アーサーおじさんのデジタルエッセイ103

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第103話 映画における二大限界


いまや映画と言えば、映像上どんなことでも実現するように思われている。いろんなアクロバットも可能だし、とっておきのCGアニメもある。

でも、本当はハリウッドと日本映画界には、すっかり諦めてしまった、大きな夢、考証がそれぞれ一つずつある。

まず、『無重力』である。スターウォーズでもエイリアンでも、宇宙船の中では、上下が設定されており、"重力"がある。床と天井が厳格に決められており、無重力地帯が無い。

従って、宇宙船も甲板に"着陸"したりする。

なんと、宇宙船に上下があるのだ。SF映画の草分けである「2001年宇宙の旅」では、宇宙空間での"無重力"や "無音"が表現されていた。

無重力空間の壁

しかし、それ以降、スタートレックにも、重力が与えられ、巨額をCGに使用する「スターウォーズ」でも重力を"克服"することが出来なくなった。

私の知る限りでは、無重力空間を演出したのは「007のあるシリーズ」と「アポロ13号」だけである。

(実際、本物の宇宙船には床と天井が区別されないのだ)―――ハリウッドさん、もう挑戦する気はないのですか?

そして、只一人、黒澤明以外のほぼ全ての監督が再現を放棄した事柄が日本の時代劇にある。

うーん、長くなりそうだから、来週にしようっと。(なんだか、当ててみませんか?)

              ?    
             ◎ノノ◎
             (・●・)

         「また、お会いしましょ。」2010年6月5日更新


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