山梨県奈良田(ならだ)温泉 白根館(しらねかん)
平成12年11月12日〜13日、平成13年4月8日〜9日
奈良田温泉白根館全景。奈良田湖南岸より撮影
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奈良田は興味の尽きない不思議な村である。
まったくの秘境でありながら、奈良時代孝謙天皇が訪れた里として地名の由来と共に数々の伝説が残っている。
また独特の方言、習慣、風俗が残され民俗学の宝庫とも言われている土地である。
白根館は奈良田温泉の一軒宿。
宿のパンフには、女帝伝説の隠れ谷、秘境七不思議の湯、泉質は関東随一と仰々しい。
しかし泉質の良さと宿の食事の評判は種々のメディアで絶賛されているが、さてどうだろう?
湯はナトリウム・塩化物炭酸水素塩泉でたまご臭(破化水素臭)があり、トロミのある、いかにも肌がスベスベする美人の湯である。
源泉は2つあり、総桧風呂の男女別内湯「七不思議の湯」は2つに仕切られた湯船に透明な湯が借しげもなく流れている。
温度は40度前後。露天風呂は桧造りの湯船と岩風呂の2つあり、こちらの湯はやや薄目の乳白色、温度は内湯よりやや高めで成分も露天風呂の方が濃いようだ。
風呂からの眺めは格別で奈良田湖と湖を囲む紅葉の山々が一望出来、暫し時を忘れ秘境の景色に身を委ねた。
夕食は量が少ない。(ちなみに当日は本館11,500円の部屋に宿泊)。
どの湯も飲泉可能で、特に糖尿病に効果があるようでペットボトルやポリタンクで持ち帰る人が多い。
山梨県南巨摩郡早川町奈良田344
電話O556-48-2711
FAX0556-48-2770
入浴料金:1,000 PM1:00〜PM5:00
宿泊:11,500円(本館)、16,000円(別館)
交通:JR身延線身延駅よりバス(奈良田行き)1時間39分
車:中央自動車道甲府昭和IC、甲府南IC→R52新早川橋→南アルプス街道経由1時間45分(近道としてR20塩山地区より広域農道に入り境川→中道→三珠町→鰍沢→R52へ)
温泉作家 簾田彰夫(みすだあきお)