温泉事典第4巻 温泉新聞 5月号 2002年10月27日更新
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- 長野県渋(しぶ)温泉の古久屋に「福六の湯」がオープンした。これは古久屋が所有する6つの源泉をそれぞれまぜることなく6つの湯船に注ぎ込み、純粋な源泉の効能が楽しめるもの。これにより内湯が8、湯船の数が13になった。草津温泉が「泉質主義」を宣言してから、源泉を大事にする動きが強まっている。
- 岐阜県「新穂高温泉」は露天風呂「山峡槍の湯」に新しく大露天風呂をオープンした。鎌田川を望み、正面には北アルプスの槍ヶ岳の景観が広がっている。広さが500平方メートルあるスケールの大きな露天風呂で一度に200人が入浴できる。
- 東京都武蔵村山市に「村山温泉かたくりの湯」が4月28日オープンした。温泉入浴ゾーン(和風・洋風浴室、露天風呂、打たせ湯、低温・高温・水風呂、イベント風呂、サウナ風呂)、休息ゾーン(レストラン)、スパ(温泉プール)ゾーンに分かれている。泉温22.9度(沸かし湯)、泉質:メタ硼酸、地下1,500mの大深度掘削によるボーリング泉。利用料金:平日大人700円(子供350円)、休日大人800円(子供400円)、市内在住者は一人100円引。営業時間は10時から23時(最終受付22時)。休館日は毎月第3月曜日(祝日の場合は翌日)。駐車場完備。ゴールデンウィーク中は、30分待ちの賑わい。なお、温泉スタンド(セルフ)が併設されており、100リットル100円。200円で家庭風呂を充分満たせるので、自宅で源泉100%の湯を楽しみたい方にはオススメ(スタンドは18時まで)。所在地:武蔵村山市本町5-29-1、Z042-520-1026
- 静岡県下田蓮台寺温泉の清流荘に古代ローマ式サウナ「テルマリウム」が4月25日オープンした。2000年前のローマ浴場の入浴スタイルを現代風に再現。大理石などの豪華なサウナの集客力や如何?
- 温泉法が一部改正され4月1日に施行された。平成13年6月27日に公布された温泉法の一部改正する法律が平成14年4月1日から施行された。主な改正点は1.温泉分析機関の都道府県知事への登録制の実施、2.温泉分析等の掲示の事前届出制の実施、3.温泉掘削等の許可失効の手続きの迅速化。
- 秋田県乳頭温泉郷「鶴の湯温泉」が、平成14年度岩切章太郎賞を受賞。一生に一度は泊まりたい名湯の詳細は→「鶴の湯温泉物語」
- 「ひだみの温泉風土記」下畑五夫(しもはたいつお)著、岐阜新聞社刊、平成14年4月15日発行、199頁。
- アエラ02.4.15「温泉に塩素が入っているとは」…「循環風呂」が増えて、掃除が減って、ゆっくりのんびりとお湯につかって、いい気持ち。体もツルツル。と思っていたらそれは塩素のせい。そんな温泉が増えてしまっているという。なぜ。「アブナイ温泉を見分けるポイント」も解説。松田忠徳温泉学者の反塩素づけ循環風呂キャンペーン。(第15巻16号通巻750号)
- 「温泉で健康になる」飯島裕一(いいじまゆういち)著、岩波アクティブ新書22、2002年4月5日発行、700円…帯には「心を和ませ、疲れをいやし、体調を整えてくれる温泉の上手な活用法」とある。
- からだにいい「現代湯治の宿〈全国版〉」ブルーガイド編集部、実業之日本社、2002年3月25日初版発行、247頁、定価1,460円…いい湯がたくさん載っているお薦めのガイドブック。
- 新編「みなかみ紀行」若山牧水(わかやまぼくすい)著、池内紀(おさむ)編、岩波文庫、2002年3月15日発行、緑52-2、600円…中公文庫が品切れで再刊が望まれていた。
- 「温泉考」原雙桂著文化書房博文社刊(2002年2月27日発行)…温泉医方叢書第四楫。
- 「草津温泉が丸ごとわかる本」えい出版刊(2002年3月1日発行)…草津温泉の全てを解説。
- 日経新聞3月24日日曜「スクープ」…温泉旅館不況の実像(最近の団体旅行向け大型温泉旅館の不況とその実態を詳しくレポート)
- 「日本の熱い温泉と地熱」土井和巳著フジ・テクノシステム刊(2002年1月24日発行)…各地の温泉場を地質学的にわかりやすく解説したお薦めの一冊。
- 「温泉と日本人」増補版、八岩まどか著、青弓社刊、2002年1月22日第1版第1刷発行、228頁、定価1,600円
- 「温泉教授の温泉ゼミナール」松田忠徳著光文社新書No.20(2001年12月20日発行)
- 「地域文化No.59信州の温泉特集」(八十二文化財団)…杉浦日向子、小沢昭一の放湯談義、年表で見る「温泉に歴史あり」、湯治場事始め、温泉本来の力を文化に、マグマのエネルギー(2001年12月28日発行)
- 「混浴主義」八岩まどか著、小学館刊、2001年12月20日第1版第1刷発行、254頁、定価1,500円
- 「ああ、温泉」種村季弘とマニア7人の温泉主義宣言、種田季弘編、アートダイジェスト刊、2001年12月15日初版第1刷発行、215頁、定価1,500円
- 文士温泉放蕩録「ざぶん」嵐山光三郎著、講談社文庫あ43-9、2001年12月15日第1刷発行、431頁、定価695円
- 「温泉ができるまで」五味省七著、信毎書籍出版センター刊、2001年11月1日発行、88頁、定価1,429円
- 3月11日(月)から15日(金)までJR東京駅丸の内北口ドームで日本温泉協会主催の「旅と温泉展」が開催された。会場では雑誌『温泉』3月号や温泉地の粗品などの配布、また後日抽選で温泉券プレゼントなどの企画をはじめとし全国各地の温泉場のパネル紹介とパンフレットの配布などを行った。
- 例年温泉旅行に関するアンケートを実施し、そのデータは雑誌『温泉』に掲載され、温泉旅行の目的や人気温泉地の変遷がよくわかる貴重なデータとなっている。
- 44回も続けられた企画であるが日本温泉協会主催のイベントとしては物足りなさを感じる。ホンモノの温泉の紹介や解説あるいは最近増加している循環風呂への警鐘などに踏み込んだ企画を望みたい
- 3月12日(火)から15日(金)まで東京ビッグサイト(東展示棟)で「第30回国際ホテル・レストラン・ショー」の特別企画として「温泉・風呂・浴場商品開発支援フェア」が開催された。日本温泉協会の温泉管理の最新情報紹介や相談コーナー開設、温泉地の紹介などをはじめとし、「温泉浴場の衛生管理」に関するセミナーも開催され、温泉関係者のみならず一般消費者の関心をも集めた。また会場には温泉や風呂に関するあらゆる商材・サービスが展示され、近頃になく熱気を帯びたイベントとなった。
- 温浴施設の集客法や衛生管理に関して特設セミナーが開催されたが、出展企業の自己PRに終始し、内容に乏しいものであった。
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