒(収容人員:旅館490人、自炊部350人、冬季休業)。
- 共同湯:1。
- 交通:東北新幹線北上駅→夏油温泉行きバス1時間、終点下車すぐ。
- 車:東北道北上江釣子IC→R107号線経由25km。(いい湯鑑定団)
- 毛風呂(けぶろ):女陰(江戸時代)。(いい湯鑑定団)
- 健康ランド(けんこうらんど):お風呂を主にした大型のレジャーセンター。気泡風呂から健康薬草風呂まであらゆる風呂があり、日焼けサロンや豪華なレディスサウナなどのお風呂の入浴デパートのことで、かってはヘルスセンターといわれた。「湯〜とぴあ」「ゆープラザ」など洒落たネーミングの湯が多い。(いい湯鑑定団)
- 源泉・原泉(げんせん):水のわき出るみなもと。いずみ。物事の生ずるもと。物事のはじめ。
- 水・温泉などのわき出るところ。みなもと。物が生ずるところ。もと。【三省堂、大辞林(第2版)】
- 献上湯(けんじょうゆ):藩主や将軍などに献上した湯。(いい湯鑑定団)
- 献湯(けんとう):樽に詰めた湯を将軍に献上するために江戸城へ運ぶこと。(いい湯鑑定団)
- 玄武温泉(げんぶおんせん):岩手県岩手郡雫石町長山
- 温泉の三要素:1.湧出量:(毎分)270リットル(★★)、2.泉質:含食塩重曹泉、PH8.2(弱アルカリ性泉)、3.泉温:39.5度。
- 概要:岩手山南麓の温泉場。慢性皮膚病、慢性婦人病、切り傷などに効能がある。由来は不詳。保養温泉で、娯楽施設はない。宿は数軒。
- 共同湯:なし。
- 交通:秋田新幹線雫町駅→玄武温泉行きバス20分、終点下車徒歩1分。
- 車:東北道盛岡IC→R46号線、県道経由23km。(いい湯鑑定団)
- 高温泉(こうおんせん):湧出温度が42度以上の温泉。日本鉱泉分析法による泉温に基づく分類。→冷鉱泉、微温泉、温泉。(いい湯鑑定団)
- 高座(こうざ):銭湯の番台。(いい湯鑑定団)
- 公衆浴場(こうしゅうよくじょう):一般公衆を対象とした、低料金または無料の浴場。銭湯。「興行場、温泉及び公衆浴場の営業の規制に関する事務」(地方自治法252条19・1)
- 鉱泉(こうせん):鉱物成分・ガス・放射性物質などを一定量以上含んでいる湧き水の総称。一般に,水温25度以上のものを温泉,未満のものを冷泉とする。狭義には冷泉をいう。
- 鉱泉衝動(こうせんしょうどう):湯中(ゆあた)り。(いい湯鑑定団)
- 鉱泉反応(こうせんはんのう):湯中(ゆあた)り。(いい湯鑑定団)
- 鉱泉酩酊((こうせんめいてい)):炭酸ガスを大量に含む鉱泉を飲用し、炭酸ガスが血液中に吸収されて神経に作用し、酒に酔ったような副作用を示すこと。眩暈(めまい)、嘔吐、苦悶などを訴え、昏迷状態となることもあり、心臓疾患には禁忌である。(いい湯鑑定団)
- 高張泉(こうちょうせん)Hypertonic spring:人間の体液よりも高い浸透圧をもち、溶けている溶存成分が泉水1kg中10g以上の温泉。(いい湯鑑定団)
- 五右衛門風呂(ごえもんぶろ):竈(かまど)の上に小型の湯釜をのせ直火焚きする風呂。浮かべたスノコ板を体重で沈めて入浴する。豊臣秀吉が石川五右衛門を釜茹(かまゆで)にしたという俗説からこの名がついた。(いい湯鑑定団)
- 国民温泉(こくみんおんせん):国民保養温泉地のこと。(いい湯鑑定団)
- 国民保養温泉地)(こくみんほようおんせんち):温泉法第14条に基づき環境庁長官が特にすぐれた保養地、療養地を選んで指定した温泉地。条件として1.泉質の効果、2.湧出量が豊富、3.周辺の環境や景観がすぐれている、4.衛生面に欠陥がない、5.保養地に適した気候、6.適当な保養施設がある、7.交通が比較的便利であること、8.自然災害のおそれがないことの8項目を協議して決定される。平成13年2月末現在89の温泉地が指定されている。(いい湯鑑定団)
- 固形物総量(こけいぶつそうりょう)Total residue:温泉水1kg中の陽イオン、陰イオン及び遊離成分の総計。mgで表示する。(いい湯鑑定団)
- 醴泉(こざけのいずみ):飲用する温泉水をいう。今から1300年前の日本書紀持統天皇の条に醴泉を試飲させ、多くの病人を治療したとあり、これが飲泉に関する日本最古の文献である。(いい湯鑑定団)
- 子授けの湯(こさずけのゆ):→子宝の湯。(いい湯鑑定団)
- 腰巻(こしまき):湯巻(ゆまき)。(いい湯鑑定団)
- 腰湯(こしゆ):腰から下を入浴すること。座ったままで腰から下を湯浴みすること。座浴。→川柳(いい湯鑑定団)
- 御朱印湯(ごしゅいんゆ):将軍に献上する樽詰め湯運ぶ船を御朱印船と称し、これにより運ばれた湯をいう(伊東温泉)。(いい湯鑑定団)
- 小宿(こじゅく):湯女(ゆな)を置くことができない湯宿。(いい湯鑑定団)
- 御前湯(ごぜんゆ):藩主や将軍などに献上した湯。(いい湯鑑定団)
- 子宝の湯(こだからのゆ):婦人病や生殖機能改善に効能があるといわれる湯。湯西川・榊原・田沢・栃尾又・温海温泉などが有名。(いい湯鑑定団)
- 子持湯(こもちゆ):子宝の湯のこと(新潟県栃尾又温泉)。(いい湯鑑定団)
- 子ども等が雪喰ひながら湯治かな:小林一茶。(いい湯鑑定団)
- 古湯(ことう):古来名湯とされてきた温泉地。有馬、白浜(牟婁の湯)、道後をいうことが多い。清少納言は、枕草子で「湯はななくりの湯(=榊原温泉)、有馬の湯、玉造の湯」(117段)と記した。(湯村透)
- 現在の枕草子注釈書にこの文がみられないので解説する。枕草子の伝本には1.能因本、2.三巻本、3.堺本、4.前田本などの数多い伝本があり、現在刊行されている枕草子注釈の殆どが三巻本によっており、三巻本にこの文がないことによる。
- 湯はななくりの湯。有馬の湯。玉造の湯。(能因本)
- いで湯は ななくりの湯 有馬の湯 那須の湯 つかまの湯 ともの湯。(前田本)
- ことり:湯女(芸妓や酌婦)のこと(石川県粟津温泉)。(いい湯鑑定団)
- コブマキ:湯女(酌婦)のこと(青森県浅虫温泉)。(いい湯鑑定団)
- 五木八草湯(ごもくはっそうゆ):草根木皮などを入れた薬湯の一つ。五木とは梅、桃、柳、桑、杉、または槐、桃、桑、構(かじ)といわれ、草は蓬、葱冬など。 →薬湯(くすりゆ) (いい湯鑑定団)
- 子持風呂(こもちぶろ):外釜式の桶風呂。(いい湯鑑定団)
- 娯楽温泉(ごらくおんせん):2階などに休憩所を設けて、飲食や娯楽興行を行った温泉。東北地方では昼間温泉といった。(いい湯鑑定団)
- 娯楽湯(ごらくゆ):湯治や保養ではなく歓楽や娯楽を目的とした温泉。現代の熱海・伊東・別府などに代表される大型温泉ホテルが多い温泉場。(いい湯鑑定団)
- 混浴(こんよく):男女が同じ浴場で入浴すること。温泉では「出雲風土記」に見られるように太古からの風習である。今日でも地方の湯治温泉では混浴のところが残っている。安易に掘削に頼らず、すぐれた泉質を守る湯治場の温泉が多い。「又男女混浴(コンヨク=;イリマゼ)の弊未だ止まず之を禁ずること最も厳なる由」(新聞雑誌-18号・明治4年)。「ヤパンでは男女混浴だといふが本当かなどと聞いたりした」(旅日記から・寺田寅彦10)、(引用文及び注記は全て原文のママ)→入込み湯、男女入込み湯。(いい湯鑑定団)
- 小湯女(こゆな):有馬温泉などの湯治場で湯治客に入湯の世話をした少女。→湯女(ゆな)、大湯女(おおゆな)。(いい湯鑑定団)
- 再生温泉(さいせいおんせん):天然自然の原湯を温泉場から樽や桶で運び、熱を加えた湯である。明治10年頃の東京が最盛期で、その後のヘルスセンター、現代の大深度掘削による天然循環温泉の前駆をなすものである。真水に湯の花を加えてわかした湯。汲み湯。〔公衆浴場史〕(いい湯鑑定団)
- 賽の河原(さいのかわら):いくつかの温泉場に「賽の河原」と呼ばれるところがある。火山性の温泉場で荒涼とした草木も生えぬ荒れ地の至る所に噴気ガスなどが見られ、あの世とこの世の境界をさまようようなありさまから「賽の河原」といわれるようになった。地獄ともいう。(いい湯鑑定団)
- サウナ風呂(さうなぶろ):ガスや電気で密室内の金属体を加熱し、それにより温められた室内空気や金属体の直接反射熱で体をあたためる風呂。100度を超える高温では高血圧や心臓、肺へのマイナス効果が高く低温サウナが望ましい。(いい湯鑑定団)
- 逆さ海月(さかさくらげ):(温泉マークをさかさまになったくらげと見立てて)つれこみ旅館をいう俗語。【小学館1988刊、国語大辞典(新装版)】
- 《参考》第二次世界大戦後、大都市のつれこみ宿などで、看板に温泉を表す地図記号を使ったことからいう。また、そのしるしがくらげをさかさにしたような形であることから「さかさくらげ」などともいう。近年、「ラブホテル」とも言う。【学研国語大辞典】
- 桜湯(さくらゆ):桜の花を浮かべた湯。ほのかな香りがあり花びらの色が美しく爽やかな湯の一つ。(いい湯鑑定団)
- 柘榴口(ざくろぐち):江戸時代の銭湯は,洗い場から湯槽への入り口を低く作って、かがみ入るようになっていた。湯気の散逸を防ぎ保温効果を高めたが、中は暗く不衛生であった。その後、柘榴口を取り除いた「改良風呂」が人気を呼んだが、燃料費の節約などで移行が進まず、不衛生なこともあり明治18年11月末までに柘榴口を取り外すよう警視庁令がでた。しかし、地方では明治末まで残っていた。「銭湯の浴槽の中で人殺しがあって、それを知らずに入浴したものが、流し場に出てきて自分の手拭いが血で赤くなっているのに気づき、初めて湯槽の中で人殺しがあったことを知り大騒ぎになった〔風呂と湯の話〕注.柘榴口で仕切られた湯槽がいかに暗く不衛生なものであったかがわかる」→戸棚風呂、改良風呂。(いい湯鑑定団)
- 酒湯・笹湯(ささゆ):江戸時代、小児の疱瘡(ほうそう)が治ったときに浴びせる、酒をまぜた湯。また、その湯に浴すること。一説に、米のとぎ汁に酒をまぜ、赤手ぬぐいにひたしてぬぐったとも、笹の枝葉をひたしてふりかけたともいう。さかゆ。
- 雑湯(ざっとう):たくさんの人が入る湯。共同湯。(いい湯鑑定団)
- 佐渡オロゲ(さどおろげ):据え風呂の一つで、佐渡の一般家庭に普及していた給湯式の風呂。(いい湯鑑定団)
- サナブリ:湯治(湯の浜)。(いい湯鑑定団)
- 侍湯(さむらいゆ):侍が入る湯。 (いい湯鑑定団)
- 砂浴(さよく):砂湯。(いい湯鑑定団)
- 座浴(ざよく):腰から下を湯につけること。部分浴の一つで腰痛、慢性リュウマチ、神経痛などに効く。(いい湯鑑定団)
- 坐浴(ざよく):腰から下を湯につけ痔の患部を暖めること。部分浴の一つ。(いい湯鑑定団)
- 新湯・更湯(さらゆ):真水を沸かした湯。沸かしてまだ一人も入っていない風呂。あらゆ。しんゆ。「新湯は毒じゃ、そなた先へ入りやらぬか」(浄瑠璃・姫小松子日の遊3)(いい湯鑑定団)
- 新湯(さらゆ)に入ると早く年が寄る:新湯は体への負担が大きいことのたとえ。(いい湯鑑定団)
- 新湯(さらゆ)に入ると肌が荒れる:新湯は体への負担が大きいことのたとえ。(いい湯鑑定団)
- 新湯(さらゆ)は毒:新湯(さらゆ)は熱く、刺激が強いため体への負担が大きいことからこう言われた。(いい湯鑑定団)
- 三角風呂(さんかくぶろ):女陰。(いい湯鑑定団)
- 三古湯(さんことう):有馬、白浜、道後。有馬温泉は大己貴神(おおなむちのかみ=大国主命おおくにぬしのみこと)と少彦名神(すくなひこなのかみ)が開いたとされ、鎌倉から江戸時代にかけて最も人気があった。和歌山県白浜温泉はかって湯崎(ゆざき)温泉といわれ、古書に「牟婁の湯」、「紀のいで湯」としるされている。道後温泉は少彦名神が発見したといわれ、聖徳太子が入湯したとつたわる。昭和30年のボーリングで湧出量が増えたが、古来から湧出量がすくなく、共同湯「振鷺閣(しんろかく)」が有名。(いい湯鑑定団)
- 三助(さんすけ):銭湯の雇い人で湯番頭ともいう。湯を沸かし浴客の背を流し、浴客の入浴が全部終わると浴槽を洗い、大小の桶を洗って、流し場その他を掃除する若くて屈強な男子。湯番頭になるには相当な年期を要し、これを志す若者は江戸時代から越後、越中、能登の出身者が多く、よく辛抱して銭湯の株を買い、独立して産をなしたものが多い。湯女が浴客の背を流していたが、湯女禁令により三助に替わった。(いい湯鑑定団)
- 酸性泉(さんせいせん):泉水1kg中に1mg以上の水素イオンを含有する温泉。高温泉が多く、強酸性泉は湯中りに注意する必要がある。(いい湯鑑定団)
- 散茶女郎:湯女(ゆな)。 (いい湯鑑定団)
- 三名泉(さんめいせん):江戸初期の林羅山が有馬、下呂、草津を三名泉と名づけて賞揚したことによる。有馬温泉は三古湯参照。岐阜県下呂温泉は里人が益田川で湯浴みしている白鷺を見て発見したといわれる。草津温泉は日本武尊が発見したと伝えられ、明治期にドイツ人医師ベルツにより酸性明礬泉が賞賛され世界の名湯として知られた。(いい湯鑑定団)
- 三名湯(さんめいとう):白浜、熱海、別府をいうことが多い。日本中に知られ多くの人が訪れるが、団体客中心の歓楽温泉都市に変貌したことにより、客離れが進み斜陽化が著しい。(いい湯鑑定団)
- 三木一草湯(さんもくいっそうゆ):草根木皮などを入れた薬湯の一つ。→薬湯(くすりゆ)。(いい湯鑑定団)
- 仕上げ湯(しあげゆ):湯治により湯中(ゆあた)りした爛(ただ)れなどをおさめるために入湯する湯。草津に対し沢渡(さわたり)などが有名。(いい湯鑑定団)
- 仕上げの湯(しあげのゆ):→仕上げ湯。(いい湯鑑定団)
- 塩原十一湯 (栃木県)
1.大網温泉、2,門前温泉、3.塩ノ湯温泉、4.新湯(あらゆ)温泉、5.福渡(ふくわた)温泉、6.畑下(はたおり)温泉、7.古町(ふるまち)温泉、8.元湯(もとゆ)温泉、9.塩釜(しおがま)温泉、10.中塩原温泉、11.上塩原温泉。(いい湯鑑定団、湯村透)
- 塩湯・潮湯(しおゆ):しおぶろ(塩風呂)、塩分を含んだ温泉。また有馬の湯をいう。江戸では矢背(八瀬)の塩風呂のこと(貞守漫稿)。塩の湯。食塩泉。(いい湯鑑定団)
- 塩の湯(しおのゆ):→塩湯(しおゆ)。(いい湯鑑定団)
- 時間湯(じかんゆ):明治8年頃から草津で始まった入湯方法。湯長の掛け声で湯揉みを行い、一番湯(48度位)から三番湯(42度位)に各1分間全員一斉に入湯する。那須温泉にも「数え湯」という時間湯がある。(いい湯鑑定団)
- 地口(じぐち):ことわざなどをもじってつくった文句で、脚気川渡瘡鳴子(かっけかわたび、かさなるご)、脚気川場に瘡老神、脚気鎌先目に小原、脚気山中瘡粟津ただ居るよりは山代の湯、このように語呂合わせになっいる。(いい湯鑑定団)
- 地獄(じごく):火山性の温泉場でガスや熱蒸気が噴き出し、岩石が著しく変色し草木も生えない荒涼としたところ。噴気孔から噴き出す有毒ガスで鳥や昆虫が死ぬことから雀地獄、虫地獄などと呼ばれる。湯が極楽、そとは地獄、仏教思想に深く結びついたことばである。(いい湯鑑定団)
- 地獄蒸し(じごくむし):温泉の地熱による蒸気を利用した別府鉄輪温泉の名物料理、。(いい湯鑑定団)
- 地獄めぐり(じごくめぐり):別府温泉の熱湯、熱泥、熱気を噴出する奇観をめぐりあるくこと。(いい湯鑑定団)
- 獅子(しし):湯女(芸妓や酌婦)のこと(「加賀の山中おそろしいところ、夜の夜中にししが出る(山中節)」石川県山中温泉)。(いい湯鑑定団)
- 士人湯(しじんとう):侍が入る湯。(いい湯鑑定団)
- 持続湯(じぞくゆ):体温とほぼ同じ泉温の湯に長時間入湯すること。夜通しの湯。持続浴。(いい湯鑑定団)
- 持続浴(じぞくよく):34゜〜37゜以下の不感温度の湯に数時間入浴すること。鎮静作用があり精神科でも応用されている。(いい湯鑑定団)
- 志戸平温泉しどたいらおんせん(☆塩素の臭いが強く評価が低い):岩手県花巻市湯口字志戸平
- 温泉の三要素:1.湧出量:(毎分)817リットル、2.泉質:ナトリウム硫酸塩・塩化物泉、PH8.2〜PH9.1(弱アルカリ性泉)、3.泉温74度。
- 概要:花巻市の西郊外、清流豊沢川沿い山峡の温泉場。南花巻温泉郷の入口に位置し、木造旅館が多い中で当時近代ホテルをいち早く建設したことにより人気が集まった。湯は無色透明、薄い白色など、源泉数5。由来は坂上田村麻呂が蝦夷征討の時に発見したといわれるが、開湯は元禄年間(1688〜1704)といわれる。源泉数5、慢性皮膚病、慢性婦人病、動脈硬化症、創傷などに効能がある。ホテルは観光温泉、自炊部は保養、療養温泉。
- 宿は3軒、ホテル志戸平、志戸平温泉旅館、清風苑、但し、同一経営。(収容人員:ホテル及び旅館700人、自炊部130人)。
- 共同湯:1。
- 交通:東北新幹線新花巻駅→新鉛温泉行きバス25分、志戸平温泉下車すぐ。
- 車:東北道花巻南IC→豊沢川ぞいに県道で10km。(いい湯鑑定団)
- 渋の湯(しぶのゆ):明礬泉(みょうばんせん)のこと。信州では山の内渋、佐久渋、諏訪渋などという。(いい湯鑑定団)
- 四分六の湯(しぶろくのゆ):四分の熱(ねつ)と六分の冷(ひ)えの湯。→熱の湯、冷の湯。(いい湯鑑定団)
- 自噴泉(じふんせん):ポンプなどによらず自然に湧き出してくる温泉(いい湯鑑定団)
- 自噴湯(じふんゆ):自噴泉。(いい湯鑑定団)
- 仕舞風呂(しまいぶろ):湯船の湯を抜き、流す前ごろの風呂。その湯にはいること。仕舞湯。(いい湯鑑定団)
- 仕舞湯(しまいゆ):仕舞風呂。(いい湯鑑定団)
- 下盥(しもたらい):湯褌や湯巻を洗うための底が浅い盥。「慶安の頃迄は、男女共に洗湯え男女共に洗湯え行に別々褌を持来りて、是をしめかへて湯に入る、上る時は底浅き下盥にて洗ひ清(すま)し持ちかへる、是を湯もじといふ、其後、手拭にて前を隠し、湯に入し事に成しが、下盥は天保の初迄残り有しが、不浄といふて、近頃は一向になし〔洗湯手引草、嘉永4年印行〕」(いい湯鑑定団)
- 下湯(しもゆ):入湯する前に掛け湯して下半身を洗うこと。総湯から湯尻に流れ出たものを下の湯船に入れて再利用した湯。「病によりて見苦しき病人等は、其の宿より下湯へ案内し、総湯へは入間敷事」(粟津温泉古文書)(いい湯鑑定団)
- 湯湯(しゃうしゃう):湯の湧出するさま。(いい湯鑑定団)
- ジャグジー風呂(じゃぐじーぶろ):泡沫風呂。(いい湯鑑定団)
- 蛇口(じゃぐち):給湯・給水管の先に取りつけ,水を出したり,止めたりするための口がね。国産の蛇口がつくられたときは龍口付といわれたが、やがて龍と蛇が混同し蛇口といわれるようになった。(いい湯鑑定団)
- シャボン:石鹸。イスパニヤ語のザンポンがポルトガル語的に訛ったといわれ、後に石鹸という言い方が定着した。「長持一つ、内、しゃぼん一長持有」〔東大寺三蔵御宝物改之帳、慶長17年(1612)〕 (いい湯鑑定団)
- シャワーshower:湯や水を如雨露(じょうろ)状の口から噴出させて浴びる装置。また、その湯、水のこと。シャワー浴。(いい湯鑑定団)
- ジャングル風呂:ジャングルで入湯するような雰囲気の湯。指宿温泉が草分けで、一時全国に大流行したが、管理が大変なこともありブームが去ってほとんど姿を消した。(いい湯鑑定団)
- 重曹泉(じゅうそうせん):泉水1kg中に340mg以上の重炭酸ナトリウム(重曹)を含有する温泉。皮膚の表面を柔らかにするため美人の湯ともいわれる。石鹸の泡立ちはいい。(いい湯鑑定団)
- 重炭酸泉土類泉(じゅうたんさんどるいせん):泉水1kg中に1g以上の重炭酸カルシウムと重炭酸マグネシウムを固形成分として含有する温泉。無色透明で、石鹸の泡立ちは良くない。(いい湯鑑定団)
- 集中管理(しゅうちゅうかんり):過剰汲み上げによる湧出量の減少や温泉の枯渇を防ぐために湯を集中管理することをいう。湯量の少ない温泉地に多い方式で、水道方式の合理的な配湯システムにより湯の需給バランスをとることが目的であり、泉質の異なる湯をいくつも混ぜ合わせることに大きな問題が残る。濾過技術が向上し、湯船の使用済みの湯を回収して濾過循環して何度も再利用する集中管理も増えている。この場合は湯の効能はまったくなく銭湯と同じである。 (いい湯鑑定団)
- 循環水説(じゅんかいすいせつ):温泉は雨水などの天水が岩石の割れ目から地下に浸透し、火山熱などにより変容して再び地上に湧出してきたとする説。(いい湯鑑定団)
