アーサーおじさんのデジタルエッセイ172
日本鑑定トップ | デジタルエッセイ目次 | 前に戻る | 次へ進む地球上の全ての“生命”は炭素で出来ている。
そして我々が生きるためには、他人の炭素をもらう必要がある。
これを「食」という。スーパーマーケットに並んでいる“たべもの”はどれも炭素である。
正確に言うと、炭素によって地球上に生まれた有機物たちであるわけだ。
そして、木の椅子も、綿のシーツも、ビールもごはんもおかずも有機物である。
なんとみんなDNAがある。人類は原始の時からDNAをパクパク食べて生きることが出来るようになった。石油も石炭もDNAの産物である。
→DNAが作るものと、そうでないもの
世界はDNAが作るものとそうでないもの、の二つに分けられる。
これは人類の分け方ではない。けれど、全ての生命が有機物であることは感動的だ。この視点で見ると、紙もバナナも灯油も生ゴミも親戚に見えてくる。
でも今、そうでない物が生活を取り囲む。スチールパイプの椅子。アクリルのシーツ。アルミの缶や窓枠。お弁当の包装も竹の皮や薄板でなく、ポリエチレンになった。
でも、汐留や六本木の「鉄とガラスとコンクリート高層ビル」のレストランで大事そうに取引されるものは結局(刺身もオリーブオイルも焼肉も)全て炭素と太陽の光とDNAの産物である。
「また、お会いしましょ」 2003年8月6日更新