アーサーおじさんのデジタルエッセイ211

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第211話 対決の季節


社員食堂に、ごはんは6種類がある。大、中、小、それにそれぞれ白御飯と麦入り御飯が選べる。盆を持って列に並んでいると、普段目にしない看板が出ている。

「コーヒー無料券差し上げます。ごはん大盛りサービスです。」

そして下に「新入社員に限る」とある。なるほど。そんな季節である。

三つボタンの黒スーツ、お腹の出ていない制服・制体の新人が私の前で並んでいる。

お、彼が手に取ったのは「麦入り小」のごはんであった。

不思議に思い前を見ると、その前にいる新人も「麦入り小」。

時代は変わったのだろうか?新人はお腹がすいている。

白米の大盛をあげると喜んでくれる。

という想像は「死語」化したのだろうか? 

私達の周りは私達が長い時間の経験を掛けて手に入れた知識や世界で満ち、理解して来たはずなのに、実はもう「ボロボロ」で使いものにならない状態だったりするのだろうか。

さて、それではメンテをしつつ、世界を再生させねばならない。

4月はそういう新人・旧人類の両者に厳しい季節なのかもしれない。


             ◎ノノ◎   
             (・●・)

         「また、お会いしましょ」 2004年5月2日更新


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