- 循環風呂(じゅんかんふろ):温泉水を濾過し再利用するもの。泉温が低い(40度以下)場合や湧出量が少なく真水などを加える場合、加熱・循環・濾過をくりかえすことが多い。入湯による湯の汚濁、大腸菌、レジオネラ菌などの汚染を防ぐため塩素殺菌しているものの、経費節減のため湯を数週間取り替えずに再利用するところが大半であり、最近はレジオネラ菌による死亡事故も増えている。温泉の泉質による効能はまったくない。循環風呂は古くからの温泉場でも、コスト節減や浴室清掃が容易であることから急速に導入が進んでいる。→いい湯の見分け方(いい湯鑑定団)
- 循環湯(じゅんかんゆ):濾過、循環施設で再利用する湯。プールと同じく塩素臭がする。打たせ湯などではレジオネラ菌による感染の恐れがあり、温泉としての泉質による効能はまったくなく。→いい湯の見分け方(いい湯鑑定団)
- 正月の湯(しょうがつのゆ):正月の湯治をいう。(いい湯鑑定団)
- 蒸気風呂(じょうきぶろ):加熱した蒸気や温泉蒸気による湿熱気を充満させた風呂で、温度は50度〜60度程度、湿気のため浴室内壁などの傷みが激しいため、頭部を外に出す一人用の箱風呂が多い。箱蒸し。スチーム風呂。(いい湯鑑定団)
- 菖蒲湯(しょうぶゆ):初夏の薬湯の一つで、端午の節供に菖蒲の葉や根をよく洗い入れた湯。ヨモギの葉を一緒に入れるとより効果があるといわれている。邪気を払い、疲労回復、冷え性、皮膚病、ねんざ(落ち着いた後)、神経痛に効能がある。(いい湯鑑定団)
- 上毛三名湯(じょうしゅうさんめいとう)
1.伊香保(いかほ)温泉、2.草津(くさつ)温泉、3.四万(しま)温泉。 (いい湯鑑定団)
- 女中湯(じょちゅうゆ):女湯専業の銭湯。温泉などで、女のはいる方の湯。女風呂。→男女入込み湯 (いい湯鑑定団)
- 焼浴:風呂焚き。 (いい湯鑑定団)
- 食塩泉(しょくえんせん):塩化ナトリウムを主成分とする鉱泉。熱海・修善寺・別府の温泉はこの例。消化器疾患・リューマチ性疾患・湿疹などに効く。【三省堂、大辞林(第2版)】
- 白船現象(しらふねげんしょう):温泉水による湯船の石化現象。カルシウム分の含有が高い泉質の場合に特に顕著。白骨温泉では、これによって石化された湯船を白船といっていた。しかし、中里介山が小説「大菩薩峠」で「しらふね」の音を転じさせ「白骨」の語を用いてこの温泉地が有名となったため白骨温泉(しらほねおんせん)に改名した。(湯村透)
- 白湯(しらゆ):天候が変わる時に色が白く濁る湯(湯布院)。(いい湯鑑定団)
- 信玄公の隠し湯(しんげんこうのかくしゆ):武田信玄が川中島の合戦で上杉謙信から受けた傷を下部温泉で治療した史実のほか積翠寺温泉、増富温泉にも隠し湯の言い伝えがある。(いい湯鑑定団)
- 人工浴剤(じんこうよくざい):保温を目的とした塩類浴剤と、皮膚血流の増加・保温を目的とした漢方浴剤がある。香りや色などの臭覚、視覚を介したリラクゼーション効果が期待できる。但し、濃度及び湯量が温泉と比べて著しく劣り、温泉水のような効能はない。(いい湯鑑定団)
- 心臓の湯(しんぞうのゆ):ドイツのナウハイム温泉が心臓病に有効と発表され、以後炭酸泉や硫黄泉が温泉浴に用いられるようになった。須川・十国温泉が有名。(いい湯鑑定団)
- 浸頭湯(しんとうゆ):頭部が深く他は横臥しても腹部が浸からないほど浅い湯で、後頭部を仰向けで浸ける。疲労回復などに効果がある。秋田玉川温泉のものが有名。(いい湯鑑定団)
- 新湯(しんゆ):温泉郷の中で、新しく開湯した温泉地。元湯に対して用いることば。(湯村透)
- すいかずら湯:花と葉を乾燥させて煮出した汁を入れた湯。初夏の薬湯の一つで低血圧、腰痛、打ち身、関節痛などに効能がある。(いい湯鑑定団)
- 据風呂(すえふろ):大きな桶の下に竈をつけた風呂。戦場での入浴のために考案された移動式の風呂であった。広くてゆるい女陰〔道鏡は据風呂桶の御宇に出る:俳風末摘花二27〕。(いい湯鑑定団)
- 据風呂桶(すえふろおけ):据風呂にもちいる風呂桶。(いい湯鑑定団)
- 据風呂船(すえふろふね):小舟の中に据風呂を据え、停泊中の大船に漕ぎつけ船中の人に湯銭をとって入浴させた船。(いい湯鑑定団)
- 須川温泉(すかわおんせん)(★★★★★):岩手県一関市厳美町祭畤山国有林
- 温泉の三要素:1.湧出量:(毎分)5,000リットル、2.泉質:酸性・含硫黄・鉄・アルミニウム・硫酸塩・塩化物泉、PH6.8(中性泉、酸性泉)、3.泉温70度。
- 概要:国民保養温泉の一つ。岩手、宮城、秋田の三県境にまたがる栗駒山(須川岳1,627m)の八合目、標高1,120mにある我が国で代表的な高原の秘湯。雲海を眼下にながめ、鳥海山などが一望できる景勝地。温泉の歴史は古く日本三大実録(873)に酢川と記されており、この頃の発見といわれ、徳川時代から300年以上にわたり湯治場として利用されてきた。源泉は2つであるが、岩手県一の毎分5,000リットルの湧出量を誇り、溶岩丘の下から滝のように流れ出た白色の酸性泉が宿の脇を通って湯の川となっており、湯好きにはたまらない景色である。雲上の男女各大露天風呂や、千人風呂のほか有名な天然蒸し風呂「おいらん風呂」などがある。源泉数2、呼吸器病、胃腸病、皮膚病、リューマチ、心臓病など多くの病に効能があることで有名。保養、療養温泉で、娯楽施設はなく、転地保養に好適な高原である。
- 宿は2軒、岩手県側は老舗の須川高原温泉、秋田県側は引き湯により最近建築されたホテル型式の栗駒山荘がある(収容人員2軒合計352人、冬季休業)。
- 共同湯:2。
- 交通:東北新幹線一ノ関駅→須川温泉行きバス1時間30分、終点下車すぐ(一日2本)。
- 車:東北道一関IC→R342号線経由39km。(いい湯鑑定団)
- 杉の葉湯:生の杉の葉を布袋に入れ、湯船に浮かべた湯。夏の薬湯の一つで外傷の治りを早め、皮膚のかぶれに効能がある。但し、杉アレルギーの人は用いることができない。(いい湯鑑定団)
- 煤湯(すすゆ):煤払いを終えたあとで入る湯。(いい湯鑑定団)
- スチーム風呂(すちーむぶろ):加熱した蒸気や温泉蒸気による湿熱気を充満させた風呂で、温度は50度〜60度程度、湿気のため浴室内壁などの傷みが激しいため、頭部を外に出す一人用の箱風呂が多い。(いい湯鑑定団)
- 酸か湯(すかゆ):酸性泉ですっぱい味がするため酸ヶ湯、須川、酢川などの温泉名となった。(いい湯鑑定団)
- 砂湯(すなゆ):砂を利用した温泉の一つ。海浜の温泉熱を利用した発汗療法で、また、砂の機械的刺激などの療法も兼ねる。ふつう、砂を掘り、首から上だけを残して全身を熱砂で埋めて行う。慢性リューマチ、肩こりなどによいとされ、九州の別府や指宿(いぶすき)は有名。砂浴(さよく)。砂風呂。やがて内陸部でも砂湯が増えた。(いい湯鑑定団)
- 清左ヱ門湯(せいざえもんゆ):かって熱海七湯の一つであった間欠泉で、その傍らで清左ヱ門、清左ヱ門と呼ぶとその声に応じて噴湯したという。→うなはり湯。(いい湯鑑定団)
- 石灰華(せっかいか):炭酸泉にできる温泉華(おんせんか)。(いい湯鑑定団)
- 石鹸(せっけん):入浴するときに洗顔や体の脂垢などを落とすために用いる洗剤。シャボン。(いい湯鑑定団)
- 銭取場)(ぜにとりば):銭湯の番台(関西)。(いい湯鑑定団)
- 施浴(せよく):乞食や病人、囚人などへの施し風呂。全盛期は奈良時代。(いい湯鑑定団)
- 泉温(せんおん):温泉の湧出口における温度。日本では50度前後が最も多い。(いい湯鑑定団)
- 泉期(せんき):湯治や入湯に適した時期や季節。春湯治、夏湯治、秋湯治、冬湯治という言葉があるように、季節は問わないが6月から10月までが適している。(いい湯鑑定団)
- 泉源(せんげん):泉がわき出るもと。物事のみなもと。「幸不幸の泉源/福翁百話(諭吉)」【三省堂、大辞林(第2版)】
- 泉質(せんしつ):温泉水の化学的性質による温泉の分類。ナトリウム塩化物泉(食塩泉)・アルミニウム硫酸塩泉(ミョウバン泉)など。(いい湯鑑定団)
- 戦死の湯(せんしのゆ):イタリアのガスタイン温泉は傷に特効がある世界的に有名な放射能泉で、昔から戦士の湯といわれた。(いい湯鑑定団)
- 全身浴(ぜんしんよく):首まで入湯すること。(いい湯鑑定団)
- 泉都(ぜんと):温泉を主要産業とする観光都市。〔泉都としての風格を害するようなものは、これを漸次是正して、泉都に相応しい(温泉風物帖、吉田團圃)〕 (いい湯鑑定団)
- 銭湯・洗湯(せんとう):かっては湯に入浴することを洗湯といい、蒸し風呂と区別した。富貴な者以外は家に湯殿がなく、湯銭(ゆせん・入浴料)を支払って入浴した浴場。風呂屋。湯屋。せんと。公衆浴場。(いい湯鑑定団)
- 銭湯の男湯女湯の入口:銭湯の入口は江戸時代まで向かって左が男湯、右が女湯であった。これは内裏雛の男女雛の位置によったものであり、現代はまちまちとなっいる。 (いい湯鑑定団)
- 銭湯風呂(せんとうぶろ):銭湯。 (いい湯鑑定団)
- 銭湯屋(せんとうや):銭湯。 (いい湯鑑定団)
- せんぶり湯:せんぶりの全草を日干しして布袋に入れ湯船に浮かべた湯。また、煮出してその汁を入れた湯。秋の薬湯の一つで婦人病に効能がある。(いい湯鑑定団)
- 泉浴(せんよく):温泉に入湯・入浴すること。 (いい湯鑑定団)
- 層状泉(そうじょうせん):地下のある範囲一面にたたえられている温泉。(いい湯鑑定団)
- 増掘(ぞうくつ):湧出量を増加させるために口径を拡張したり、更に深く掘ったりすること。都道府県知事の許可を要する(温泉法第8条)。(いい湯鑑定団)
- 造成温泉(ぞうせいおんせん):火山活動の噴気に水を注いでつくった温泉。〈大木靖衛著「箱根火山と温泉」〉かもめ文庫」)(いい湯鑑定団)
- 澡堂(そうどう):→浴堂(よくどう)。(いい湯鑑定団)
- ソープ・ランド:軽装姿のマッサージ嬢が浴後にマッサージサービスをおこなう個室式の特殊浴場。昭和26年4月銀座6丁目に開設された「東京温泉」が流行の始まり。旧称トルコ風呂。(いい湯鑑定団)
- 総湯(そうゆ):温泉場の共同湯。内湯(うちゆ)に対して総湯という。(いい湯鑑定団)
- 底なし湯(そこなしゆ):自然に湧きだしている露天風呂。(いい湯鑑定団)
- 外湯(そとゆ):温泉場の旅館などで、その家屋の外部、または敷地外に設けた浴場。外風呂。
- 台温泉(だいおんせん)(★★):岩手県花巻市台
- 温泉の三要素:1.湧出量:(毎分)325リットル、2.泉質:含硫黄ナトリウム硫酸塩・塩化物泉、含硫化水素食塩芒硝泉、PH7.7〜PH8.1(弱アルカリ性泉)、3.泉温:100度。
- 概要:花巻市の北西郊外、湯の沢沿いの閑静な温泉場で花巻温泉郷の湯元。脚を痛めた鶴がいで湯で治していたことから発見され、元中4年嘉慶元年(1387)の開湯と伝えられる。源泉は18と多く泉質及び効能もそれぞれ異なっていることで有名。創傷、慢性皮膚病、、慢性婦人病、動脈硬化症、リューマチなどに効能がある。昔からの湯治場的な雰囲気が色濃く残る温泉場で、建物の老朽化などにより客足が遠のいた。保養、療養向きで娯楽施設はない。
- 宿は12軒(収容人員901人)。
- 共同湯:なし。
- 交通:東北新幹線新花巻駅→台温泉行きバス25分、終点下車下車徒歩3分〜10分。
- 車:東北道花巻南IC→県道経由5km。(いい湯鑑定団)
- タイコノドウ:湯女(芸妓や酌婦)のこと(石川県山代温泉)。(いい湯鑑定団)
- 大根葉湯:大根の葉を十日ほど干して入れるか、煮出してその汁を入れた湯。冬の薬湯の一つで保温に優れ、冷え性、肩こりに効能がある。(いい湯鑑定団)
- 田植え上がり(たうえあがり):田植えが終わった後の湯治。(いい湯鑑定団)
- 妙乃湯温泉(乳頭温泉郷)(タエノユ(ニュウトウオンセンキョウ)):秋田県仙北郡田沢湖町,泉質:含食塩硫化水素泉,湧出量:34リットル,泉温:42.5度,乳頭温泉郷(国民保養温泉地)の先達川沿いの温泉場。赤湯の露天風呂と会席料理が有名。共同湯0,JR秋田新幹線田沢湖駅から羽後交通バス乳頭温泉行き約55分、妙乃湯温泉前下車,東北自動車道盛岡ICから国道46→341→県道194号線経由約54km約85分。(いい湯鑑定団)
- タオル:綿製の織物でスペイン語のtoallaが語源。吸水性や通風性に富み手拭いやバスタオルに用いる。(いい湯鑑定団)
- 高湯(たかゆ):標高の高いところにある温泉。山の湯。(いい湯鑑定団)
- 高湯三湯(たかゆさんとう) (いい湯鑑定団)
1.白布(しらぶ)高湯(山形県白布温泉)、2.蔵王高湯(山形県蔵王温泉)、3.信夫(しのぶ)高湯(福島県高湯温泉)。
- 滝の湯(たきのゆ):日本独特の温泉浴法で別名「打たせ湯」といい、天然温泉圧注療法の一つ。(いい湯鑑定団)
- 岳の湯(たけのゆ):標高の高いところにある温泉。高湯(たかゆ)。山の湯。(いい湯鑑定団)
- 手綱(たづな):湯褌(ゆふんどし)。(いい湯鑑定団)
- 立ち湯(たちゆ):底の深い湯。深湯。岩手南花巻温泉郷の鉛温泉藤三旅館の湯は胸より深く、底から湯が湧出しており有名。(いい湯鑑定団)
- 谷の湯(たにのゆ):谷間にある温泉(湯谷温泉)。(いい湯鑑定団)
- 犢鼻褌(たぶさき):入浴する男性が着用した褌。湯褌。手綱(たづな)。明衣(あかは)の後の時代に用いられた。→女性は湯巻(いい湯鑑定団)
- 玉川温泉(たまがわおんせん)(★★★★★):秋田県仙北(せんぼく)郡田沢湖町玉川字渋黒
- 温泉の三要素:1.湧出量:(毎分)9,000リットル、2.泉質:酸性明礬泉緑礬泉、PH1.1〜PH1.2(強酸性泉)、緊張性低張高温泉、3.泉温:98度、一つの源泉では湧出量、泉質、泉温とも日本一の名湯。
- 概要:国民保養温泉八幡平温泉郷の一つ。焼山(1,366m)の西麓、玉川上流の渋黒沢沿いブナの原生林に囲まれた山峡の温泉場。鹿が傷を治していたところから「鹿の湯」、「鹿湯」、また沢の名から「渋黒温泉」とも呼ばれていた。江戸末期から湯を用いていたが、昭和10年頃から「玉川温泉」と呼ばれるようになり、湯治場として宿泊施設が整備された。
源泉は大噴(おおぶけ)といい98度の熱湯が毎分9,000リットルも沸騰しながら自然湧出しており、一つの源泉からの湧出量としては日本一で、見る人を圧倒する。
玉川温泉は旅館部と自炊部からなり収容人員700人、ゴールデンウィークの春から晩秋まで営業している。最近、「新玉川温泉」が建設され規模もほぼ同じで収容人員700人のホテル(自炊部はない)であり都会からの客や若者に人気がある。両温泉とも同一経営、源泉も同じ「大噴の湯」である。
- 浴室は両温泉とも男女別で、1.源泉100%の湯(PH1.2の源泉でぬるめの湯)、2.源泉50%の湯(42度〜43度と比較的熱めの大浴場)、3.熱い湯(44度〜45度)、4.温(ぬる)い湯(40度以下)、5.気泡湯(底から気泡が沸いている)、6.打たせ湯(筋肉マッサージの効果が高いものの、ほかの温泉のように直接打たせ湯をすると皮膚が赤くただれるのでタオルなどを当てる必要があり、長時間同じ所を打たせることも禁物)、7.寝湯(横になって首まで浸かる温(ぬる)い湯、8.頭浸湯(仰向けに寝て、頭部を湯に浸ける。頭に適度の刺激があり、10分位浸かると疲労回復やリフレッシュにとても効果がある)、9.露天の湯(肌がただれたり、ぶつぶつ湯負けができたりしたときに治すための湯)、10.蒸し湯(箱蒸し湯で、温泉蒸気により全身を蒸し、神経痛やリュウマチ、ダイエットなどに効能がある)、11.蒸気湯(98度の源泉が足もとの床板の下を流れ、源泉の蒸気を満たしたサウナ風呂のような湯)、日本一の酸性泉であり湯船内は無菌状態であるが、入湯すると体中がヒリヒリするほど刺激が強く、肌を強くこすると爛(ただ)れたりする。含有成分も多くトロリとした湯である。
- 効能は、1.リュウマチを含む神経痛、2.貧血症及び白血球減少症、3.皮膚病、3.体の免疫力や抗菌力の増強、4.疲労回復、健康増進、5.肝臓の働きを活発にする、6.全身の細胞の働きを目覚めさせ、若返らせるなどの効果があるといわれている。
- 難病に最も効く温泉としてガイドブックやテレビ、マスコミに何度も取り上げられているが、「万病に効く」というのは迷信であり、重症心臓病、重症高血圧症、悪性腫瘍などは禁忌症で入湯してはいけない。
- 薬師神社付近に源泉「大噴」から流れ出た含有成分が河床に沈着してできた特別天然記念物「北投石」がある。
- 「大噴」の南東側には草木一本も生えぬ爆裂後の荒涼とした裸地が広がり、多数の噴気孔からガスが煙をあげて吹き出している。この岩盤の地べたにゴザを敷き、軽装に毛布などを被って横になると数十分で体中から汗が噴き出てくる。これが有名な「岩盤浴」で地熱及び噴気孔を利用したもので、早朝から夕方まで大勢の人々が岩盤に寝そべるのは異様な光景である。更にテントが3ヶ所あり、この中には噴気臭が充満し、中に入るには勇気がいる。なお、「岩盤浴」は、国立公園内で勝手に行っている民間療法であり、玉川温泉とは無関係である。
- 玉川温泉、新玉川温泉はいずれも療養、保養温泉で、娯楽施設は一切なく、宿泊料金も他の温泉に比べて安い。但し、朝食、夕食ともバイキングである。玉川温泉に売店があり自炊に必要な日用品や食料品、野菜、酒や飲料水、新聞、雑誌などが常備されている。(収容人員1,400人)
- 共同湯:1(岩盤浴の人々が大勢通り、丸見えなので入湯には勇気がいる)。
- 交通:秋田新幹線田沢湖駅→八幡平頂上行きバス1時間30分、玉川温泉下車徒歩10分。花輪線八幡平駅→玉川温泉行きバス1時間15分終点下車徒歩10分。
- 車:東北道鹿角八幡平IC→R341号線経由51km。(いい湯鑑定団)
- 玉川温泉の詳細は「玉川温泉物語」参照。→玉川温泉物語
- 溜湯(ためゆ):湯口からかけ樋で引湯し、箱に貯湯した湯をいう。〔玉匣両温泉路記(天保10年刊)〕(いい湯鑑定団)
- 多浴(たよく):過度に何度も入湯・入浴すること。湯中りの原因となる。 逸湯(いっとう)。欲湯(よくとう)。(いい湯鑑定団)
- 樽湯(たるゆ):和倉温泉で、一時さまざまな制約のため湯治せず、樽湯を取り寄せ自宅で入湯したことをいう。(いい湯鑑定団)
- 単純温泉(たんじゅんおんせん)Simple thermal spring:泉温が25゚C以上で、ガス成分を除く溶存物質量が水1kg中に1g未満の温泉。日本の代表的な温泉の1/3はこれに属する。静岡伊豆長岡温泉や神奈川県箱根湯本温泉などが古くからの単純温泉で、過剰くみ上げにより単純温泉になった温泉場も急増している。単純泉。(いい湯鑑定団)
- 単純泉(たんじゅんせん)Simple thermal spring:明治18年(1885)刊「日本鉱泉誌」からの分類の一つ。現在の単純温泉のことで、最近の温泉解説書には「単純泉は単純温泉の誤り」とされているが、昭和10年の鉄道省刊「温泉案内・概説」(日本温泉協会学術部)までの出版物では全て単純泉と表記されていた。ことばとしては単純泉の方が的確な表現である。(いい湯鑑定団)
- 単純炭酸泉(たんじゅんたんさんせん):泉水1kg中に1g以上の遊離炭酸を含有する温泉。高温では気化するため、冷鉱泉や微温泉が多い。泡の湯、ラムネ湯といわれ、サイダーのような味がする。(いい湯鑑定団)
- 男女入込湯(だんじょいりごみゆ):男女混浴の湯や銭湯。江戸時代屡々禁令が出た。文化7年(1810年)5月の江戸府内湯屋10組520株のうち、男湯専業は141株、女湯専業はわずか11株のみで、残り348株は同じ湯槽に板子一枚立てたものであった。(洗湯手引草、嘉永4年5月版)→入込湯。(いい湯鑑定団)
- 丹前風(たんぜんふう):湯女勝山が玉ぶちの編み笠に裏付けの袴をつけ木刀の小太刀を腰に差してあるいた。この姿が流行り旗本奴(やっこ)などが真似たもの。(いい湯鑑定団)
- 丹前風呂(たんぜんふろ):江戸で著名だった湯女風呂。西神田堀丹後守の屋敷前にあったので丹前風呂と称された。湯女勝山が丹前風呂紀伊国屋市兵衛の抱え妓として有名。(い湯鑑定団)
- 淡水温浴(たんすいおんよく):家庭風呂に入浴すること。(いい湯鑑定団)
- 痰の湯(たんのゆ):硫黄泉は呼吸器疾患に効果かあり、きょ痰作用があることから痰の湯という。(いい湯鑑定団)
- 地下水温泉(ちかすいおんせん):温泉水に多量の地下循環水が混ざって、地下の水圧により地上にわき出した温泉。(いい湯鑑定団)
