アーサおじさんのデジタルエッセイ99

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第99話 スペインの「ヒットラー」


2月一杯で、昔からヨーロッパにあった、お金、フランや、マルクや、ペセタなどは使えなくなる。『ユーロ』をいやがっていた欧州の庶民も、大騒ぎでユーロに変換している。なぜなら来年になってから、タンスの奥から100万円のへそくりが出てきたら大変だからだ。これは「マフィア」にも同じで、隠し持っている大量の現地通貨が出回るのだそうだ。それはまた、我々も同じこと。

来年もヨーロッパに行くから、と仕舞っておいた紙幣やコインは、もう使えない。記念品をピックアップして、残りはみんなユニセフに持って行こう。今ならそのまんま、世界の子供達のために利用が可能かもしれない。

埋もれた小さな宝もの


三井住友銀行、JAL、日本通運、毎日新聞、JTBにも募金箱があるらしい。ポーカーのチップにもならない硬貨をこの際、チェックしよう。というわけで、コイン入れをひっくり返したら。沖縄博記念コインやリラ、ペセタが出てきた。

ここに「フランコ将軍」の肖像を2枚発見した。フランコはヒットラー、ムッソリーニと並んで、スペインの独裁者であった人だ。でもドイツ、イタリアとは違い、1939年に1党独裁を獲得してから、82歳で亡くなる1975年まで、長期の独裁体制を維持していた。

コインの1枚は1957年製、もう1枚は1966年。肖像は64と73歳ということになる。片方は若若しく、もう一方は老人に描かれているのが分かる。

コインには「スペインの指導者フランコ、神のG?として」と書かれている。スペインでは1975年以降「カルロス1世の肖像」に変わるまで、通貨は全てこの独裁者の肖像だったことになる。こんな歴史的なものは、ちょっと残しておこう。

※ お知り合いの海外通の方に知らせてあげてください。

●情報はこちらです→http://www.unicef.or.jp/kyoryoku/konna2.htm

            ◎ノノ◎
             (^●^)

         「また、お会いしましょ。」2002年3月3日更新


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