アーサーおじさんのデジタルエッセイ474

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第474 カルデラ湖、デフレ湖 


 火山というものは、ちょっとした殻の下にドロドロが入っている卵のようなものらしい。
ドロドロは熱いのだけども、外気に触れた部分が冷えて固まる。
パリパリになるのでそこを人が歩いたりしている。
ところどころ「プシューッ!」って湯気がでる。
ガスも出る。
箱根や雲仙なんかがそうである。
 うまくするとこのパリパリが頑張っていて、どんどん膨らむ。
富士山は何回か掛けてうまいぐあいに膨らんだ世界的な名物であり、成層火山という。
しかし薄い殻の下がガスや水蒸気ばかりになり空洞になることもある。
大きくなり過ぎた成層火山は、一度にガスが抜けて、ドカンと落ちることがある。
これは阿蘇山で、壊れた山はスヌーピーの餌入れみたいなエッジを残す。
ここが外輪山と呼ばれるものになる。
その中に再度火山が生まれる。
これが阿蘇の火口である。
我々は、餌入れのちょっと低めの部分から車で火口まで中に入ることができる。
外輪山の中に水が溜まるのをカルデラ湖という。
スヌーピーがピチャピチャと水を飲む。

 経済もこうであるから気をつけよう。
膨らんできたらそのうち危ない。
いつまでも膨らむはずがない。
国債などほとんどガスである。
そのうちプシューッ、ドスン!とくる。
政府は「成層火山」のパリパリが大好きで、また膨らむのを楽しみにしているようだ。
昔から政治家は(芸者や)富士山が好きなはずだ。


             ◎ノノ◎
             (・●・)

         「また、お会いしましょ」  2009年12月20日更新


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