- 地熱(ちねつ):地下マグマにより岩盤に熱をもつこと。火山性温泉は地熱により湧出している。(いい湯鑑定団)
- 痔蒸し(ぢむし):痔の患部を小さな穴から噴出する蒸気にあてる蒸し風呂。やいとの湯(湯布院温泉)。痔蒸し風呂(山形県瀬見温泉)→鯨噴浴(げいふんよく)。(いい湯鑑定団)
- 長州風呂(ちょうしゅうぶろ):大きな鍋を竈(かまど)に乗せて塗り固めた造り付けの風呂。大正時代から流行し、昭和に入っても根強く残った。 (いい湯鑑定団)
- 知浴(ちよく):浴堂を管理する役僧。→湯維那(ゆいな)。 (いい湯鑑定団)
- 築地湯(ついぢゆ):洗濯場(日奈久ひなぐ)。 (いい湯鑑定団)
- 痛風の湯(つうふうのゆ):ラジウム、ラドン、トロンなどの放射性物質を含む温泉。神経痛、リウマチ、自律神経の過敏状態を癒す効能がある。(いい湯鑑定団)
- 突湯(つきゆ):ボーリングにより揚湯した湯(明治後期から昭和初期)。(いい湯鑑定団)
- 辻風呂(つじぶろ):江戸時代元禄の頃、風呂桶をかついで辻々を歩き、湯銭をとって入浴させた風呂をいう。→担(にない)風呂。荷(にない)風呂。「或る物の本に、元禄の頃京師にて荷ひ風呂と号け居風呂を担ひ歩行て銭三文にて入れしことを云ふ。又延宝比の物に辻風呂と云るあり。共に同物なる歟。〈貞守漫稿22〉」(いい湯鑑定団)
- 土洗い(つちあらい):湯治。(いい湯鑑定団)
- 繋温泉(つなぎおんせん)(★★):岩手県盛岡市繋
- 温泉の三要素:1.湧出量:(毎分)2,250リットル(★★★★)、2.泉質:単純硫化水素泉、PH8.9(弱アルカリ性泉)、3.泉温:75度、湧出量は多いが、含有成分が少なく湯は軽い。
- 概要:盛岡市街から西へ10km、盛岡の奥座敷といわれる温泉場。昔源義家が阿部貞任(あべのさだとう)を厨川(くりやがわ)の柵に攻めたとき、この地にやってきて戦陣の疲れを癒したといわれ、義家が馬を繋いだところから地名となった。現在も温泉場の中に「繋石」がある。開湯は康平年間(1058〜1065)といわれる。源泉数13、神経痛、リュウマチ、創傷などに効能がある。かっては雫石川沿いの山間にある湯治場であったが、昭和55年に御所湖が完成し、湖畔の観光温泉地として急速に近代化した。
- 宿は12軒(収容人員1,844人)。
- 共同湯:なし。
- 交通:東北新幹線盛岡駅→繋温泉行きバス30分、終点下車すぐ。
- 車:東北道盛岡IC→R46号線、県道経由10km。(いい湯鑑定団)
- 坪深湯(つぼかいのゆ):底の深い湯(山形県赤湯)。(いい湯鑑定団)
- 坪湯(つぼゆ):蒸し湯に対して、普通の湯船の湯をいう。(いい湯鑑定団)
- 壺湯(つぼゆ):底の深い湯(湯の峯、小浜、玉造)。(いい湯鑑定団)
- 爪剪り湯(つめきりゆ):正月七日、七種粥に使う七種を入れて風呂を焚き、これに入ると病気しないといわれている(静岡、岩手県南部)。(いい湯鑑定団)
- 鶴の湯温泉(つるのゆおんせん)(★★★★★):秋田県仙北郡田沢湖町生保内先達国有林内
- 温泉の三要素:1.湧出量:(毎分)1,280リットル、2.泉質:含食塩重曹硫化水素泉、含食塩炭酸鉄泉、PH7.7(弱アルカリ性泉)、3.泉温:61度、一軒宿としては湯量豊富、湯の乳白色が最も美しい。
- 概要:秋田・岩手県境にある乳頭山(にゅうとうざん)、またの名を烏帽子(えぼし)岳の西麓に点在する乳頭温泉郷の中で、一つだけ離れた湯の沢渓谷沿いにある秘湯。開湯は元和元年(1615)と伝えられ、この温泉郷では最も古く佐竹藩主も入湯したという。湧出量は毎分1,280リットルと一軒宿としては群を抜いて多い。一泊では入りきれないほどたくさんの湯小屋があり、男湯5つ女湯6つの内訳は次の通り。露天風呂:混浴1、女性2の3つ、白湯:男女各1、とてもきれいなクルミのような乳白色の湯。黒湯:男女各1、ぬるりとしたやわらかい湯で晴れていると白、雨だと黒、普段は青みがかった日和見の湯。中の湯・滝の湯:それぞれ男女各1。滝の湯:打たせ湯。内湯:それぞれ男女各1、内湯は宿泊客しか入れず日中でもゆったりと入湯できる。乳白色の内湯は、入ると体を真綿で包むように、柔らかい湯が体になじむ名湯。
- 神経痛、リュウマチ、胃腸病などに効能がある。保養、療養温泉で、娯楽施設はない。
- 宿は鶴の湯温泉(木造2階建35室)、鶴の湯別館「山の宿」(木造平家建 9室)。
- 共同湯:なし。
- 交通:秋田新幹線田沢湖駅→乳頭温泉行きバス44分、鶴の湯温泉入口下車徒歩50分、送迎車要予約10分。
- 車:東北道盛岡IC→R46号線、県道経由60km。
- 一生に一度は泊まりたい温泉宿の日本一に選ばれた。その後何度も旅行雑誌、ガイドブック、テレビなどのマスコミに取り上げられて全国から過剰に客が集まるようになった。最近の秘湯ブームで、日帰り入浴客が行列し順番待ちしなければ入れないという過熱状態。あまりに多くの人が入湯すると湯が汚れ、秘湯とはほど遠い状態になることを危惧する。→鶴の湯温泉物語 (いい湯鑑定団)
- 梅雨湯治(つゆとうじ):梅雨の季節の湯治をいう。(いい湯鑑定団)
- 低張泉(ていちょうせん):溶けている溶存成分が泉水1kg中8g未満の温泉。(いい湯鑑定団)
- 適応症(てきおうしょう):神経痛、筋肉痛、関節痛、打ち身、くじき、慢性消化器病、痔、病後回復など温泉を利用することにより効能がみられる病気の疾患。(いい湯鑑定団)
- 適温(てきおん):日本人が入湯する場合の適温は42度から43度といわれ、36度前後の微湯(ぬるゆ)に入浴する西洋人からみて熱湯(あつゆ)好みである。 (いい湯鑑定団)
- 出来湯(できゆ):自噴している自然湧出の温泉。自噴湯(じふんゆ)。(いい湯鑑定団)
- 鉄泉(てっせん):泉水1kg中に10mg以上の鉄のイオンを含有する温泉。強酸性で濁ったものが多く、よく温まる。湯口にできるだけ近い透明な湯の方が効能がある。(いい湯鑑定団)
- 鉄砲据風呂(てっぽうすえぶろ):鉄砲風呂。(いい湯鑑定団)
- 鉄砲風呂(てっぽうぶろ):据え風呂の一つで、竹のたがをはめた木桶の下部や隅に円筒形の燃焼釜を取り付けた風呂。(いい湯鑑定団)
- 出歯亀(でばかめ):女湯を外の目かくしの隙間から覗く好色多淫な常習犯が逮捕された。出っ歯で名を池田亀太郎といったので、以来、女湯を覗いたり、婦人にいたずらをするものを出歯亀というようになり、大正末頃までこの言葉が流行した。(いい湯鑑定団)
- 手拭(てぬぐい):入浴するときに顔や体などを洗うのに用いる布。(いい湯鑑定団)
- 寺湯(てらゆ):寺院に設けられていた浴場で、施し風呂のこと。江戸時代に東北で旅人に無料で入浴させた旨の古文書がある。(いい湯鑑定団)
- 出湯(でゆ):地中から湧き出る湯。温泉。いでゆ。
- 電気風呂(でんきぶろ):湯に低周波電流を流し、筋肉マッサージを行う風呂。(いい湯鑑定団)
- 湯山(とうざん):中国河北省の山の名。温泉あり。(いい湯鑑定団)
- 湯治(とうじ)
- 温泉に滞在し入湯を繰り返すことにより病気を治療すること。または湯花や薬草などを入れた風呂にはいって、病気を治療することをいう。「年とるにしたがひ病つのりければ、医者の教えにしたがひ、伊豆の温泉へとうぢせんと」(黄表紙・敵討義女英・上)
- 盗人仲間の隠語で刑務所に入ること、板の間かせぎをいう。(いい湯鑑定団)
- どうじ:湯中(ゆあた)り。(いい湯鑑定団)
- 湯治客(とうじきゃく):湯治をする客。(いい湯鑑定団)
- 湯治衆(とうじしゅう):湯治をする人々。(いい湯鑑定団)
- 藤七温泉(とうしちおんせん)(★★★★):岩手県岩手郡松尾村寄木
- 温泉の三要素:1.湧出量:(毎分)280リットル、2.泉質:含硫化水素単純泉、PH2.8(酸性泉)、3.泉温:90度。
- 概要:国民保養温泉八幡平(はちまんたい)温泉郷の一つ。八幡平山頂から南に3km下った標高1,400m、北日本でも有数の高所に位置する温泉場で、露天風呂からの眺望が雄大。特に女性露天風呂からは岩手山の眺めがよい。湯は薄い白色、源泉数2。よく温まり、呼吸器病、神経性諸病、冷え性や婦人病、リューマチなどに効能がある。秋田県瀬美温泉姫の湯ホテル館主阿部信一が昭和初期に発見。保養、療養温泉で、娯楽施設はない。
- 宿は八幡平蓬莱荘(ほうらいそう)、彩雲荘(いさうんそう)の2軒(収容人員220人、いずれも冬季休業)
- 共同湯:なし。
- 交通:東北新幹線盛岡駅→八幡平蓬莱荘行きバス2時間、終点下車徒歩5分。
- 車:東北道松尾八幡平IC→アスピーテライン経由30km。(いい湯鑑定団)
- 湯治人(とうじにん):湯治をする人。(いい湯鑑定団)
- 湯治場(とうじば):湯治をする場所。(いい湯鑑定団)
- 冬至風呂(とうじぶろ):冬至の日、柚の実を浮かべた風呂に入ると万病を防ぐといわれ、江戸時代からこの習慣はあった。→柚子風呂、冬至湯 (いい湯鑑定団)
- 湯治見舞(とうじみまい):湯治客の縁者がご馳走を作って見舞にやって来ること。あるいは湯治上がりとして湯治仲間に馳走を振る舞うこと。(いい湯鑑定団)
- 冬至湯(とうじゆ):冬至の日、柚の実を浮かべた風呂に入ると万病を防ぐといわれ、江戸時代からこの習慣はあった。→柚子風呂、冬至風呂 (いい湯鑑定団)
- 湯治湯(とうじゆ):薬湯。(いい湯鑑定団)
- 湯井(とうせい):いで湯、温泉。湯の出る井戸。(いい湯鑑定団)
- 湯泉(とうせん):いでゆ。温泉。(いい湯鑑定団)
- 湯池(とうち):温泉。(いい湯鑑定団)
- 等張泉(とうちょうせん):溶けている溶存成分が泉水1kg中8g以上10g未満で人体の浸透圧と同じ温泉。(いい湯鑑定団)
- 湯殿(とうでん):湯殿。風呂場。浴室。浴場。(いい湯鑑定団)
- 湯頭(とうとう):温泉のほとり。(いい湯鑑定団)
- 湯熱(とうねつ):湯がわき熱すること。(いい湯鑑定団)
- 湯沐(とうもく):湯あみ、沐浴すること。湯は身体を洗い、沐は頭髪を洗うこと。(いい湯鑑定団)
- 桃葉湯(とうようとう):桃の葉を入れた風呂。暑気払いに入るもの。ももゆ。
- 湯浴(とうよく):湯を浴びること。入湯、入浴すること。浴湯。(いい湯鑑定団)
- 特殊温泉(とくしゅおんせん):特殊公衆浴場。(いい湯鑑定団)
- 特殊公衆浴場(とくしゅこうしゅうよくじょう):2階などに大広間や簡易舞台を設け、売店、食堂、マッサージ室、トルコ風呂などを設備した浴場。特殊浴場。(いい湯鑑定団)
- 特殊浴場(とくしゅよくじょう):特殊公衆浴場。(いい湯鑑定団)
- どくだみ湯:初夏の薬湯の一つで、全草を生のまま入れた湯。また、乾燥して煮出してその汁を入れた湯。にきびや吹き出物に効能がある。(いい湯鑑定団)
- 年寄りは湯(さらゆ)に入れるな:新湯(さらゆ)は体への負担が大きいことのたとえ。(いい湯鑑定団)
- 徳風呂(とくぶろ):五右衛門風呂のこと。→五右衛門風呂「又今時の徳風呂とて、釜の上に桶を据えて焚く風呂あり:橘窓自語」 (いい湯鑑定団)
- 戸棚風呂(とだなぶろ):底が浅く膝を浸す程度の湯船で、室内に湯気を充満させるために引き違いの戸を開閉させて洗湯と蒸し風呂の効果を兼ねた風呂。江戸時代になりやがて柘榴口(風呂の一種)へと銭湯は移行する。(いい湯鑑定団)
- 飛び込み風呂(とびこみぶろ):穴の開いたふたをかぶせ、その穴から首を出して入浴する木桶風呂。正式には近江八幡の飛び込み風呂という。(いい湯鑑定団)
- 留桶(とめおけ):常連の入浴客が湯屋に預ける自分専用の洗い桶。預け桶。→廻し桶 (いい湯鑑定団)
- 止め風呂(とめふろ):一時的に時間を限って貸し切りで入湯すること。止め湯。留湯(いい湯鑑定団)
- 留湯(とめゆ):前日使用した湯を翌日また使用すること。また、その湯。留(と)め風呂。江戸時代、湯銭を月ぎめでまとめて支払い、随時銭湯に入浴すること。(いい湯鑑定団)
- 取湯(とりゆ):藩主などに献上した湯(有馬温泉)。釜で湧かし湯船に流し込む湯。(いい湯鑑定団)
- 取寄せ湯(とりよせゆ):藩主や将軍などに献上した湯。(いい湯鑑定団)
- トルコ風呂(とるこぶろ):乾燥浴(かんそうよく)の一つで、浴室に暖気をみたして発汗させ、後に体を洗う。昭和26年4月に東京の銀座に出現した「東京温泉」はビル建築の総合浴場で各階にいろいろな浴室があり、とくにトルコ風呂は独特の個室式蒸風呂で,頭部だけを出す木製の箱に蒸気を送り込み,蒸気浴をしたのちに湯ぶねに入る入浴法で、マッサージ嬢がいて軽装姿で浴後のマッサージを行い評判になった。翌年福岡,東京浅草,札幌などで「トルコ」の名が店名につけられ,以後トルコ風呂の新規開店が全国に広まり,トルコ嬢とよばれる女性のマッサージ・サービスも徐々に売春類似的ななサービスになっていった。トルコ風呂は風俗営業等取締法では「個室付浴場」と規定されている。売春防止法が実施された昭和33年以降は,全国の売春業者の約3分の1がトルコ風呂経営に転進し,大都市を中心に急増してかつての遊郭の機能を代替するまでになった。その後昭和41年の法改正などで新規開店地区の制限など各種の規制が行われるようになったものの,性的サービスはいっそう多様化するようになった。昭和59年にトルコ風呂の名称はトルコに対する侮べつであるとの抗議により,業者団体も名称変更を余儀なくされソープ・ランドと改称した。現在ではファッションヘルスなどの名称が流行している。ソープ・ランドの旧称。(いい湯鑑定団)
- 泥落とし(どろおとし):湯治(小屋原)。(いい湯鑑定団)
- 直し湯(なおしゆ):酸性泉に入湯し、皮膚に爛れが生じた場合に直すための湯。→仕上げ湯(いい湯鑑定団)
- 流し場(ながしば):銭湯の体を洗い流す所。(いい湯鑑定団)
- 長湯(ながゆ):湯好きが長時間入湯すること。長風呂。(いい湯鑑定団)
- 那須七湯 (栃木県)
1.那須湯本温泉、2.北温泉、3.弁天温泉、4.大丸(おおまる)温泉、5.高雄温泉、6.板室(いたむろ)温泉、7.三斗(さんど)小屋温泉。
- 納豆汁(なっとうじる):山形市を中心とした家庭料理で、蔵王温泉の冬の名物料理。(いい湯鑑定団)
- 名取ノ湯(なとりのゆ):宮城県秋保温泉(あきうおんせん)。(いい湯鑑定団)
- 七湯廻り(ななゆめぐり):江戸時代に箱根七湯を1.湯本、2.塔之澤、3.堂ヶ島、4.宮ノ下、5.底倉、6.木賀(きが)、7.芦之湯とめぐり、芦ノ湖から箱根八里を湯本へ下る温泉廻りのこと。(いい湯鑑定団)
- なま風呂(なまぶろ):女陰。(いい湯鑑定団)
- 鉛温泉(なまりおんせん)(★★☆):岩手県花巻市鉛字中平
- 温泉の三要素:1.湧出量:(毎分)325リットル、2.泉質:単純泉、PH8.1(弱アルカリ性泉)、3.泉温:63度、全国でも珍しい自然の立ち湯(深さ1.25m)で底から湯が沸き、泉質もいい。
- 概要:花巻市の西郊外、清流豊平川沿いの山間の温泉場。湯は無色透明、三つの湯のうち「白猿の湯」は深さ1。25mの湯壺の底から湯が湧いてくる立ち湯。全国でも珍しい湯で、田宮虎彦の小説「銀心中(くろがねしんじゅう)」の舞台となった。嘉吉3年(1443)に藤井家遠祖が発見、名の由来はこの山で金鉱が発掘され、これを隠すため鉛といったことによる。源泉数4、リュウマチ性疾患、運動機能障害、神経症、神経麻痺などに効能がある。保養、療養温泉で、娯楽施設はない。
- 宿は藤三旅館1軒(収容人員:旅館170人、自炊部300人)、自炊部の方が大きい全国的にも珍しい温泉。
- 共同湯:1。
- 交通:東北新幹線新花巻駅→新鉛温泉行きバス40分、鉛温泉下車徒歩5分。
- 車:東北道花巻南IC→豊沢川ぞいに県道で14km。(いい湯鑑定団)
- 二階風呂(にかいぶろ):湯屋の二階を浴客の娯楽所にした浴場。天保末から嘉永年間に流行したもので、天保の改革により廃止された湯女(ゆな)風呂に替わって流行した。浮世風呂。(いい湯鑑定団)
- 肉風呂(にくぶろ):女陰。(いい湯鑑定団)
- 担風呂・荷風呂(にないふろ):江戸時代元禄の頃、風呂桶をかついで歩き、湯銭をとって入浴させた風呂をいう。→辻風呂。「或る物の本に、元禄の頃京師にて荷ひ風呂と号け居風呂を担ひ歩行て銭三文にて入れしことを云ふ。〈貞守漫稿22〉」(いい湯鑑定団)
- 日本温泉協会(にほんおんせんきょうかい):温泉の研究、知識の普及、温泉資源の保護、利用施設の改善、温泉利用の適正化を目的として昭和4年に内務・鉄道両省、研究者、温泉業者が集まって設立。同6年に社団法人化され我が国初の温泉辞典「温泉大鑑、日本温泉大鑑」などを刊行、学術部委員会による数多くの温泉研究がある。(いい湯鑑定団)
- 日本鉱泉誌(にほんこうせんし):明治19(1886)年内務省衛生局編纂全3巻。温泉の性質、分類、医治効用。各県温泉の分布、位置、景観、利用者数、旧記古伝まで収録した日本初の官製温泉誌。→温泉文献事典参照。(いい湯鑑定団)
- 日本風呂(にほんぶろ):外国人が日本を見聞し、相当熱い湯に短時間入浴することをJapanese bath(日本風呂)と名付けた。(いい湯鑑定団)
- 入湯(にゅうとう):湯に入ること。風呂に入ること。入浴。特に、温泉に入って保養すること。(いい湯鑑定団)
- 入湯税(にゅうとうぜい:鉱泉浴場所在の市町村が、鉱泉浴場での入湯行為に対して課する税。
- 乳頭温泉郷(ニュウトウオンセンキョウ):秋田県田沢湖町にある秘湯。鶴の湯温泉、黒湯温泉、妙乃湯温泉、蟹場温泉、孫六温泉、休暇村田沢湖高原、大釜温泉の7つの温泉場がある。(いい湯鑑定団)
- 入浴(にゅうよく):湯に入ること。風呂に入ること。 (いい湯鑑定団)
- 糠袋(ぬかぶくろ):米糠(こめぬか)を小袋に入れて洗顔入浴に用いたもの。(いい湯鑑定団)
- 熱の湯(ねつのゆ):湯ぼてりのする温泉。主に食塩泉。→冷(ひえ)の湯。四分六(しぶろく)の湯。(いい湯鑑定団)
- 寝湯(ねゆ):横臥して入湯しても体が浮かない程浅い湯。開放的な雰囲気があり疲労回復に効果がある。→浅湯、浸頭湯 (いい湯鑑定団)
- 臥湯(ねゆ):→寝湯(ねゆ)。 (いい湯鑑定団)
- 脳卒中の湯(のうそっちゅうのゆ):脳卒中に効く湯で硫酸塩泉、特にマグネシュウム硫酸塩泉は名湯であるが日本には少ない。(いい湯鑑定団)
- 野天風呂(のてんぶろ):屋根のないところでたてる風呂。自然にわき出る温泉などを利用した屋外の風呂。露天風呂。
- 野風呂(のぶろ):自然に湧き出ている露天風呂。(いい湯鑑定団)
- 逆上引下の湯(のぼせひきさげのゆ):宮城県「定義温泉(じょうぎおんせん)」。(いい湯鑑定団)
- 飲み湯(のみゆ):飲泉。(いい湯鑑定団)
- 梅毒の湯(ばいどくのゆ):硫黄泉で梅毒に効能がある湯を昭和初期までいわれた。(いい湯鑑定団)
- 入り湯(はいりゆ):入湯すること。(いい湯鑑定団)
- 白湯(はくとう):薬湯に対して、何も入れない普通の浴用の湯。
- 瀑湯(ばくとう):打たせ湯。(いい湯鑑定団)
- 箱根七湯 (神奈川県)
1.湯本温泉、2,塔ノ沢温泉、3.宮ノ下温泉、4.堂ヶ島温泉、5.底倉温泉、6.芦ノ湯温泉、7.木賀(きが)温泉。(いい湯鑑定団)
- 箱根十六湯 (神奈川県)
1.湯本温泉、2,塔ノ沢温泉、3.宮ノ下温泉、4.堂ヶ島温泉、5.底倉温泉、6.芦ノ湯温泉、7.木賀(きが)温泉、8.姥子(うばこ)温泉、9.小涌谷(こわきだに)温泉、10.強羅(ごうら)温泉、11.仙石原(せんごくばら)温泉、12.湯ノ花沢温泉、13.宮城野温泉、14.二ノ平温泉、15.大平台温泉、16.芦ノ湖温泉。(いい湯鑑定団)
- 箱蒸し(はこむし):加熱した蒸気や温泉蒸気による湿熱気を充満させた風呂で、温度は50度〜60度程度、頭部を外に出す一人用の箱風呂が多い。スチーム風呂。(いい湯鑑定団)
- 箱湯(はこゆ):湯の蒸気や地熱などを利用した蒸し湯。または蒸し湯に対して普通の湯船。→蒸し湯 (いい湯鑑定団)
- 波古湯(はこゆ):→箱湯(はこゆ)。(いい湯鑑定団)
- 走湯(はしりゆ):(湯が川となっていきおいよく流れるところから)温泉。いでゆ。はしるゆ。「箱根山にははしり湯あり」(俳諧・類船集-波)
- バス (bath):洋風の浴槽。(いい湯鑑定団)
- バスタオル:湯上がりに体を拭くための大きなタオル。湯上がりタオル。 (いい湯鑑定団)
- バスタブ(bath・tub):洋風の浴槽。湯舟。(いい湯鑑定団)
