人は随分と、何かに追われながら一日を過ごしている。腕に時計を嵌めて自分から、その抽象的な掟で管理しようとしている。そんなことは俺はない、とは言えない。
その証拠に、飛行機の上で日付変更線では時計を回し、自分にこれから朝だよ、と眠くなり始めた自分を従わせる。だって便利じゃないと言う。
そう「自分の気持ち」より、他人がくれる時間のほうがいつでも優先なんだ。
自分は一人。しかし相手は50億人。ビジネスも通信も買い物も相手あってのもの。
あの映画も金曜日で終わってしまう。買って仕舞ったベストセラーがもう5冊。送別会にパーティ。連続ドラマ。さんまに、タケシ。レンタルビデオに日本シリーズ。仕事の締め切り。そして時は経つ。
「7つの習慣」によれば、もっとも後回しにされるのが、その人の人生にとって「最も重要なこと」になる。難儀な人生だなあ。遊んで楽しく暮らしたいのに。そうもいかない。
サバンナのライオンだって、2週間もハラペコで飢えている。子供は親に噛み付く。シマウマの腹を裂いてしゃぶる。やっと食にありつき嬉しさで転げまわる。また、いつ食べられるだろう。それまでの娑婆を幸せそうにしゃぶる。それまではシャバ、シャバ、シャバデュビダ、一体何をしたらいいのだろう?
◎ノノ◎
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「またお会いしましょ」 2000年11月18日