アーサーおじさんのデジタルエッセイ417
日本鑑定トップ | デジタルエッセイ目次 | 前に戻る | 次へ進む  同窓会の名簿が更新されていない。この名簿を二十年前につくった時、既に二人が他界していた。
			いま、名簿を更新しようとすれば、さらに新たな名前を加える、ということがあるかもしれない。
			 鯨の腹からは小魚が出てくる。
			それはそれは大量の小魚である。
			そうやって鯨や大型魚は生きていく。
		

イワシはどんなに多くとも、全部が寿命まで生きていくわけにはいかない。
			老衰のイワシなど海に浮かんでいる、とは聞いたことがない。
			ほとんどは群れごと消えていくのだろう。
			それは特別なことではなく、異常現象でもない。
			イワシは運命を嘆くことも、恐れることもなく力強く群れる。
			 私たち人間は、大型の獣に食べられるということはなくなったかもしれないが、何らかの生物に食べられているのかもしれない。
			人間だけが何者にも襲われないということはない。
			だから、それでいい。
			せいぜいいっぱい群れて、力強く泳いで、一瞬だけでも、銀色に光ればいいのだと思う。
			             ◎ノノ◎。
			             (・●・)
         「また、お会いしましょ」  2008年6月29日更新