- バス・ユニット(bath・unit):ユニットバス。(いい湯鑑定団)
- バスルーム (athroom):洋風の浴槽、浴室。(いい湯鑑定団)
- バスローブ(bath・robe):湯上がりに着るタオル地の室内着。タオル地のものが多い。(いい湯鑑定団)
- 初風呂(はつふろ):新年にはじめて入る風呂。正月2日の風呂。初湯。初湯殿。(いい湯鑑定団)
- 初湯(はつゆ):新年にはじめて入る湯。正月2日の湯。初風呂。初湯殿。(いい湯鑑定団)
- 初湯殿(はつゆどの):新年にはじめて入る湯。正月2日の湯。初湯。初風呂。湯殿始め。(いい湯鑑定団)
- 花巻温泉(はなまきおんせん)(★):岩手県花巻市湯元
- 温泉の三要素:1.湧出量:(毎分)264リットル、2.泉質:単純泉、PH7.2〜PH7.7(中性泉)、3.泉温:72.5度、収容人員からみて湧出量が極端に少ない。
- 概要:花巻市の北西郊外、丘陵地に台温泉から2km引き湯して公園計画と一体で開発された観光温泉地。大正12年に花巻温泉株式会社が鉄道敷設とともに経営したが、やがて鉄道は廃線、経営も昭和50年代に国際興業系列となった。源泉数1、他は台温泉からの引湯で無色透明。神経痛、リューマチなどに効能がある。
- 宿は6軒とも観光温泉で同一経営(収容人員2,172人)、湯はさら湯に近く、湯好きには不向き。
- 共同湯:なし。
- 交通:東北新幹線新花巻駅→花巻温泉行きバス20分、終点下車すぐ。
- 車:東北道花巻南IC→県道経由4km。(いい湯鑑定団)
- 花湯(はなゆ):4月8日に三朝温泉で行われる温泉祭。綱引が有名。(いい湯鑑定団)
- 花湯治(はなとうじ):春の花咲く頃の湯治をいう。(いい湯鑑定団)
- 花見風呂(はなみぶろ):花見の席に持ち込んで入浴した据風呂。(いい湯鑑定団)
- 反銭(はねせん):湯銭から若干反ねて蓄え、温泉場の維持修繕にあてたお金をいう。(いい湯鑑定団)
- 跳ね湯(はねゆ):手桶を使い体に掛けた湯が周囲に跳ね飛ぶこと。(いい湯鑑定団)
- 浜湯治(はまとうじ):海浜にある温泉で湯治すること。(いい湯鑑定団)
- 浜湯(はまゆ):海浜にある温泉。浜の湯、湯の浦、湯崎、温泉津、崎の湯などがある。(いい湯鑑定団)
- 薔薇湯(ばらゆ):薔薇の花びらを入れた湯で、香りが素晴らしい。湯の温度が高いと花びらが変色するので温めの湯に用いる。(いい湯鑑定団)
- 半身浴(はんしんよく):心肺機能の負担を少なくするために体の半分、横隔膜の下まで入湯すること。高齢者、子供、病後の療養に用いる入浴法。(いい湯鑑定団)
- 番台(ばんだい):銭湯の主人やかみさんが入浴客から湯銭を取り、手拭いなどを売り、また脱衣場の盗難を監視する高座。銭取場。高座。(いい湯鑑定団)
- 冷の湯(ひえのゆ):湯ぼてりの少ない湯。重曹泉、アルカリ泉に多い。冷え抜きの湯。(いい湯鑑定団)
- 微温泉(びおんせん):湧出温度が25度以上34度未満の温泉。日本鉱泉分析法による泉温に基づく分類。→冷鉱泉、温泉、高温泉。(いい湯鑑定団)
- 微温湯(びおんとう):ぬるい湯。ぬるま湯。(いい湯鑑定団)
- 微温浴(びおんよく):34゜〜36゜の微温泉に持続浴すること。欧米人が好み鎮静作用がある。→持続浴 (いい湯鑑定団)
- 日帰り温泉(ひがえりおんせん):宿泊施設を設けず日帰り客専門の温泉、ふるさと創生資金によるボーリングがブームになり豪華な日帰り温泉が数多くつくられ続けている。大深度掘削によるポンプアップの温泉であり、湯口の泉温が40度以下や湧出量が少ないものは殆どが循環風呂である。(いい湯鑑定団)
- 日帰り湯(ひがえりゆ):日帰り温泉。 (いい湯鑑定団)
- 非火山性温泉(ひかざんせいおんせん):火山活動と直接の関係がない温泉。(いい湯鑑定団)
- 美人湯(びじんゆ):顔色が白くなるなどの効能があるといわれる温泉。硫黄泉、石膏泉、重曹泉などに多い。この表現は温泉案内(鉄道省昭和15年刊)川中・龍神温泉にみられる。(いい湯鑑定団)
- 秘湯(ひとう):人があまり行かない山里や山中にあって昔から効能があるといわれる温泉。(いい湯鑑定団)
- 一周り(ひとまわり):湯治の一期間をいう。一週間から三週間程度が多い。一回り。一廻り。 (いい湯鑑定団)
- 日和見之湯(ひよりみのゆ):天候が変わる時に色が変わる湯→白湯(しらゆ)(湯布院)。(いい湯鑑定団)
- 昼間温泉(ひるまおんせん):昭和31年頃、東北地方で農民の慰安と休養のため2階に休憩室を設け、娯楽興行なども行った温泉。現代の日帰り湯の先駆け。(いい湯鑑定団)
- 貧湯(ひんとう):欲張って何回も入湯・入浴すること。湯中りの原因となる。 逸湯(いっとう)。欲湯(よくとう)。(いい湯鑑定団)
- 深湯(ふかゆ):底の深い湯。立ち湯。岩手南花巻温泉郷の鉛温泉藤三旅館の湯が有名。(いい湯鑑定団)
- 不感温度(ふかんおんど):入浴しても熱くも冷たくも感じない温度。体温に近い温度で日本人は36度程度。(いい湯鑑定団)
- 吹き上げの湯:間欠泉。(いい湯鑑定団)
- 富士の見えるところに温泉は無い:箱根地方に言い伝えられた諺(ことわざ)。(いい湯鑑定団)
- 沸騰泉(ふっとうせん):沸騰した高温の温泉。(いい湯鑑定団)
- 船風呂(ふなぶろ):船の銭湯。小船に据風呂を積み、湯銭をとって入浴させた。(いい湯鑑定団)
- 風呂(ふろ):
- 入浴のための場所。湯殿。浴室。江戸時代初期までは蒸し風呂形式のものであったが、のち浴槽をもつ戸棚風呂や水風呂も生まれた、さらに中期には石榴口(ざくろぐち)をつけた風呂が一般化したが、のちには蒸し風呂形式がすたれて、現在のように浴槽で入浴する風習となった。「風呂のうちにて伯母をよびけり」(菟玖波集-雑体)
- 客を招いて風呂を馳走すること。また、その時の酒宴。
- 風呂屋
- 刑務所、留置場をいう、犯罪者仲間の隠語。
- 語源説
- a.ムロ(室)の転(風呂の起源=柳田国男、国語学叢録、新村出など)
- b.ユムロ(湯室)の略転(大言海)
- c.茶の湯のフロ(風炉)から(名語記・守貞漫稿・和訓栞・話の大事典=日置昌一・上方語源辞典=前田勇)
- 風呂上(ふろあがり):入浴し風呂から出ること。(いい湯鑑定団)
- 風呂入り(ふろいり):性交すること(俗語)。(いい湯鑑定団)
- 風呂講(ふろこう):村の薬師堂や観音堂などで日を定めて湯を沸かし、信者が集まって入浴後に礼拝読経し、そののち飲食して一夜を明かしたことをいう。 (いい湯鑑定団)
- 風呂の七徳(ふろのしちとく):「風呂に七種の徳あり。垢をさり、みめをよしく、はをつよくなし、目をあきらかになし、口中にうるほひあり、気をはらし、風を除く也〔人倫蒙図彙〕」とあり、入浴により清潔で容姿端麗になり、人に崇敬されることを説いている。(いい湯鑑定団)
- 風呂銭(ふろせん):銭湯、共同湯の入浴料金。 (いい湯鑑定団)
- 風呂代(ふろだい):銭湯、共同湯の入浴料金。 (いい湯鑑定団)
- 風呂場(ふろば):風呂のあるところ。湯殿。浴室。浴場。 (いい湯鑑定団)
- 風呂吹(ふろふき):銭湯で垢掻女が入浴客の体の垢に息を吹きかけ、潤ったところを上手に垢掻きしたことから風呂吹という。風呂吹大根は息を吹きかけて食うさまがこれに似ているからこういった(貞守漫稿)。(いい湯鑑定団)
- 風呂ふるまい:近所の人を自家の風呂に入れ、入浴後に飲食を供したことをいう。 (いい湯鑑定団)
- 風呂褌(ふろふんどし):湯褌(ゆふんどし)。(いい湯鑑定団)
- 風呂屋(ふろや):湯銭を取って一般の人々を入浴させる浴場。銭湯。公衆浴場。 (いい湯鑑定団)
- 風呂屋女(ふろやおんな):湯女(ゆな)。 (いい湯鑑定団)
- 風呂屋の亭主(ふろやのていしゅ):番台(高座)に座り湯銭を受け取り、盗難の見張りをしていることから、人を見下ろすこと。 (いい湯鑑定団)
- 風呂屋者(ふろやもの):風呂屋お抱えの娼婦のこと。呂衆(ろしゅう)。(いい湯鑑定団)
- 噴湯泉(ふんとうせん):間欠泉。(いい湯鑑定団)
- 平野にある温泉(へいやにあるおんせん):湯田、湯田中、湯の平、温村などが平野に湧く温泉名。(いい湯鑑定団)
- 別府八湯(べっぷはっとう):(大分県、鶴見八湯)
1.別府温泉、2,浜脇温泉、3.亀川温泉、4.柴石(しばぜき)温泉、5.鉄輪(かんなわ)温泉、6.明礬(みょうばん)温泉、7.堀田(ほりた)温泉7.堀田(ほりた)温泉、8.観海寺温泉。(いい湯鑑定団)
- へそ風呂(へそぶろ):据え風呂の一つで、竹のたがをはめた木桶に燃焼釜を取り付けた風呂。焚き口がへそ状に突きだしているゆえへそ風呂といった。(いい湯鑑定団)
- ヘルスセンター:休養や娯楽のためにたくさんの風呂などを備えた娯楽場で、船橋ヘルスセンターや常磐ハワイアンセンターが有名。近年は「健康ランド」といわれている。(いい湯鑑定団)
- 坊(ぼう):温泉宿のこと(有馬温泉)。(いい湯鑑定団)
- 放射能泉(ほうしゃのうせん):ラジウム、ラドン、トロンなどの放射性元素が含まれている温泉。ラドンの多い温泉は増富(ますとみ)鉱泉(12,000マッヘ)、池田鉱泉(4,330マッヘ)、三朝(みささ)温泉(702マッヘ)など。
- 坊主湯(ぼうずゆ):僧侶が入る湯。 (いい湯鑑定団)
- 泡沸泉(ほうふつせん):炭酸ガスの圧力や膨張力などで噴出する温泉で、泉温はあまり高くないことが多い。(いい湯鑑定団)
- 泡沫風呂(ほうまつふろ):浴槽の底や横から気泡を生じさせ、血液の循環が良くなり、マッサージ効果などのある湯。腰痛、筋肉痛、外傷後遺症などに適する。ジャグジー。(いい湯鑑定団)
- 歩行湯(ほこうゆ):膝から腰程度の深さの浴槽を歩く湯。脛より浅い場合は玉砂利などで足裏を刺激する湯も多い。(いい湯鑑定団)
- ほっとゆだ駅:JR北上線「ほっとゆだ」駅は、全国的に珍しい天然温泉付きの駅舎、湯はかなり熱い。(いい湯鑑定団)
- ボディシャワー:湯を壁の両側からシャワー状に噴き出させ、全身を刺激する入浴法。血液の循環を良くする。(いい湯鑑定団)
- 骨つぎの湯(ほねつぎのゆ):骨折の回復に効能がある温泉(杉村温泉)。(いい湯鑑定団)
- 骨休め(ほねやすめ):湯治。(いい湯鑑定団)
- 掘湯(ほりゆ):ボーリングにより揚湯している温泉。→突湯 (いい湯鑑定団)
- ボーリング泉:ボーリングにより揚湯している温泉。→突湯(いい湯鑑定団)
- 幕湯まくゆ:貸し切りの風呂。暖簾をかけて「貸切中」を表示した。(湯村透)
- 枕湯(まくらゆ):入湯中に数回冷水で顔を洗うこと。上(のぼ)せ予防になり上古より伝わる方法。(いい湯鑑定団)
- 孫六温泉(乳頭温泉郷)(マゴロク(ニュウトウオンセンキョウ))(★):秋田県仙北郡田沢湖町,泉質:単純温泉,湧出量:32リットル,泉温:77度,乳頭温泉郷(国民保養温泉地)の一つで湯治場色が最も強い温泉場。湯は透明であまり特色はない。共同湯0,JR秋田新幹線田沢湖駅から羽後交通バス乳頭温泉行き約55分、乳頭温泉下車、徒歩約15分,東北自動車道盛岡ICから国道46→341→県道194号線経由約55km約85分。(いい湯鑑定団)
- 桝湯(ますゆ):→掛湯(かかりゆ)。(いい湯鑑定団)
- 町湯(まちゆ):町なかにある銭湯。(いい湯鑑定団)
- 松川温泉(まつかわおんせん)(★★★★):岩手県岩手郡松尾村松川温泉
- 温泉の三要素:1.湧出量:(毎分)3,669リットル、2.泉質:単純硫化水素泉、PH3.1〜PH5.8(酸性泉)、3.泉温:78.5度、湯量豊富で湯の乳白色も岩手で一番きれい。
- 概要:国民保養温泉八幡平(はちまんたい)温泉郷の一つ。岩手山と八幡平に挟まれた標高800mに位置する温泉場。岩手県で第2位の湧出量を誇り、最もきれいな乳白色の湯の一つ。源泉数7、神経痛、リューマチ、動脈硬化症、金属中毒症、糖尿病、皮膚掻痒症、慢性湿疹、慢性膿皮症、運動機能障害、末梢循環障害などに効能がある。寛保3年(1743)伊藤西念が発見したといわれるが、その後長らく交通不便のため利用されることはなかった。バス道の開通などにより地熱発電所の開発などが進み、急速に開けた。保養温泉で娯楽施設はない。ナラやブナの原生林に囲まれ紅葉の美しい岩手の秘湯。
- 宿は松川荘、峡雲荘(きょううんそう)、松楓荘(しょうふうそう)の3軒(収容人員441人)。
- 共同湯:なし。
- 交通:東北新幹線盛岡駅→松川温泉行きバス2時間、終点下車。
- 車:東北道松尾八幡平IC→県道を経て18km。(いい湯鑑定団)
- 松葉湯(まつばゆ):赤松の葉を洗い生のまま入れるか、切って布袋に入れて湯船に浮かべた湯。冬の薬湯の一つで冷え性、神経痛、リウマチ、肩こりに効能がある。(いい湯鑑定団)
- 鉱の湯(まぶのゆ):→鉱湯(まぶゆ)。(いい湯鑑定団)
- 鉱湯(まぶゆ):鉱物を多く溶存する温泉(城崎、土肥)。(いい湯鑑定団)
- 廻し桶(まわしおけ):洗い桶のうち共用するものをいう。→預け桶 (いい湯鑑定団)
- (まんじゅうふかし):湯の蒸気や地熱などを利用した蒸し湯。木管に高温泉を流し、これに跨いで座り女性器や患部をあたためる。深部まで温泉熱が浸透し、子宝、若返り、痔疾などに効果がある湯。部分浴の一つ。青森県酸ヶ湯温泉近くにあるものが有名。(いい湯鑑定団)
- みかん湯:みかんの皮を干して布袋に入れ、水の状態から沸かした湯。秋の薬湯の一つで、皮膚の毛細血管を刺激し全身の血行をよくする効能がある。(いい湯鑑定団)
- ミスト:温泉の蒸気を浴室内に充満させ、全身浴を行うこと。発汗作用により新陳代謝を促しストレス解消や肥満、神経痛などに効能がある。(いい湯鑑定団)
- ミス・トルコ:湯女。ソープランド嬢の旧称。 (いい湯鑑定団)
- 水湯(みずゆ):真水を涌かした湯。(いい湯鑑定団)
- 三日一回り(みっかひとまわり):病気に効くまでの三日間、治療のための三日間、仕上げの三日間、合計9日間を三日一回りという。湯治の最短期間で、東北地方でいわれることが多い。(いい湯鑑定団)
- 美作(みまさか)三湯 (いい湯鑑定団)
1.奥津(おくつ)温泉、2.湯原(ゆばら)温泉、3.湯郷(ゆのごう)温泉。
- 脈状泉(みゃくじょうせん):地下の細い割れ目に沿って流動している温泉。裂罅泉(れっかせん)。(いい湯鑑定団)
- 御湯(みゆ):温泉の美称。いでゆ。
- 明礬泉(みょうばんせん):泉水1kg中に1g以上の硫酸アルミニウムなどの固形成分を含有する温泉。多汗症によく効き、日本には少ない泉質。(いい湯鑑定団)
- 民謡温泉(みんようおんせん):民謡踊りのショーなどを行う簡易舞台を設けた浴場。特殊公衆浴場の一つ。(いい湯鑑定団)
- 迎湯(むかえゆ):草津温泉で翌年の同じ月日に入湯すると病根を絶つという俗信があり、これを迎湯といった。(いい湯鑑定団)
- 蒸し湯(むしゆ):湯の蒸気や地熱などを利用した蒸し湯。蒸(ふ)かし湯、箱湯、箱蒸、痔蒸、釜風呂、石風呂、汗浴(かんよく)、ロシア風呂、ローマ風呂、トルコ風呂など種類が多い。(いい湯鑑定団)
- 目明の湯(めあきのゆ):目の湯。(いい湯鑑定団)
- 目洗いの湯(めあらいのゆ):目の湯。(いい湯鑑定団)
- 名湯・銘湯(めいとう):怪我や病気などの回復にすぐれた効果を持つ温泉。
- 3名湯とは白浜、熱海、別府をいうことが多い。草津が入る場合もある。林羅山は、有馬、下呂、草津を三名泉といった。(湯村透)
- 銘々湯(めいめいゆ):温泉宿。(いい湯鑑定団)
- 目の湯(めのゆ):眼病に効くといわれる温泉。(いい湯鑑定団)
- モダン風呂:昭和初期に洗い場の床や壁をタイル張りにし、蛇口をカランにした浴場をこういった。(いい湯鑑定団)
- モール浴(もーるよく)Moor bath:植物等の有機物質が地中に埋もれて空気から全く隔絶されて暗褐色の泥炭をモールという。これを採掘し数ヶ月間空気にさらし乾燥させ細分化して原料とする。1回の入浴にしか用いることができない。 (いい湯鑑定団)
- 持湯(もちゆ):温泉宿。(いい湯鑑定団)
- 桃湯(ももゆ):夏の土用に桃の葉を入れた湯で、あせもに効能がある薬湯。また、桃の花を浮かべた湯は、ほのかな香りがあり花びらの色が美しく爽やかな湯の一つ。(いい湯鑑定団)
- 桃の葉湯(もものはゆ):生の桃の葉を細かくきざんで布袋に入れ湯船に浮かせた湯。夏の薬湯の一つであせも、湿疹、皮膚の爛れに特に効能がある。(いい湯鑑定団)
- 貰湯(もらいゆ):他家の風呂に入れてもらうこと。江戸時代、正月と盆の一六日の銭湯。この日の湯銭を三助が祝儀としてもらうのを例とした。
- 薬湯(やくとう):薬草や薬品を入れた湯。くすりゆ。くすりぶろ。また、薬効のある湯の意で温泉のこと。(いい湯鑑定団)
- 野趣(やしゅ):野山や田舎に漂う自然の趣。自然で素朴な感じ。鄙(ひな)びた味わい。「ここを新築の地と定めたは、野趣を好む伝吉の心に深く適ったからである」(水彩画家・島崎藤村)
- やつで湯:やつでの葉を細かくきざんで四、五日陰干しにし布袋に入れて湯船に浮かせた湯。夏の薬湯の一つで神経痛、リウマチに効能がある。(いい湯鑑定団)
- 山の湯(やまのゆ):標高の高いところにある温泉。高湯(たかゆ)。岳の湯。(いい湯鑑定団)
- 闇風呂(やみぶろ):銭湯で一般入浴客に先立って、こっそり入浴させること。(いい湯鑑定団)
- 柳湯(やなぎゆ):枝垂れ柳の枝と葉を陰干しして入れた湯。成分に香油が含まれ神経痛やリュウマチ、あせもに効能がある薬湯。春の薬湯の一つ。(いい湯鑑定団)
- 湯(ゆ)
- 水を沸かして熱くしたもの。熱くなった水。
- a.のうち、特に入浴に用いるもの。入浴すること。入浴する所。ゆあみ、湯殿。
- 温泉、いで湯。「其の軽(かるの)太子は、伊予の湯に流(なか)す(古事記-下)」
- 薬湯(くすりゆ)。薬風呂。
- 語源説
- 温泉の湧出する義から、イズ(出)の反(名語記)
- 「湧」の字音からか(和語私臆鈔)。「湧」の音からか(和句解)。
- ヒアムミヅ(火肖水)の上下略(日本語原学=林甕臣)。
- 清浄、物忌みの意のユ(斎)の義(和訓栞・水の女=折口信夫)。
- ぬるむ意で、ユルミ(緩)の義(名言通)。微温の意で、ユ(寛)の義か(日本語源=賀茂百樹)。冷水では縮まるようであったものが湧かすと身もゆるやかになるところから、ユルシの略か(和訓解)。ゆるむ意で、温の義(日本声母伝)。ユルム(緩)のユと同根で、水の温まる有様からいうか(国語の語根とその分類=大島正健)。
- 湯(ゆ):水を熱したもの。また温泉などをもいう。温泉は自然に湧出するものであるから、「いで湯」という。入浴することを「ゆあみ」という。
- 皇神祖(すめろぎ)の 神の命(みことの) 敷(し)きいます 国のことごと 湯(ゆ)はしも多(さは)にあれども 島山(しまやま)の 宜(よろ)しき国と こごしき 伊予の高嶺の 射狭庭(いさにわ)の 岡に立たして うち思び 辞思(ことしの)ひせし み湯の上(うえ)の 樹群を見れば 臣(おみ)の木も 生(お)い継(つ)ぎにけり 鳴く鳥の 声も変わらず 遠き代に 神さびゆかむ 行幸処(いでましどころ)(萬葉集322)
- 天皇たる神の命が治めておられる国のすべてに、出湯は多くあるけれども、島山のりっぱな国として、天皇がけわしい伊予の高嶺の神祭りの岡にお立ちになって、昔をおしのびになり、回顧の言上げをなさった出湯のほとりの木々を見ると、樅の木も今に生いついでいる。鳴く鳥の声も変わっていない。ますます遠く後の代までも神々しくなっていくであろう、天皇のおでましになったこの地よ。(中西進訳)
- 足柄(あしがり)の土肥(とひ)の河内(かふち)に出づる湯のよにもたよらに子ろが言はなくに(萬葉集3368)
- 足柄の土肥の河内に湧く湯のように、けっして絶えるようには、あの子はいわないのだが。(中西進訳)
- 湯の原に鳴く蘆鶴(あしたづ)は吾が如く妹(いも)に戀ふれや時わかず鳴く(萬葉集961)。
- 次田の湯の原に鳴く鶴は、私のように妻を恋うるからか、間断なく鳴くことだ。(中西進訳)
- 以下略。【平凡社1987刊、字訓(白川静)】、萬葉集の訳は講談社昭和59年刊、中西進著「萬葉集、全訳注原文付」によった。
- 湯を引く:ゆあみをする。入浴する。湯を使う。
- 湯垢(ゆあか):浴槽の内壁に付着する固体。水中に溶けていた石灰などに由来する。
- 湯上(ゆあがり):風呂から出ること。また、その時。浴後。湯治を終えること。湯治して病気などが治ること。ゆあがりタオル。
