アーサーおじさんのデジタルエッセイ437

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第437 いつも思う、いやなこと


 世界標準という考え方があって、ものごとの普及途上でしばしば戦いになることがある。
かつて、ビデオテープ技術でのSONYの「ベータカム方式」とコロンビアの「VHS方式」が両方からせめぎ合い、川中島の合戦みたいになった。
その時、利害を超えたコロンビア発のベンチャーがVHSで標準を制した。
これで多くの技術の損失を避けることができた。
最近はデジタル化戦線で、ブルーレイに軍配があがったようだ。
 でも、世界を相手にしなければ問題はない。
世界の鉄道の軌道は広軌が多いが、日本では初期に採用した狭軌で延々日本を埋め尽くした。ま、海があるから大丈夫。
これが大陸の不統一の地域では、車両の入れ替えをして乗り入れたり、幅の変わる車体を開発して、鉄道の幅の差を克服しているようだ。

 さて信じられない不統一が、アルファベットの世界にある。
本屋に行くと、背表紙のタイトルがアルファベットでは上から始まる場合と、下から始まる場合と並存しているのだ。
買い物客や、図書館の訪問者は、ただでさえ読みにくい文字に対して自然な探索が出来ず、首を右に曲げたり、左に曲げたりしなければならない。
縦書きの表記は漢字とモンゴル文字だけだと思うけど、アルファベットは縦に表記しない。
背表紙にはどういう規準があるのだろう。
誰も統一を考えないのか。
どこかに未終結の川中島があるのだろうか。
 ※あ、ついでに予言をしておこう。アルファベットの背表紙は2023年に統一が提案される。これにノーべル賞が与えられる。(うーん、怪しいなあ・・・)


             ◎ノノ◎
             (・●・)

         「また、お会いしましょ」 2009年2月22日更新


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