温泉物語 鶴の湯温泉物語 その2
平成12年12月4日更新
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県道「鶴の湯入り口」バス停を左折し、3kmほどで広い鶴の湯の駐車場にでます。時代劇のロケ現場を思わせる建物が目に入り、江戸時代に戻ったような気分になります。
入り口は時代がかった門柱があり、左手茅葺きの長屋(本陣)は、秋田藩主が湯治の際に警護の武士が詰めた宿舎の面影をとどめており、右手にある水車も、風情がありいい雰囲気!
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鶴の湯温泉入口 |
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右手が白湯、黒湯の湯小屋、左手が受付 |
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鶴の湯は湯小屋の数が多く、温泉旅から帰ってパンフレットを見て「あれ?ここにも湯があったのか。入らなかった。残念!」という話をよく聞きます。
そこで、わかりやすい「鶴の湯配置図」を作成しました。「鶴の湯」に行かれる方は、迷子にならないようにプリントアウトしてお持ち下さい。
さて湯の説明をしましょう。
[露天風呂]
混浴1、女性2の3つがあります。池のように大きな混浴露天風呂は、底から湯がブクブクと沸き出しています。女性露天風呂の広さと、2つあることも女性に人気がある理由です。露天風呂はいずれも白色です。
秋、青空に燃える紅葉を眺めながらの入湯は見事の一語に尽きます。
夜は真っ暗ななか、ランプの明かりで露天風呂に入り、天を仰ぐと降るように満天の星々、これが秘湯だとつくづく感じます。
[白湯]
湯船は男女各1。白色がとてもきれいな湯です。多くの温泉に入りましたが、ほかの温泉でこの「白湯」に近い色の湯にであうと、良い湯だと思えるほどです。
[黒湯]
男女各1。晴れていると白、雨だと黒、普段は青みがかっており、天気予報ができる湯です。
[中の湯・滝の湯]
それぞれ男女各1。滝の湯は打たせ湯です。
[内湯]
それぞれ男女各1。内湯は宿泊客しか入れませんから、日中でも静かです。乳白色の内湯は、入ると体を真綿で包むように、柔らかい湯が体にまとわりついてきます。
「鶴の湯」の湯の数は男湯5、女湯6です。たくさんの湯小屋があり一泊では入りきれないほどです。
いい湯鑑定団の独断と偏見の自説をお聞きいただけますでしょうか。
温泉は、1.自噴源泉の自然の湯、2.鉱泉で温度が低いため加熱した湯、3。加熱循環の湯に大別されます。3.の循環湯は銭湯と同じで温泉とはいえません。湯船から湯があふれることがない場合は循環式の可能性が充分にあります。
2.の加熱式は燃費や加熱設備費、湯量などの関係で、前に入った時と比べて湯質が違うことがあります。
1.自噴源泉の湯でも、有馬温泉や伊香保温泉のように湯量が相当少なくなり深夜は湯量を制限するところもあります。いわゆるホテルの乱立する大きな温泉町は、概して昔と湯質や湯の色、湯量が変わっている場合もあります。
「温泉ガイド」では、その都県に温泉が少ない場合に限ってやむをえず鉱泉も掲載していますが、今回新たにスタートした「温泉物語」シリーズでは自噴で、かつ湯量の豊富な「いい湯鑑定団」から見て本物の「温泉」をシリーズ化しますので、ご期待下さい。但し、独断と偏見に満ちていることをお忘れなく!
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