- 湯上姿(ゆあがりすがた):風呂からあがって、さっぱりとしている姿。
- 湯上タオル(ゆあがりたおる):湯上がりに体を拭くための大きなタオル。バスタオル。 (いい湯鑑定団)
- 湯上がりは親でも惚(ほ)れる:娘の風呂上がりの顔は上気して美しいことをいう。【小学館 1986刊、故事ことわざの辞典】
- 湯上り開に酒玉茎(ゆあがりぼぼにさかまら):湯浴みした女陰の味はとてもよいと古語にもほめてあり、これと飲酒後の男根は性交の快楽を大きくするという俗諺。但し「酒まらには程があるよと女房いひ」、と「へべれけ(泥酔)」を戒めている。[淫書開交記]
- ぼぼ(開):女陰、女性器の俗語。「そそ」、「ソソ」、「おそそ」、「そそっこ」、「ほと」、「みほと(美蕃登:古事記)」、「おまんこ」、「おめこ」、「べべ」、「ぼぼさ(信州松本)」も同義の俗語。
- まら(玉茎、魔羅):男陰、男根、男性器の俗語。僧侶の隠語。「マラ」、「きんたま」、男性器の俗語はあまりにも貧弱。
- 男女共通の言葉としては、局部、局所、陰部、恥部、隠し所、性器などがある。(いい湯鑑定団)
- 湯上屋(ゆあがりや):温泉宿のこと(石川県粟津温泉)。(いい湯鑑定団)
- 湯上浴衣(ゆあがりゆかた):入浴後に着るひとえの着物。
- 湯揚・湯上(ゆあげ):湯上がりの嬰児を包むタオル。入湯・入浴により上気して気分が悪くなること。(いい湯鑑定団)
- 湯中(ゆあたり):過度の入浴により体に変調をきたすこと。温泉浴を繰り返す時、多くはその第一週に見られる症状で、疲労倦怠感、食欲減退、眩暈、動悸、筋肉痛、皮膚炎などを示す。
- どうじ、湯くたびれ、湯痩せ、湯かぶれ、湯傷、湯逆、湯爛(ただ)れ、鉱泉反応、鉱泉衝動・・・と湯中(あた)りの同義語は多い。(いい湯鑑定団)
- 湯穴(ゆあな):湯口。(いい湯鑑定団)
- 湯浴(ゆあび):ゆあみに同じ。
- 湯浴所(ゆあびどころ):ゆあみどころに同じ。
- 湯浴(ゆあみ):湯を浴びること。湯にはいって身体を暖め、また、洗うこと。入浴、沐浴、温泉に入って病気などを治すこともいう。湯治。ゆあび。ゆがけ。
- 湯浴処(ゆあみど):湯浴所に同じ。
- 湯浴時(ゆあみどき):夕方の入浴の時刻。
- 湯浴所(ゆあみどころ):ゆあみする所。風呂場。ゆあみど。ゆあびどころ。
- 湯浴(ゆあむ):湯をあびる。湯に入って身を暖め、また、洗う。入浴する。温泉に入って病気などを治す。湯治する。
- 湯洗(ゆあらい):湯で洗うこと。(いい湯鑑定団)
- 湯按摩(ゆあんま):打たせ湯。(いい湯鑑定団)
- 湯井(ゆい,とうせい):→湯口(ゆぐち)。(いい湯鑑定団)
- 湯維那(ゆいな):浴堂を管理する役僧。かって僧は湯維那の指示に従って入浴しなければならなかった。略して湯那(ゆな)とも称し、湯女(ゆな)の語源になった。(いい湯鑑定団)
- 湯入(ゆいり):入湯、入浴すること。(いい湯鑑定団)
- 湯入講(ゆいりこう):掛け金をして、大勢で温泉に行くこと。(いい湯鑑定団)
- 湯入りの方々(ゆいりのかたがた):入湯客。(いい湯鑑定団)
- 湯入衆(ゆいりしゅう):入湯客。(いい湯鑑定団)
- 湯入り薬(ゆいりくすり):湯の花のこと[九州の武雄温泉]。(いい湯鑑定団)
- 湯入の間(ゆいりのあいだ):入湯中のこと。入湯前は湯前(ゆぜん)。入湯後は湯後(ゆご)といった。(いい湯鑑定団)
- 湯入米(ゆいりまい):お金の代わりに米で入湯料を支払うこと〔嬉野〕。(いい湯鑑定団)
- 湯入湯巻(ゆいりゆまき):→湯帷子(ゆかたびら)のこと。(いい湯鑑定団)
- 湧出量(ゆうしゅつりょう):源泉から湧出する湯の量。自噴、動力揚湯を問わず毎分リッター当たりで表示することが多い。環境庁平成2年度統計によれば温泉地数2,360、源泉総数22,353、湧出量2,224,572リットル、温泉大国の明証。(いい湯鑑定団、「温泉番付」にて全国温泉統計を予定)
- 湯運上(ゆうんじょう):お上に納める入湯税。湯税。(いい湯鑑定団)
- 硫黄(ゆおう):硫黄(いおう)。湯泡(ゆあわ)の変化したものか。(いい湯鑑定団)
- 硫黄泉(ゆおうせん):硫黄泉(いおうせん)。(いい湯鑑定団)
- 湯桶(ゆおけ):入湯・入浴用の桶。上がり湯を入れる小さな桶。湯船。浴槽。献湯するための湯桶。(いい湯鑑定団)
- 湯長ゆおさ:入湯の号令をかける人。 (いい湯鑑定団)
- 湯落(ゆおとし):排湯口。(いい湯鑑定団)
- 湯母(ゆおも):乳児に湯を飲ませる女性。(いい湯鑑定団)
- 湯開(ゆかい):温泉や風呂に入って温まり潤い湿った女陰。ゆぼぼ(湯開)。(いい湯鑑定団)
- 湯帰(ゆがえり):風呂からの帰り。また、風呂から帰る人。
- 湯帰姿(ゆかえりすがた):風呂から帰ってくる姿。(いい湯鑑定団)
- 湯掛(ゆがけ):湯浴(ゆあみ)に同じ。入浴後に着るひとえの着物。湯あがり。ゆかた。
- 湯掛飯(ゆかけめし):粥(かゆ)。 (いい湯鑑定団)
- 湯かけ神事(ゆかけしんじ):群馬県川原湯の温泉神社で正月20日早暁に御神酒を飲んで入湯し、「お祝いだ」と叫んでお互いに湯を掛け合い、夜明け近くに再び湯船の中で御神酒を飲んで終わる神事である。(いい湯鑑定団)
- 湯加減(ゆかげん):湯の温度。特に風呂の温かさの程度。
- 湯籠(ゆかご):湯道具を入れておくかご。
- 湯が立つ:風呂が沸くこと。 (いい湯鑑定団)
- 浴衣の君(ゆかたのきみ):容易にベッドをともにする女性。だらしない女性。(現代)(いい湯鑑定団)
- ゆかたべ:湯女(芸妓や酌婦)のこと(石川県山中温泉)。(いい湯鑑定団)
- 湯起請(ゆぎしょう):中世に行われていた裁判の一つ。起請文を書かせた上で、熱湯の中の石を拾わせ、手がやけどをすれば有罪で、無事であれば無罪とするもの。また、その起請文。古代の探湯の遺風である。
- 湯稼(ゆかせぎ):浴場で他人の衣類を窃盗することをいう。盗人仲間の隠語。
- 浴衣(ゆかた):湯帷子(ゆかたびら)の略。木綿の中形染の夏の単物。
- 湯帷子(ゆかたびら):絹、麻、木綿でつくったゆかた。明衣(あかは)ともいい公家の日記では今衣、今木とも書かれていた。湯帷(ゆかた)から浴衣(ゆかた)に転じた。入浴専用衣であり、浴衣で外を歩くことはなかった。柄を染めるようになって夏の外出でも着るようになった。ゆぐ。ゆまき。ゆかた。(いい湯鑑定団)
- 湯株(ゆかぶ):湯屋仲間が湯屋を経営することができる権利。温泉宿。(いい湯鑑定団)
- 湯がな(ゆがな):温泉の中の青み泥(宮城県鬼首、轟温泉)。(いい湯鑑定団)
- 湯がぬける:入湯後に真水の沸かし湯に入ると、温泉の効能が落ちてしまうことをいい、風呂を控える風習がある。(いい湯鑑定団)
- 湯かぶれ(ゆかぶれ):湯中(ゆあた)りにより皮膚に発疹や紅斑などができること。(いい湯鑑定団)
- 湯釜(ゆがま):湯を沸かす釜。沸いた湯を浴槽に移し入れて入浴した。後世は据風呂も湯釜と称した。(いい湯鑑定団)
- 湯冠り(ゆかむり):冠り湯(かぶりゆ、かむりゆ)。鳥取県岩井温泉では湯かむり唄という数え唄が伝わる。 (いい湯鑑定団)
- 湯川(ゆかわ)
- 湯や水を浴びること。ゆあみ。(ゆかわあみ(沐浴)からかという)
- 温泉の湯が流れている川。
- 湯川温泉(ゆかわおんせん)(★★★):岩手県和賀郡湯田町湯川
- 温泉の三要素:1.湧出量:(毎分)595リットル、2.泉質:ナトリウム・塩化物・硫酸塩泉、PH7.6 〜PH8.4(弱アルカリ性泉)、3.泉温:57.5〜80度。
- 概要:岩手県の南西部、湯田温泉郷の一つで、渓谷に沿った山峡の静かな温泉場。「湯本は遊び湯で湯川は湯治湯」という地口が示すように、北の湯本温泉が歓楽温泉化したのに対し、この温泉は今でも本格的な農民の湯治場として残っている。同名が多いので和賀湯川ともいう。三か所に別れており、入口が「出途(てと)の湯」、中心に「中の湯」があり湧出量が最も多く、その先に「奥の湯」がある。農閑期には岩手・秋田の農村から湯治客が訪れ、湯治専門の宿も多い。由来は不詳。源泉数6、創傷、慢性皮膚病、慢性婦人病、リュウマチなどに効能がある。
- 明治27年に正岡子規が訪れ、「山の湯や裸の上の天の川」の名句を残した。
- 宿は12軒(収容人員767人)。
- 共同湯:1。
- 交通:JR北上線ほっとゆだ駅→湯川温泉行きバス10分、終点下車すぐ。
- 車:秋田自動車道湯田IC→R107号線、県道経由7km。(いい湯鑑定団) →ほっとゆだ駅
- 沐浴(ゆかわあみ):身を浄めるために水をあびること。ゆあみ。(いい湯鑑定団)
- 湯嫌(ゆぎらい):入湯や入浴を嫌うこと。また、その人。(いい湯鑑定団)
- 湯行事(ゆぎょうじ):湯祭りなど湯の行事。(いい湯鑑定団)
- 湯着物(ゆぎりもの):ゆかた。浴衣。
- 湯具(ゆぐ):入浴する時に着た単衣。湯かたびら。湯巻(ゆまき)。風呂に入るために必要な道具。今では全裸で入浴するので、タオル、石鹸(シャンプー)が主なものである。→湯具五品。(いい湯鑑定団)
- 湯供御(ゆくご):風呂の折りに供される饗膳。
- 湯具五品(ゆぐごひん):1.浴衣(ゆかた)、2.湯褌(ゆふんどし)、3.湯巻(ゆまき)、4.手拭(てぬぐい)、5.風呂敷(ふろしき)。(いい湯鑑定団)
- 湯口(ゆぐち・ゆくち):湯の出口。温泉のわき出る口。浴室の出入口。また、そこに接する部屋、温泉場の入口の村落。(いい湯鑑定団)
- 湯口を湯井、湯穴(ゆあな)、湯玉(ゆだま)ともいう。(いい湯鑑定団)
- 泉口(ゆぐち):湯口。(いい湯鑑定団)
- 湯口権(ゆぐちけん):温泉権。(いい湯鑑定団)
- 湯口を勤める(ゆぐちをつとめる):ふろに入る客の世話をすること。湯女(ゆな)を勤めること。(いい湯鑑定団)
- 湯汲(ゆくみ):湯を汲むこと。江戸時代、銭湯で入浴客のため陸湯を汲んだ人のこと。(いい湯鑑定団)
- 湯汲場(ゆくみば):江戸時代、銭湯で、陸湯の湯槽のある場所。湯汲みがいて、浴客のために陸湯を汲んだ。
- 湯車(ゆぐるま):低いところから温泉の湯を汲み上げる車(鳴子、四万、塩原など)。(いい湯鑑定団)
- 湯気(ゆけ):入湯・入浴により起こる脳貧血のこと。湯気(ゆげ)。(いい湯鑑定団)
- 湯気(ゆげ):温泉や風呂から立ち上がる水蒸気。湯釜の湯から立ち上がる水蒸気、これを密閉した浴室に満たしたものが古来からの蒸風呂である。いげ。(いい湯鑑定団)
- 湯化粧(ゆげしょう):入浴・入湯後に化粧すること。(いい湯鑑定団)
- 湯桁(ゆげた):湯槽・湯船(ゆぶね)のまわりの桁。また、湯槽。(いい湯鑑定団)
- 湯下駄(ゆげた):湯殿で用いた下駄。
- 湯気立(ゆげだつ):湯気が立ち上がる。
- 湯気に上がる(ゆけにあがる):長湯してのぼせたり脳貧血を起こすこと。(いい湯鑑定団)
- 湯気に上がる(ゆげにあがる):長湯してのぼせたり脳貧血を起こすこと。(いい湯鑑定団)
- 湯気に当たる(ゆけにあたる):長湯してのぼせたり脳貧血を起こすこと。(いい湯鑑定団)
- 湯気に当たる(ゆげにあたる):長湯してのぼせたり脳貧血を起こすこと。(いい湯鑑定団)
- 湯煙、湯烟(ゆけむり):温泉・風呂などから湯気が煙のように立ちのぼるさまをいう。ゆけぶり。(いい湯鑑定団)
- 湯見台(ゆけんだい):→番台(ばんだい)。(いい湯鑑定団)
- 湯子(ゆご):湯治の効果で出来た子をいう。(嬉野・小浜温泉など)→子宝の湯(いい湯鑑定団)
- 湯後(ゆご):入湯した後のこと。入湯前は湯前。入湯中は「湯入りの間(あいだ)」といった。(いい湯鑑定団)
- 湯桶(ゆこが):風呂桶(関東の方言)、売春婦(茨城地方の方言)。
- 湯語教(ゆごきょう):実語教を模した湯屋家業の教えを説いた戯書(ぎしょ)。「湯屋は是れ一生の宝、身滅ぼしても即ち子株主となる。綺麗な湯屋は常に繁盛す。水の恩は海より深し。・・・」(いい湯鑑定団)
- 湯木屋(ゆごや):温泉宿。(いい湯鑑定団)
- 湯垢離(ゆごり):湯で身を清めること。
- 湯坂(ゆさか):温泉場の坂、坂道。(いい湯鑑定団)
- 湯沢(ゆざわ):沢沿いの温泉(越後湯沢)。(いい湯鑑定団)
- 湯冷(ゆざめ):入浴後は、血管が拡張して熱放散が強いが、これが長引き過放散になって寒気を感じる状態。
- 湯下帯(ゆしたおび):→湯帷子(ゆかたびら)。(いい湯鑑定団)
- 湯支配(ゆじはい):温泉場などで、湯のことを取り締まる者。(いい湯鑑定団)
- 湯宿(ゆじゅく):温泉宿。(いい湯鑑定団)
- 湯準(ゆじゅん):湯文(ゆぶみ)。(いい湯鑑定団)
- 湯庄屋(ゆじょうや):温泉場を管理する長。(いい湯鑑定団)
- 湯浄瑠璃(ゆじょうるり):湯屋では上手に聞こえるので、入浴しながら語られた浄瑠璃のこと。湯屋浄瑠璃(ゆやじょうるり)。(いい湯鑑定団)
- 湯尻(ゆじり):排湯口。(いい湯鑑定団)
- 湯末(ゆずえ):湯の流れ出た先の方。(いい湯鑑定団)
- 湯好(ゆずき):入浴することを好むこと。また、そのさまやその人。ふろずき。
- 湯筋(ゆすじ):温泉の地下構造線。湯脈(ゆみゃく)。(いい湯鑑定団)
- 柚風呂(ゆずぶろ):柚湯(ゆずゆ)。(いい湯鑑定団)
- 柚湯(ゆずゆ):冬至の日、柚の実を丸ごと、または輪切りにして入れた湯。冬の薬湯の一つで血行、代謝をよくする。ひび、あかぎれ、腰痛、神経痛に効能があり、また、かぜの予防にもなる。(いい湯鑑定団)
- 湯接待)(ゆぜったい):道行く人に湯屋を設け入浴の接待をすること。
- 湯運上(ゆうんじょう):お上に納める入湯税。湯税。(いい湯鑑定団)
- 湯制(ゆせい):温泉行政のこと。(いい湯鑑定団)
- 湯税(ゆぜい):お上に納める入湯税。湯運上。(いい湯鑑定団)
- 湯銭(ゆせん):温泉、銭湯の入湯・入浴料金。「四条金後吾に送られし書には、弟子共に常に不便の由有るべし、つねに湯銭、ざうりの値ならんと有べしとあり、かくいわれしは文永三年なり〔日蓮御書録〕注.文永3年は1266年であり、この頃既に鎌倉に銭湯があったことがわかる。」(いい湯鑑定団)
- 湯前(ゆぜん):入湯する前のこと。入湯中は「湯入りの間(あいだ)」、入った後は「湯後」といった。(いい湯鑑定団)
- 湯銭定(ゆせんさだめ):温泉の入湯料金表。(いい湯鑑定団)
- 湯泉神社(ゆせんじんじゃ):栃木県那須町、那須湯本温泉街から500m、町並みの正面にある。大己貴命、少彦名命が祭られ、平家物語の中で那須与一が扇の的を射る時に祈った神社として有名。(いい湯鑑定団)
- 湯染め(ゆぞめ):鉄分を含有する温泉場で、湯に布を浸して模様を染めだすことをいう。(いい湯鑑定団)
- 湯初(ゆぞめ):産湯(うぶゆ)のあと、初めて新生児を湯あみさせること。(いい湯鑑定団)
- 湯滝(ゆだき):温泉の湯を、滝のように高い所から落としたもの。打たせ湯。(いい湯鑑定団)
- 湯爛れ(ゆただれ):秋田玉川温泉や草津温泉のように酸性泉で湯中(あた)りの皮膚炎などをおこすこと。湯中(あた)り。(いい湯鑑定団)
- 湯立つ(ゆだつ):湯が沸くこと。風呂が沸くこと。(いい湯鑑定団)
- 湯玉(ゆだま):温泉が湧き出ている状態をいう。入湯すると体に付着する細かい泡。(いい湯鑑定団)
- 湯樽(ゆだる):据え風呂や風呂桶のこと(宮崎)。(いい湯鑑定団)
- 湯賃(ゆちん):温泉の入湯料。(いい湯鑑定団)
- 湯疲(ゆづかれ):長湯して疲れること。体がだるくなること。(いい湯鑑定団)
- 湯つび(ゆつび):温泉や風呂に入って温まり潤い湿った女陰。湯開(ゆぼぼ)。(いい湯鑑定団)
- 湯壺(ゆつぼ):温泉などで湯をたたえている所。湯船。底から湧いている湯が多い。(いい湯鑑定団)
- 湯津磐村(ゆつわのむら):萬葉集にある「湯津磐村(ゆついわむら)」の誤訓から、清浄な岩石の群、神聖な岩が多くあるところ。後世は、川上の村、川上にある村の意に用いられる。
- 湯手(ゆて):入湯・入浴用の手拭(てぬぐい)。(いい湯鑑定団)
- 湯亭(ゆてい):温泉宿。(いい湯鑑定団)
- 湯つけ:入湯・入浴用の手ぬぐい。(いい湯鑑定団)
- 湯手(ゆで):洗い粉などを包んだ入浴用の布袋やへちま、また、入浴用の手ぬぐい。
- 湯戸(ゆど):温泉宿。(いい湯鑑定団)
- 湯桶(ゆとう):飲料を入れる小さな桶。(いい湯鑑定団)
- 湯桶読(ゆとうよみ):上を訓、下を音読みすること。重箱読(じゅうばこよみ)に対していう。(いい湯鑑定団)
- 湯道具(ゆどうぐ):手拭い(タオル)、石鹸など入湯、入浴に使う道具。(いい湯鑑定団)
- 湯峠(ゆとうげ):温泉に行く山の峠。(いい湯鑑定団)
- 湯豆腐(ゆどうふ):温泉の湯で煮た湯豆腐は美味なものが多い。浅間温泉、磯部温泉、嬉野温泉の湯豆腐が特に有名。(いい湯鑑定団)
- 湯十日(ゆとおか):一期間が十日の湯治をいう。 (いい湯鑑定団)
- 湯所(ゆどころ):温泉場。温泉地。(いい湯鑑定団)
- 湯殿(ゆどの)
- 浴場、風呂場、浴室、おゆどの。
- 入浴すること。湯浴みすること。
- 貴人の入浴の時、そば近くにいて、奉仕すること。また、その役の女性。おゆどの。
- 湯殿始(ゆどのはじめ):新年になって初めて入浴して身を清めること。また、その儀式。湯始め。
- 湯殿腹(ゆどのばら):貴人の家の湯殿に奉仕する女が貴人の寵愛をうけて、生まれた子。
- 湯殿番(ゆどのばん):湯殿の番をすること、また、その者。風呂番。
- 湯殿姫(ゆどのひめ):湯殿で人の体を洗うことを業とする女の称。
- 湯取(ゆとり):入浴後、湯を拭(ぬぐ)い取るために身につける衣。ゆかた。(いい湯鑑定団)
- 湯泥棒(ゆどろぼう):風呂場で他人の着物や懐中物を盗むこと。また、その人。板の間稼ぎ。
- 湯那(ゆな):湯維那(ゆいな)。(いい湯鑑定団)
- 湯女(ゆな):温泉場にいて入浴を世話し,入浴後の接待をする接客婦。有馬温泉の湯女は鎌倉時代に始まったといわれ,湯女の起源は温泉である。やがて室町時代の町湯に移入された。入浴のときに入浴の世話や着衣の整理、茶菓を供するための女性が、やがて遊女化していった。江戸初期にはふろ屋に湯女をおいて湯女風呂と称し,浴客の垢を指で落としたので垢かき女や髪洗女ともいわれた。湯女風呂一軒に二、三十人の湯女を抱え、夕刻以後は着飾って歌舞を演じ遊女とかわらなかった。幕府は後に湯女風呂一軒に湯女3人と制限し,江戸では1657年(明暦3年)に全廃して吉原に合併させた。江戸の湯女風呂は堀丹後守の屋敷前にあった「丹前風呂」が有名。京都,大坂には髪洗女の名でその後も存続し,また各地の温泉場にもそれぞれの俗称をもった湯女がいて接客した。温泉芸者。淫を鬻(ひさ)ぐ温泉宿の女。
「今は町毎に風呂あり。びた(鐚)15文20銭にて入なり。湯女といひて、なまめける女共。20人30人ならび居て、あかをかきて髪をすく、偖叉(さてまた)、其外に容色たぐいなく、心ざまゆうにやさしき女房ども、湯よ茶よといひて持来たりたはぶれ、うき世がたりをなす。かうべをめぐらし一たびゑめば、もものこびをなして男の心をまよはす。されば之を湯那と名付〔慶長見聞録、三浦浄心〕」→大湯女、小湯女 (いい湯鑑定団)
- 湯嬲(ゆなぶり):湯であそぶこと。湯をあそびものにすること。(いい湯鑑定団)
- 湯女風呂(ゆなぶろ):江戸時代、湯女を置いた湯屋。内実は女郎屋。(いい湯鑑定団)
- ユニットバス (unit・bath):浴槽・便器・電気設備などを一体化し、工場で大量生産したもの。(いい湯鑑定団)
- 湯にも入り水にも浸さる(ゆにもいりみずにもひたさる):熱い湯に入れられ、冷たい水にも浸されるように、さんざんこき使われること。(いい湯鑑定団)
- 湯抜(ゆぬき):湯を湯船や浴槽から抜くこと。また、その口や栓。(いい湯鑑定団)
- 湯主(ゆぬし):温泉場を管理する役人。(いい湯鑑定団)
- 湯の垢あか:硫黄(いおう) が遊離した温泉沈殿物。(いい湯鑑定団)
- 湯の泡あわ:硫黄(いおう) が遊離した温泉沈殿物。(いい湯鑑定団)
- 湯の神:温泉をつかさどる神。多くは大己貴(おおなむち)、少名毘古那(すくなびこな)の二神を祭る。(いい湯鑑定団)
- 湯の気(ゆのけ):湯気(ゆげ)こと。(いい湯鑑定団)
- 温泉神社・湯泉神社・湯神社ゆのじんじゃ:傷病に効能のある温泉の湧出を神の霊験とする信仰により各地にまつられた神社。その大部分が大己貴神(おおなむちのかみ)と少彦名神(すくなびこなのかみ)の二神を祭る。
