長野県扉温泉・桧の湯(ひのきのゆ) 平成13年 5月26日
美が原西南麓には、浅間温泉、美が原温泉、入山辺温泉、ちょっと南に崖の湯温泉と魅力的な温泉が点在。扉温泉もその一つであるが、開湯は比較的新しく明治初年、竹材を採りに来て発見したとか川に温泉が流れ出ているのを発見したとか。いずれにしても当初から、自然湧出していたのだろう。
今回入湯の共同湯「桧の湯」は20年前上流200メートルに湧き出た源泉を、引いて造られたもので近くの旅館にも配湯しているほど湯量は豊富。
10年前に来た時は、狭い道路の際にぽつんと、山小屋風の建物があるだけで、思わず通りすぎてしまうほどであったが、今では駐車場や近代的なトイレも完備され、やや興ざめもしないではないが、これも秘湯ブームの影響か?
湯は男女別に内風呂と露天風呂がありいずれも十分な広さ、露天は石造りで、くりぬいた丸太から蕩々と源泉が落ちてくる。泉温は40度弱、ややぬるめ。湧出量は毎分400リットル。アルカリ性単純泉。HP9.3、無色透明。
湯は山間にあり、周囲は樹林。静寂の中、あふれるばかりの露天風呂の湯にひたると、頭の奥にある市井の雑踏、雑念が徐々に消え去り、まさに秘湯にいる心地。リフレッシュには温泉にまさるもの無し。
扉温泉・桧の湯
長野県松本市入山辺扉温泉
TEL 0263−31−2025
入浴料金250円 AM10:00〜PM7:30
車 長野自動車道松本インターからR158.R143…県道松本和田線で20km
交通 JR篠ノ井線松本駅からタクシーで30分。
温泉作家 簾田彰夫(★)