アーサーおじさんのデジタルエッセイ421

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第421 アルバム整理は未来へタイム・スリップするのがコツ


 あなたの課題は、溜まりに溜まった写真ですね。
この場合、ネガからサービスサイズに引き伸ばしたプリントの山ですね。
決着を着けようと何日も掛かって、分厚いアルバムに整理するうちに、途中になったまんま、また新たなプリントが溜まったようですね。
時が混乱し、人にあげる焼き増しのものも錯綜し、何がなんだか分からない。
整理しようと頑張ると、いつのまにか「まったりとしたタイムマシン」に乗って時が過ぎ去る。
気がつくと深夜。減らすどころか、また新たな日々が積み重なるのですね。
 あきらめましょう。そもそも多すぎるのでしょう。
写真なんて自分の人生が過ぎれば、邪魔なものです。聖徳太子も豊臣秀吉も源頼朝(かな?)も、たった一枚の肖像で間に合うじゃないですか。
もし隠されていた蔵の中から、祖父のアルバムがごっそり出てきたらどうします。
あなたは押入れにもトランクルームにも余裕がない。
どうみても迷惑だ。

 そうです。
写真は自分のものではなく、孫が選ぶ権利を持つものと考えましょう。
だい好きなおじいちゃんの写真なら、数千枚は要らない。笑顔が一枚あればよいのです。
背景に生駒山があろうと、ベニスであろうと関係ないのです。
あなたは、自分ではなく何代か後の子孫になりましょう。
邪魔な遺産はばっさりと捨てましょう。
ところで、個人的に大事な思い出があるなら、それは決して誰にも残さない物として、数枚こっそりと引き抜きましょう。
そして誰にも気付かれないように、アルバムからは遠ざけましょう。
こうして、アルバムは一冊になるでしょう。
笑顔が一番です。

             ◎ノノ◎。
             (・●・)

         「また、お会いしましょ」  2008年7月26日更新


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