- 神社:1.温泉神社(有馬、伊香保)、2.湯泉神社(鳴子、佐波古湯)、3.湯前神社(熱海、日光湯元)、4.湯神社(熱海、道後)、5.御湯神社(岩井)、6.温神社、7.玉湯神社(玉造)、8.湯温神社、9.温石神社(川渡)、10.湯神堂(土湯)、11.湯宮神社(湯田中)、12.湯大明神(湯郷)、13.温天神(道後)、14.湯神(鬼首)、15.湯前様(鬼首)、16.湯神塔、17.湯魂(大鰐)、18.御湯前堂(鬼首荒湯)、19.湯明神、20.湯殿山神社。
- 湯の世辞(せじ)は水になる:風呂への入浴をお互いに譲りあえば湯が冷めてしまう。無用な世辞はあだになることの譬え。(いい湯鑑定団)
- 湯の花(ゆのはな):温泉成分の一部が沈殿して取り出されたもの。温泉が地表に湧き出し、温度や圧力の低下、蒸発、周囲の岩石や動植物の作用などによって溶けていた成分の一部が沈殿し、たまったもの。硫黄華。石灰華。珪華など。温泉華。ゆばな。湯垢。
- 湯原(ゆのはら):温泉の出るところ。(いい湯鑑定団)
- 湯の船(ゆのふね):→湯船(ゆぶね)。(いい湯鑑定団)
- 湯のぼせ(ゆのぼせ):熱い湯に入りのぼせること。(いい湯鑑定団)
- 湯呑所(ゆのみじょ):温泉で源湯を飲むために設けた所。(いい湯鑑定団)
- 湯の道ゆのみち:温泉場へ通じる道。(いい湯鑑定団)
- 湯呑場(ゆのみば):温泉で源湯を飲むために設けた所。(いい湯鑑定団)
- 湯物(ゆのもの):女の腰巻。貴人の湯浴みに奉仕する女が着けた衣。湯文字(ゆもじ=腰巻き)。(いい湯鑑定団)
- 湯の物(ゆのもの):湯文字(ゆもじ=腰巻き)。(いい湯鑑定団)
- 湯の宿)(ゆのやど):温泉場にある湯宿。温泉宿。(いい湯鑑定団)
- 湯の山(ゆのやま):温泉がある山。山中の温泉場。(いい湯鑑定団)
- 湯の山の道連れ:山中の温泉場には病弱者や老人ばかりでろくなものはいないというところから、ろくでもないものの意。また、道中のたいくつしのぎには、つまらない者でも道連れが欲しいの意。
- 湯場(ゆば):温泉場。温泉のあるところ。湯殿。浴場。沐場。(いい湯鑑定団)
- 湯入(ゆはいり):入湯・入浴すること。(いい湯鑑定団)
- 湯始(ゆはじめ):湯殿始。(いい湯鑑定団)
- 湯柱(ゆばしら):間欠泉のこと。(いい湯鑑定団)
- 湯走(ゆばしり):熱した鉛などの金属が、溶けて流動すること。
- 湯畑(ゆばたけ):温泉場の地獄の一つで、湧出したばかりの熱湯から湯の花を取るための様々な施設。草津温泉の湯畑は、毎分4,400リットルを越える湧出量をほこり草津のシンボルとなっている。秋田県玉川温泉では1つの源泉から9,000リットルの熱湯が湧出し、日本一の湯畑を見ることができる。(いい湯鑑定団)
- 湯花(ゆばな):湯の花。(いい湯鑑定団)
- 湯花を掻(か)く:源泉の縁や底に付着した湯の花を掻き取る。大分県別府などでは水に溶かして飲むと胃腸や皮膚病などに良いとされる。
- 湯腹(ゆばら):湯を飲んだあとの腹具合。(いい湯鑑定団)
- 湯払い喇叭(ゆはらいらっぱ):浴槽から湯を落とすことを知らせる喇叭(信州山田温泉)。(いい湯鑑定団)
- 湯腹も一時(ゆばらもいっとき):湯でも少しは空腹をまぎらすことができることから、少しのものでも一時の役に立つこと。(いい湯鑑定団)
- 湯腹も一時、松の木柱も三年(ゆばらもいっとき、まつのきばしらもさんねん):湯でも少しは空腹をまぎらすことができ、また松の木柱でも三年くらいは支えることができることから、少しのものでも一時の役に立つこと。(いい湯鑑定団)
- 湯張(ゆばり):湯船に湯をためること。(いい湯鑑定団)
- 湯番(ゆばん):銭湯で湯を沸かし、その加減を見たり、浴客のためにその上がり湯を汲んだり、垢掻きをしたりすること。また、それをする人。
- 湯番徒(ゆばんと):温泉場を管理する人々。(いい湯鑑定団)
- 湯番頭(ゆばんとう):銭湯の湯を沸かして、浴客の背中を流し、浴槽・大小の桶を洗い、流し場などを掃除する若い屈強な男子。三助。(いい湯鑑定団)
- 湯聖(ゆひじり):中世、高野山金剛峯寺の院坊で湯屋の雑役に従事した下級の僧。湯屋聖。
- 湯柄杓(ゆびしゃく):被り湯(かぶりゆ)をするための柄杓(ひしゃく)。湯杓(ゆびしゃく)。(いい湯鑑定団)
- 湯杓(ゆびしゃく):→湯柄杓(ゆびしゃく)。(いい湯鑑定団)
- 湯奉行(ゆぶぎょう):君主の命を受け入湯を管理する人(温海温泉)。(いい湯鑑定団)
- 湯札(ゆふだ):銭湯の入浴回数券。湯屋の入場札。(いい湯鑑定団)
- 湯端・湯縁(ゆぶち):湯殿のはし。湯船のはし。風呂桶のへり。(いい湯鑑定団)
- 湯船(ゆぶね):
- 入浴用の湯をたたえておき、人がその中にはいるおおきな箱・桶。浴槽。湯の船。
- 江戸時代、船の出入りの多い港にあった風呂場を設けた小舟で、入港した廻船や渡海船に漕ぎつけ、船乗りや旅客から金を取って入浴させた移動式の風呂屋。風呂屋船。
- 湯文(ゆぶみ):温泉の効能や入湯についての注意書の文。湯殿始に用いる祈祷の書き文。(いい湯鑑定団)
- 柚風呂(ゆずぶろ):→柚湯(ゆずゆ)。(いい湯鑑定団)
- 湯風呂(ゆぶろ):沸かした湯の風呂。沐浴用の湯。また、その湯に入浴すること。すいふろ。すえぶろ。蒸風呂。からぶろ。
- 湯風呂敷(ゆふろしき):湯具を包んで行き、入浴時に着物を包んで置いたり、湯から上がった時その上にすわったりする風呂敷。湯具五品の一つ。(いい湯鑑定団)
- 湯褌(ゆふんどし):入浴する男性が着用した褌。手綱(たづな)。明衣(あかは)の後の時代に用いられた。犢鼻褌(たぶさき)。→女性は湯巻(いい湯鑑定団)
- 湯別当(ゆべっとう):君主の命を受け入湯を管理する人、湯奉行。(温海温泉)。(いい湯鑑定団)
- 湯弁慶(ゆべんけい):熱湯の風呂に我慢してはいる人の称。
- 湯火照(ゆぼてり):風呂からあがって、顔や体が熱いこと。
- 湯法(ゆほう):湯文(ゆぶみ)。(いい湯鑑定団)
- 湯帽子(ゆぼうし):女性が入浴するときに頭髪の乱れや濡れを防ぐためにかぶった白布。(いい湯鑑定団)
- 湯坊主(ゆぼうず):温泉場を管理する人。(いい湯鑑定団)
- 湯開(ゆぼぼ):温泉や風呂に入って温まり潤い湿った女陰。(いい湯鑑定団)
- 湯開酒玉茎(ゆぼぼさかまら):湯浴みした女陰は旨いと古語にもほめてあり、これと飲酒後の男根は性交の快楽を大きくするという俗諺。但し「酒まらには程があるよと女房いひ」、と「へべれけ(泥酔)」を戒めている。湯ぼぼ酒まら。[淫書開交記]
- ぼぼ(開):女陰、女性器の俗語。「そそ」、「ソソ」、「おそそ」、「そそっこ」、「ほと」、「みほと(美蕃登:古事記)」、「おめこ」、「べべ」、「ぼぼさ(信州松本)」も同義の俗語。
- 湯に入りてのあたたみは、惣身(そうみ)和らぎ潤おいて、開(ぼぼ)の螺肉(らにく)ふやけふとて、下開(げかい)の女にても上開(じょうかい)の冷たる時よりは、はるかに優れり。是(これ)湯の温まる効なり。又、酒茎(さけまら)という事も、酒の気惣身(そうみ)にまわりて、脈高く筋骨運動し、玉茎(たまぐき)の子宮(こつぼ)をはじく事、常より百倍なり。且つ精汁(せいじゅう)をたもつ事も久しく、血気盛りの若者も酒の為に、玉茎ほどよく柔らぐ。玉門の中一杯に脈ひびくなり。故に女の喜悦する事いうばかりなし。かかる諺は、いつの代にいかなる好人(すきびと)がためし見たりけん。[閨中紀聞枕文庫二編]
- 湯米(ゆまい):お金の代わりに米で入湯料を支払うこと〔山形赤湯〕。(いい湯鑑定団)
- 湯巻(ゆまき):中古、貴人の入浴に奉仕する女官が、湯に濡れるのを防ぐため、衣服の上から腰に巻いた裳の一種。多くは白い生絹(すすし)を用い、後には模様のあるものも用いた。また、これを湯槽(ゆぶね)にも敷いた。いまき。一般に、入浴に際して腰に巻いた布。江戸時代、宝永年間(1704-11)頃までは、男女とも裸で入浴することはなく、布を腰に巻いてはいるのが習わしであった。二幅の布を合わせて作り、色は緋・白・浅黄などが用いられたが、女はその裾が開かないように端に四か所鎮(しず)を入れて用いたりしたという。転じて、女の腰巻き。蹴出し。裾除け。いのき。ふたの。
- 湯巻姿(ゆまきすがた):湯巻(ゆまき)を着た姿。(いい湯鑑定団)
- 湯街(ゆまち):温泉場。「湯街を拡げるために無定見に峡畔を埋めたてているが」〔温泉風物帖、吉田團圃〕(いい湯鑑定団)
- 湯回(ゆまわり):温泉場で外湯めぐりをすること。(いい湯鑑定団)
- 湯水(ゆみず):湯と水のこと。(いい湯鑑定団)
- 湯水のように使う:金銭などをむだづかいをすることのたとえ。(いい湯鑑定団)
- 湯溝(ゆみぞ):下湯(しもゆ:廃湯)を流すための下水溝のこと。(いい湯鑑定団)
- 湯脈(ゆみゃく):温泉の地下構造線。湯筋(ゆすじ)。(いい湯鑑定団)
- 湯室(ゆむろ):湯をわかす室。湯のある室。風呂場。浴室。浴堂。(いい湯鑑定団)
- 湯巡り(ゆめぐり):あちこちの温泉場を巡って入湯すること。(いい湯鑑定団)
- 湯詣(ゆもうで):病気や傷を治療するために温泉で湯治すること。(いい湯鑑定団)
- ゆ文字、湯文字(ゆもじ):入浴の時に身に巻きつけた布帛。湯具、ゆかたびら。ゆまき。女性が着物の下に、腰から脚部にかけてじかにまとう布。腰巻。湯巻。いもじ。
- 湯文字箱(ゆもじばこ):女性の腰巻などを入れる箱。
- 湯持(ゆもち):温泉宿のこと。(いい湯鑑定団)
- 湯本・湯元(ゆもと):温泉のわき出るおおもと。温泉がわき出る土地、温泉場。箱根湯本など地名となっているものが多い。(いい湯鑑定団)
- 湯本温泉(ゆもとおんせん)(★):岩手県和賀郡湯田町湯本
- 温泉の三要素:1.湧出量:(毎分)991リットル、2.泉質:ナトリウム・硫酸塩・塩化物泉、PH7.3 〜PH8.4(弱アルカリ性泉)、3.泉温:85.5度、宿にもよるがそれほど湯量が多くは感じられない温泉場。概要:岩手県の南西部、和賀川上流の浅い谷間の温泉場で湯田温泉郷の一つ。同名が多いので岩手湯本温泉ともいう。万治元年(1658)の開湯と伝えられる。南の湯川温泉と比べて歓楽色の強い町中の温泉。源泉数4、創傷、皮膚病、胃腸病、リュウマチなどに効能がある。
- 宿は12軒(収容人員750人)。
- 共同湯:1。
- 交通:JR北上線ほっとゆだ駅→盛岡行きバス10分、湯本下車徒歩1分〜10分。
- 車:秋田自動車道湯田IC→R107号線、県道経由7km。(いい湯鑑定団) →ほっとゆだ駅
- 湯本細工(ゆもとざいく):温泉場の細工物。有馬筆、箱根湯本温泉の寄木細工などの類。
- 湯戻(ゆもどり):湯から戻ること。銭湯から帰ること。湯帰り。
- 湯揉み(ゆもみ):高温の泉温を下げるため湯揉み板で撹拌すること。→時間湯。(いい湯鑑定団)
- 湯揉(ゆもみ):入湯・入浴用の手ぬぐい。(いい湯鑑定団)
- 湯揉歌(ゆもみうた):群馬県草津温泉の民謡。入浴前に高温の湯を板でかきまわして適温にする際にうたうもの。チョイナまたはヨホホイの囃子詞(はやしことば)がはいる。草津節。
- 湯守(ゆもり):湯本や湯屋の番をする人。温泉場を管理する長。(いい湯鑑定団)
- 湯屋(ゆや):浴場のある建物。湯浴みをする所。また、斎戒沐浴と休憩を兼ねた寺院の建物。湯どの。ふろ場。浴室。料金を取って一般の人を入浴させる浴場。銭湯。ふろ屋。公衆浴場。
- 湯舎(ゆや):→湯屋。(いい湯鑑定団)
- 湯役(ゆやく):温泉場を管理する人。(いい湯鑑定団)
- 湯役所(ゆやくしょ):入湯を管理する役所(温海温泉)。(いい湯鑑定団)
- 湯屋浄瑠璃(ゆやじょうるり):入浴しながら語る浄瑠璃で、浴場では音が反響し、うまく聞こえるが外では通用しない下手な芸をいう。湯浄瑠璃(ゆじょうるり)。(いい湯鑑定団)
- 湯屋盗人(ゆやとうにん):湯屋泥棒。(いい湯鑑定団)
- 湯屋の石:江戸時代、銭湯の流し場に備えられていた石。かかとなどをこするための軽石、または陰毛をすり切るためのこぶし大の二つの石をさす。
- 湯屋の看板:江戸時代、「弓射(ゆい)る」を「湯入る」にかけて、銭湯の軒先に看板として弓矢を出したもの。
- 湯屋の喧嘩(けんか):銭湯での喧嘩はお互いに湯をかけ合うところから、みずかけろん(水掛論)に同じ。
- 湯屋の札(ふだ):江戸時代、銭湯の入口に掛けて休業を知らせるための木札。一面には「明日休」と書き、片面には「今日休」と書いてあるもの。やすみふだ。
- 湯痩(ゆやせ):過度の入浴や湯あたりなどをして、体が痩せ細ること。
- 湯屋銭(ゆやせん):中世、寺院で湯屋を維持する費用として徴収される金銭。
- 湯宿(ゆやど):温泉場にある宿屋。温泉を引いてある旅館。温泉宿。
- 湯屋泥棒(ゆやどろぼう):風呂屋にしのびこみ、入浴中の客の衣類、金品などを盗む泥棒。板の間かせぎ。
- 湯屋番(ゆやばん):銭湯の番台で、入浴料を受け取ったり、脱衣場の見張りをしたりする人。落語で若旦那が勘当されて銭湯に奉公し、番台で色恋を想像するうちに、だんだん夢中になって独演するおかしさを取材したもの。さげは間抜けおち。
- 湯屋聖(ゆやひじり):湯聖に同じ。(いい湯鑑定団)
- 湯屋風呂(ゆやぶろ):湯屋に同じ。(いい湯鑑定団)
- 湯山に入る(ゆやまにはいる):温泉場に行き湯治すること。(いい湯鑑定団)
- 湯茹(ゆゆで):湯浴みすること。入浴すること。また、湯治すること。
- 湯浴(ゆよく):入湯・入浴すること。(いい湯鑑定団)
- 湯量(ゆりょう):温泉などで湧出する湯の量。(いい湯鑑定団)
- 湯療(ゆりょう):湯治(とうじ)。(いい湯鑑定団)
- 湯枠(ゆわく):簡単に作った浴槽(畑毛温泉)。(いい湯鑑定団)
- 湯煩(ゆわずらい):湯中(ゆあたり)。(いい湯鑑定団)
- 湯を探る:探湯(くかたち)をする。(いい湯鑑定団)
- 湯を立てる:風呂や湯を沸かすこと。 (いい湯鑑定団)
- 湯を使う:入浴すること。(いい湯鑑定団)
- 湯を見せる:茹(ゆ)でたり、ゆがいたりすること。(いい湯鑑定団)
- 湯を以て沸くを止むる(ゆをもってわくをとどむる):害を取り除こうとして、ますます悪くすること。(いい湯鑑定団)
- 湯を沸かして水に入る(ゆをわかしてみずにいる):せっかくの苦労を無駄にすること。(いい湯鑑定団)
- 揚湯(ようとう):源泉から温泉水をポンプアップすること。(いい湯鑑定団)
- 浴衣よくい:入浴時または入浴後に着る衣服。 (いい湯鑑定団)
- 浴温(よくおん):浴槽に入浴するときの温泉の温度。湯かげん。日本人は40゜〜43゜、欧米人は33゜〜36゜の浴温を好む。(いい湯鑑定団)
- 浴禁(よくきん):入湯・入浴の禁忌。(いい湯鑑定団)
- 浴後(よくご):湯上がり、入浴後。 (いい湯鑑定団)
- 浴室(よくしつ):湯殿や風呂場。 (いい湯鑑定団)
- 浴場(よくじょう):入浴するための場所。ふろば。特に、金銭をとって風呂に入れる所。風呂屋。「お柳は富豪の中国人の妾になりながら、此の浴場の店主を兼ねた」(上海・横光利一)
- 浴場反応(よくじょうはんのう):湯中(ゆあた)り。 (いい湯鑑定団)
- 浴主(よくす):禅家で浴室を司る役僧。→湯維那(ゆいな) (いい湯鑑定団)
- 浴する(よくする):入湯すること。入浴すること。 (いい湯鑑定団)
- 浴槽(よくそう):入浴用の湯ぶね。ふろ。おけ。「浴槽〈長五尺二寸、広二尺五寸、深一尺七寸、厚二寸〉」(延喜式・34・木工寮)
- 湯船、湯舟、湯槽、湯坪、湯斛なども同義語(いい湯鑑定団)
- 浴湯(よくとう):湯を浴びること。入湯・入浴すること。湯浴。 (いい湯鑑定団)
- 浴堂(よくどう):風呂のあるお堂。入浴のために造られた建物。浴室。 (いい湯鑑定団)
- 浴盤(よくばん):沐浴や行水に用いるたらい。 (いい湯鑑定団)
- 欲湯(よくゆ、よくとう):欲張って何回も入湯・入浴すること。長湯すること。湯中りの原因となる。 逸湯(いっとう)。(いい湯鑑定団)
- 浴用(よくよう):(浴用石鹸など)入浴の時に用いるもの。湯に入ることより広い概念で、温泉プールや病院の温浴療法なども含まれる。(いい湯鑑定団)
- 浴客(よっかく、よっきゃく):湯に入りにくる客。 (いい湯鑑定団)
- 夜詰湯(よづめのゆ):長時間入湯する永湯。栃尾又温泉は微温湯(ぬるゆ)で終夜入湯する習慣から夜詰の湯といった。一夜湯(いちやゆ)。(いい湯鑑定団)
- 夜通しの湯(よとおしのゆ):長時間入湯する永湯。 (いい湯鑑定団)
- よもぎ湯:根ごと生のまま入れるか、日干しして入れた湯。冬の薬湯の一つで冷え性、神経痛、腰痛、炎症、あせもに効能がある。(いい湯鑑定団)
- 楽湯づかい(らくゆづかい):享楽目的で温泉を利用すること。 (いい湯鑑定団)
- ラジウム泉:ラジウムまたはラドンを含む鉱泉。主に花崗岩地域にみられ,鳥取県の三朝(みささ)はラジウム含有量日本一,山梨県須玉町の増富(ますとみ)はラドン含有量日本一。
- 蘭湯(らんとう):蘭の葉を入れた湯。中国起源で,邪気を払うとわれ日本でも古くから端午の節句に行われ、のちの菖蒲(シヨウブ)湯のはじまりといわれる。(いい湯鑑定団)
- ランプの湯宿:館内や浴室の照明がランプの灯だけの温泉宿をいう。青森県黒石市の青荷(あおに)温泉が有名。(いい湯鑑定団)
- リウマチの湯(りうまちのゆ):硫黄泉のうちリウマチに特効がある温泉。 (いい湯鑑定団)
- 硫化水素(りゅうかすいそ)Hydrogen sulfide:温泉独特のにおいのもと。無色の気体で腐卵臭があり液化しやすい。有毒で0.5%以上の濃度の空気を吸い込むと中枢神経を刺激し、眩暈、嘔吐、呼吸困難を起こし、数%で死に到る。温泉場の浴室では換気に十分に注意する必要がある。H2O (いい湯鑑定団)
- 硫気(りゅうき)Sulfurage gas:硫化水素、亜硫酸ガスなどの混合気体で、火山や温泉で発生する硫黄化合物のガス。大量に発生するところは昔から「地獄」といわれている。(いい湯鑑定団)
- 硫酸塩泉(りゅうさんえんせん):泉水1kg中に固形成分1g以上のマグネシウム(正苦味泉)、ナトリウム(芒硝泉)、カルシウム(石膏泉)を含有する温泉。傷の湯と呼ばれているところが多い。(いい湯鑑定団)
- 療養泉(りょうようせん):温泉のうち療養に適した温泉で泉温34度以上、。(いい湯鑑定団)
- 冷鉱泉(れいこうせん):湧出温度が25度未満の温泉。鉱泉分析法指針による泉温に基づく分類。→微温泉、温泉、高温泉。(いい湯鑑定団)
- 冷泉(れいせん):つめたい泉の水。特に、水温がその土地の年平均気温以下の地下水。わが国では25度以下の地下水をいうことが多い。冷たい鉱泉。「冷泉にして、久しく浸し漬ることあたはざる故」(随筆・筆のすさび・3)
- 冷泉浴(れいせんよく):放射能泉や炭酸泉などは冷泉のまま入浴する。加熱した湯では効能が飛んでしまい効能がないので、加熱した湯と交互に入浴を繰り返し湯治する。(いいゆ鑑定団)
- 霊泉(れいせん):湯治による効能が高い温泉。霊験がある泉。温泉の美称。(いいゆ鑑定団)
- 醴泉(れいせん):(醴はあまざけの意)あまい味のあるといわれる泉。美味な泉。(いいゆ鑑定団)
- レジオネラ属菌(れじおねらぞくきん):自然界の淡水、土壌、人工水に生息する細菌。身近では、1.循環式温泉の貯湯タンクや配管、浴槽、2.冷却塔の冷却水、3.超音波の加湿器などに生息することがある。25゜C〜43゜Cが生育に適し増殖する。
[感染]1.レジオネラ菌を含んだエアゾル(霧状の水沫)や土埃を吸入する。2.レジオネラ菌の汚染水を呼吸器に吸い込み、呼吸器感染をおこす。3.感染後のレジオネラ菌は血液中に入り増殖するので、傷や経口感染の可能性もある。4.人から人へは感染しない。但し、循環式温泉では感染源の湯から一時期に大勢の人が感染する。
[発見]1976年7月5日〜8月16日、米国ペンシルベニヤ州各地で231人の肺炎患者が発生し、そのうち29名が死亡した。同年12月27日に顕微鏡で微生物感染症であることが発見された。→レジオネラ温泉物語
- レジオネラ症(れじおねらしょう):1.レジオネラ肺炎(37゜C〜40゜Cの発熱、頭痛、咳、筋肉痛などから始まる。意識障害や傾眠、幻覚、歩行障害などが早期からみられ、多臓器不全で1週間以内に死亡する劇症型もあるので注意が必要)。2.ポンティアック熱(インフルエンザに似た熱性疾患で、肺炎にはならず特別な治療をしなくても治癒することが多い)。→レジオネラ温泉物語
