アーサーおじさんのデジタルエッセイ494
日本鑑定トップ | デジタルエッセイ目次 | 前に戻る | 次へ進む  ある本からの受け売りなんだけど、空き地連盟ってのがあって、自分の使用しない土地に立て札が立ってるんだって。
			「ここは暫らくの間は使いません。
			それまでは神様にお返しします。どうぞ、みなさん自由に入って遊んでください。
			とんぼさん、鳥さん、たんぽぽさん、やってきてください」
			そういう感じのことが書いてあるらしい。
			そういえば、子供の頃と違っていつのころからか、所有者のない土地って無くなったんだ。
			もちろん誰かが所有していたはずだけども、ロープを張って、入れなくしたり、除草剤を撒いたりは、してなかった。
			どうして紐を張るんだろう。
		

 昔、英国人がメイフラワー号で新大陸に上陸した時は、ロープなんて張ってなかった。
			神様の土地だった、と言えばそんな気もするが、アメリカ・インディアンが住んでいた。
			けれど実は、あまり先住者意識はなかったようだ。
			もともと、各部族も移動したり、領域を調整したりして暮らしていたから、別の白い部族が入って来た、くらいではなかったろうか。
			ところがあまりにルール無視でどんどんロープを張るから、戦いになってしまうのだ。
			初めて「先住者」だと意識することになっただろう。
			ルールを守らない奴、失礼だなあ。
			でも、ルールって何だろう。
			当時はどこにも書いてないし。
			 昔、天井にはネズミもイタチも蜘蛛も住んでたし、共存だったんだ。
			「一家に一匹、青大将」なーんて巨大な蛇も、田舎にはフツーにいたらしい。
			今は街には孔雀が飛んでも、猿がいても、警察がアミ持って捕まえに来るからなあ。
			              ◎ノノ◎
			              (・●・)
          「また、お会いしましょ」 2010年5月15日更新