- レジオネラ症集団感染(れじおねらしょうしゅうだんかんせん):日本の温泉は集中管理を行い浴槽の湯を循環している温泉が急速に増え、この循環式温泉でレジオネラ症集団感染事件が繰り返されている。特に、宮崎県日向市の日向サンパーク温泉の事件は、施設管理の杜撰さから患者総数290人、このうち死者6人、そのほか監督保健所係長の自殺という悲惨なものとなった。日本人は湯がきれいなものであるという温泉信仰が根強く、打たせ湯や気泡湯、ジェットバスなどを好み、飲泉することもあり、集団感染に至りやすい。→レジオネラ温泉物語
- 裂罅泉(れっかせん):地下の細い割れ目に沿って流動している温泉。脈状泉(みゃくじょうせん)。(いい湯鑑定団)
- レモン湯:レモンを輪切りにして入れた湯。皮に含まれるペクチンや実のビタミン類が肌をひきしめ美しくする美人の湯。(いい湯鑑定団)
- 老化(ろうか):温泉の湯は湧出するとすぐに老化が始まる。貯湯槽などに蓄えた湯も当然老化が進むので、湧出直後の湯に入湯することが望ましい。飲泉も同様である。まして循環により繰り返し再利用される湯はすべて塩素が混入され、温泉としての医薬的効能はまったくない。(いい湯鑑定団)
- 呂衆(ろしゅう):風呂屋お抱えの娼婦のこと。風呂屋者。(いい湯鑑定団)
- 露天風呂(ろてんぶろ):屋根を設けない露天の湯槽。野天風呂。(いい湯鑑定団)
- 沸湯(わかしゆ):自然湧出の温度では入湯できないほど低すぎる場合に加熱する湯。大半は循環風呂であり、湯口の湯が飲泉できれば循環していない。(いい湯鑑定団)
- 若湯(わかゆ):新年に初めてわかす湯。熊本では若湯に入ると若返ると言われている。(いい湯鑑定団)
- 沸湯・湧湯(わきゆ):(沸湯)わかした湯。沸騰した湯。(湧湯)湧いて出る湯。温泉。いでゆ。 (いい湯鑑定団)
- 綿の湯(わたのゆ):肌に柔らかい湯。(いい湯鑑定団)
【湯の歌々】
- 青き湯をたたふる渕のもなかより噴きあがる湯のするどきひびき (佐藤佐太郎)
- あかつきの太陽が住む金屋と並ぶ湯槽にわれは身を置く (与謝野晶子)
- 赤煮えの蜑が初湯を出て歩く 〔新年〕 (平畑静塔)
- 明るさに湯桶音して初湯かな 〔新年〕 (魚住王蝉)
- 秋風や温泉どころ秘めし谿の底 (石塚友二)
- 朝早く女の一人肌白く浸りゐる湯のいまだ浄しも (宮柊二)
- 浅虫のいで湯にひたりうれしさをいはむとしては友の顔見る (窪田空穂)
- 足たたば箱根の七湯七夜寝て水海の月に舟浮けましを (正岡子規)
- 足なへの病いゆてふ伊予の湯に飛びても行かな鷺にあらませば (正岡子規)
- 熱き湯に馴染みゆく身の安らぎて新しく向ふ仕事を思ふ (島田修二)
- あばら屋のおそろしければ提灯をともしてぞ入る夜半のいで湯に (若山牧水)
- 伊佐庭の湯月をとめの手枕に夢や見るらんますらをの友 (正岡子規)
- いたつきの体を浸す山の湯の青々として溢れんとする (宮柊二)
- 一病のかげりある身の初湯かな 〔新年〕 (能村登四郎)
- 蝗来て游ぐ野中の出湯の槽 (石塚友二)
- 指宿の里はさながら湯煙におほはれてをり霜深き朝 (若山喜志子)
- 岩代の湯川の谷にたちまよふけぶりのごとし旅人われは (太田水穂)
- 岩ふかくうがちたたへし湯の泉あふれてみてり岩の湯槽に (尾山篤二郎)
- 湯槽(ゆぶね)、岩手県鉛温泉での歌。「白猿の湯」は深さ1。25mの湯壺の底から湯が湧いてくる全国でも珍しい立ち湯。
- 湖べ田の低田のなかの溜り湯に子どもらを洗ひ時を過しつ (島木赤彦)
- 湖べ(うみべ)、低田(ひくだ)、諏訪湖近くの土湯(どゆ)での歌。
- 雲水の初湯当番玉襷 〔新年〕 (河野静雲)
- 庵の井の水やはらかき初湯かな 〔新年〕 (富安風生)
- 江戸住みは我々しきも若湯かな 〔新年〕 (一茶)
- 遅くつきし湯元の宿のくらき灯にわれ等の食べし黒き羊羹 (木下利玄)
- 男湯の初湯に白き女の子 〔新年〕 (松浦為王)
- 思ひ出は山か温泉かそのときの人かおそらくその三つのもの (中原綾子)
- おもしろがりし子どもは止めず湯のはたの石を動かせば出でくる蛩 (島木赤彦)
- 折からや風吹きたりてはらはらと紅葉は散り来いで湯のなかに (若山牧水)
- 女湯もひとりの音の山の秋 (皆吉爽雨)
- 温泉は少女の肌のやはら肌いよよ和らに和したまふよ (吉植庄亮)
- 介添もいらぬ初湯の母八十路 〔新年〕 (大島民郎)
- 金溜まることに縁なき柚子湯かな (鈴木真砂女)
- からからと初湯の桶をならしつゝ 〔新年〕 (高浜虚子)
- 上野の草津に来り誰も聞く湯揉み唄を聞けばかなしも (若山牧水)
- 上野(かうづけ)、湯揉み(ゆもみ)、今でいう湯治の時間浴を詠んだ壮絶で悲しい歌。
- 紀の国の温泉(ゆ)の浜に児をつれ来はな菫(すみれ)摘むも冬と思はず (中村憲吉)
- 傷癒やす湯や夕蝉の声長し (大野林火)
- 城の崎の湯に浴むときはうつし世の愁ひかなしみすべてわするる (吉井勇)
- 浴む(あむ)、愁い(うれい)、江戸時代「旅行用心集」で日本一とされた城崎(きのさき)温泉の風情の良さもうなずける。
- 草津すでに夜寒なりけり湯畑のけむりの温さなつかしくして (吉野秀雄)
- 薬湯を眼に掬びつつもろ乳にあてつつ夜の静けかりけり (岡本かの子)
- 草に付く硫黄の香あり匍ふごとき登りの果てて蓮華温泉 (阿部静枝)
- 口重のをんな按摩や温泉(でゆ)の秋 (石塚友二)
- くらき灯にわれ等居群れて冷えし手を火鉢によせし湯元の湯屋 (木下利玄)
- 栗沈む川のあなたの湯揉唄 (石塚友二)
- 傾城の朝風呂匂ふ菖蒲(しょうぶ)かな (太祗)
- 此処ゆ見る湯の山の谷渓川の水さかさまに石に鳴りたり (尾山篤二郎)
- 子どもらが湯にのこしたる木の葉舟口をすぼめて我は吹きをり (島木赤彦)
- 子の臀を掌に受け沈む冬至の湯 (田川飛旅子)
- この村の秋蚕忙しみ田中なる湯あみどころに来る人もなし (島木赤彦)
- 秋蚕(あきご)、忙しみ(せわしみ)、諏訪湖近くの土湯(どゆ)での歌。
- これやこの初湯の蓋をまだとらず 〔新年〕 (久保田万太郎)
- 五六日半鐘きかぬ柚子湯かな (増田龍雨)
- さうぶ入る湯をもらひけり一たらひ (荷兮)
- さうぶ湯やさうぶ寄りくる乳のあたり (白雄)
- 嵯峨沢の温泉の川の蛍光灯虫をあつめて夜もすがら照る (山口茂吉)
- 温泉(いでゆ)、蛍光灯(けいこうとう)、天城湯ケ島町嵯峨沢温泉にて
- ざうざうと湯ざめしてをり路次噺 (清原枴童)
- さきがけて春となり行く湯の街の灯ともる夕べ花匂うなり (近藤芳美)
- ささがにに初湯の神輿むかふなり 〔新年〕 (大江丸)
- 幸さながら青年の尻菖蒲湯に (秋本不死男)
- 五月雨のいく日も降りて田の中の湯あみどころに水つかむとす (島木赤彦)
- 四十過ぐ底浅き湯を初湯とし 〔新年〕 (桂信子)
- 絨毯に湯ざめの骨牌もてあそぶ (西島麦南)
- 信濃から人来てあそぶ秋の浜 (飯田龍太)
- 生涯の傷をいたはる柚子湯かな (村山古郷)
- 菖蒲うく湯にゐて日ざし胸にあり (杉山羚羊)
- 菖蒲湯の香に染みし手の厨ごと (及川貞)
- 菖蒲湯の衣とくひまも匂ひけり (山中北渚)
- 菖蒲湯を出てかんばしき女かな (日野草城)
- 白々と女沈める柚子湯かな (日野草城)
- 新雪のいたれる女山蓼科は湯波にゆるるむわがかたはらに (前田夕暮)
- スカイバレー表入り口の白布温泉にいのち養ふとわれら来て浴む (結城哀草果)
- 蝉声に泉の面の踊りつつ (大野林火)
- たぎり沸く湯のたぎりしづめむと病人つどひ揉めりその湯を (若山牧水)
- 病人(やまうど)、揉めり(もめり)、今でいう湯治の時間浴を詠んだ歌。
- たゞひとり湯槽にひたり痩せし頬をまたしみじみとかいなでてけり (岡本かの子)
- 旅日記湯ざめ心地に附け終る (中村七三郎)
- 旅人のわが眼にさびし岩代の湯川の水にさまよう朝霧 (太田水穂)
- 谷あひのみ湯の家どころともしびのい群れて夜の山黒く見ゆ (太田水穂)
- 谷底の湯室の窓に見あげたる山あひのそらに天の川かゝる (太田水穂)
- ちちははのなぐさめあひし柚子湯かな (広瀬直人)
- 月あらむ櫺子明りを柚子風呂に (臼田亜波)
- 月かげにわづかに見ゆる湯のなかのこの二三人ものいはぬなり (若山牧水)
- 妻や子や初湯貰ひし薄化粧 〔新年〕 (吉武月二郎)
- 梅雨の夜の山路いくまがり上牧もかく峡ふかき奈女沢の湯場 (中河幹子)
- 峡(かひ)、奈女沢(なめさわ)、群馬県奈女温泉にて
- 鶴飛ばぬ季節外れの空と海ひくく臨みて湯谷は匂ふ (加藤将之)
- 鶴見岳降りおろす雪に凝りたらむ里の湯煙かたまりて立つ (尾上紫舟)
- 出湯の村 湯宿も 小家百姓も、雪のなかより 煙をぞ立つ (釈迢空)
- 出湯(でゆ)、小家百姓(こやけびゃくしょう)、釈迢空(しゃくちょうくう)すなわち折口信夫(しのぶ)。
- ともしおく提灯の灯の湯気にこもり夜半(よは)のいで湯に湯のわく聞ゆ (若山牧水)
- 冬至湯の煙あがるや家の内 (前田普羅)
- 灯台に波あがる見て冬至の湯 (針呆介)
- とろとろとたぎつことなき流れにていでゆの宿は岸につらなる (五島茂)
- 那須岳のおろしの音をゆく春の大き湯舟にひとり聞きをり (入江相政)
- 中つ世の鎌倉びとも山川にたよらに走る湯を浴みにけめ (吉野秀雄)
- 庭の松焚きかぐはしき初湯かな 〔新年〕 (山口青邨)
- 寝ころんで蝶泊まらせる外湯哉 (一茶)
- 外湯哉(そとゆかな)、道後村の温泉場(道後温泉)で一茶が詠んだ句。
- 残る日の柚子湯がわけばすぐ失せぬ (水原秋櫻子)
- 野天風呂にて濡れたる肌を闇にむけ憎しみもたぬ村の男女よ (鮎貝久仁子)
- 萩暮れぬ湯浴み疲れにい溶けいぬ (石塚友二)
- 葉をあらふと村のみな子ことごとく寄りきてあらふ此処の温泉に (若山牧水)
- 蜂の子をのせし小皿ものりてをり信濃浅間のいでゆの夕餉 (高橋希人)
- 初島の淡く泛ぶを見わたしてうつつともなし湯の宿の時 (島田修二)
- 初風呂や父の次には男の子 〔新年〕 (星野立子)
- 入浴の順序:新憲法まで続いた家族制度では入浴順序は厳格なものであった。
- 初湯出て青年母の鏡台に 〔新年〕 (三橋鷹女)
- 初湯出て初湯を道に撒ける海女 〔新年〕 (三橋鷹女)
- 初湯揺れ小痣浮くかに悔一つ 〔新年〕 (香西照雄)
- 果て近き旅を柚子湯にひたりけり (金尾梅の門)
- 浜づたひ杓さげてゆく初湯かな 〔新年〕 (野村泊月)
- 春山の浅峡ここに極まりてうるはしきかな一つ湯の宿 (窪田空穂)
- ピタンピトンしづくの響き湯にはねて音澄みまさる暗き岩風呂 (若山旅人)
- ひとの陰玉とぞしづむ初湯かな 〔新年〕 (阿波野青畝)
- 一もとの姥子の宿の遅桜 (富安風生)
- ひともとを白める梅やわが持てる薬湯の香の沁むべくあらなむ (岡本かの子)
- 灯のさして菖蒲片寄る湯槽かな (内藤鳴雪)
- 火の山の麓にいづる酸の温泉に一夜ひたりてかなしみにけり (斎藤茂吉)
- 温泉(ゆ)、一夜(ひとよ)、酸の温泉は蔵王の名湯。
- 富士の嶺(いただき)真上に白し東京より一つの峠越え来し湯の町湯村 (長沢美津)
- 蓋取れば初湯なるかな沸き足りて 〔新年〕 (菅裸馬)
- 葡萄食み燭下すなはち浴泉記 (石塚友二)
- 故郷の田ゐのいで湯の中にして思ひ出でけり昔の人を (島木赤彦)
- 風呂の柚の歓喜の一つ背へまはる (皆吉爽雨)
- べっ甲の耳掻き使ふ初湯あと 〔新年〕 (下村ひろし)
- 北陸の潟のいでゆはしほはゆく二夜とまりてなげかひもなし (山下秀之助)
- 星空のうつくしかりし湯ざめかな (松村蒼石)
- ほと毛濃き農婦の初湯田を隔て 〔新年〕 (石川桂郎)
- ほとほとにぬるき温泉を浴むるまも君が情をわすれておもへや (斉藤茂吉)
- 温泉(いでゆ)、情(なさけ)、佐賀県古湯(ふるゆ)温泉にて
- 〔魔女〕 ひそやかな ひそやかな ひそやかな 知られぬおんな あたたかい あたたかい あたたかいもの あふらすおんな きこえぬ声で われらを呼び 見えない手で われらをまねく 山ふかく 森ふかく 谷ふかく住む そのおんな 磁力に充ちた そのおんなを たたえてわれら 秘湯と呼ぶ (高橋睦郎)
- 松浦党(まつらとう)帆を張り馳りたる海風に吹かれし肌にしむ湯はなめらか (長沢美津)
- 眼間を新幹線の轟と過ぐ来宮の湯に肩をしづめぬ (島田修二)
- 水垢を長きホースに吸はせつつ湯のおもてより除く作業せり (宮柊二)
- 眉かくや湯ざめここちのほのかにも (清原きょう童)
- 見おろせば谷の湯川にしろじろと星夜の明り流れてゐたり (太田水穂)
- みちのくの安積のみ湯にぬくもりにて勝見草の枯れし沼おもひをる (川田順)
- 皆旅の顔して若湯使ひけり 〔新年〕 (岡本圭岳)
- 若湯(わかゆ):新年にはじめて入る湯、またはじめて沸かす湯。
- 向山に沈む秋の日はまともよりこの高山の野天湯照らす (大悟法利雄)
- むらさきの木通を売れり湯を浴むと塩原の町にけふ入り来たれば (木俣修)
- めでたさは初湯まづわきすぎしかな 〔新年〕 (久保田万太郎)
- 燃ゆるらんと恐るるものは心なりかひなく身をば泉にぞ置く (与謝野晶子)
- 双肩を越えて溢るる初湯かな (有働木母寺)
- 夜半すぎに一人くだりて山の湯のその熱きをばひたぶるに浴む (宮柊二)
- 山かげの温泉の小屋の破れたれば落葉散り浮くそのぬるき湯に (若山牧水)
- やまどりの骨のたたきを鍋に掛け煮えむ待つ間を湯壺にくだる (吉野秀雄)
- 山なかの旅の宿にあやしみて砂澱む風呂に吾はつかりぬ (佐藤佐太郎)
- 宿(やどり)、澱む(よどむ)、八幡平温泉郷、後生掛温泉の泥湯が有名。
- 山に来てわれもめでたく湧き出づる泉の如き恋もこそすれ (与謝野晶子)
- 山の湯や裸の上の天の川 (正岡子規)
- 明治27年に湯川温泉(岩手県)を訪れたときの歌。湯川温泉は今でも湯治客を中心とした岩手の名湯。
- 山々のはればれねむる深雪かな (飯田龍太)
- 山を負ひ山に対して温泉(ゆ)のいづる法師よ想ひ癒やしゆきたし (生方たつゑ)
- 病むらしき厚草沿ひの女の歩 (大野林火)
- 湯あがりのえりあしにほふ上布かな (中村春子)
- 湯上がりの着替への硬さ花薄荷 (児玉輝代)
- 湯上がりの尻にべったりしやうぶかな (一茶)
- 湯上がりの七草爪をとりて昼 (下田実花)
- 湯上がりの指やはらかし足袋のなか (桂信子)
- 浴して且つうれしさよたかむしろ (召波)
- 浴して来てあぢさゐの前を過ぐ (山口誓子)
- 湯を揉むとうたへる唄は病人がいのちをかけしひとすぢの唄 (若山牧水:水上紀行の10月18日)
- 雪ふかき峡にこもらふ温泉(ゆ)の町の燈火をこめて匂う靄(もや)かも (斉藤瀏)
- 湯口より溢れ出でつつ秋の灯に太束の湯のかがやきておつ (宮柊二)
- 湯口より遠く引かれて温泉は女の熱を失ひしかな (与謝野晶子)
- 湯口(ゆぐち)、伊豆畑毛温泉(鉱泉の湧かし)での歌。
- 湯けむりに屋根石倦めり夏燕 (秋元不死男)
- 温泉煙のうすらぐ其処も黄楊咲けり (石晶子)
- 湯ざめして或夜の妻の美しく (鈴木花蓑)
- 湯ざめして急に何かを思ひつく (加倉井秋を)
- 湯ざめして庭より闇を負ひもどる (井沢正江)
- 湯ざめする気配の帯を締めにけり (小坂順子)
- 柚の香して湯上がりのはや縫へりけり (森澄雄)
- 柚子風呂に妻をりて音小止みなし (飴山実)
- 柚子湯して五欲も淡くなりしかな (小林康治)
- 柚子湯して妻とあそべるおもひかな (石川桂郎)
- 柚子湯出て夫の遺影の前通る (岡本眸)
- 柚子湯出て妻のクリーム少し塗る (雨宮昌吉)
- 湯疲れの眼に錦木の距離保つ (河野多希女)
- 湯つかれを若葉の風に寝たりけり (五百木飄亭)
- 湯どころに二夜ねむりて蓴菜を食へばさらさらに悲しみにけり (斎藤茂吉)
- ゆどころはゆげ立つ雨の畦を塗る (阿波野青畝)
- 湯殿には椎茸づくり冬ごもり (皆吉爽雨)
- 湯殿始めまことに日々にあらまほし 〔新年〕 (季吟)
- 湯殿始め(ゆどのはじめ):平安時代までは産湯の後三日目の湯浴みのことを言ったが、鎌倉時代から年初の湯殿始めを言うようになった。
- 湯女乗せし円山川の雪見舟 (阿波野青畝)
- 湯に仰ぎみる日盛りの翼あり (飯田龍太)
- 湯に入れば湯ざめをかこつ女かな (高浜虚子)
- 湯に入りて春の日余りありにけり (高浜虚子)
- 温泉に通う小さき電車や草いきれ (大谷句仏)
- 湯にひたる顔の寒さも十月ぞ (太田鴻村)
- 湯の泉湧きけむあとと身をかがむ枯葉の香して湯浴みけむ水 (柴生田稔)
- 湯の香またほとほと秋の湯町なる (石塚友二)
- 湯の煙潮のけぶりの中にして歌へるところ蜃気楼めく (与謝野晶子)
- 温泉の煙ほのかにみえしところよりまたいくまがり谷深く入る (土岐善麿)
- 湯の少女臍すこやかに山ざくら (飯田龍太)
- 湯の中に肩沈めゐて心安し音して過ぐる上の風 (島木赤彦)
- 湯のなかに浸りつつかく時の過ぐ戦時といふもなかりしごとく (島田修二)
- 温泉の里の捨湯も落ちて添水かな (河東碧梧桐)
- 温泉の底にわが足見ゆるけさの秋 (蕪村)
- 湯の名残今宵は肌の寒からむ (芭蕉)
- 湯の縁につかまり秋の山を見る (清崎敏郎)
- 湯の匂ひ胡鬼に残して別れけり (乙由)
- 温泉の町に銀座もありて目刺売る (中村吉右衛門)
- 湯の町のあんまの小庭糸瓜苗 (石田踏青)
- 湯の町の川の中渚雌雄三羽家鴨ねむりて朝雪ながる (吉野秀雄)
- 湯の町の昼の暑さを泣く子かな (中村宋淵)
- 湯の峰が夕日の中や遅桜 (瀧井孝作)
- 湯の山に鐘鳴り出でぬ範頼も頼家もあわれみし鐘の音聞ゆ(釈迢空)
- 湯ぼてりの顔出し曝す川も秋 (石塚友二)
- 浴槽にて身を浮草の一もとと見なせる時に鳴く水鶏かな (与謝野晶子)
- 夜空のうつくしかりし湯ざめかな (松村蒼石)
- 夜をこめてこがらし荒び岩かげの温泉の湯槽今朝ぬるみたり (若山牧水)
- 蘭湯に浴すと書いて詩人なり (夏目漱石)
- 老婆湯に浮身たのしむ春かもめ (飯田龍太)
- わが父も母もなかりし頃よりぞ湯殿のやまに湯は湧きたまふ (斎藤茂吉)
- わが部屋に湯ざめせし身の灯をともす (中村汀女)
- わが身をばいでゆにゆだね霧島の霧に心を任せはてぬる (与謝野晶子)
- 沸きし湯に切先青き菖蒲かな (中村汀女)
- わきいでし湯のあつまれる流れあり熱き静けき乳いろにして (佐藤佐太郎)
- 松川温泉の乳色、乳頭温泉の乳色、このきれいな色は東北ならでは。
- わらんべの溺るるばかり初湯かな 〔新年〕 (飯田蛇笏)
- 我を繞る湯気たのもしき初湯哉 〔新年〕 (鳴雪)
- をみなごのひとりあそべる柚子湯かな (川崎展宏)
【湯の川柳】(江戸の女たちの湯浴、渡辺信一郎著、新潮選書が出色)
- 赤貝が口を開いてて嫁にげる (安七桜4)
- 赤貝や蛤、湯の川柳は海鮮ものが多い。
- 蜆(しじみ)は幼女、蛤(はまぐり)は若い娘、赤貝は熟女の女陰をいう。
- 赤貝が血で男湯へ蜆来る (一五一26)
- 蜆(しじみ)は幼女、湯の川柳にはどぎついものが多い。
- 洗い髪風に梳かせて夕涼み (七七10)
- 洗い髪しばし神代の姿なり (三三38)
- いたずらなお手と御背中流してる (二九15)
- 一にもく 湯治帰りは 強くなり (古川柳)
- 湯治に行くと一目、二目は強くなって帰ってくる。遊びも強くなる湯治かな。
- 入り込みの女大海手でふさぎ (安四宮3)
- 大海たいかい、混浴の湯槽で出歯亀防止のため手で蛤を塞いでいる。
- 入り込みは抜き身蛤ごったなり (安七桜4)
- 入り込みへ山と川との約束で (宝十一満1)
- 色白はかくべつ目立つ洗い髪 (四八14)
- えてきちを踵で洗う沐浴場 (七八38)
- 猿猴にあきれて娘湯を上がり (宝十二松4)
- 猿猴(えんこう)、手長猿足長猿、湯槽の中には猿がいる。
- 大声も無く女湯のやかましさ (明四智4)
- 惜しみけり湯屋でくの字に成る女 (宝八松)
- 湯屋では体をくねらせ嬌態をつくっているように見える?
- 御背中をきつく流すが返事なり (九19)
- おちゃっぴい湯番のおやじ言い負かし (明元礼6)
- 売れ残りの「お茶挽き」女郎からでた言葉で、ここではこましゃくれて口が達者な小娘の意。
- 男湯の番は嫌よと湯屋の嫁 (新六真2)
- 男湯へ行くうち女用たたず (安八松4)
- 男湯へ入る年かと母叱り (安五義3)
- 11、12歳になると女らしくなるので、女湯専業の湯屋にいく。
- 御内儀の腰湯上手にまくるなり (明六鶴3)
- お湯殿で垢の抜けたへお手が付き (六四17)
- お湯殿で据風呂桶へ御はまり (六五14)
- 据風呂桶(すえぶろおけ):女陰、据風呂桶に牛蒡(ごぼう)。
- お湯殿でそちも入れと御じゃらつき (明七信2)
- お湯殿は玉の輿への上がり口 (六二6)
- 御湯殿を出ながら前をよく合わせ (三二21)
- 女湯で赤子を抱いて蓋にする (宝十一礼3)
- 女湯で義理は小桶の遣いもの (三三31)
- 遣いもの(つかいもの)、この洗い桶お使い下さいといって話が弾む。
- 女湯で世上の垢を擦り合い (四〇32)
- 女湯の菖蒲むきみのぬたのよう (一○五31)
- むきみ:貝の剥き身のような女陰と野菜のような菖蒲、想像たくましすぎる表現。
- 女湯の姿はきの字くの字也 (一三七22)
- 女湯は稲田姫ほど並べ立て(六四3)
- 稲田姫(いなだひめ)、八岐大蛇(やまたのおろち)の人身御供となった姫のことで洗い桶を幾つも周りに確保する様。
- 女湯はおもいなしやらねばるよう (三三31)
- 開帳を裏から湯番拝んでる (四六9)
- かの娘来たので湯屋がわれるよう (明三梅2)
- 現代の混浴露天風呂にも同じようなことがままあり、若い娘の方が度胸がある。
- かわらけと茄子夜湯にさそい合い (末三23)
- 草津の湯とかく女房がふのみこみ (古川柳)
- 江戸時代の草津は花柳病に効くことで有名で、変な遊びで病気になって今度は草津でまた遊ぶの?
- 草津の湯名聞らしい人はなし (宝十二松1)
- 現代でも本物の湯治場には見栄や外聞を気にする人は来ない。
- 下女が色湯屋へも四五度連れて行 (明三義5)
- 下女が色(げじょがいろ):下女が恋人と誘い合わせて入り込み湯に行く。
- 下女が恋入り込みなどでつい見初め (明四桜5)
- 下女(げじょ)、入り込み湯で下女が若い男に恋心を抱く。
- 事ありと見えて御湯殿しずかなり (明五仁2)
- 上気した女中御湯殿明けて出る (二八26)
- 菖蒲湯はけんちん鍋へはいるよう (四一40)
- そのように温泉にも行かれぬ秋の暮 (ケイ三1)
- 温泉(ゆ)、貧乏暮らしで秋になっても温泉に行けぬ自分を侘びしく思う。
- 辻君の朝湯夕べの客を吐き (一○三12)
- 手長足長入り込みの風呂のうち (末三11)
- 手長足長(てながあしなが)、手長島、足長島の住人が湯に入ると大変。
- 湯治以後達者になって遊ぶなり (明四智2)
- 湯治場で何にもできない残念さ (古川柳)
- 病が癒えず遊び心が疼くのか、無趣味ゆえの退屈さか、湯山には連れがほしい。
- 長い御湯だと思ったらとんだ事 (五四10)
- 抜き身と鞘の真ん中に湯番がいる (九四8)
- 念のため湯屋で仲人見合いさせ (新三27)
- 花嫁は湯屋で聞きたい事を聞き (桜4)
- 人の非を吹く女湯の石榴口 (一六五8)
- 非を吹く(ひをふく)、石榴口(ざくろぐち)、他人の悪口を言い合うのは現代も同じ。
- ひん抜いて殿様すぐに湯で洗い (安九桜3)
- 節穴がどうも気になる嫁の風呂 (一六四19)
- 風呂の屁は人知らずして湯が笑い (一五五13)
- ふんどしを猿にとられる草津の湯
- ふんどしをするが湯治のいとま乞 (宝十二礼4)
- 毎日のことだに湯番どきどきし (九○5)
- 松茸は酒蛤は湯で風味 (収月評寛十二8)
- 松茸(まつたけ)、蛤(はまぐり):女陰、風味(ふうみ)
- 藪入りの度湯でなまを見る斗り (安四松3)
- 藪入り(やぶいり)、度(つど)、斗り(ばかり)、奉公先の内湯では見ることがないが、里帰りすると入り込みで生のミル貝を見る。
- 山の手の湯は女人とて隔てなし (天二智2)
- 女人(にょにん)、山の手は混浴禁令となっても、取り締まりがゆるかった。
- 湯上がりの味は古語にも褒めてあり (安四礼7)
- 湯開(ゆぼぼ)の旨みを褒めた名句。
- 湯に入りてのあたたみは、惣身(そうみ)和らぎ潤おいて、開(ぼぼ)の螺肉(らにく)ふやけふとて、下開(げかい)の女にても上開(じょうかい)の冷たる時よりは、はるかに優れり。是(これ)湯の温まる効なり。又、酒茎(さけまら)という事も、酒の気惣身(そうみ)にまわりて、脈高く筋骨運動し、玉茎(たまぐき)の子宮(こつぼ)をはじく事、常より百倍なり。且つ精汁(せいじゅう)をたもつ事も久しく、血気盛りの若者も酒の為に、玉茎ほどよく柔らぐ。玉門の中一杯に脈ひびくなり。故に女の喜悦する事いうばかりなし。かかる諺は、いつの代にいかなる好人(すきびと)がためし見たりけん。[閨中紀聞枕文庫二編]
- 湯上がりの鮹寝酒にはいい肴 (一二三71)
- 湯上がりの女房を亭主酒で待ち (一六三18)
- 湯殿山に願掛けてお手が付き (三一19)
- 湯に入って女房出勤いたすなり (傍二5)
- 湯戻りを待ちかねて居る一盛り (一六三18)
- 湯戻り(ゆもどり)、一盛り(ひとさかり):若い盛り。
- 湯屋みれば抜き身剥き身の二柱(収月評寛十一1211)
- 斧で割ったようなが湯屋でらんがしい(安四桜3)
- 斧(よき):斧でわったようなとは発毛前の小娘の女陰、らんがしいとは騒がしいこと。
- 割れたのも割れぬのも見ゆる石榴口 (一五三32)
【温泉について】
- 風呂と湯(ふろとゆ):今では風呂と湯は同じ意味で使われているが、昔はまったく異なっていたので、はじめにその違いについて解説する。
- 「風呂」は蒸風呂(むしぶろ)の略称であり、湯釜で沸かした湯の湯気(じょうき)を密閉した浴室に満たしたものである。蒸風呂の湯気で蒸(ふ)かされて肌に垢が浮き出てくると外に出て、笹の葉などで軽くたたいたり撫でて垢を落とした。そのあと微温湯(ぬるゆ)や冷水で体をきれいに洗った。
- 昔の蒸風呂の構造は釜舎(かまや)で湯を沸かし、釜蓋に木樋をつけて浴室に湯気を送る方法と、浴室のスノコの下に釜を置き、下から湯気を送る方法の二つがあった。
- 今日でも瀬戸内海沿岸で自然の岩窟を利用した石(いわ)風呂(岩屋風呂いわやぶろ)、京都の八瀬の釜風呂、別府温泉で一遍上人が教えたといわれる「かなわの湯」などに名残がみられる。
- 「湯」は洗湯ともいい、銭湯(公衆浴場)や現代の一般家庭にある風呂を意味した。湯釜で湯を沸かし大きな鉄釜の浴槽に運び入れたり樋で流し込み、水を加えて適温にして入浴した。後に釜の下から直接薪を焚いて入浴する長州風呂や五右衛門風呂、やがて浴槽の中で湯を沸かす装置がついた鉄砲風呂などに進化した。
- →風呂、湯。(いい湯鑑定団)
- 入浴・入湯の仕方:日本人はいつから裸で入浴するようになったのか
- 入浴は仏教の施浴(せよく)から習慣となったものであり、全裸で入浴することはなかった。湯帷子(ゆかたびら)を着て入浴していたが、やがて湯褌や湯巻など簡単なものになり、江戸中期から全裸で入湯するようになった。
- 「昔は民家いやしき者も、風呂に入にかならずふどしをはなつことなし。一代男、二代男等のうちにある銭湯風呂の図を見るに、皆ふどしを結びて風呂入す事といへり。御前狂言印本五之巻に、或人、酒に酔、風呂犢鼻をときて風呂入せしを、あるまじきこととて、笑いたることをしるせり。これ宝永の此まで風呂ふどしといふものありて、常のふどしに結びかへて風呂いりしたる証なり〔骨薫集、山東京伝著、文化11年(1817)刊〕」
- 近頃の温泉啓蒙書に日本人には温泉DNAがあるやに流布しているが、長い湯治の歴史からはぐくまれた慣習がすぐれた入浴文化に成長したものである。なお、最近の温泉場で下(しも)をまったく洗わずに入湯する人々が増えておりマナーの低下が目立つ。これは銭湯に入浴していた頃のマナーの記憶が薄れたことの影響が大きい。また、一般家庭の風呂で下を洗わずに入湯する人が増えたということか?いずれにせよ日本人の温泉DNAを云々よりも入湯マナー確立が急がれる。
- →湯帷子、浴衣、湯褌、湯巻。(いい湯鑑定団)
- いい湯とは:いい湯鑑定団のひとりごと
- 源泉から湧出した原湯をそのまま湯船に入れており、その湯が掛け流しで、湯船からあふれ出ていること。
- 湧出量が少ないことや泉温が高すぎるため、井戸水ならまだしも河川水を混ぜている温泉があり、どちらにしても薄めたものは、いい湯とはいえない。
- 原湯にほかの水を混ぜると塩素などによる殺菌が必要になり、温水プールの温水と同じでいい湯とはいえない。
- 古くからの温泉場でも、湯船から湯があふれでている湯宿は極端に少なくなっている。
- 循環湯でないこと。
- 循環風呂は湯船に入った湯を再三利用し加熱・循環・濾過を繰り返している。循環湯は体の垢、髪の毛、陰毛等による湯の汚濁、大腸菌、O157、レジオネラ菌などの汚染を防ぐため塩素殺菌をおこなう。経費節減のため湯を数週間取り替えずに再利用するところもあり、最近はレジオネラ菌による死亡事故も増えている。溶存物質も濾過されるので温泉の泉質による効能はまったくない。循環風呂は古くからの温泉場でも、コスト節減や浴槽清掃が容易であることから急速に導入が進んでいる 。
- 循環風呂の見分け方
- 湯が塩素の臭いがする (プールと同じ臭いがする)。但し、混んでいる時は臭いが分からなくなる。
- 浴室内の湯口から滝のように大げさに湯が浴槽に流れ込んでいる。(壁から流したり、大量の湯を浴槽に流すのは、循環風呂ゆえにできることである)
- 湯が浴槽の縁(ふち)から洗い場側に溢れ出ていない場合は、浴槽の中から湯を吸い出し濾過循環している。体が吸い込まれるような湯の吸い出し口があれば分かるが、最近はどこから吸い出しているかよく分からない温泉も増えている。窓側の溝に湯が溢れ出る造りの場合も大半が循環湯である。
- 温泉旅館の湯の管理者から浴室内の湯口の湯が「飲泉(いんせん)」できることが確認できれば、循環湯ではない。(飲泉カップが置いてないところでは飲めるか確認する)
- いくつもの浴槽や露天風呂をもつ大きな温泉旅館では、大半が循環風呂で、一つだけ天然自然の原湯ということがよくあるので、循環湯か否かを見分けるのは難しい。
- 飲泉所を休憩室などに設けている場合は、その温泉旅館の浴槽は大半が循環湯である。
- 温泉旅館の最上階にある展望風呂などはほとんど循環湯であり、低いところに浴槽がある温泉宿が望ましい。
- 近年増え続ける日帰り温泉や、大深度掘削の温泉は大半が循環風呂である。
- 露天風呂や打たせ湯はブームにより、あとからつくられたものが大半で、内湯の廃湯を濾過循環していることが多い。
- 循環湯でレジオネラ菌感染による死亡が増加しており、循環湯による打たせ湯などは利用してはいけない。また、銭湯は毎日換水、清掃を繰り返しており安全であるが、温泉の循環風呂は数週間湯を換えないところも多く極めて不衛生な場合があることから、循環温泉ではたとえ「天然温泉」であっても入湯後に、シャワーなどで体を洗い流したほうがよい。
- 飲泉(いんせん)できる湯であること。(飲泉できない名湯も多いが、やはり循環湯を見分けることが困難であることから、飲泉できる湯を選んだ方が確かである)
- 湯が自分の体に合う泉質であること。
- 湯船内の泉温が適温であること。
- 熱湯で有名な温泉場も多いが、我慢して熱い湯に入ってもくつろげない。
- 湯船内の湯がきれいなこと。
- 外来入浴を積極的に受け入れている過剰人気の温泉場は、半日の間にあまりにも多くの人が入り過ぎて、湯が汚濁してることが往々にしてある。入る前に脱衣場や湯上がりマットが濡れているところは、大半が湯船内の湯も汚れており、掛け流しても、追いつかないほどの雑湯は不衛生。黒川温泉の名物露天風呂や北東北の名物千人風呂など、いい温泉場であったところも、金儲けを優先しいい湯をないがしろにする傾向が加速している。
- 浴槽、浴室、脱衣場が清潔であること。
- 浴(湯)槽内がヌルッとする場合は、浴槽内の清掃があまり行われておらず失格、毎日湯を抜き浴槽内を清掃するのがいい湯宿の最低条件。二十四時間入湯できるところは、いつ浴槽内を清掃するのか、温泉の七不思議の一つ。
- 湯上がりマットがいつも乾燥し、清潔であること。
- 人気の温泉場で、いい湯に入り満足したあとグッショリと濡れた湯上がりマットを踏み、気持ち悪くなって足を洗いに戻ることが増えた。北東北のヒバの千人風呂で有名な名湯は、観光バスで団体の日帰り入浴客が押しよせるほどの人気で、靴はビニール袋に入れて脱衣場に持ち込ませる。湯上がりマットがいつもグショグショ、白色の湯でよく見えないからいいものの、浴槽内の清掃も頻繁にできないくらい盛況、芋洗いのような湯はいい湯とはほど遠い。
「温泉ことば大辞典」について
温泉の古語や地口、温泉用語、歌、川柳などを含む「温泉ことば」辞典は刊行されたことがなく、いい湯鑑定団が2000年から日本鑑定WebMagazine「温泉ことば大辞典」をつくり始めました。各温泉場で収集した資料や小学館刊日本国語大辞典(第1版)全20卷から温泉や湯の基本的なことばを200語ほど収録し、その後は各温泉場の資料や温泉関係の文献、公衆浴場、民俗学、観光地理学、風俗学などの諸文献から収録しています。2002年から湯の歌、湯の川柳を増補した。「温泉ことば」については、辞典類から収集したものをできる限り原典やほかの文献により用例確認しています(平成16年1月以降は確認資料名も記載)。
平成14年3月末環境省自然環境整備課発表データによると全国に3,023の温泉場があり1年間で35増加している。増加分は日帰り入浴温泉が多いが、これらを含めた日本の温泉場の大半を網羅した温泉辞典(事典)がないので、日本鑑定「温泉ことば大辞典」に可能な限り収録することとしました。全国を網羅するには今後1年間を目途とし、平成16年末にはほとんどの温泉場が収録される予定である。温泉場を形成しているものを収録するので、その数は2,700〜2,800を予定しています。現地調査で循環が明らかな場合は循環湯であることを記載しています。
温泉の三要素である泉質、湧出量、泉温についても湯回りで確認したものや文献などから可能な限り記載します。但し、過去の文献によらざるを得ず、温泉旅館の倒産急増や新規掘削がめまぐるしいため、現在の状況と相違する可能性があります。異なる場合にはご指摘いただければ速やかに補訂いたします。
なお、温泉の三要素を記載した温泉場は平成以前、昭和の頃からある温泉場で、湧出量、泉温が不明な温泉場は平成以降の新規掘削による新しい温泉場です。温泉場に対するいい湯鑑定団のおすすめ★は五つが最高。
江戸の湯の川柳は、現代では隠語や卑語、俗語としてあつかわれ放送禁止用語に指定されているため表にでないもの多く、豊かな表現の意味がわからないものが多い。温泉や湯と江戸時代の性の関係を理解する上で隠語や俗語、卑語もとりあげることが必要と判断し、これらの言葉も積極的に収録しています。
温泉ことば大辞典の主な参考文献は以下の通り。
- 日本国語大辞典全20卷第1版、第2版(小学館)
- 温泉須知 西川義方、412頁 診断と治療社出版 昭和12年4月1日発行、5円50銭
- 温泉大百科 I 北のいで湯 北海道・東北編 神崎宣武、山本鉱太郎編、253頁 株式会社ぎょうせい 昭和63年8月10日初版発行、6,500円、絶版
- 温泉大百科 II 湯けむりの里 関東・甲信越・東海1 編 神崎宣武、山本鉱太郎編、253頁 株式会社ぎょうせい 昭和63年10月14日初版発行、6,500円、絶版
- 温泉大百科 III くつろぎの古湯 東海2・北陸・近畿・中国・四国・九州編 神崎宣武、山本鉱太郎編、253頁 株式会社ぎょうせい 昭和63年12月10日初版発行、6,500円、絶版
- 温泉大鑑 日本温泉協会 山中忠雄編纂、885頁 博文館 昭和10年3月5日発行、2円
- 日本温泉事典(限定版) 塩井武編集、975頁 日本交通公社 昭和32年9月1日発行、1,800円
- 日本温泉大鑑 日本温泉協会 松山愼二編纂、1,318頁 博文館 昭和16年3月28日発行、5円
- 温泉言誌 西川義方著、260頁、人文書院、昭和18年7月1日発行、2円60銭
- 全国温泉大事典 野口冬人著、985頁 旅行読売出版社 1997年12月18日発行、9,524円
- 全国温泉事典 野口冬人編著、539頁 実業之日本社 昭和47年6月20日発行、1,500円
- 全国温泉辞典 大石真人編、465頁 東京堂出版 昭和56年3月25日発行、5,800円
- 日本語大シソーラス 山口翼編、1,540頁、大修館書店、平成15年9月10日発行、15,000円
- 全国温泉案内 JTB、535頁、2000年1月1日改訂7版、1,460円
全国の温泉場1,800湯のハンドブックで的確な情報が網羅されているがここ数年は新版がでていない。
- 日本の温泉−東日本編−山と渓谷社、527頁、1998年4月2版、2,000円
- 日本の温泉−西日本編−山と渓谷社、397頁、1998年4月1版、2,000円
温泉宿のデータが豊富、但し品切れ。
- 諸国いで湯案内一 北海道編 美坂哲男著、158頁、山と渓谷社、1988年7月1日発行、1,900円
- 諸国いで湯案内二 東北編 美坂哲男著、190頁、山と渓谷社、1988年9月1日発行、1,900円
- 諸国いで湯案内三 関東編 美坂哲男著、190頁、山と渓谷社、1988年11月1日発行、1,900円
- 諸国いで湯案内四 甲信越編 美坂哲男著、182頁、山と渓谷社、1988年10月1日発行、1,900円
- 諸国いで湯案内五 東海・北陸編 美坂哲男著、158頁、山と渓谷社、1989年1月1日発行、1,900円
- 諸国いで湯案内六 近畿・中国・四国編 美坂哲男著、166頁、山と渓谷社、1988年8月1日発行、1,900円
- 諸国いで湯案内七 東海・北陸編 美坂哲男著、166頁、山と渓谷社、1989年3月1日発行、1,900円
「日本語大シソーラス」は語彙が驚くほど豊富であり、これにより今後さらに増補する予定。
温泉ことば、温泉場、温泉(ゆ)の歌、温泉(ゆ)の川柳が1,420語、メールにて湯村透氏から寄せられた温泉ことばを明示し追加。湯のことばが幾つまでいくかお楽しみに。
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2012年8月11日更新